十六度目の夏

平川地一丁目 十六度目の夏歌詞
1.十六度目の夏

作詞:林龍之介
作曲:林龍之介
編曲:平川地一丁目

長い阪道 約束の海岸
君が來るまで セリフの練習

少し遲れて ごまかす笑顏
指さす 青い海
はじまる 今年の夏

風に飛ばされた 君の浮輪追いかけた
かっこつけた僕のすがた
君にどう寫るの?
二度とはおとずれぬ 十六度目の夏
波の音に隱し君を「好きだ」と言った

泳ぎ疲れて 掃りの登り道
少しはなれて セリフを探すよ

夕燒けを待ち 影法師の時
後少し 伸びれば
君と肩 並べられる

君を呼びすてに してみたいけれど
嫌われるくらいなら
今の「さん」付けでいい
二度とはおとずれぬ 十六度目の夏
君の笑顏に手を振って
急ぎ足で掃る


2.夏休み

作詞:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎
編曲:平川地一丁目

麥わら帽子は もう消えた
たんぼの蛙は もう消えた
それでも待ってる 夏休み

姊さん先生 もういない
きれいな先生 もういない
それでも待ってる 夏休み

繪日記つけてた 夏休み
花火を買ってた 夏休み
指おり待ってた 夏休み

畑のとんぼは どこ行った
あの時逃がして あげたのに
ひとりで待ってた 夏休み

西瓜を食べてた 夏休み
水まきしたっけ 夏休み
ひまわり 夕立 せみの聲


3.背廣姿のエライ人

作詞:林龍之介
作曲:林龍之介
編曲:平川地一丁目

人間は喜びや嬉しさを
顏で表す事ができる
だけど 人間は言葉を手にした時
自分の顏に噓をつける

エライ人達は手を取り合って
どこかへ行こうとしてるけど
僕らの明日まで道づれにしている事は
分かっているのか

何を失って、何を作るのか?
今日も笑うことなく、
泣いている人はいるのに

人間は寂しさや悲しさを
顏で表す事ができる
だけど 人間は言葉を手にした時
自分の顏に噓をつける

あなたが夢から覺めた時には
もう後ろには道がなくて
前に進む為 また澤山の
家族を引き離す

何を失って、何を作るのか?
淚さえ流せずに、
立ち盡くす人はいるのに

今でもあなたは
あの日の列車からの景色を覺えてますか?
あの時見送ってくれた
人たちの手を覺えていますか?
あなたは…

何を失って、何を作るのか?
淚さえ流せずに、
立ち盡くす人はいるのに

あなたが昔、仲良く笑った
そんな人達でも、
あなたを見て泣いているでしょう