星の夜の脈の音の

nano.RIPE 星の夜の脈の音の專輯

6.面影ワ一プ

作詞:きみコ
作曲:佐々木淳

地平線をなぞるように
空と地球を繫いでる雲が
ぼくの住むこの街をぐるりと圍った
夢うつつの晝下がりに
綿果子みたいなそれを千切り
微かに空いた穴の向こう側
目を凝らせば小さな夏の入り口がほら

注ぐ蟬時雨 追いかけてたカブトムシ
溶けたアイスキャンディ
卷き戾る記憶

きみがぼくに隱していた
夜と朝のあいだのヒミツは
鍵のない箱の中しまい迂んだきり
今も眠りに就いたままだ
零れた光は強さを增し
氣が付けばぼくは手を伸ばしてる
觸れないから動けなくて
また胸を焦がすけど

注ぐ夏の陽に追いかけてたきみの聲
燒けたコンクリ一ト 搖れる陽炎

本當は少し怖くて
觸れなかったカブトムシ
淚の跡に砂を泥まみれで笑う
夏に見とれてた
ふたり步いた掃り道
二度と戾ることはない
でも消えない模樣