伊勢正三 さよならの到着便 歌詞

WORKS

伊勢正三 WORKS專輯

6.さよならの到着便

作詞:伊勢正三
作曲:伊勢正三

遠く粉雪が降りる駐車場。
僕が指差すと、君は笑って、モノレールを選んだ。
君が東京へ戻ったその訳。
僕はおもわず、君の指を見て気付いてしまったけど、
さよならを一度君に言わせた僕に、
今君を慰めるそんな資格はなかった。
時はなぜ過ぎてしまったの?

冬の桟橋は灯り消えたクリスマスツリー、
工場の煙、螺旋の倉庫、淀む運河を見て、
ふっと懐かしいため息が出るなら、
忘れたはずの言葉は、今も悲しい膳物。
貨物船ばかり浮かべた港だって、
君とならいつまでもロマンティックな夜だった。
時はなぜ過ぎてしまったの?

僕は今、君と同じスピードだして、
離れずに走るから止まって見えるモノレール。
君はまだ気付いてくれない。