13.千姫
作詞:木下龍太郎
作曲:岡千秋
明日(あした)か今日か 落城は
上る火の手の 大手門
徳川方へ 戻れとは
嬉しいけれど 罪なこと
秀頼様の 妻として
千は 千は 千は死にとうございます
あゝ ゝ ゝ
お家のための 人形とは
哀し過ぎます あまりにも
涙と共に 豊臣へ
嫁いだ頃は 幼な妻
難波(なにわ)の城で 愛を知り
千は 千は 千は女になりましたあゝ ゝ ゝ
時世の風に 桐ひと葉
落ちる天下の 天守閣
この身はお供 叶わぬが
こころは固い 二世(にせ)の縁(えん)
秀頼様と 次の世も
千は 千は 千は添いとうございます
あゝ ゝ ゝ
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