66.逆上がり
作詞:秋元康
作曲:吉田将樹
逆(さか)上がり
足で地面を蹴って
太陽がぐるりと回った
何年かぶりに来た校庭の隅に
懐かしいね この鉄棒
こんな低かったかな 腰の辺りなのに
あの頃は怖かった
蝉の声が思い出させる
夏の日の白いブラウスが汗ばんでいた
逆上がり
足で地面を蹴って
太陽がぐるりと回った
逆上がり
少し大人になって
風景が違って見えるよ
好きだった男の子 隣に並んで
ただ何度も 回ってたっけ
私だけできなくて 途中であきらめ
彼の背を眺めていた
指のまめと鉄の匂いが
初恋を教えようとして
くれてたのかな
逆上がり
風を感じる瞬間
放課後のチャイムが鳴ったね
逆上がり
ある日できていたのよ
偶然の”ぐるり”は一人で…
逆上がり
足で地面を蹴って
太陽がぐるりと回った
逆上がり
少し大人になって
風景が違って見えるよ
逆上がり
なぜか泣けて来るのよ
知らぬ間にちゃんと回れること
逆上がり
あの時の男の子
好きだとは言えなかったけれど…
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