カントリークラブ

FoZZtone カントリークラブ歌詞
1.大脱走のテーマ

作詞:渡會将士
作曲:渡會将士

ブラスバンドの少女達が
光と埃の電車の中
明るい声で
時に耳に痛い声で
笑っていたよ

誰かが一節を囁いた
誰かがそれに重ねた
パンパン…
タンタン…

…それは「グレイトエスケープ」だね


2.フラッシュワープ

作詞:渡會将士
作曲:竹尾典明・渡會将士

すごいぞ! エスパーのように俺は君の目を見て心を読める
またもや思ってるんだろ?少年のうちに消えてしまおうかなんて
そういえばバイクに乗ってる姿も見かけない レコードも捨ててしまったね

今夜出掛けようゼ チューンナップしたマシンで
その気はなくとも月は出る

蘇れ衝動 目差しを遠くへ
焦っている俺はもう少し テクニカルに走れると思ってた
君のマフラーを街灯が滑ってゆく、いいじゃない?
なかなかのコーナーだ
また来ようぜ

さながら! エスパーのように俺は心の隅に夢を隠した、未来にエフェクトをかけていた
そういえばパーティーなんて最近全然行ってないしダンスも踊らない
彼女に夢中になってしまいたい

チューンナップしてるマシンは お下がりのロートル
望み通りじゃない

街を飛び出すのか 世界に吐き出されたのか
わからないまま テクニカルに走れると思ってた
君のマフラーに震える景色も いいじゃない?
涙で霞む

最近は「友達」そう呼ぶのもためらう大勢に紛れてボヤけた灯を眺める
無難には愛せそうな暮らしを変えようとテレパシーで 月を探す

蘇れ衝動 目差しを遠くへ
わかっている気のせいだって事 止めなくていい 遠くへ
君も気付いてる メット越しでも見えた
笑った今笑った リズミカルに流れろ
すごいぞエスパーのように俺ら
また会おうよ


3.黒点

作詞:渡會将士
作曲:渡會将士

世界と俺の接点は
君を待つ時間の苦痛
このまま来なくったって
人生は続いてしまうだろう
なぁそうだろ

やたらと人が死ぬラブストーリーを
見る為に並んだ
君は「大して興味はない」と言った
でも泣いたんだろう
なぁそうだろ

必要なのはロックンロール
それは腹を空かした怪物だ
軽率なのはロックンロール
人に答えではなく
力を買い与えた

手を握りたいよ
言いかけたのは下らない喜びさ
掌に太陽
俺は怖いんだ 見慣れてゆくこと

だろ? なぁそうだろ

世界と俺の黒点は
君を待つ時間の苦痛
独りぼっちだとしても
わりと行ける
生けてしまうだろう
なぁそうだろ

必要なのはロックンロール
それは腹を空かした怪物だ
軽率なのはロックンロール
人に答えではなく
理由を買い与えた

手を握りたいよ
俺は俺の世界を壊せるだろう
掌に太陽
ただ怖いんだ ぼやけてゆく事

だろ? なぁそうだろ

長過ぎた夜は君の事信じる為の禊だろ
明日が来る前に

手を握りたいよ
伝えたいのはささやかな喜びさ
掌に太陽
僕は君の世界も壊せるだろう

手を握りたいよ
ただ君を待つよ
心は燃える




4.マーブルクランチ

作詞:渡會将士
作曲:竹尾典明・渡會将士

いつもここまで 心にスルリと
入り込んで来ては「ここまで。」
繋ぐ指にしたって
痺れ切らして

絡めとられてくようで突き放す様で
この脳に浮かぶ声を疑って
繰り返すのさ

濁して放つ言葉を
「どーゆーこと?」って聞き返すし
伝わる気持ちの限界はいつも
俺のせいなんだろ

心にストップを
勝手にかけた そうなんだろ
馴れ合わないよってな
ポーズを取り出して

振り回されてるような被害妄想さ
この脳を揺さぶる声に絶対の信頼を持って

でまた濁して放つ言葉で
どこまでを期待したんだろう
伝わる気持ちの限界はいつも

俺が踏み留まった場所

feel'in like a sunnyday
feel'in like a super sonic
Keep slowly sunnyday

何回目かの合図で
そーゆーことって気付いてはいた
巡り合わせを互いに演出するにしても
不器用なフリばかり
実は意外とスマートに成り立ってゆく
色とりどりの思いがそれを
少し邪魔しただけ


5.Elevator

作詞:渡會将士
作曲:竹尾典明

MUSIC! MUSIC!
人込みと切り放し
ヘッドフォンで塞いだ心に
MUSIC! MUSIC!
流し込むイメージで
密やかに妄想するよ次の世界を

街の明ける方向に
赤いタワーを持ってきて
匂い立つガスの海で
暮らし始めた

新しい朝を迎える
生まれ変わったつもりで
オレの事は誰も知らない
密やかに妄想する
さぁ昇れエレベーター

MUSIC! MUSIC!
しなやかな フォームを手に入れて
スプリンターの様に跳び越えて行く
理想の姿

並走する地下鉄
伏せ合う顔と顔
成し遂げてたい体が
ゆらゆらと燃えている

新しいだけの言葉に
過剰に未来を見出だす
俺の事は誰も知らない
密やかに妄想する
さぁ昇れエレベーター
ほらmusic! music!

また新しい朝に向かえる
生まれ変わったつもりで
あらゆる夜を超えようぜと
密やかに胎動する
さぁ昇れ! エレベーター!
さぁ昇れ! エレベーター!


6.BRUTUS(Et tu, Brute!)

作詞:渡會将士
作曲:菅野信明

ディレクターが決め兼ねりゃ
スーパースターも臨終の際のセリフを
言い切れぬまま死んでしまうだろ?
故に優秀なコピーライターを探しにゆかねば
take one! take two! take three! take four!!five!!six!!…take
care!
夢半ばで俺何と言う???
BRUTUS.BACKFIRE! BRUTUS.BACKBITER! (ラララ…ギャー!!!!)
内心はどうでもいいがスーパースターが言わんとしたセリフに
人類共通のツボを探そう!「I love you」とか「ママ〜ン」ではなくて、
動物を超えた人類文化の次のステップに向かおうじゃないか!
uno! dos! tres! cuatro!!cinco!!seis!!‥
何も意昧なんぞ無いが、なな何と言う???
BRUTUS,BACKFIRE! BRUTUS,BACKBITER! (ラララ…ギャー!!!!)
take one! take two! take three! take four!!five!!six!!…take
care!
夢半ばで俺何と言う?????
BRUTUS.BACKFIRE! BRUTUS.BACKBITER! (ラララ…シムーシムー!!!!!!)


7.umbrella

作詞:渡會将士
作曲:竹尾典明

夢中少女見えるかい、ただ満天の星
俺に跨がったその肩口にアルタイル
ランチボックスを取って
俺の好きな味のチーズを運んでくれ
その通りだよ

dadada 雨が降る前に
dadada 丘を下りようぜ
逃げてゆく ぁ、流れたぜ

ゴンドラをそっと動かしてみな
甘ったるい香りの
煙りが伸びてゆくのが
暗闇でもわかるだろ
バカになっちまいな
安心してさ
傘をさして、星が眩しい

ブルーノートのコードが鳴るレイディオから
もうこんな時間だけど話をしよう
メールはホントは好きじゃないとか
君もそうかい?

dadada 雨が降る前に
dadada 丘を下りようぜ
逃げてゆく ぁ、流れたぜ

いいよ、俺が気付かぬなら
逃げ出してしまっても
明かりの無い夜を選んで
そうするといい
素直になっちまいな
その日が来たら
明かりの無い…夜

いつも笑ってたいだけ
昼ドラの強引な旦那様の様に
強く君の手を引くよ
逃げても光ろう
一瞬で消えようよ
傘をさして

俺は左の肘に君は鳩尾(みぞおち)に
互いの落ち着く居場所を見つけ
dadada 動かずにいた
dadada 少しも動かずに


8.TWILIGHT

作詞:渡會将士
作曲:竹尾典明

twilight…

午前おそらく3か4時
新聞配達のバイク
雲が ダマになったミルクの様に流れてった

灰は捨てないでと
空いた缶ビールを持たされて
ノロマな風と
あんま聞かない鳥の声

twilight
俺のかわいいベイビー
twilight
暖めていておくれ
twilight
すぐに戻るだろう

twilight…

未来おそらく5、6年
いやなんも考えてねぇ
雲が どんな風だったか覚えている筈もないだろう

灰を切っちまったのは
枯らしたままのプランタで
神懸かった猫と
片足違うサンダル

twilight
俺のかわいいベイビー
twilight
暖めていておくれ
twilight
すぐに戻るだろう

twilight!

twilight! 外灯は一斉に OFF
朝は色を取り戻していく
スカイライン一丁滑走する
眠りに帰るどこぞの人
twilight! 君はまさに夢中
霧の中でも俺を愛して
twilight! oh twilight!
朝を取り戻すよ


9.Black Sheep Dog

作詞:渡會将士
作曲:渡會将士

black sheep dogが夢に現れて
呪いをかけていった
俺は一切の自由を奪われて
君に墜ちてい<

目が覚めると嘘だった
目が覚めると嘘だった
永久の様な一瞬を見た
black sheep dog!
モノクロの夢

いったい恋を何処で始めたか
忘れっちまってから久しい
俺は運命や偶然を持ち出し
君に墜ちていく

君が俺の琴線に触れる
君の何が琴線に触れる?
永久の様な一瞬を見る
black sheep dog!
モノクロの夢

それからは風と 水玉
魚のモビール 雲の切れ間に
silver plane
fall into the sun

静かにドアが
閉じた音だけ


10.the imprinting

作詞:渡會将士
作曲:竹尾典明・渡會将士

歪なプラグが
滑り込む時の残像を
フラッシュバックする毎日だ

汚れたい僕らの
拙い言葉に失望だ
目を伏せそうだ

ローファットな愛憎
異存無しか?
今 思い出すよりもずっと
混沌としていた筈の
「少年」を患って
誰の事も許さずに
単色の夢を見たい

僅かに開いた
天国のドアの容量では
あぶれそうだよ
崇高に見せた窓辺と
振り返る君への思い

すれ違う世界と
交わした言葉の上っ面に
とろけそうだ

フローレスが尊いか
異論無しか? 君
思い出すよりもずっと
混沌としていた筈の
「少年」が終わって
次の呼び名へ変わるまで
ロックンロールに夢中

誰かに聞いた
リアルっぽい感動を借りて来て
嬉しそうに話している
またそれを又貸しして
胡散臭くなってゆく
体じゃなく心でもなく
頷く事を覚えた
床に根を張った胞子が
ゆっくり手を伸ばしてゆく

遥かに広がる
瞼の裏側の世界
爛れる、体の中で爛れる
有象無象を連れ
この葛藤を僕ら
引きずってずっと続ける
連れ添って


11.春と鉛

作詞:渡會将士
作曲:竹尾典明

2人のいた部屋
冬の散歩道
オレンジの香り
捨てられた車
溢れた川を
見に行った事
迫り来る春

薄いコーヒーの味
起き抜けの痺れ
ヤニ焼けした壁
硬いピーコート
螺旋階段の光

ひび割れたプールにゴミが舞っている
甘いドーナッツを食べたね
風が吹いてきた

埃の臭いだ
長い立ち暗み
冷たい手の話
空を埋めた鳥
明かりを付けずに
日が落ちた部屋
噎せ返る夜

母の様な素振り
手解きのダルさ
急に髪を切る
疎ましい全部
シーンだけ残して

君は誰だったろうなんて思うんだよ
それで君は誰だったんだ?
風が吹き始めた午後に

2人のいた部屋
冬の散歩道
オレンジの香り
捨てられた車
溢れた川を
見に行った事
迫り来る、春が

風が強くて何も聞こえない
川を何か流れていったようだ
君は何か言いたげだった
いいよ、もういいよ。


12.平らな世界

作詞:渡會将士
作曲:竹尾典明

外環通りのラブホが 外国のお城みたいで
きっと昔の流行りだろ、なんて言い訳してしまう

2時間だけ走らせよう ほんの少し北へゆく
ほんの少し無口になる 思い出す

恥ずかしい俺の街に 君がいて妙な気分
置き去りにされたままの 蘇鉄はただ揺れている

“あらゆる想像に耐え得る心を養っとけ”と
誰かが言った筈なんだ スケベな話の時だっけ

わりといい言葉だと思わないかい?
少し窓を開けようか

「あなたが思い出す時は 出来れば楽しい事を」
そんな無理を言われたっきりの人も
どうしてんだろう

今は君が笑いそうな むしろ馬鹿な話ばかり
思い出している 思い出そうとしている

嫌な先輩がいたんだぜ 今そこで働いてる
友達もいた筈なんだ
もう辞めてしまったみたいだ

つまらない話ばかりでごめんよ
つまらない街なんだよ

時々「素晴らしい世界」毎日「冴えない暮らし」
「悪くない」「それもいいだろう」今の俺ならば
見るだけ夢はタダで 今日に辿り着くと知らない
無敵のイメージを 思い出そうとしている

早く大人になろうってなぁ
ぜんぜん悪い事じゃねぇってさ
それも誰かが言ってくれたっけな
すまん、どうでもいい話

あらゆる想像に耐え得る 心を養っとけと
誰かが言った筈なんだ
どう転んでも未来だってさ

そんなもんかなぁ思い出は
そんなもんなのさ俺の話は
どうなのさ、これから 何か食べに行こうか

君には 君には あの頃話していた
その通り伝えたい