57.16人姉妹の歌
作詞:秋元康
作曲:吉田ゐさお
「え〜、私がリーダーの
小林香菜でございます」
「おいっ!」
「いつからリーダーなんだよ?」
「えっ?
メンバー的に推されは、私でしょ?」
「干され?」「推され!」
「意味わかんないし…」
「話がまとまったところで」
「まとまってないし!」
「こんな感じのうちら
16人姉妹を紹介します」
「イ〜ハ〜!」
長女の恵はエロエロ姉さん
ゴールド水着で生活してます
次女の佳代ちゃんはサバを読む
年齢、体重、靴のサイズ
三女の才加は体育会系で
一番のおしゃれが
ジャージに割れた腹筋
四女の優子は女優なのに
宴会芸は似てないものまねと変な顔
五女の彩佳は休養明けで
八重歯がなければ
”キュラ”と呼べない
六女の明日香は
チャゲじゃありません
フレッシュなイメージも
あと僅か
七女の夏海は地味だけど
誰にもやさしいお人よし
八女の夏希は根が暗い
焼肉の炭
じっと眺めて独り言
九女の佐江ちゃんは元気者
みんなの元気が吸い取られる
十女の香菜ちゃんは大馬鹿で
漢字も英語も空気も読めません
十一女の有華ちゃんは
大阪生まれの
シンガーダンサーたこ焼き娘
十二女の智美は可愛い声で
舌ったらず頭たらず
私以下
「え〜、私が選抜の
佐藤夏希でございます」
「おいっ!」
「誰が選抜だって?」
「この曲の選抜でしょ、私?」
「意味わかんないし…」
「オチが決まったところで」
「落ちてないって!」
「一見、仲が悪そうですが、
実は、仲が悪い16人姉妹の
紹介が続きます」
十三女の薫はしっかり者で
早稲田のパパの遺伝子が
あるのにAKB
十四女の理沙ちゃんは
大人っぽくて
「あんた 本当に中学生」
十五女の恵令奈はこれぞアイドル
子どもと大人の間(はざま)に咲く花
末っ子の真奈美は ませたガキだ
可愛い顔で私を 見下ろしてる
「え〜、私が…」
「(間髪入れず)おいっ!」
「何で、私、色物チームに
入っちゃったんだろう?」
「うちら、メインユニットバスでしょ?」
「まあね‥って、
私たちは、お風呂かい!」
「そうそう…って、トイレも
一緒にある狭い風呂かい!」
「みんなもひとつ
賢くなったところで」
「おいっ!」
「うちら、16人姉妹なのに、
なぜ、全員、苗字が違うかと
申しますかと言うと…」
「やばいよ、このユニット、
完璧な箸休めだよ」
「…明日香ちゃん、初めはこ
のユニットに入ってたんでしょ?」
「秋Pが、「倉持には、まだ、
未来があるから」って…」
「じゃあ、私ら、過去完了形?」
「香菜が知ってる一番難しい言葉?」
「音と声と書いて、”音声” と読むんだよ!
みんな知ってた!?」
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