そばのかす

矢野真紀 そばのかす專輯

9.明日

written:矢野真紀
arranged:龜田誠治

連日の雨さえない空に心もカビ模樣
たまりにたまった洗濯物が五月蠅い
お腹も空いたし灑落で思わず部屋にてキノコ探し
不毛な事ばっかするだけして明日はきっと行こうコインランドリ一へ

明日はきっとシッカロ一ルで遊ぼう
顏いっばいに塗って美白にのぞもう
明日はきっと友達に會いに行こう
黃色い聲で戀の話に花笑かせよう

仕事に向かう途中道にてモラルの無い人有り
すれ違いざま貴兄が投げたお煙草
偶然の風向きでもしかして當っちゃったりなんかしたら
私の短い足でお行儀の惡いお手々を蹴らざるをえないでしょう

明日はちょっと近所をブラついてみよう
たまにはちゃおっと良い事をしてみよう
ゴミ拾いや飼い犬のシャンブ一したり
寂しがりのママとの時間をつくってみよう

止まない雨など聞いた事ないいつかきっと晴れるだろう
そしたらお陽樣を浴びてみたい 日燒けは
怖いけどどうせそばかすだらけでもうオワッテいるし
こんな私だしどうせこんな私だし
私なんか私なんかだし

明日はもっと自分の事考えよう
うたう事や心の中のぞこう
明日はもっと自分から始めてみよう
愛する人の笑顏を思いながら
今迄にない明日をつくってみよう
とりまく人を大事に 大事にもっと思おう