18.終焉はどちら
姫神秋沙(能登麻美子)
作詞:くまのきよみ
作曲:大渕桃子
にげる… にげる わたし息をとめて
ふれる…消え去る またね、さよなら
その果実は 熟れた色になり
したたるように甘い香り 誘う
にげる… にげる なんにもない世界に
紅く… 飛び散る ぼんやり、たたずむ
イケナイ子と みんな指をさす
「手の鳴る方へ ねえ明日はどちら?」
時間が 鼓動を止める
オネガイ…置いて行かないで
叫びは 灰になってく
一瞬 ほとばしる夢 抱きしめて
にげる にげる あなたやさしすぎる
急ぐ 離れる ヌクモリが痛い
子どもたちの はしゃぐ声を聞く
「手の鳴る方へ ねえ奇跡はどちら?」
魔法が 使えるのなら
オネガイ…孤独よ 消えてよ
祈りは 届くのですね?
幾千 幾億の時 道連れに
あなたが わたしに触れる
オネガイ…そんなに見ないで
罪なら 許されるなら
これ以上「さよなら」を言いたくないの
――やさしい声がする アリガト…
――そうだね、夜は終焉る
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