17.と・も・た・ち
作詞:小椋佳
作曲:小椋佳
生きてきて 心に尋ね これが宝と 言えるもの
富でなく 名誉でもなく それは「ともたち」
長い旅路の 道連れだった 同じ時代の 戦の仲間
或いは時に 競い合い 挑み合い
今 打ち解けて 和み合う
微笑み 浮かべる 互いの 瞳に
自分の歴史を ふと垣間見る
在るだけで 只居るだけで 嬉しい価値と 言えるもの
紛れ無く 躊躇いも無く それが「ともたち」
糞真面目とは 言わないけれど
一所懸命 生きてきたこと
言葉無用で 映し合い 感じ合い
今 目を細め 響き合う
命の 深みに 居座る 孤独も
恋人のような ぬくもり抱く
嘆きやくどい愚痴も 頷いて 掻き散らしてくれた
面と向かって 言うことも 無いだろうけど
友でいてくれて ありがとう
数々の その振舞いは 助け救いと 言えるもの
報い無く 見返しも無く それは「ともたち」
褒められる程 立派じゃないが
それぞれの眼に 恥じないことに
心を尽くし 努め合い 励み合い
今 足らなさを 支え合う
互いの 眼差し 迎える 明日を
上り坂として 背中を突(つつ)く
密やかな悦びも 共に居て 膨らましてくれた
不器用だから 口に出す こともないけど
友でいてくれて ありがとう
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