1.金沢望郷歌
作詞:五木寛之
作曲:弦哲也
桜橋(さくらばし)から 大橋(おおはし)みれば
川の岸辺に かげろう揺(ゆ)れる
流れる雲よ 空の青さよ
犀星(さいせい)の詩(うた)を うつす犀川(さいがわ)
この街に生まれ この街に生きる
わがふるさとは金沢 夢を抱(だ)く街
春の風ふく 香林坊(こうりんぼう)に
小松砂丘(こまつさきゅう)の 句(ことば)がのこる
過ぎゆく歳月(とき)よ 街は変われど
辰巳の用水(みず)は 今日も流れて
この街に生まれ この街に生きる
わがふるさとは金沢 夢を抱(だ)く街
君を見送る 兼六園の
雪の白さが 心にしみる
飛びゆく鳥よ また逢う日まで
秋声(しゅうせい)の思い 胸にきざんで
この街に生まれ この街に生きる
わがふるさとは金沢 夢を抱(だ)く街
この街に生まれ この街に生きる
わがふるさとは金沢 夢を抱(だ)く街
2.あの町へ帰りたい
作詞:五木寛之
作曲:弦哲也
たそがれの 歩道橋から しみじみと
北国のふるさとを 思い出してます
金沢を はなれて 二年
あんずの花は 咲いただろうか
君はかわらず きれいだろうか
ああ 帰りたい あの町へ
ああ 帰りたい 君の 君のすむ町へ
川のない 街はさびしい ささやかな
夢だけを 大切に ひとり生きてます
雪の中 別れて 二年
あの日の言葉は 忘れないけど
君はいつまで 待てるだろうか
ああ 帰りたい あの町へ
ああ 帰りたい 雪の 雪のふる町へ
金沢を はなれて 二年
あんずの花は 咲いただろうか
君はかわらず きれいだろうか
ああ 帰りたい あの町へ
ああ 帰りたい 君の 君のすむ町へ
3.冬のひまわり
作詞:五木寛之
作曲:弦哲也
夏の光に咲く花よりも
季節はずれの花が 好き
そう言って あなたに笑われた
あれは 遠い日
愛だけで 生きてゆけるなんて
思っちゃ いないけど
愛のない明日なんて 欲しくないから
風に吹かれて 春を待つ
わたしは 冬の 冬の ひまわり
雪の夜道を歩きながら
すこし汚れた雪が 好き
そう言って あなたに笑われた
あれは 遠い日
夢だけで 生きてゆけるなんて
思っちゃ いないけど
夢のない暮しなんて 欲しくないから
風に吹かれて 春を待つ
わたしは 冬の 冬の ひまわり
風に吹かれて 春を待つ
わたしは 冬の 冬の ひまわり
4.愛のうた
作詞:五木寛之
作曲:池高志
愛のうた ききたくて
風に吹かれ 旅に出る
もういちど きみに会い
幸せだったと 言いたくて
だけど光る海 白い砂
きみのほほえみが よみがえる
忘れないよ あの夏の日の
思い出さがしながら ひとり
忘れないよ あの愛の日の
思い出さがしながら ひとり
夜の空 見上げても
きみのうたは きこえない
泣きたくて たちどまる
ひとりぼっちの 寒い道
だけど光る星 白い月
きみのやさしさを いつまでも
忘れないよ あの夏の日の
思い出さがしながら ひとり
忘れないよ あの愛の日の
思い出さがしながら ひとり
忘れないよ あの夏の日の
思い出さがしながら ひとり
忘れないよ あの愛の日の
思い出さがしながら ひとり
5.雪
作詞:岡本おさみ
作曲:国安修次
雪が降る 立ち話してるだけで 雪が積もる ふたりの傘に
あなたは明日行ってしまう 夜汽車に乗って行ってしまう
ストーブの温かい部屋で 抱き合って泣いたとき
わたしの胸に頬をあてて 雪みたいに白いねってあなたは言った
雪国の娘だから 遅い春を 遅い春を
じっと待つけれど 帰ってきてくれますか
雪が舞う 風 狂うように乱れ 想いはつのるわたしの心に
静かに暮らし淋しく暮らし 目立たないまま過ごしたけれど
あんなに激しく求めて 愛し合い取り乱して
あなたの名を呼んでみたら 激しいひとだねってあなたは言った
雪国の娘だから 遠い春も 遠い春も
じっと待つけれど 迎えに来てくれますか
雪国の娘だから 遠い春も 遠い春も
じっと待つけれど 抱きしめてくれますか
雪が降る 雪が舞う
雪が降る 雪が舞う
雪が降る 雪が舞う
雪が降る 雪が舞う…
6.洞爺湖の雪
作詞:坂口照幸
作曲:弦哲也
雪が降る 静かに 音もなく 雪が降る
北国の湖に 静かに静かに 雪が降る
突然の別れから 二度目の冬です
あなたのいない ひとりの冬です
暖炉の前で 開いたアルバム
あどけたあなたの 写真に
涙ひと粒 落ちました
この旅は終わりですか 始まりですか
北国に 雪が降る 洞爺湖に雪が降る
雪が降る いつしか 色のない 雪がふる
降りつもることもなく 心に心に 雪が降る
湖に浮かぶ島 あなたの面影
霞んで見える 悲しい冬です
この掌(てのひら)で 溶けては消えてく
雪にも生命(いのち)が あるのね
あなた恋しく なるばかり
この旅は終わりですか 始まりですか
北国に 雪が降る 洞爺湖に雪が降る
北国に 雪が降る 洞爺湖に雪が降る
7.マリモの湖
作詞:水木れいじ
作曲:五木ひろし
マリモの湖 探して ひとり
ここまで来たのさ 北風の中
誰にも言えない 哀しい恋に
命を 命を 賭けたよと
蒼い水面(みなも)に くちづける
逢いたい… 逢いたい… あなたはどこにいる
マリモの湖 夕陽が染めて
想い出ばかりを 淋しく映す
死ぬまで一緒と 誓った言葉
あの日は あの日は 帰らない
今は木霊(こだま)が 返るだけ…
逢いたい… 逢いたい… あなたはどこにいる
マリモの湖 流れる霧に
やさしく抱かれて 静かに眠れ
この世に咲けない 愛ならせめて
一途に 一途に 散らそうか
忘れがたみの 黒百合と…
逢いたい… 逢いたい… あなたはどこにいる
8.あなたに花を
作詞:三川屋優
作曲:岡陽雄
春に生まれた人には 黄色の花を贈ろう
春は空から山から 元気がやってくる
水仙 菜の花 光の天使
「希望と誠実」 花言葉 そえてあなたに
夏に生まれた人には 白い花を贈ろう
夏は緑と太陽 ときめく愛の夢
すずらん 浜木綿(はまゆう) 水辺の天使
「清楚(せいそ)と幸せ」 花言葉 そえてあなたに
秋に生まれた人には 紫の花贈ろう
秋は実りとお祭り 恵みを胸に抱き
こすもす りんどう 大地の天使
「感謝と喜び」 花言葉 そえてあなたに
冬に生まれた人には 赤い花を贈ろう
冬は暖炉(だんろ)を囲み あしたを語り合う
カトレア シクラメン 夜明けの天使
「期待と祝福」 花言葉 そえてあなたに
9.忘れな草をあなたに
作詞:木下龍太郎
作曲:江口浩司
別れても 別れても 心の奥に
いつまでも いつまでも
憶えておいて ほしいから
幸せ祈る 言葉にかえて
忘れな草を あなたに あなたに
いつの世も いつの世も 別れる人と
会う人の 会う人の
運命は常に あるものを
ただ泣きぬれて 浜辺につんだ
忘れな草を あなたに あなたに
喜びの 喜びの 涙にくれて
抱き合う 抱き合う
その日がいつか 来るように
二人の愛の 思い出そえて
忘れな草を あなたに あなたに
10.なごり雪
作詞:伊勢正三
作曲:伊勢正三
汽車を待つ君の横で 僕は時計を気にしてる
季節はずれの 雪が降ってる
東京で見る雪は これが最後ねと
さみしそうに 君がつぶやく
なごり雪も 降るときを知り
ふざけすぎた 季節のあとで
今 春が来て 君はきれいになった
去年よりずっと きれいになった
動き始めた汽車の窓に 顔をつけて
君は何か 言おうとしている
君のくちびるが さようならと動くことが
こわくて 下をむいてた
時がゆけば 幼い君も
大人になると 気づかないまま
今 春が来て 君はきれいになった
去年よりずっと きれいになった
君が去った ホームにのこり
落ちては溶ける 雪を見ていた
今 春が来て 君はきれいになった
去年よりずっと きれいになった
11.織江の唄
作詞:五木寛之
作曲:山崎ハコ
遠賀川土手の向こうにボタ山の
三つ並んで見えとらす
信ちゃん 信介しゃん
うちはあんたに逢いとうて
カラス峠ば 越えて来た
そやけん
逢うてくれんね 信介しゃん
すぐに田川に帰るけん
織江も大人になりました
月見草いいえそげんな花じゃなか
あれはセイタカアワダチソウ
信ちゃん 信介しゃん
うちは一人になりました
明日は小倉の夜の蝶
そやけん
抱いてくれんね 信介しゃん
どうせ汚れてしまうけん
織江も大人になりました
香春岳 バスの窓から中学の
屋根も涙でぼやけとる
信ちゃん 信介しゃん
うちはあんたが好きやった
ばってんお金にゃ 勝てんもん
そやけん
手紙くれんね 信介しゃん
いつかどこかで 逢えるけん
織江も大人になりました
12.歌の旅びと
作詞:五木寛之
作曲:松坂文宏
地図にない町を探して旅にでる
なつかしい あの店は
いまでもそのまま あるだろうか
あの頃は おたがいに若すぎて
それが愛だと 気づかないまま
季節(とき)は 流れた
あの店の 古い椅子にすわりたい
ガラスごしに 海を見ていた
きみに また会いたくて
おもいでの歌をたずねて旅にでる
あの人は あの歌を
いまでもおぼえて いるだろうか
あの頃は ふたりとも幼くて
明日の夢だけ語りつづけて
朝になってた
もう一度 あの歌をうたいたい
笑いながら いつも別れた
きみに また会いたくて
あの店の 古い椅子にすわりたい
ガラスごしに 海を見ていた
きみに また会いたくて
きみに また会いたくて
13.あなたに逢えて
作詞:小椋佳
作曲:小椋佳
暗がりを 手探りで 漸く進む 私でした
空しさに 囚われて 俯きがちな 私でした
あなたに逢えて あなたに逢えて
ほの灯り一つ 見えて来たのです
気遣いの 嬉しさに 戸惑いもした 私でした
幼な児の 明るさを 取り戻してた 私でした
あなたに逢えて あなたに逢えて
地平の光りが 見えて来たのです
心の中に 木々の命の 芽吹きが見えます
春待ちかねて 開こうとする 花の蕾さえ
歌を忘れたカナリアが 忘れた歌を思い出す
いつだって 愛したい 愛されたいと 祈るわたし
いつだって 救いたい 救われたいと 願うあなた
あなたに逢えて あなたに逢えて
真心の歌が 聴こえてきました
心の中に 木々の命の 芽吹きが見えます
春待ちかねて 開こうとする 花の蕾さえ
あなたに逢えて あなたに逢えて
14.瞳の奥まで
作詞:荒木とよひさ
作曲:田尾将実
君のすべてを 僕は知りたい
少しうつむく 瞳の奥まで
心開いて そして見つめて
今がどこへも 行かないように
幼いほど ふるえる言葉で
切なさの答え 求めているなら
愛の証し 君に誓えるよ
この生命(いのち) 引き換えに してもいいから
君が綺麗で 僕は悲しい
胸のすき間が 月より遠くて
せめて指先 そして口びる
君がどこへも 行かないように
泣きたいほど 傷つく心が
夢の中ボクを 探しているなら
愛の契り 君に捧げるよ
この瞬間(とき)を 永遠に 止めていいから
幼いほど ふるえる言葉で
切なさの答え 求めているなら
愛の証し 君に誓えるよ
この生命(いのち) 引き換えに してもいいから
この瞬間(とき)を 永遠に 止めていいから
15.ときめきはバラード
作詞:徳永章
作曲:堀内孝雄
はじまりはバラード
深く知りたい あなたを
生まれ変わればいい
生まれ変わればいい
心も体も 指先までも
かさねた唇 おびえた そのまなざし
そっと守るように 細い肩を 寄せて抱いた
笑顔のすき間に 見えかくれする翳り
どんな悲しみでも 僕にだけは かくさないで
ときめきはバラード
想い静かに あふれて
生まれ変わればいい
生まれ変わればいい
心も体も 指先までも
夜更けの街角 靴音だけが響く
ふたり出会うことは そうさきっと 決まっていた
誰かが残した 見えないその傷跡
なぜか魅かれたのさ 一人きりに させたくない
ときめきはバラード
想い静かに あふれて
生まれ変わればいい
生まれ変わればいい
心も体も 指先までも
心も体も 指先までも
16.奥入瀬恋歌
作詞:田久保真見
作曲:樋口義高
あなたと旅した 夏の終りの奥入瀬を
想い出たずねて ひとり歩いています
川の流れは けして とどまることはなく
時の流れと 似てる 気がします
愛だけじゃ 明日が見えない
あの日あなたは 言いました
愛だけじゃ(愛だけじゃ) どうして(どうして)駄目なのか
僕はあなたを(僕はあなたを) 僕はあなたを(僕はあなたを)
抱きしめるしか 出来なくて…
あなたと旅した たった二日の想い出が
今でもまぶしい 僕の初恋でした
川の水面に そっと 舞い散る花びらは
恋の終りと 似てる 気がします
わたしなど すぐに忘れて
泣いてあなたは 言いました
傷ついた(傷ついた) あの日の(あの日の)僕だけど
今はあなたの(今はあなたの) 今はあなたの(今はあなたの)
優しさの意味 わかります…
愛だけじゃ 明日が見えない
あの日あなたは 言いました
愛だけじゃ(愛だけじゃ) どうして(どうして)駄目なのか
僕はあなたを(僕はあなたを) 僕はあなたを(僕はあなたを)
抱きしめるしか 出来なくて…
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