11.春と鉛
作詞:渡會将士
作曲:竹尾典明
2人のいた部屋
冬の散歩道
オレンジの香り
捨てられた車
溢れた川を
見に行った事
迫り来る春
薄いコーヒーの味
起き抜けの痺れ
ヤニ焼けした壁
硬いピーコート
螺旋階段の光
ひび割れたプールにゴミが舞っている
甘いドーナッツを食べたね
風が吹いてきた
埃の臭いだ
長い立ち暗み
冷たい手の話
空を埋めた鳥
明かりを付けずに
日が落ちた部屋
噎せ返る夜
母の様な素振り
手解きのダルさ
急に髪を切る
疎ましい全部
シーンだけ残して
君は誰だったろうなんて思うんだよ
それで君は誰だったんだ?
風が吹き始めた午後に
2人のいた部屋
冬の散歩道
オレンジの香り
捨てられた車
溢れた川を
見に行った事
迫り来る、春が
風が強くて何も聞こえない
川を何か流れていったようだ
君は何か言いたげだった
いいよ、もういいよ。
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