17.冬木立(ふゆこだち)
作詞:喜多條忠
作曲:筒美京平
君は覚えているだろうか
冬木立の見える窓を
エプロンかけた まだあどけない君は君は
桜いろのマニキュアをしていた
電車の音を聞くたびにいつか二人で旅に出ようね
幸福ですよと絵葉書出そうね
淋しげに 微笑む君を見て
いつの間にか君を抱いていた
ありふれた 愛でよかった
ささやかな 夢でよかった
ただ君だけを 離したくなかった
君は覚えているだろうか
冬木立に降った雪を
流れるようなポニーテールの君は君は
凍えそうな手のひらをしていた
小雪をそっと手にうけて
きっとこの町忘れられない
思い出抱いて暮らしてゆけると
いまにして思えば君はもう
近く別れ感じていたのか
ありふれた 愛でよかった
ささやかな 夢でよかった
ただ君だけを 離したくなかった
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