筒美京平ウルトラ・ベスト・トラックス

野口五郎 筒美京平ウルトラ・ベスト・トラックス歌詞
1.青いリンゴ

作詞:橋本淳
作曲:筒美京平

心 こころを しばりあい
二人 ふたりで 傷ついた
あれは あれは 恋のおわり
涙の初恋か

青いリンゴを 抱きしめても
思い出さえ 帰らない
涙 なみだの 海にいま
ぼくは 深く沈もう

濡れた ぬれた まつげの君
踊る 夢の中で 踊る
甘い あまい くちづけさえ
二人は知らないで
青いリンゴを 抱きしめても
思い出さえ 帰らない
星も ほしも 見えない 今
君はどこに 眠るの

青いリンゴを 抱きしめても
思い出さえ 帰らない
涙 なみだの 海にいま
ぼくは 深く沈もう


2.好きなんだけど

作詞:橋本淳
作曲:筒美京平

好きなんだけど 話せない
恋を知らない 僕だから
好きなんだけど さわれない
君の心の真実に
雪が降るのに あかく燃えてる
僕たちふたり 身体も夢も
幼いけど 愛なんだ

心を紅く 染めながら
やさしく君を 抱きしめた
生命をこめて ただ一度
君に告げたい 情熱を
雪が降るのに 僕は燃えてる
からめた手と手 みかわす瞳
ただひとすじの 愛なんだ

好きなんだけど さそえない
愛にめばえた 僕だから
好きなんだけど かわせない
甘くふるえる くちづけを
雪がふるのに 恋は燃えてる
僕たちふたり 身体も夢も
幼いけど 愛なんだ


3.悲しみの日曜日

作詞:橋本淳
作曲:筒美京平

悲しみの 日曜日が来た
午前二時の 孤独な二人
愛しては 何故いけないのか
ぼく達に 誰か教えて
許しあえる 友だちなのに
青春を わかちあえない

悲しみの 日曜日が来た
肩を抱いて 君を送ろう
愛しては 何故いけないのか
若すぎる ぼく達だけど
さよならの くちびる寄せて
明日へと 希望をかける

悲しみの 日曜日が来た
今は誰れも 信じたくない
バスを待つ ぼくの目の中を
夜が明けて 涙も乾く
許しあえる 友だちなのに
愛すれば 傷つく二人


4.雨に消えた恋

作詞:千家和也
作曲:筒美京平

雨がひとしずく ガラス窓をはう
朝が音もなく この部屋に来た
指をからめて 一晩過ごした
愛しい姿は 消えていた
君はもう 君は還らない
泣いて叫ぶ 僕のこの手に

人のさざめきが 軒下を行く
消えたストーブの 暖もりもさめ
顔をうづめて 眠ったソファに
わずかに匂いが 残るだけ
君はもう 君は還らない
泣いて叫ぶ 僕のこの手に

君はもう 君は還らない
泣いて叫ぶ 僕のこの手に

君はもう 君は還らない
泣いて叫ぶ 僕のこの手に


5.オレンジの雨

作詞:吉田栄子
作曲:筒美京平

そんなこと どうでもいいじゃない
いつだって 愛してるじゃない
オレンジの雨の中 ぬれてる
ふたりなら 火遊びと
言われていい
燃えるのは そのときだけの
恋はいつも気まぐれ

狂うほど 愛するっていい
死にたいと 叫ぶのもいい
オレンジの夢を見る 夜明けに
どこからか しのびこむ
別れの鐘
逃げて行く 追いかけるほど
恋はいつも 冷めたい

オレンジの雨の中 ぬれてる
ふたりなら 火遊びと
言われていい
燃えるのは そのときだけの
恋はいつも気まぐれ


6.こころの叫び

作詞:阿久悠
作曲:筒美京平

傷つくのがこわいからといって
このままにはしたくはない
何かが今ぼくの胸ではじけ
生きるために走れという
なぜ あなたを捨てるのか
なぜ しあわせ捨てるのか
真実の愛に気づくまで
この愛は忘れたい

形だけの愛や夢がこわい
このからだでつかまえたい
若いことはなやむことと知って
明日もまたさすらうだろう
あの やさしい毎日も
あの あなたのささやきも
人生の意味にふれるまで
しばらくは忘れたい


7.甘い生活

作詞:山上路夫
作曲:筒美京平

あなたと揃いの モーニング・カップは
このまま誰かにあげよか
二人で暮すと はがきで通知を
出した日は帰らない
愛があればそれでいいと
甘い夢をはじめたが
今では二人からだ 寄せても愛は哀しい
何かがこわれ去った ひとときの甘い生活よ

土曜の夜には あなたを誘って
町まで飲みにも行ったよ
なじみのお店も この町はなれりゃ
もう二度と来ないだろ
壁の傷はここにベッド
入れた時につけたもの
今ではそんなことも 心に痛い想い出
何かがこわれ去った ひとときの甘い生活よ

今では二人からだ 寄せても愛は哀しい
何かがこわれ去った ひとときの甘い生活よ


8.哀しみの終るとき

作詞:山上路夫
作曲:筒美京平

誰があなたを そんなにしたのか
ほんとは明るい 人だったはずだ
悪い男に すべてをつくして
こんなさみしい あなたになったのか
死にたいなんて 言うのはおよしよ
僕がいつでも そばにいるだろう
哀しみの過去に 生きるのはやめて
もう一度愛を 育ててみよう

愛をどうして あなたはこわがる
信じることさえ 忘れたの今は
過ぎたことなら 涙に流して
笑顔がきれいな あなたに戻ろうよ
忘れてなんて どうして逃げるの
僕はあなたを 胸に抱きたい
哀しみの過去に 帰るのはやめて
変らない愛を 育ててみよう

死にたいなんて 言うのはおよしよ
僕と幸せ 二人さがそう
哀しみの過去に 生きるのはやめて
もう一度愛を 育ててみよう


9.夕立ちのあとで

作詞:山上路夫
作曲:筒美京平

夕立ちのあとの街は きれいに洗われたようで
緑の匂いが よみがえります
忘れようと 務めて少しは
忘れかけてた あなたの想い出が
急にあざやかに もどって来ました

夕立ちの多い夏に 愛して別れた人です
風さえあの人 おんなじようです
通りすぎる 小さな軒先
風にゆられて 小さな風鈴が
遠い夢を呼び かすかに鳴りました

夕立ちのあとの街は なぜだかやさしげな姿
心にかなしく ひびいて来ます
生きていれば 季節はめぐって
夏があなたの 想い出呼びさまし
過ぎたあの頃に もどってゆきます

忘れようと 務めて少しは
忘れかけてた あなたの想い出が
急にあざやかに もどって来ました


10.ときめく胸

作詞:山上路夫
作曲:筒美京平

あなたのことを想う時
喜びで熱く胸は ときめきゆれるよ
It's beating,beating on.
あなたのほかには この世のものなどなんにも
今ではいらないよ
I don't wanna see anyone but you,
and only you.
あなたをいつしか僕は 愛していた
この世で一つの愛と 街の中で叫びたいよ
空も唄え 僕の愛のため唄えよ

あなたの姿見る時に
幸せで僕の胸は ときめき唄うよ
It's singing,singing on.
あなたのやさしい言葉のほかには なんにも
今では聴こえない
I don't wanna see anyone but you,
and only you.
あなたをいつしか僕は 愛していた
この世で一つの愛と 街の中で叫びたいよ
空も唄え 僕の愛のため唄えよ

I don't wanna see anyone but you,
and only you. Lu Lu Lu……
I don't wanna see anyone but you,
and only you. Lu Lu Lu……

I don't wanna see anyone but you,
and only you. Lu Lu Lu……
I don't wanna see anyone but you,
and only you. Lu Lu Lu……


11.遠い夏

作詞:山上路夫
作曲:筒美京平

あなたと別れて 季節が知らずに
僕の前を過ぎる

あなたがいない町に 今年も夏が来て
氷屋の旗が風に ゆれています
今でもおぼえていますか プールで泳いだ帰りに
そこの店であなたと 休んだことを
どこで今年は 夏をあなたは むかえているのでしょう

浴衣に赤い帯を あなたはしめていた
祭りにいったことを おぼえてます
あなたは金魚をすくって 大きな声あげたことを
今も忘れられずに 想い出します
遠い夏の日帰りたいけど あなたはもういない

小さなこの町で二人 愛して過ごした月日が
今も僕の心に 残っています
どこで今年は 夏をあなたは むかえているのでしょう


12.熱い砂

作詞:山上路夫
作曲:筒美京平

忘れたろあなたはとうに
夏の日の出来事などは
僕は今でも体に 熱い砂をかんじてる
めぐり逢い愛した夏は
あの雲とどこかに消えた
窓のカーテンゆれてた 愛のひとときおぼえている
今でも聞こえるよこの目を閉じるときざわめく潮鳴りが
帰らない夏の日よ

あの日の日焼けはとうに
消えたけど 心の中に
愛の痛みはそのまま 熱くうずいて残っている
今でも見えてくるこの目を閉じるときあなたのほほえみが
帰らない夏の日よ

今でも見えてくるこの目を閉じるときあなたのほほえみが
帰らない夏の日よ
帰らない夏の日よ


13.きらめき

作詞:山上路夫
作曲:筒美京平

ここの街へとあなたと僕は
これまでいく度 訪ねたろう二人
店の名も街の角も 今はどれも馴染み
なぜにあなたと歩くと 小さな道さえ
楽しくなるのだろう
愛の未来は誰にも見えないけれど
この愛と僕は生きよう

雨の降る日は一つの傘で
煙った通りをどこまでも行った
ビルの空いつか虹が かかっていたあの日
なぜにあなたといる時 この世のすべては
輝きますのだろう
たとえ悲しみ来ようと あなたを守って
この愛と僕は生きよう

何も言わずにコーヒーテラス
見つめる二人に 黄昏がせまる
街灯り夢のようにいつか窓にともる
なぜにあなたを見てると 時間がたつのを
忘れているのだろう
愛の姿は誰にも見えないけれども
この愛と僕は生きよう

なぜにあなたを見てると 時間がたつのを
忘れているのだろう
愛の姿は誰にも見えないけれども
この愛と僕は生きよう


14.針葉樹

作詞:麻生香太郎
作曲:筒美京平

あなたのかなしみは 雪で出来ている
僕を凍らせる 白いためいきだ
まっすぐ行くがいい 街はきょうまでの
ふたりの足あとを うずめてくれるだろう
男のいのちのかぎりを尽くし
愛したつもりだ 悔いなどないさ
冬が来ても あなたよ枯れるな
木枯しに耐える 針葉樹の
りりしさのように

くちびるふとゆがみ なにか言いたげな
あなたおねがいだ 背中むけてくれ
そのまま行くがいい 冬は涙ぐむ
こころのためらいを 癒やしてくれるだろう
男の炎のすべてを燃やし
愛したつもりだ 悔いなどないさ
春をめざし あなたよかがやけ
薄れ陽を仰ぐ 針葉樹の
まなざしのように


15.鼓動

作詞:松本隆
作曲:筒美京平

あなたに雨が似合うのは
頬に涙がつたうから
ただそれだけ

南の窓に稲光り
おびえる髪を包みたい
ただそれだけ
愛はひとときの透き間風
だからぬくもりをそっと重ねあおう
いまあなたの胸の鼓動感じる手のひらに
二人で生きてる倖せがある
日暮れ色の時のなかを あゝ漂うように
あなたをあなたを抱きしめてたい

あなたの揺れるため息が
楽器のように響きだす
ただそれだけ

あなたの腕のさざ波は
寄せては返す夢模様
ただそれだけ
愛はいつの日もこわれもの
だから大切にそっと包んでるよ
いまあなたの胸の鼓動ときめきの早さが
愛する歓び伝えているよ

日暮れ色の時のなかを あゝ漂うように
あなたをあなたを抱きしめてたい


16.感情曲線

作詞:有馬三恵子
作曲:筒美京平

あなたの吐息は 仕掛けられた罠だよ
知ってて落ちこむ あわれなこの歓び
夜明けになる音 今日また気づいてた
何も聞いていない ふりをするあなた
別れはたぶん あなたが言うね
背のびしてでも いつもそばにいたいと思う
僕の負けさ
いいよ 恋のむごさなら もう知ってる
愛のあの傷ましさだってわかる

あなたの香りは 花水木のせつなさ
行かれてしまうと 寂しく味気ないよ
街じゅう歩いて 少しはまぎれても
いくじなくも 恋の終り怖れるよ
あなたの方は 気まぐれなんだ
悩みつづける僕を 釘づけにしていたい
いやな人さ

いいよ 恋のむごさなら もう知ってる
愛のあの傷ましさだってわかる

いいよ 恋のむごさなら もう知ってる
愛のあの傷ましさだってわかる


17.冬木立(ふゆこだち)

作詞:喜多條忠
作曲:筒美京平

君は覚えているだろうか
冬木立の見える窓を
エプロンかけた まだあどけない君は君は
桜いろのマニキュアをしていた
電車の音を聞くたびにいつか二人で旅に出ようね
幸福ですよと絵葉書出そうね
淋しげに 微笑む君を見て
いつの間にか君を抱いていた
ありふれた 愛でよかった
ささやかな 夢でよかった
ただ君だけを 離したくなかった

君は覚えているだろうか
冬木立に降った雪を
流れるようなポニーテールの君は君は
凍えそうな手のひらをしていた
小雪をそっと手にうけて
きっとこの町忘れられない
思い出抱いて暮らしてゆけると
いまにして思えば君はもう
近く別れ感じていたのか

ありふれた 愛でよかった
ささやかな 夢でよかった
ただ君だけを 離したくなかった


18.沈黙

作詞:松本隆
作曲:筒美京平

はじめから あなたは愛を
戯れとわりきっていた
香水のかおり残して
ぼくの手を すり抜けていたね
街でタクシーつかまえる頃
あなたの瞳は手紙に揺れる
どんな気がする どんな気がする
ひとり淋しい置いてきぼりは
サイレント映画のようにひそやかに
あゝ恋人よ 静かに泣けよ

水色の雨降る街は
傷ついた人でいっぱい
心へと吹き込む雨は
この傘じゃ隠せないだろう
風のホームで列車を待つ頃
あなたはぐるぐる部屋を廻るね
どんな気がする どんな気がする
恋人を待ってる夜の長さは
サイレント映画のように声も無く
あゝ哀しみを 静かに抱けよ

海辺のバスに乗り換える頃
あなたは悔やんでベッドで泣くね
何も言わない 何も聞かない
男は静かに旅立つものさ
サイレント映画のように音も無く
二人の愛の幕が降りたよ


19.季節風

作詞:有馬三恵子
作曲:美京平

どんなに愛してみたところで
実るあてない恋だから
あなたのしあわせ思うならば
ここで耐えるしかない
なぜ出逢ったのだろう
もの言わぬ過去の傷にひかれたみたいに
なぜ暮す世界が違う二人して
名乗りあったのか
過ぎゆく風 泣いてる日がある

並んで歩けば人の目には
たぶん恋人にも見える
二人は別れを告げるために
こんな街角にいる
もう二度と出来ないさ
行き止りなのを知っておぼれたあの恋
もうあなたしかない僕のみじめさも終る
今日かぎり
過ぎゆく風 聞いてる日がある

いつ今日の痛みを
なつかしい顔で 思い出せるのか
過ぎゆく風 目につく日がある


20.風の駅

作詞:喜多條忠
作曲:筒美京平

僕の帰りを暗い駅のベンチで
君は待ってた 赤いサンダル
紙の袋にこぼれそうなミカンを
大事そうに抱きしめて
そんな君がいじらしかった
若い暮しには 不安だけがあって
名付けられる確かなもの何もなかった
ただ君の髪の毛の香り
この指が覚えてるだけさ
遠い風の音 何故か君の声で
僕を呼んでいるようだ

夢の続きを見れるはずもないのに
君が待ってた 駅におりたよ
季節流れた街は知らんふりして
二人の愛 今どこに
眠ってると言うのでしょうか
新しい恋も好きだった歌も
今の僕の心の窓 開けはしないよ
ただ君が幸福であれば
僕なんか忘れてもいいさ
遠い風の音何故か僕の胸で
君が泣いているようだ

ただ君が幸福であれば
僕なんか忘れてもいいさ
遠い風の音何故か僕の胸で
君が泣いているようだ


21.グッド・ラック

作詞:山川啓介
作曲:筒美京平

この腕の中を 泳ぎ疲れて
お前は眠る 何も知らずに
ブラインド降ろし 朝の光を
せめて隠そう サヨナラがわりに
ごめんよ どうやら別れの時間だ
ひと箱の煙草が 終ってしまった
男は心に ひびく汽笛に
嘘はつけない 行かせてくれよ

寝返りを打って おれの名を呼び
お前は笑う 子供みたいに
新しい恋を 見つけるまでは
濡れた目をして 暮らすだろうな
ごめんよ 都会の浮気な風に
抱いていた夢が やせてしまった
男は心に オーデコロンを
つけちゃいけない わかってくれよ


22.真夏の夜の夢

作詞:阿久悠
作曲:筒美京平

その時 あなたは バラになり
その時 ぼくは 蝶になり
この世の嘆きや 苦しみを
忘れて覚えた蜜の味

夜霧が窓から しのびこみ
あなたの肌をつつんでも
寒さにめざめることもなく
心のハープをかき鳴らす
ああ かき鳴らす

夢よ 夢よ 夢よ 夢よ 夢よ 夢よ
真夏の夢よ
深い 深い 深い 深い 深い
眠りに誘えよ
あなたはバラ ぼくは蝶
あなたはバラ ぼくは蝶
真夏の夜の夢

その時 あなたは 海になり
その時 ぼくは 舟になり
愛する心を漕ぎながら
月夜の波間を旅に出る

妬みを含んだ潮の香に
あなたは急に咳きこんで
悲しい世界に戻るなら
死んでもいいのと目を伏せる
ああ 目を伏せる

夢よ 夢よ 夢よ 夢よ 夢よ 夢よ
真夏の夢よ
熱い 熱い 熱い 熱い 熱い
想いに誘えよ

あなたは海 ぼくは舟
あなたは海 ぼくは舟
真夏の夜の夢

夢よ 夢よ 夢よ 夢よ 夢よ
真夏の夢よ

あなたは海 ぼくは舟
あなたは海 ぼくは舟
真夏の夜の夢


23.女になって出直せよ

作詞:阿久悠
作曲:筒美京平

昔見た歳月は
もうここで終った
マシュマロのベッドでは
愛にはならない

それよりもいつの日か
いい男といい女で
めくるめく愛の日を
持とうじゃないか

bye-bye baby bye-bye
女になって出直せよ
bye-bye baby bye-bye
女になって出直せよ
bye-bye……

楽しい想い出は
お子様ランチで
ほほえみを浮かべても
何故だかむなしい

思いきり羽のばし
いい男といい女で
ときめきの再会を
待とうじゃないか

bye-bye baby bye-bye
女になって出直せよ
bye-bye baby bye-bye
女になって出直せよ
bye-bye……

思いきり羽のばし
いい男といい女で
ときめきの再会を
待とうじゃないか

bye-bye baby bye-bye
女になって出直せよ
bye-bye baby bye-bye
女になって出直せよ
bye-bye……


24.消えたハリケーン

作詞:山川啓介
作曲:筒美京平

男どうしの話ってやつは
海を見ながら するに限るぜ
馬鹿なやつだな 遠慮するなよ
やっぱりあの女は お前に似合う
おもしろおかしく 生きた季節は
消えたハリケーン もう帰らない
幸せにしろよ 仲良く暮らせよ
大人になれない おれのぶんまで

いつもお前と話したっけな
きっとアフリカへ 行こうぜと
遠い旅でも するつもりだよ
しばらくあの女に 黙っていてくれ
二人でひとりに 恋した季節は
消えたハリケーン 夢のようだな
幸せにしろよ 仲良く暮らせよ
お前に賭けた 女のためにも

お前に賭けた 女のためにも


25.二死満塁の青春

作詞:松本隆
作曲:筒美京平

白い打球が空を翔ける
二人の愛が星空を渡った夏の夜
あなたが投げたまごころを
ぼくの両手がしっかり受け止めたあの夏の夜
追いつめられたぼく達が
明日に向かって人生をぶつけてた夏の夜

あなたと初めて出逢った場所は
(That night in Summer)
ライトの眩しいスタジアム
涼しい横顔オペラグラスで
(That night in Summer)
内野の選手を追っていたんだよね
おひとりですか お嬢さん
おそるおそるかけた言葉に
揺れて振り向くまなざしが
ぼくの心をぬいとめた

都会に来てから友達もなく
孤独を抱いてたせまい部屋
あれからあなたは訪ねてくれて
小鳥の世話までしてくれたんだよね
淋しいですか お嬢さん
そんな言葉に結ばれて
二人の胸の淋しさを
いつか重ねて抱いていた

あの夏十年振りの暑さに
(Two Out Bases Loaded)
あなたは陽ざしにたおれてたね
ドラッグ・ストアーへ燃える舗道を
(Two Out Bases Loaded)
息切れしながら夢中で走ったよ
おひとりですか お嬢さん
あの一言がよみがえる
ぼくと一緒に生きるたび
苦労ばかりをかけてたね

Two Out Bases Loaded
Two Out Bases Loaded

二死満塁のピッチャーは
振り返れない運命を手のひらに握ってる


26.シスコ・ドリーム

作詞:阿久悠
作曲:筒美京平

君は誰かと別れたばかりで
心の重荷を投げ捨てていた
港が見える坂の上
Do you know?
サンフランシスコ・ナイト

街のディスコで二時間踊れば
ブルーのかげりもどこかへ消えた
ジョークをいえば笑えるし
Do you know?
サンフランシスコ・ナイト

知らない男と知らない女の
ロマンチック・アバンチュール
魅惑の 魅惑の
シスコドリーム シスコドリーム
シスコドリーム
今夜かぎり

シスコドリーム シスコドリーム
シスコドリーム
今夜かぎり

少し昨日の男を想って
お酒がほしいとベッドをぬけ出す
そういうこともあるものさ
Do you know?
サンフランシスコ・ナイト

ミラーボールの夜空がひろがる
ホテルの窓辺でグラスを合わせる
フライト便は明日の朝
Do you know?
サンフランシスコ・ナイト

知らない男と知らない女の
ロマンチック・アバンチュール
魅惑の 魅惑の
シスコドリーム シスコドリーム
シスコドリーム
今夜かぎり

シスコドリーム シスコドリーム
シスコドリーム
今夜かぎり

知らない男と知らない女の
ロマンチック・アバンチュール
魅惑の 魅惑の
シスコドリーム シスコドリーム
シスコドリーム
今夜かぎり

シスコドリーム シスコドリーム
シスコドリーム……


27.送春曲

作詞:阿久悠
作曲:筒美京平

春は行く 春は行く
ぼくらの春は行く
びしょ濡れの髪が 額にはりつき
唇のいろも むらさきに変り
熱のあるからだのようにふるえながら
泊めてよと あなたはいった
今だから話せるけど あの日あの時
あなたの姿は悲し過ぎたよ
泣いて眠り 話して眠り
そしてぼくらは一つになった
それもこれも季節の出来事
春に別れる約束だった
春は行く 春は行く
ぼくらの春は行く
傷ついた胸を おもちゃにたとえて
ゼンマイの切れた車だと笑う
雨だれにたたかれてる窓を見つめ
許してとあなたはいった
今だから話せるけど あの日あの時
あなたがはじめて女に見えた
飲んで眠り 歌って眠り
冷えたからだをつつんであげた
それもこれも季節の出来事
春に別れる約束だった
春は行く 春は行く
ぼくらの春は行く
ルルル………ルルル………
ぼくらの春は行く


28.夕暮れギター

作詞:山上路夫
作曲:筒美京平

夕暮れ誰かが ギターを弾くよ
ちょっと前流行った 愛の歌を
僕にも想い出 ひめてる歌だ
別れたあなたが 唄ってた
この歌のように なるのかしらねと
あなたはあの時 言っていた
おぼえているかい
まさかと思い笑っていたけど
今ではほんとに なってしまった
Lovely Time Twilight Time
Lovely Heart さびしいね

窓辺で聞いてる 誰れかの歌を
あの頃巷に 流れた歌
どうして二人は 別れたのだろう
あなたは心配してたのに
この歌のように 男のせいだよ
つまらぬ意地など はったせい
後悔してるよ
女のカンは するどいものだね
今ではほんとに なってしまった
Lovely Time Twilight Time
Lovely Heart さびしいね

この歌を聞くと 胸が痛くなる
優しい季節が 浮かぶから
あの時あの日が
まさかと思い笑っていたけど
今ではほんとに なってしまった
Lovely Time Twilight Time
Lovely Heart さびしいね


29.さすらい気分

作詞:山上路夫
作曲:筒美京平

青空見てたら
どこかに行きたくなったよ
机にお金 並べてみた
遠くは行けないね
それでも一日
泊まれるぐらいあるから
あの子に電話してみようか
おそらく 断るね
Take a trip to somewhere
Ah somewhere
ただひとり出かけよう
Take a trip to somewhere
Ah somewhere
絵はがき出してやろう
あの子へ

都会の匂いを
どこかに落して来ようよ
ともかく汽車に飛び乗ったよ
しがない旅がらす
海辺がいいのか
はたまた山辺がいいのか
そこらは何もきめないまま
のんきな ひとり旅
Take a trip to somewhere
Ah somewhere
浮雲がついてくる
Take a trip to somewhere
Ah somewhere
センチな絵はがきで
あの子をなびかせるよ

Take a trip to somewhere
Ah somewhere
誘えば良かったな
Take a trip to somewhere
Ah somewhere
お金が無くなれば 帰るよ
I'm gonna back to you……


30.やさしく教えて(LIVE Ver.)

作詞:山上路夫
作曲:山上路夫

何気なく入った店で 彼女を見かけた
僕を見て ひらひらふる手の
マニキュアが紅い
そんなにも前のことじゃ なかった筈だが
今はもう さなぎが蝶にと
かえったみたいだ
Teach me softly やさしく教えて
君は可愛いく ふるえていたっけ
Teach me softly やさしく教えて
彼女は何かを 跳びこえたのだろう
調子に乗って 遊び回るなよ
そんなことは 教えなかったよ

女には跳べるものが 見えるのだろうが
男にはそいつがはっきり
見えないよ今も
変わりたい私なのと あの娘は言ってた
あなたなら若さの記念に
できると言ってた
Teach me softly やさしく教えて
朝の光りに うぶ毛が光った
Teach me softly やさしく教えて
彼女は蝶にと あの時なったのか
調子に乗って 若さ失うな
そんなことは教えなかったよ


31.スマイル

作詞:山上路夫
作曲:筒美京平

Smile on me 君はほほえんだ 僕に
待つ人もいないのか 同じだね
Smile on you グラス持ちながら 二人
隣りへと座ったよ おたがいに
街はただきらめいて 孤独だが
こんな シネマのようなこともある
夜が僕たちを 逢わせたのさ
Someday いつかこんな夜が
Someday やって来ると期待していたのさ
僕は……

Smile on me 男にはいつも女
女には男だよ それがいる
だから生きてることが 愉しいのさ
甘くやさしい肌が そばにある
君はまつ毛閉じ 眠っている
Someday いつかこんな人が
Someday 現われると 期待していたのさ
僕は……

Smile on me 君はほほえんだ 僕に
なにげない 微笑みが 始まりさ
Smile on me 君のその笑顔
Smile on you ほかの男はなぜに
気づかない

Smile on me 君はほほえんだ 僕に
なにげない 微笑みが 始まりさ
Smile on me 君のその笑顔
Smile on you ほかの男はなぜに
気づかない


32.少し抱かれて

作詞:荒木とよひさ
作曲:筒美京平

胸に住みつく悲しみ 別れてあげればいい
恋は泣くことじゃなくて 同じ夢の中へ
少し抱かれて恋しく 切なさの賭けひきで
心と身体半分 わけることが出来る
きき訳のない愛よりも
今だけをもっと眩しく
約束のない恋よりも
愛し合えるはず
あゝ 心のまま いのちが
綺麗に燃えればいいよ

恋は不思議な生き物 心まで縛れない
指がふれてる時より 厚くなれるものさ
過去も未来も分けあう そんな事は出来ない
答え見つけることより 瞳だけでわかる
淋しさのない愛よりも
今だけをもっと切なく
想い出のない恋よりも
愛し合えるはず

きき訳のない愛よりも
今だけをもっと眩しく
約束のない恋よりも
愛し合えるはず
あゝ 心のまま いのちが
綺麗に燃えればいいよ


33.愛をとめたまま

作詞:荒木とよひさ
作曲:筒美京平

あなたのことは 爪の先まで
小さな癖も 憶えてる
お酒を飲めば 子供みたいに
わたしの膝枕 眠っていたけど
甘い暮しに 溺れたふたり
別れがくるのも ただ知らずに
愛は あの日を 止めたままで
過去のどこかで 泣いてるから
時は昨日を 止めたままで
夢の続きを探してる

あなたの匂い 窓を開けても
想い出までは 消せなくて
鏡の中に 閉じこめている
あなたを呼びだせば 悲しくなるだけ
若くないから 傷つくよりも
幸福 それさえ ただ見送る
愛は あの日を 止めたままで
寒い心で たたずむから
時は昨日を 止めたままで
夢のゆくえを探してる

愛は あの日を 止めたままで
過去のどこかで 泣いてるから
時は昨日を 止めたままで
夢の続きを探してる


34.一人が好きですか

作詞:小椋佳
作曲:筒美京平

何時からか あなたと 約束のない
朝が 嫌いになったわ
何時からか 一人で 過ごす夜には
胸に 隙間風 吹く
どこにいるの あなた 一人が好きですか
恋をしても そばに いたいなんて 思わないの
二日三日 九日十日も 言葉ひとつ 聞けない時ほど
人が言う とても 女らしく なったと

何時迄も あなたと 春秋の風
受けて 華やいでいたい
何時迄も 二人で 夏冬の空
虹も 粉雪もいい
どこにいるの あなた 一人が好きですか
あなた一人 恋が 重荷なんて思わないで
二年三年 九年十年と 厚い暦 かかえて行けそう
あなたには もっと 女らしくなれそう

二年三年 九年十年と 厚い暦 かかえて行けそう
あなたには もっと 女らしくなれそう


35.過ぎ去れば夢は優しい

作詞:売野雅勇
作曲:筒美京平

誰の胸にも
忘れられない女がいる
時の岸辺に立って
色あせぬまま

激しさだけで愛しあえたあの頃
若さという名の罠さ

過ぎ去れば夢は優しい
遠ざかるほど
あなたを近くに感じる

過ぎ去れば夢は優しい
背中をあなた 抱くのさ
サヨナラのかわりに
切ないほど……

静かな想い
グラスに映す黄昏は
まぶしい夏のせいさ 翳も深まる

胸の熱さがすべてだったあの頃
愛の名を借りた罪さ

過ぎ去れば夢は優しい
いつかどこかで逢えたら
微笑めるだろう

過ぎ去れば夢は優しい
気づかなかった
あなたのあたたかさ今では
胸にしみる……

過ぎ去れば夢は優しい
遠ざかるほど
あなたを近くに感じる

過ぎ去れば夢は優しい
背中をあなた 抱くのさ
サヨナラのかわりに
切ないほど……


36.19:00の街

作詞:伊藤薫
作曲:筒美京平

霧雨降る ガラス越しに 19:00の街
低い雲 たち込めて 摩天楼包んで

都会は海 人は砂漠 愛は蜃気楼
ためらいも 戸惑いも 捨てて来たのに

ああ時間ばかりついやしたイタズラに
あなたの心の中に
傷ひとつも残せないで
愛と呼べるはずもない
絡んだ運命の絆

光と影 線を描き 車が過ぎる
うつむいて二本目の煙草に火を点け

女は息 男は汗 夜を重ねて
わかり合い くい違い 生きる旅人

ああ時間ばかりついやしたイタズラに
あなたの心の中に
傷ひとつも残せないで
愛と呼べるはずもない
絡んだ運命の絆

にじむように浮かびあがる19:00の街
肩先の凍てついた雫さえそのままで独り