暫存

八代亜紀 暫存歌詞
1.愛しても今は他人

作詞:石本美由起
作曲:遠藤実

他人ね いまのあなたは 悲しい他人
信じるままに 身をまかせ
こころに受けた 恋のきず
奥歯でかんだ 怨みごと
グラスの酒に 告げて泣く

他人ね いまのあなたは 悲しい他人
許して燃えた春は過ぎ
別れて独り 秋のくれ
みれんは肌に 残るのに
抱かれて眠る 夜はない

他人ね いまのあなたは 悲しい他人
男は過去を忘れても
女に過去は つきまとう
崩れるように 酔いしれて
しあわせ薄い 爪をかむ




2.愛の条件

作詞:川内康範
作曲:北原じゅん

ふりむけば
どこかに おぼろな影がある
女ですもの
恋もしました 迷いもしたわ
そんな昔があったとしても
あなたへの愛が 変わるわけじゃない
もっともっと信じて もっと信じて
いのち いのち真実
抱きしめて ほしい

ふりむけば
あなたも 見せない影がある
男ですもの
誰かのために 生きもしたでしょ
そんな昔が あったとしても
わたしへの愛が 消えるわけじゃない
もっともっと信じて もっと信じて
いのち いのちしっかり
抱きしめて ほしい

ふりむけば
あなたの 嫌いな影がある
女ですもの
理想の人を 探しそこねた
そんな昔が あったとしても
あなたへの愛が 汚れはしない
もっともっと信じて もっと信じて
いのち いのちぎりぎり
抱きしめて ほしい


3.愛ひとすじ

作詞:川内康範
作曲:北原じゅん

恋のあぜ道歩いてきたわ
風も見ました 雪も見ました
こころの地獄を さまよいながら
ほのかに燃やす 真実の
灯り一つに すがってる
愛することしか できないわ
できないわたし

あんな男に望みをかけて
どこがいいかと そしられようと
口じゃ云えない 愛だから
命のかぎり どこまでも
なんの取得も ないけれど
愛することしか できないわ
できないわたし

恋のめくらと 嗤われようと
わたしにゃ見える あゝあの人の
どろんこだらけの 人生に
きらりと光る 真実が
誰にも見えない わたしだけ
愛することしか できないわ
できないわたし


4.あなたと生きる

作詞:五島新
作曲:森安俊行

この指をはなしたら はぐれるようで
思わずすがる おんなのよわさ
解ってほしい
あなたが生きがいよ しっかり抱きしめて
せつないまでの ぬくもりを
大事にわたしは あなたと生きる

恋をしたら傷あとの ひとつやふたつ
男ですもの 誰でもあるわ
ゆるせるわたし…
あなたが生きがいよ 一人にさせないで
愛しています こころから
ちいさな世界をあなたと生きる

幸福になれるなら 泣いてもいいの
よろこぶために 涙はあると
おしえてくれた…
あなたが生きがいよ 灯りを消さないで
嵐のみちは 覚悟です
いのちを捧げて あなたと生きる


5.あなたに逢いたい

作詞:五木寛之
作曲:弦哲也

こころの海を 船がゆく
青いけむりを 曳きながら
泪という名の 港から
かなしみのせた 船が出る

※愛しすぎて 信じすぎて
また 愛をなくして ひとり
あゝ あなたに 逢いたい
あゝ あなたに 逢いたい
あゝ あなたに 逢いたい
あなたに 逢いたい※

こころの海に 雪が降る
白い思い出 消しながら
あなたと別れた あの日から
ちがった女になりました
恋しすぎて つくしすぎて
また愛をなくして ひとり
あゝ あなたに 逢いたい
あゝ あなたに 逢いたい
あゝ あなたに 逢いたい
あなたに 逢いたい

(※くり返し)


6.命火

作詞:石原信一
作曲:浜圭介

手縫いの浴衣 あん男はおりゃ
夫婦みたいと てれていた
ほおずきそえて 置き手紙
「ろくでなしさ」と なぜ消えた
好いとるばい 好いとるばい
ほくろにちりちり 親火 盛火
好いとるばい 好いとるばい
螢と添い寝の 不知火の女

松明かざす あらくれどもの
祭り太鼓が 突き刺さる
くやしまぎれに 浜木綿を
「あん男ばか」と踏んだけど
逢いたかね 逢いたかね
訪ねてこいこい 飛火 流火
逢いたかね 逢いたかね
命火 燃える 不知火の女

好いとるばい 好いとるばい
素肌を寄せ合う 合わせ火 離れ火
好いとるばい 好いとるばい
あん男呼んでる 不知火の女


7.うしろ影

作詞:山口洋子
作曲:北原じゅん

幸せはいらないあなたがほしい
わるい男とわかればなおさらほしい
あついお酒と優しい唄で
死んでゆく恋抱いてます
許せないけど泣けてくる泣けてくる
逃げたうしろ影

いちまいの枯葉ねわたしのことは
女ごころ炎やして尽くしてみても
うすい情けの衿まきだけじゃ
肩が寂しい冬の窓
許せないけど泣けてくる泣けてくる
逃げたうしろ影

流れ星見つけて願いをかけて
せめて一夜だけでも一緒にいたい
あまい地獄につき落とされて
情のない夢追いかける
許せないけど泣けてくる泣けてくる
逃げたうしろ影


8.海猫

作詞:高橋直人
作曲:小林学

あんたによく似た 広い背中の
男があたいの 影をまたいでさ
潮の香りを プンとのこして
黙って 通りすぎたよ
日暮れの港は 女がひとり
淋しすぎるよね

※振りむいてくれたって いいのにさ
声かけてくれたって いいのにさ
つれないね うしろ姿に
あんたの面影うかべる あたいは 海猫さ※

あんたと暮らした 愛の古巣で
海猫みたいに 沖をながめてさ
船が着くたび あんたを探しに
今日も 飛んで来るのさ
日暮れの港は 女がひとり
可哀そうだよね

逢いに来てくれたっていいのにさ
抱きしめてくれたっていいのにさ
せつないね 無情の風に
吹かれてぬくもり抱いてる あたいは 海猫さ

(※くり返し)


9.女心は港の灯

作詞:山口洋子
作曲:弦哲也

好きな男の ぬくもりは
ふるさと みたいな 気がするわ
すこし 泣いても いいかしら
恋は夕ぐれ 明日は出船
女心は あゝ港の灯

酒で想い出 うすめても
別れの涙は とまらない
ちょっと酔っても いいかしら
歌は泣き節 おんぼろギター
女心は あゝ港の灯

ふられ女は ブイになる
出船に ついてく 流れブイ
あなた 待っても いいかしら
北は木枯 南は小雨
女心は あゝ港の灯


10.恋瀬川

作詞:秋野めぐみ
作曲:竹田賢

あなたと私の さだめの川は
情通わす 舟がない
呼んで下さい ねえあなた 向こう岸
ついてくるなと 云わないで
離れたくない 恋瀬川

おまえの倖せ 祈っていると
悲しい言葉は 聞こえない
受けて下さい ねえあなた その胸に
消えてゆきそな この命
流れたくない 恋瀬川

川面にゆれる 螢火ひとつ
おんなの涙を 照らすのね
抱いて下さい ねえあなた もう一度
俺をすてろと 云わないで
ついて行きたい 恋瀬川


11.恋の彩

作詞:麻生香太郎
作曲:藤本卓弥

恋ってつらいものね 浮気じゃできないわ
恋ってなんなの 誰か私に教えて
逢っていても 切なくて
逢わずにいても 切なくて
命が 命が 震えて眠れない
恋って 恋って 死ぬまで続くのね

恋って涙色ね 甘くてほろにがい
恋って不思議ね あなただけしか見えない
抱かれながら 夢を見て
抱かれたあとも 夢を見て
小指が 小指が 震えてしのび泣く
恋って 恋って 一人じゃいられない

恋って迷うものね 他人にゃわからない
恋ってまぼろし 一人ぼっちの夜明けね
見つめ合えば 苦しくて
目をそらしても 苦しくて
体が 体が 震えて止まらない
恋って 恋って 死ぬまであなただけ


12.なみだ川

作詞:荒木とよひさ
作曲:三木たかし

好きで別れた 人だから
忘れられない 憎めない
夜のすすきの なみだ川
酒よ お前のせいじゃない
馬鹿ね 馬鹿ね 惚れてひとすじ
愛のなみだ川

泣いた数より ぬくもりを
想い出しては 爪をかむ
雨のすすきの ネオン花
酒よ お前も話してよ
いいさ いいさ 惚れてひとすじ
愛のなみだ川

これで最後と つくしても
いつも幸福 背をむける
北のすすきの 流れ町
酒よ お前を道づれに
いまも いまも 惚れてひとすじ
愛のなみだ川


13.涙の最終列車

作詞:池田充男
作曲:野崎真一

帰らないでと すがって泣けば
あなたはこのまま いてくれますか
窓の硝子を 叩いても
おんなごころが 届かない
わたしも行きたい・・・・・・・・
別れのベルが鳴る 最終列車

顔をかくした コートの襟に
霧が降ります プラットホーム
くちの動きで 解るから
言って下さい ねえあなた
愛しているよと・・・・・・・
ふたりを引き離す 最終列車

赤いランプが 螢のように
揺れて流れて 未練がのこる
いのち燃やした 恋だもの
信じたいのよ いつまでも
あなたを待ちます・・・・・・・
夜霧に消えてゆく 最終列車


14.花束(ブーケ)

作詞:阿久悠
作曲:服部克久

※ひとり暮しに慣れたのに
愛も気にせず 生きたのに
罪な心が届けられ
わたし 女を 思い出す※

こんなキザなことは
あなたに違いない
郵便受けにブーケを
さして 帰るなんて
何を話すつもり
あなたがわからない
死んでも いいと泣くほど
つらくさせておいて

(※くり返し)

時の流れだけが
あなたを遠ざける
逢えない日々の長さに
じっと 耐えて来たわ
胸に飾ることは
あなたを許すこと
花束一つだけでは
終わることじゃないわ

やっと忘れた頃なのに
夢の中から消えたのに
罪な心が 届けられ
わたし 女を思い出す

(※くり返し)

わたし 女を思い出す


15.ふたりの夢

作詞:悠木圭子
作曲:鈴木淳

あなたの好きな 手料理だけを
夢中で覚えた 私です
あなたの苦しみ 知らないで
甘えた私が 馬鹿でした
笑ってお別れ したいけど
涙であなたが 見えないわ 見えないわ

あなたの夢は 私の夢と
今日まで尽くした この私
女に生まれた しあわせを
あなたが教えて くれたから
あなたの重荷に なるよりは
遠くで 倖せ 祈ります 祈ります

お酒やタバコ 飲み過ぎないで
たまには 躰を 休めてね
今更 あなたに こんなこと
出過ぎた私を 許してね
あなたと別れて 暮らしても
私はあなたの 女です 女です


16.ブルーレイン 大阪

作詞:荒木とよひさ
作曲:浜圭介

泣いて大阪 御堂筋
別れ上手な人がいる
女ごころを本気にさせ
追いかければ 逃げてゆくわ
ああだけど憎めない

恋灯り ぬれる街
だれか似た人さがすだけ
めぐり逢えば 別れがくる
追いかければ 逃げてゆくわ
ブルーレイン 雨の大阪

ゆれて大阪 北新地
浮気上手な人がいる
女ごころを酔わせてみて
やさしくされ つめたくされ
ああ離れられないわ

恋灯り ゆれる夜
夢の続きとわかっても
めぐり逢えば 別れがくる
やさしくされ つめたくされ
ブルーレイン 雨の大阪

恋灯り ぬれる街
だれか似た人さがすだけ
めぐり逢えば 別れがくる
追いかければ 逃げてゆくわ
ブルーレイン 雨の大阪


17.日本海

作詞:阿久悠
作曲:大野克夫

雨降りだらけの映画のように
すべてがぼやけて行くのです
窓の右手に日本海 海は灰色 雨まじり
あなたとくらした青山裏の
部屋に小鳥をおいてます
窓の右手に日本海 荒れた舟小屋 岩のかげ

すべてが子供の遊びと知って
心がつめたくなるのです
窓の右手に日本海
岬はずれの浮灯台(うきとうだい)
煙草をはさんだマニキュアの指
他人のものかと思えます
窓の右手に日本海
浜で凪待つ舟二つ

出雲の神さま
呼んでるような
ポスター見つめて泣いてます
窓の右手に日本海 松がやせてる岩の上
温泉あたりで
のんびりしたら
手紙を書く気も起こります
窓の右手に日本海
屋根のかわらが変ります


18.女の街角

作詞:悠木圭子
作曲:鈴木淳

女の夢は 捨てたけど
この恋だけは 離せない
涙 ぼろぼろ 夜の街
あなたに逢えぬ 苦しさに
心は乱れて 酔いしれる

やっと二人が 逢えたのに
今日も人の眼 避けながら
涙 ぼろぼろ 夜の街
泣いて別れを 云うけれど
逢わなきゃ想いが 又つのる

なんで世間は 女だけ
冷たい目をして 指をさす
涙 ぼろぼろ 夜の街
これが二人の 宿命なら
落ちてゆきます 何処までも


19.ふたりづれ

作詞:池田充男
作曲:伊藤雪彦

きれいな瞳をした
おまえが好きと
貴方はやさしく
抱きしめてくれた
ふたりの人生 いばら道
歩きつかれて 傷ついて
あなたなら あなたなら
たとえ死んでも いい私

誰にも言えない
かなしい過去を
うち明け合って
あなたと泣いた
ふたりの両手に
余るほど
夢がほしくは
ないのです
ひとなみに ひとなみに
甘い幸福 掴みたい

私のいのちは
ちいさいけれど
貴方のささえに
なれたらいいの
ふたりで点灯した
真実の
愛をいとしく 温めて
あなたなら あなたなら
指を離さず ついてゆく


20.女だから

作詞:悠木圭子
作曲:鈴木淳

お前の為なら この命
惜しくはないよと 云うあなた
弱い女の 古傷も
愛して呉れると 云うのなら
あなたの情に すがろうか
恋に傷つき 流されて
男の心が わからない

今度こそはと 夢をみて
溺れてゆくのが こわいから
やさしい言葉は かけないで
熱い涙が 流れても
心は燃えない 冷えてゆく
男になんかと 云いながら
尽くして捨てられ 又すがる
やっぱり 私も 女だから


21.泡沫 ~UTAKATA~

作詞:野村万之丞
作曲:野村万之丞

歌へや歌へや泡沫の
夢幻(ゆめまぼろし)やこの世はざれごと
歌へばこの世は中々よ

※母の薫り いとしや恋し
めぐり逢えぬは 浮き世のならいぞ
歌へや歌へや泡沫の
夢幻やこの世はざれごと
歌へばこの世は中々よ※

躍れや躍れや面白や
夢幻やこの世はざれごと
躍ればこの世は中々よ

ややこの躍り 振りよや見よや
いとしやいとし いつ忘られぬ
躍れや躍れや面白や
夢幻やこの世はざれごと
躍ればこの世は中々よ

(※くり返し)

歌へばこの世は中々よ


22.あなたに乾盃

作詞:悠木圭子
作曲:鈴木淳

ごめん…なんて云われたらもう終わりです
今度たけは言い訳も 何もなくて
いきなり両手をついて 謝られても
泣いてすがる 年でもないし…

※七年も一緒に 過ごした仲だから
あなたの心は わかってしまう
どうぞ自分の好きなように生きて下さい
でもどこかでばったり出逢ったら
笑って手ぐらい 振ってよね※

涙…なんか見せないでさよならしましょう
久し振りの乾盃が 別れの酒ね
夜明けにこうして二人で 呑んでるなんて
今になって 胸がときめく

可笑しいね 今更 女になるなんて
あなたの心は 遠くを見てる
ワインに酔ったふりをしてはしゃぐ私を
哀しい目をして見ないで欲しい
明日は他人に なる二人

(※くり返し)

笑って手ぐらい 振ってよね


23.別れの艶歌

作詞:池田充男
作曲:野崎真一

せつない恋ですふたりの恋は
別れの涙で 行きどまり
胸を灼くよな強めのお酒
すこし下さい 私にも
今夜は芯から酔いたいの

愛したときからこころの隅で
他人になる日を知っていた
酒場ぐらしのうき草だもの
ゆめも咲かせて見たけれど
あなたにゃ待ってるひとがいる

みれんが増すほど無くちになって
私は小指の爪を噛む
こんな女は忘れてほしい
酔ってつぶやくうらみ言
ギターも泣いてる夜ふけ町


24.朧月夜(おぼろづきよ)

作詞:阿久悠
作曲:弦哲也

朧月夜は 男に似合う
影が泣いても 顔まで見えない
ほろ酔いの ふりをして
一歩二歩と よろめいて
ひとの視線が なくなれば
背骨シャンとして 歩き出す

こんな男がいたらいい
昔はちょっといた筈の…
おほろ おぼろ
おぼろ おぼろ
朧月夜のいい男

朧月夜は 女を磨く
瞼はれても 涙は出さない
純愛に 傷ついて
一つ二つ 酒を飲み
肩が斜めに くずれたら
瞳キラリとさせ あとを追う

こんな女がいたらいい
昔はちょっといた筈の…
おほろ おぼろ
おぼろ おぼろ
朧月夜のいい女

こんな二人がいたらいい
昔はちょっといた筈の…
おほろ おぼろ
おぼろ おぼろ
朧月夜のいい景色

朧月夜のいい景色


25.友の焼酎(さけ)

作詞:いではく
作曲:大谷明裕

男が男であるために
飲むは燃え立つ 鉄火酒
焼酎満たした ぐい呑みにゃ
おれとおまえの こころ綱
結ぶ誓いの
結ぶ誓いの 友の焼酎(さけ)

女が女でいるために
いつもこころに 夢見酒
湯割りのグラスを 手につつみ
そっといいひと 浮かべてる
願うしあわせ
願うしあわせ 愛の焼酎(さけ)

明日が明日であるために
今宵みんなで 回し酒
男も女も ほろ酔いで
夢とロマンは 瓶の中
見たきゃ飲み乾せ
見たきゃ飲み乾せ 友の焼酎(さけ)


26.さよなら故郷

作詞:二条冬詩夫
作曲:伊藤雪彦

雪が降る 雪が降る
あのひとの 肩に降る
ただひとり 旅に出る 北国の駅
あたためあったふたり
ふたりの愛を
涙 涙かんで捨てるつらさ
わかって
もう二度と帰れない さよなら故郷

雪が降る 雪が降る
わがままを 許してと
泣きながら 指で書く 汽車のガラス窓
愛するだけがすべて
すべてじゃないと
信じ 信じながら悲しすぎて
泣けない
手をふれば凍りつく 涙の粉雪

償うことはなにも
なにも出来ない
こんな こんな馬鹿な私なんか 忘れて
いつまでもしあわせに さよなら故郷


27.あなただけ

作詞:石坂まさを
作曲:弦哲也

やさしく見えても 女の道は
嵐も吹きます 雨も降る
辛い時には 肩を抱き
いつも守ると 泣かす人
あなただけです くちびるを
あなただけです 許すのは

無理して飲むのは 身体に毒と
叱ってお猪口を 取り上げる
寂しがりやの この胸に
愛を点して くれた人
あなただけです この生命
あなただけです 燃やすのは

人生 山川 いくつも越えて
小さな幸福 探したい
どんな苦労も ふたりなら
耐えてゆけると 笑う人
あなただけです 夢ひとつ
あなただけです 分けるのは


28.酒占い

作詞:秋元康
作曲:中崎英也

逢いたい 逢えない
愛しい男 今夜は来るのか?
AH- 酒占い

表札のない 女の部屋は
いつもテレビつけたまま
誰かの声が 聞こえてないと
淋しくて 長い夜

ラップ外した 手料理で
熱燗を ちびちびと
一人 初めているわ

逢いたい 逢えない
知らないうちに このまま 眠ってしまうのか?
逢いたい 逢えない
それとも後で 一緒に飲めるか?
AH- 酒占い

待つ人がいる 男の行方
考えたらつらくなる
酔っている間に 答えが出れば
ため息も 少しだけ

箸のつけ方 注意して
聞き慣れた 足音に
肴 残しておくわ

逢いたい 逢えない
知らないうちに このまま 眠ってしまうのか?
逢いたい 逢えない
それとも後で 一緒に飲めるか?
AH- 酒占い

逢いたい 逢えない
愛しい男 今夜は来るのか?
AH- 酒占い


29.女は花になれ

作詞:悠木圭子
作曲:鈴木淳

雨にうたれて こぼれた花を
グラスに浮かべて 泣いていた
酔いどれ男の 傷跡を
そっと優しく つつむよに
女は 花に… 花になれ
咲いてあなたの こころ花

嘘と知りつつ 騙されて来た
男の遊びは 綱渡り
流した涙も 涸れました
どしゃぶり雨の 泥沼で
女は 花に… 花になれ
咲いて一輪 蓮の花

命けずって 今日まで生きた
所詮 女は 女です
男が命を 賭けるなら
心重ねた 人だから
女は 花に… 花になれ
咲いて散ります いのち花


30.風紋

作詞:松井由利夫
作曲:遠藤実

北へ行けば 行くほど
花の彩りが 少なくなるように
こころのまよいが うすれてゆきます
息でくもる
窓の向うは サロマ湖
そしてその向うは 冬を運ぶ海
孤独になって はじめてわかる
飾る愛の 虚しさが 哀しさが

くらい顔を みせたら
他人はあやしむわ 女のひとり旅
あかるくふるまう 背中が寒いの
撫の小枝
くべるペチカの 赤い火
美幌ちぎれ雲に なぜか涙ぐむ
束の間でした 夢みた月日
それもさだめ ふりむけば つらいだけ

風が吹くたびに 海が哭(な)くたびに
変わる砂の丘
孤独になって はじめてわかる
飾る愛の 虚しさが 哀しさが


31.哀歌(エレジー)

作詞:谷村新司
作曲:谷村新司

体に残る 傷でさえ
消えないことが あるとゆう
まして心の 傷あとを
抱いて生きるも 女ゆえ

あきらめきれぬ 恋ゆえに
口唇かんで 身を焦がす
涙流せば 今日までの
がまんがすべて 嘘になる

帰る家さえ ない鳥が
寒さこらえて 空を見る
二度と飛べない 空ならば
かくしておくれ 今夜から

死ぬも生きるも 宿命なら
恨む気持ちは ないけれど
せめて一夜の 情けでも
あれば苦労も 耐えられる

あれば苦労も
耐えられる


32.女ごころ

作詞:千家和也
作曲:鈴木淳

なんで私を 女になんか
生んでくれたの お母さん
男ごころを 知りたさに
嘘やお世辞も 嘘やお世辞も 身につけた

瞼 閉じれば 見えてた人が
瞼開ければ 何故消える
逢えば別れが 来ることを
誰が決めたの 誰が決めたの 守ったの

訳があるなら 教えてほしい
訳がないなら 戻ってと
胸のあたりで 合わす手に
宿る倖せ 宿る倖せ 何故薄い

川を流れる 木の葉でさえも
指を差し出す 人はいる
知らぬ誰かに 身をまかせ
眠りたくなる 眠りたくなる 夜もある


33.恋街ブルース

作詞:悠木圭子
作曲:鈴木淳

※シュヴィドゥヴァー
シュヴィドゥヴァー
シュドゥヴィ シュドゥヴィ
シュヴィドゥヴァー※

たとえ一夜の 契りでも
つれない人と 知りながら
待っているのよ 貴方だけ
花も夜咲く 函館 大門
恋の街

貴方来るかと 今日も又
涙に濡れて 霧の中
燃える想いを 伝えたい
汽笛切ない 港 横浜
恋の街

シュドゥヴィ シュドゥヴィ
シュヴィドゥヴァー

人の心を ひきつけて
他の誰かに 溺れてる
お酒のせいに するなんて
罪な話よ 京都 木屋町
恋の街

好きな貴方の 嘘だから
一度だけなら 許したが
二度が三度じゃ 気にかかる
なみだ元町 神戸 元町
恋の街

(※くり返し)

嘘を承知で だまされる
逢えば貴方の 腕の中
待っていたのよ 貴方だけ
夜に濡れてる
博多 中洲は恋の街


34.愛されてみたい

作詞:小野朱美
作曲:遠藤実

あなたにめぐり逢えてから
いつも心で あなたへの愛を
あたためている 私です

あなたにとって
私が想いを 寄せることは
迷惑ですか

あなたを知ってから
私は 生まれかわったみたいです
いますぐこのほほつけたい
夢でもいいから 夢でもいいから
愛されてみたい 私はあなたに…

あなたの恋が 私には
たったひとつの
生きがいのように
おもかげを呼び 暮らします

あなたにとって
私が想いを寄せることは
迷惑ですか

なんにもできない 私が
人を愛する 資格なんて
ないことわかっていますが
夢でもいいから 夢でもいいから
愛されてみたい 私はあなたに…

夢でもいいから 夢でもいいから
愛されてみたい 私はあなたに…

あなたに…


35.愛していません

作詞:ジェームス三木
作曲:野崎真一

愛していません ほんとです
誓いの言葉は嘘でした
あとは何にもいえません
いえば涙があふれます
分ってください-
女ごころの底の底

無論あなたがいなくても
生きてゆけます平気です
熱いコーヒーが さめるよに
恋もさめます さめるでしょう
許してください-
今は何にも訊かないで

女ですもの淋しくて
すこしは泣くかも 知れません
だけど心配無用です
きっと幸福みつけます
ふりむかないで-
愛の傷あといたむから


36.あい逢い横丁

作詞:ジェームス三木
作曲:いずみたく

好きと嫌いは 紙一重
恋はその日の出来ごころ
嘘とまことの 相合傘が
気まぐれ横丁を濡れてゆく

好きと思えば 憎らしい
さめればふいに懐かしい

騙すつもりがつい騙されて
恋のとりこになりました
思い思われ ふりふられ
気まぐれ横丁に雨が降る

ふられたふりして 飲みましょうか
女ごころの 水割りを
嘘とまことの 相合傘が
気まぐれ横丁を濡れてゆく


37.紅の花

作詞:秋野めぐみ
作曲:竹田賢

水の流れに この姿を写し
きれいでしょうか 艶姿
残る儚い この恋だから
せめて百日 咲いて散る
命燃やした 紅の花

月の夜風に 吹かれて揺れて
たどる細道 迷い坂
どうせ儚い この夢だもの
せめて百日 褪せるまで
抱いて下さい 紅の花

情け横丁 女の街で
生きてゆきます 明日から
今は儚い この花だけど
せめて百日 咲いたなら
未練残さぬ 紅の花


38.証城寺の狸囃子

作詞:野口雨情
作曲:中山晋平

証 証 証城寺
証城寺の庭は
ツ ツ 月夜だ
皆出て 來い來い來い
己等の友達ァ
ぽんぽこぽんのぽん

負けるな 負けるな
和尚さんに負けるな
來い 來い 來い
來い 來い 來い
皆出て 來い來い來い

証 証 証城寺
証城寺の庭は
ツ ツ 月夜に花盛
己等は浮かれて
ぽんぽこぽんのぽん


39.おのれ道

作詞:渡邊智央
作曲:一色真実

泣き声あげて
ひとは皆 生まれるの

この世で背負う
幾重の悲しみや
心の痛み
辛いから

一人で震える日には
私の両手が
薪(たきぎ)になるわ

険し山は
おのれ道
ふりかえらずに進め

答え探しの
ひとは皆 旅をする

時には荒れて
まわりを困らせる
時には嘆き
身をなじる

一人を恐れる日には
私の人生
少し分けるわ

シケる海は
おのれ道
流されないで進め

誰かを思い
尽くせる幸せを
あなたのために
注ぎたい

嵐に真っ向勝負
やさしい光が
その先待つわ

咲かす夢は
おのれ道
立ち止まらずに進め


40.いとしのエリー

作詞:桑田佳祐
作曲:桑田佳祐

泣かした事もある 冷たくしてもなお
よりそう気持ちがあればいいのさ
俺にしてみりゃ これで最後のlady
エリーmy love so sweet

二人がもしもさめて目を見りゃつれなくて
人に言えず思い出だけがつのれば
言葉につまるようじゃ恋は終わりね
エリーmy love so sweet

笑ってもっとbaby むじゃきにon my mind
映ってもっとbaby すてきにin your sight
誘い涙の日が落ちる
エリーmy love so sweet
エリーmy love so sweet

あなたがもしもどこかの遠くへ行きうせても
今までしてくれたことを忘れずにいたいよ
もどかしさもあなたにゃ程よくいいね
エリーmy love so sweet

笑ってもっとbaby むじゃきにon my mind
映ってもっとbaby すてきにin your sight
みぞれまじりの心なら
エリーmy love so sweet
エリーmy love so sweet

笑ってもっとbaby むじゃきにon my mind
映ってもっとbaby すてきにin your sight
泣かせ文句のその後じゃ
エリーmy love so sweet
エリーmy love so sweet
エリーmy love エリーOh Baby


41.ダンスはうまく踊れない

作詞:井上陽水
作曲:井上陽水

ダンスは うまく 踊れない
あまり 夢中に なれなくて
ネコは 足もとで踊り
私 それを ながめている
夏の夜は すでに暗く蒼く
窓にみえる 星の光近く
誰も来ないし 誰も知らない
ひとりきりでは ダンスはうまく踊れない
遠い なつかし あの歌
私 夢色のドレス
あなた 限りない 笑顔で
足を前に 右に 後 左
風の様に 水の様に ふたり
時を 忘れて 時の間を

LaLa....................

今夜ひとりで ダンスをうまく踊りたい
丸いテーブルのまわりを
私 ナイトガウンのドレス
歌は なつかしい あの歌
部屋の中で 白い靴をはいて
ゆれる ゆれる 心 夢にゆれる
夜を忘れて 夜に向って

DuDuDu DaDaDa......
DaDaDa DuDuDa......
LaLaLa DaDaDa......
DaDaDa DuDuDuDu LuLuLu......
DaDaDa......
LaLaLa......


42.お母さん

作詞:川内康範
作曲:川内康範

故郷(くに)をはなれて ひとりぼっち
つらい悲しい めにあって
やっとわかった 親ごころ
身にしみましたよ お母さん

お腹こわすな 風邪ひくな
雨が降る日は 傘になり
雪の降る日は ぬくもりを
あたえてくれた お母さん

人のしあわせ うらやむな
人にしあわせ あげるよな
心に花が 咲くのだと
おしえてくれた お母さん

空を見上げりゃ 空にある
海を眺めりゃ 海にある
涯(はて)も知れない やさしさの
マリアのような お母さん


43.お父さん

作詞:川内康範
作曲:鈴木淳

ある人が言った
「母の愛は歌になるが、父の愛はきびしすぎて歌にもならない」
そうかなあと思う。
目をつむれば、父の色々な顔が思い出されて来る。
まがった事がきらいで、だから厳しく海の様な厳しさで生きていた。
そのくせちょっぴり涙もろくて母よりももっと涙もろくて
困った人を見るとほっておけないそんな父を私は好きだった。
雨が降る風が吹く貧しさの中にあっても、
母も私も父の胸に抱かれて暖かった。
あゝお父さん、歌にならないと言われるあなたの歌を
八代亜紀まぎれもない
あなたの娘が感謝をこめて歌います。

生まれたときからお父さん
あなたはわたしの鬼だった
雨の降る日も 風の日も
我が子を守る 鬼だった
この世に虹をかけるよな
こころきれいな 花になれ
しみじみ教えて 抱きしめて
強い男の 鬼の眼に
きらりと見せた 真珠の涙
ああ お父さん ありがとう

生まれたときからお父さん
わたしはあなたの夢だった
雨の降る日も 風の日も
あなたを困らす 夢だった
泣き虫だから 手を焼いて
どこかにすてると いいながら
そのくせなおさら 抱きしめて
強い男の 鬼の眼に
きらりと見せた 真珠の涙
ああ お父さん ありがとう


44.時の過ぎゆくままに

作詞:阿久悠
作曲:大野克夫

あなたはすっかり 疲れてしまい
生きてることさえ いやだと泣いた
こわれたピアノで 想い出の歌
片手でひいては ためいきついた

時の過ぎゆくままに この身をまかせ
男と女が ただよいながら
堕(お)ちてゆくのも しあわせだよと
二人つめたい からだ合わせる

からだの傷なら なおせるけれど
心のいたでは いやせはしない
小指に食い込む 指輪を見つめ
あなたは昔を 思って泣いた

※時の過ぎゆくままに この身をまかせ
男と女が ただよいながら
もしも二人が 愛せるならば
窓の景色も かわってゆくだろう※

(※くり返し)


45.恋人よ

作詞:五輪真弓
作曲:五輪真弓

枯葉散る夕暮れは
来る日の寒さをものがたり
雨に壊れたベンチには
愛をささやく歌もない

恋人よ そばにいて
こごえる私のそばにいてよ
そしてひとこと この別ればなしが
冗談だよと 笑ってほしい

砂利路を駆け足で
マラソン人が行き過ぎる
まるで忘却のぞむように
止まる私を 誘っている

恋人よ さようなら
季節はめぐってくるけど
あの日の二人 宵の流れ星
光っては消える 無情の夢よ

恋人よ そばにいて
こごえる私のそばにいてよ
そしてひとこと この別ればなしが
冗談だよと 笑ってほしい


46.CRY ME A RIVER

作詞:Arthur Hamilton
作曲:Arthur Hamilton

Now you say you're lonely
You cry the long night through
Well you can cry me a river cry me a river
I cried a river over you
Now you say you're sorry
For being so untrue
Well you can cry me a river cry me a river
I cried a river over you

You drove me nearly drove me out of my head
While you never shed a tear
Remember, I remember all that you said
Told me love was too plebeian
Told me you were through with me
and now you say you love me
Well, just to prove you do
Come on and cry me a river cry me a river
I cried a river over you

You drove me nearly drove me out of my head
While you never shed a tear
Remember, I remember all that you said
Told me love was too plebeian
Told me you were through with me
and now you say you love me
Well, just to prove you do
Come on and cry me a river cry me a river
I cried a river over you
I cried a river over you


47.別れても好きな人

作詞:佐々木勉
作曲:佐々木勉

別れた人に会った
別れた渋谷で会った
別れた時とおんなじ
雨の夜だった
傘もささずに原宿
思い出語って赤坂
恋人同士にかえってグラスかたむけた
やっぱり忘れられない
変わらぬ優しい言葉で
私をつつんでしまうだめよ弱いから
別れても 好きな人
別れても 好きな人

歩きたいのよ高輪
灯りがゆれてるタワー
思いがけない一夜の恋のいたずらね
ちょっぴり淋しい乃木坂
いつもの一ツ木通り
ここでさよならするわ雨の夜だから
やっぱり忘れられない
変わらぬ優しい言葉で
私をつつんでしまうだめよ弱いから
別れても 好きな人
別れても 好きな人
別れても 好きな人
別れても 好きな人


48.妻恋道中

作詞:藤田まさと
作曲:阿部武雄

好いた女房に 三下り半を
投げて長脇差 永の旅
怨むまいぞえ 俺等のことは
またの浮世で 逢うまでは

惚れて居ながら 惚れない素振り
それがやくざの 恋とやら
二度と添うまい 海道がらす
阿呆 阿呆で 旅ぐらし

泣いてなるかと 心に誓や
誓う矢先に またほろり
馬鹿を承知の 俺等の胸を
何故に泣かすか 今朝の風


49.流転

作詞:藤田まさと
作曲:阿部武雄

男命を みすじの糸に
かけて三七 二十一目くずれ
浮世かるたの 浮世かるたの
浮沈み

どうせ一度は あの世とやらへ
落ちて流れて 行く身じゃないか
鳴くな夜明けの 鳴くな夜明けの
渡り鳥

意地は男よ 情は女子
ままになるなら 男を捨てて
俺も生きたや 俺も生きたや
恋のため


50.男泣き

作詞:千家和也
作曲:猪俣公章

噂の好きな 人目をさけて
街を離れる この身のつらさ
何処に行こうか 行けばいいのか
過去を引きずる この足で
声を殺して 男泣き

歯の浮く様な なぐさめよりも
わずかひとつぶ 涙がほしい
聞いちゃいけない 聞く耳もたぬ
嘘の混じった いたわりは
影にかくれて 男泣き

血のにじむ程 口唇かんで
耐えるくやしさ 他人は笑う
悩みたくない 悩みはしない
不幸続きの 身の上を
無理にこらえる 男泣き


51.悪女

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

マリコの部屋へ 電話をかけて
男と遊んでる芝居 続けてきたけれど
あの娘もわりと 忙しいようで
そうそうつきあわせてもいられない

土曜でなけりゃ 映画も早い
ホテルのロビーも いつまでいられるわけもない
帰れるあての あなたの部屋も
受話器をはずしたままね 話し中

悪女になるなら 月夜はおよしよ
素直になりすぎる
隠しておいた言葉がほろり
こぼれてしまう「行かないで」
悪女になるなら
裸足で夜明けの電車で泣いてから
涙 ぽろぽろ ぽろぽろ
流れて 涸れてから

女のつけぬ コロンを買って
深夜のサ店の鏡で うなじにつけたなら
夜明けを待って 一番電車
凍えて帰れば わざと捨てゼリフ

涙も捨てて 情も捨てて
あなたが早く私に 愛想を尽かすまで
あなたの隠す あの娘のもとへ
あなたを早く 渡してしまうまで

悪女になるなら 月夜はおよしよ
素直になりすぎる
隠しておいた言葉がほろり
こぼれてしまう「行かないで」
悪女になるなら
裸足で夜明けの電車で泣いてから
涙 ぽろぽろ ぽろぽろ
流れて 涸れてから


52.デスティニーラブ ~運命の人~

作詞:石原信一
作曲:徳久広司

デスティニーラブ
デスティニーラブ
いまこの瞬間(とき)に めぐり逢う
運命の人よ

こんな奇跡(いたずら) 神様かしら
思いがけない 胸のざわめき
花開く予感
恋なら何度もした せつない終わりもみた
ひとりが一番だと 心に決めてたのに
いじわる あなた
デスティニーラブ
デスティニーラブ
いまこの瞬間(とき)に めぐり逢う
運命の人よ

古い酒場が 似合うわふたり
どこか不器用 照れた横顔
魅せられてしまう
遅れてきた愛なら 急がないで行きましょう
強がりみせてるけど ほんとは怖がりなの
ときめく あなた

涙はうれしくても 溢れるのねこんなに
あきらめずにいたから 未来がはじまるのね
これから あなた
デスティニーラブ
デスティニーラブ
いまこの瞬間(とき)に めぐり逢う
運命の人よ


53.盛り場の雨

作詞:二条冬詩夫
作曲:伊藤雪彦

捨てちゃいやだと 私が泣いた
離すもんかと あなたも泣いた
踏みにじられても 悔いはない
恋のおんなの 盛り場に
今日も雨降る 涙降る

酔ってみたいと ふたりで飲んだ
酔えばつらいと なぐさめあった
名前をいくつも 取りかえて
いつか忘れた まごころを
捨てに来た街 探す街

死んでしまうと あまえてすねた
生きてゆこうと 私を抱いた
ふたりの傘まで 投げすてて
ぬれて歩いた 盛り場に
流すあの夢 遠い夢


54.おんな

作詞:池田充男
作曲:野崎真一

青い炎に 燃えつきながら
あなた好みに つくられた
これも哀しい おんなの性(さが)よ
逢えばしくしく 泣く私

他人(ひと)は気まぐれ ふたりの仲を
すぐに別れる 仲と言う
生きるたしかな この歓びは
恋をしなけりゃ わからない

髪をほどいた かたちに合わせ
今日のうすめの 紅をひく
いっそ二人で 死にたいような
思いあふれる 雨の夜


55.中の島ブルース

作詞:斎藤保
作曲:吉田佐

赤いネオンに 身をまかせ
燃えて花咲く アカシアの
あまい香りに 誘われて
あなたと二人 散った街
あゝ ここは札幌 中の島ブルースよ

水の都にすてた 恋
泣いて別れた 淀屋橋
ほろり落した 幸せを
あなたと二人 拾う街
あゝ ここは大阪 中の島ブルースよ

会えば別れが つらいのと
泣いてすがった 思い出の
小雨そぼ降る 石畳
あなたと二人 濡れた街
あゝ ここは長崎 中の島ブルースよ


56.港町ブルース

作詞:深津武志・補作詞:なかにし礼
作曲:猪俣公章

背のびして見る海峡を
今日も汽笛が遠ざかる
あなたにあげた
夜をかえして
港 港 函館 通り雨

流す涙で割る酒は
だました男の味がする
あなたの影を
ひきずりながら
港 宮古 釜石 気仙沼

出船 入船 別れ船
あなた乗せない帰り船
うしろ姿も他人のそら似
港 三崎 焼津に御前崎

別れりゃ三月待ちわびる
女心のやるせなさ
明日はいらない 今夜が欲しい
港 高知 高松 八幡浜

呼んでとどかぬ人の名を
こぼれた酒と指で書く
海に涙のあゝ愚痴ばかり
港 別府 長崎 枕崎

女心の残り火は
燃えて身をやく桜島
ここは鹿児島旅路の果てか
港 港町ブルースよ


57.なみだの操

作詞:千家和也
作曲:彩木雅夫

あなたのために 守り通した女の操
今さら人に 捧げられないわ
あなたの決して お邪魔はしないから
おそばに置いて ほしいのよ
お別れするより 死にたいわ
女だから

あなたの匂い 肌に沁みつく女の操
棄てられたあと 暮らしてゆけない
私に悪いところが あるのなら
教えてきっと 直すから
恨みはしません この恋を
女だから

あなたにだけは 分かるはずなの女の操
汚れを知らぬ 乙女になれたら
誰にも心変りは あるけれど
あなたを 疑いたくない
泣かずに待ちます いつまでも
女だから


58.お島千太郎旅唄

作詞:西條八十
作曲:奥山貞吉

春の嵐に 散りゆく花か
風にまかせた 身は旅役者
更けて流しの 三味の音きけば
すてた故郷に すてた故郷にまた涙

雁が啼く啼く 旅空夜空
お島痛かろ 草鞋の紐が
今日も吹くかよ 男体おろし
つなぐ手と手が つなぐ手と手が
また冷える

清いこころで 旅するからは
なんの辛かろ 野末の仮寝
里で夜明けて 峠で暮れて
月に夫婦の 月に夫婦の
旅姿


59.長崎はみなと町

作詞:二条冬詩夫
作曲:伊藤雪彦

長崎 長崎 みなと町
別れて行くひと 帰る人
あなたは あなたは
どこへ どこへ 行ったのか
探して歩く おんなの胸に
今日も 雨が降る
泣かすつもりか 泣かすつもりか
遠いあの汽笛

長崎 長崎 みなと町
恋して泣くのは 女だけ
あなたを あなたを
呼んで 呼んでみたけれど
カモメに聞いた 噂がつらい
ブイの灯が憎い
泣かすつもりか 泣かすつもりか
雨の波止場みち

長崎 長崎 みなと町
ステンドグラスの灯がにじむ
あなたが あなたが
忘れ 忘れられないの
ひとりで帰る オランダ坂に
なみだ雨が降る
泣かすつもりか 泣かすつもりか
遠いあの汽笛


60.夜更けのふたり

八代亜紀・ミスターX
作詞:たきのえいじ
作曲:秋野めぐみ

(男)どうしたの 淋しい目をして
(女)逢いたかったわ あれからずっと
(男)ピアノのバラード BGMに
(女)優しいあなたの 吐息がしみる
(男)ときめく
(女)東京
(男)水割り重ねて
(男女)恋は宝石 夜更けのふたり

(女)ガス燈の 灯りがこぼれる
(男)まるで異国の 港のようさ
(女)ボトルに印した ふたりの名前
(男)キャンドルライトに あやしくゆれる
(女)酔わせて
(男)横浜
(女)寄り添う肩先
(男女)甘く切ない 夜更けのふたり

(男)酔う程に おまえが愛しい
(女)外は小雨の 道頓堀あたり
(男)時計の振り子を このまま止めて
(女)くちびる重ねて 映画の様に
(男)おもいで
(女)大阪
(男)心に刻んで
(男女)夢を飲み干す 夜更けのふたり


61.心もよう

作詞:井上陽水
作曲:井上陽水

さみしさのつれづれに
手紙をしたためています あなたに
黒いインクがきれいでしょう
青いびんせんが悲しいでしょう

あなたの笑顔(わらいがお)を
不思議なことに
今日は覚えていました
19になったお祝いに
作った歌も忘れたのに

さみしさだけを手紙につめて
ふるさとにすむあなたに送る
あなたにとって見飽きた文字が
季節の中でうもれてしまう

遠くで暮す事が
二人に良くないのは
わかっていました
くもりガラスの外は雨
私の気持は書けません

さみしさだけを手紙につめて
ふるさとにすむあなたに送る
あなたにとって見飽きた文字が
季節の中でうもれてしまう

あざやか色の春はかげろう
まぶしい夏の光は強く秋風の後
雪が追いかけ季節はめぐり
あなたを変える Ah Ah……


62.湖畔の宿

作詞:佐藤惣之助
作曲:服部良一

山の淋しい 湖に
ひとり来たのも 悲しい心
胸のいたみに たえかねて
昨日の夢と 焚きすてる
古い手紙の うすけむり

水にたそがれ 迫る頃
岸の林を しずかに行けば
雲は流れて むらさきの
薄きスミレに ほろほろと
いつか涙の 陽がおちる

ランプ引きよせ ふるさとへ
書いて又消す 湖畔の便り
旅のこころの つれづれに
ひとり占う トランプの
青い女王(クイーン)の さみしさよ