33.夫婦善哉
鏡五郎&真木柚布子
作詞:下地亜記子
作曲:久保進一
遊び呆(ほう)けて 行き着く先は
やっぱりおまえの 胸の中
金も甲斐性も ない人やけど
あんた優しい あかんたれ
すまんなぁ しゃあないなぁ
夫婦善哉 人生泣き笑い
「お蝶 そんなに怒りなや 浮気なんかしてへんがな…
わいには おまえしか おらへんのや 本当(ほんま)やでえ…」
「柳吉はん 帰るとこ よう忘れへんかったなぁ…
ようやく貯めたお金やのに…
今度という今度は 愛想(あいそ)も尽きたわ もう…知らん…」
こんな男と 出逢うてなけりゃ
倖せみつけて いただろに
下手(へた)な芝居に またほだされて
惚れた弱みの くされ縁(えん)
すまんなぁ しゃあないなぁ
夫婦善哉 人情夢しぐれ
「うちは奥さんになろうなんて思てまへん うちの力であんさんを
一人前の男にしたら本望や…きっと してみせまっさかいなぁ」
「そ そんな意地張らんかてええがな
わいは今の気楽な暮らしが 性(しょう)に合(おう)とんのや…
どや なんぞ旨(うま)いもんでも 食いに行こか…」
意地だ義理だと 並べるよりも
暢気(のんき)におもろう 生きりゃええ
浮かれトンボの あんたと二人
両手合わせる 法善寺
すまんなぁ しゃあないなぁ
夫婦善哉 浪花の恋あかり
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