1.僕の贈りもの
作詞:小田和正
作曲:小田和正
冬と夏の間に
春をおきました
だから春は少しだけ 中途半端なのです
このころはなんとなく 心楽しくて
知らないうちに 誰かを
好きになったりします
それでも 好きな人が
できなかった人のために
この歌は僕からあなたへの
贈りものです
夏と冬の間に
秋をおきました
だから秋は少しだけ 中途半端なのです
このころはなんとなく 心さみしくて
知らないうちに 誰かと
すきまができたりします
それで 好きな人と
別れた人のために
この歌は僕からあなたへの
贈りものです
2.めぐり逢う今
作詞:松山猛
作曲:オフコース
爽やか緑が
めざめる頃 季節の時計は
きょうから始まる
うららかさを うたいはじめるよ
凍えていた 冬の鎖を
地球の彼方の 太陽が溶かした今
通りすぎる風の中に
おとずれる春の便り
おだやか木もれ陽
樹々の枝は 鳥達のキャフェに
新しい生命が
春をたたえ うたい始めるよ
凍えていた 冬の鎖を
地球の彼方の 太陽が溶かした今
おとずれる春の中で
めぐり逢う私は今
あなたのあふれる愛と
めぐり逢う私は今
めぐり逢う私は今
めぐり逢う私は今
3.もう歌は作れない
作詞:小田和正
作曲:小田和正
僕にとってほんのささいな言葉のやりとりも
いつも先のことばかり考えていたから
あなたにしてみれば離れて行くように見えたの
なんにもしてあげられない
なんにもしてあげられないから
あなたの口ぐせ
今だからあなたのやさしさがわかる
僕にはもう歌は作れない
僕にはもう歌は作れない
一枚の絵の中の老人のように木立の中で
あなたの編んだセーターを着て午後の光を浴びながら
今、僕はあなたのことを思い出しています
なんにもしてあげられない
なんにもしてあげられないから
あなたの口ぐせ
今だからあなたのやさしさがわかる
僕にはもう歌は作れない
僕にはもう歌は作れない
今だからあなたのやさしさがわかる
僕にはもう歌は作れない
僕にはもう歌は作れない
4.はたちの頃
作詞:鈴木康博
作曲:鈴木康博・重実博
君とは よく話したな
アパートの狭い部屋で
お互い認めあえずに
夜更けまで話した
今の君に僕の悩みを
聞いて欲しい今すぐにも
古い友達の言葉は
またこの胸にひびくだろうか
古びた手紙の文字は
懐かしい言葉ばかり
大人へと芽ばえ始めた
はたちの頃の君
二人語った 未来物語
希望に燃えていたあの頃
誰にもうそのないあの頃
手紙のひとつも書いて欲しい
希望に燃えていたあの頃
誰にもうそのないあの頃
手紙のひとつも書いて欲しい
5.忘れ雪
作詞:松本隆
作曲:筒美京平
あれは忘れ雪降る頃 ふたり訪ねた山あいの宿(やど)
肩をもたれあって聞いた
雪どけ水のさやめきだった
ふたりにとり最後の旅知らずに過ごしたね
きみの愛が辿った径をひとりで歩こう
寒い霜柱踏みしめ今しみじみと
きみを想うよ
足をくじいたきみを背負い この山径をのぼりつめたね
ふたりかばいあって生きた
あの愛が何故通わないのか
ひざ抱き寝る雪の夜に哀しみ降りつもる
ぼくの愛が辿った径を明日は帰ろう
今もきみの泣きぼくろが眼に浮かんでは
涙を誘う
ふたりにとり最後の旅知らずに過ごしたね
きみの愛が辿った径をひとりで歩こう
寒い霜柱踏みしめ今しみじみと
きみを想うよ
6.水いらずの午後
作詞:松本隆
作曲:筒美京平
水いらずの午後にきみは頬に涙つたえる
風も凪いでしまったのに吹き抜けるよ哀しみ
何故きみは愛のこと話すたびに
淋しい笑顔はぐらかすの
せめて今夜だけはきみと寄りそいたい
肌が寒い季節だから
熱い紅茶啜(すす)りながらきみの気持読みとる
雪のように舞う言葉に何をたくし話そう
何故愛は手にのせた雪のように
こんなにせつなく消えてしまう
せめて今夜だけはきみと寄りそいたい
肌が寒い季節だから
7.眠れぬ夜
作詞:小田和正
作曲:小田和正
たとえ君が目の前に ひざまづいてすべてを
「忘れてほしい」と 涙流しても
僕は君のところへ 二度とは帰らない
あれが愛の日々なら もういらない
愛にしばられて 動けなくなる
なにげないことばは 傷つけてゆく
愛のない毎日は 自由な毎日
誰も僕を責めたり できはしないさ
それでもいま君が あの扉を開けて
入って来たら 僕には分からない
君のよこを通りぬけ とびだしてゆけるか
暗い暗い暗い 闇の中へ
眠れない夜と 雨の日には
忘れかけてた 愛がよみがえる
8.昨日への手紙
作詞:鈴木康博
作曲:鈴木康博
窓の外は 夜明け前の
息をひそめた 静けさの中で
やがて始まる 明日のために
かすかな光を 受けとめている
どれ程 昨日にすばらしい思い出が
あふれていようと 朝がくれば
ひとはいつも 生きる中で
新しい友と愛を 求めてゆく
昨日 あなたの愛に身をゆだねた
しあわせな時が すべてを満たす
窓の外の まぶしい朝に
昨日への別れの言葉が 言える
9.ひとりで生きてゆければ
作詞:小田和正
作曲:小田和正
君にも 愛にも 疲れてしまい
とおり過ぎた 若き日を知る
青春は たそがれて
夢はひそかに 別れを告げる
あゝありふれた 倖せに
背を向けてゆく 勇気が欲しい
声をはりあげ 泣いてみるのもいいさ
この街を 今歩いて
やがて友は 消えてゆくだろう
あの日の語らいも しらけてみえる
東京は たそがれて
ほんの少しだけ やさしくみえる
ひとりこのまま 生きてゆくなら
色あせてゆく この青春に
しがみついては ゆかないだろう
ひとりで生きてゆければ
あゝありふれた 倖せに
背を向けてゆく 勇気が欲しい
声をはりあげ 泣いてみるのもいいさ
この街を 今はなれて
立ちどまる このひとときも
友はまた一人 消えてゆくだろう
10.あいつの残したものは
作詞:鈴木康博
作曲:鈴木康博
思い出の中へ 消えかけていた君から
遠い日々を 呼びもどすような電話が
大人びた声に おどろきを かくせずに
思わず あいさつの 言葉さえもでなかった
今なら あなたに会えそうな気がするという
悲しみも 癒えてあなたに笑顔がみせられる
あいつの思い出を かたる君の横顔に
少女らしい あどけなさなんてみえない
あいつは 妹だった君に 突然
一人 生きる さみしさだけ残し死んだ
たよる人をなくして 一人おびえながら
流してきた涙が 君を強くした
何故 今頃 愛をうちあけにきた
若き日々の中へ 君をおいてきたのに
何故 今頃 愛をうちあけにきた
若き日々の中へ 君をおいてきたのに
あいつが私に 残したものは
あどけない頃の君の ほほえみだった
11.めぐる季節
作詞:小田和正
作曲:小田和正
あなたがそこに いるだけで
私のこころは ふるえている
あの甘くやるせない ジェラシイ
まだ若かった頃
もう少しだけ 今のまま
つづけてゆこう なんて
冬の寒さに 愛のことばも
かくれて みえなくなる
あなたをみつめて いるだけで
私は優しい 夜をむかえ
めぐる季節に あなたをうたう
まだ若かった頃 遠く過ぎて消えた
信じることが 倖せだった
なつかしい あの日々よ
こぼれるような あなたの笑顔
忘れてしまいそう
あなたをみつめて いるだけで
私は優しい夜を むかえ
めぐる季節に あなたをうたう
まだ若かった頃
あなたがそこに いるだけで
私のこころは ふるえている
あの甘くやるせない ジェラシイ
まだ若かった頃 遠く過ぎて消えた
12.ランナウェイ
作詞:鈴木康博
作曲:鈴木康博
たそがれそまる 夕日を追いかけながら
白い車は 二人を乗せて走るよ
東京飛び出し Highway
わずらわしい日々が 風の中に消えてゆく
まるであなたに はじめて会ったような
ときめきをのせて Run away
冬はもうすぐそこ この旅の終りに
あなたの暖かい ぬくもりがいるから
今 あなたと こうして旅に出る
あてもなく飛び出した この旅の道づれは
いつの間にか 二人を通り過ぎた
若い青春の 思い出
わずらわしい日々が 風の中に消えてゆく
まるであなたに はじめて会ったような
ときめきをのせて Run away
たとえひとときでも この街を離れて
二人の思い出と 夢をみつめあう
倖せそうな あなたの横顔
冬はもうすぐそこ この旅の終りに
あなたの暖かい ぬくもりがいるから
今 あなたと こうして旅に出る
冬はもうすぐそこ この旅の終りに
あなたの暖かい ぬくもりがいるから
今 あなたと こうして旅に出る
13.こころは気紛れ
作詞:小田和正
作曲:小田和正
ララ ララ
そのためいきは 退屈のせい
それとも 誰かを好きになったの
さあドアを閉めて すぐに帰るつもり
時計ばかり 気にしてるんだね
まるであなたは ゆきずりのオンナのよう
春にゆられ うつろな眼差しは遠い空の果て
ナマイキ ナ オンナ
ララ ララ
責めないで あなたを好きだけど
愛してるなんて 私は言えない
だからドアを開けて 外へ出たいから
午後のひかりは 私をさそう
シャクな はなしだけど
ゆれるこころ 止めることもできず黙っていた
まるであなたは ゆきずりのオンナのよう
春にゆられ うつろな眼差しは遠い空の果て
私はまだ若いから
心は気紛れ
私はまだ若いから
こころは気紛れ
14.あなたがいれば
作詞:小田和正
作曲:鈴木康博
またひとつ夢がきえてゆく
ぼくはまた人生が切なくなる
こんなときあなたがいれば
いつものようにささやくだろう
「あなたの好きな道をゆけば
私はそれで倖せ」
ぼくにしてみれば
それだけで心ははれる
あなたにはひみつだけれど
まだ若いあの頃みたいに
ときめくこころはもうないけれど
幼い頃の日々のように
ひとりの夜もあたたかい
どうしてこんなにやさしくきこえてくるの
「あなたの好きな道をゆけば
私はそれで倖せ」
ぼくにしてみれば
それだけで心ははれる
あなたにはひみつだけれど
15.秋の気配
作詞:小田和正
作曲:小田和正
あれがあなたの好きな場所
港が見下ろせるこだかい公園
あなたの声が小さくなる
ぼくは黙って外を見てる
眼を閉じて 息を止めて
さかのぼる ほんのひととき
こんなことは今までなかった
ぼくがあなたから離れてゆく
ぼくがあなたから離れてゆく
たそがれは風を止めて
ちぎれた雲はまたひとつになる
「あのうただけは ほかの誰にも
うたわないでね ただそれだけ」
大いなる河のように
時は流れ 戻るすべもない
こんなことは今までなかった
別れの言葉をさがしてる
別れの言葉をさがしてる
あゝ嘘でもいいから
ほほえむふりをして
ぼくのせいいっぱいのやさしさを
あなたは受けとめる筈もない
こんなことは今までなかった
ぼくがあなたから離れてゆく
16.恋人よそのままで
作詞:鈴木康博
作曲:鈴木康博
枯葉舞い散るころは さみしさがひとしお
だからあの日あなたに 急に声をかけてみたの
二人して腕組み歩けば
男がみなふりかえるほど
あなたはとても輝やいて見えた
今私はあなたの美しさ
ひとりじめにしてる 夢の中まで
化粧おとすあなたの 横顔を見てると
頬のあたり心なしか いろあせて見える
青春の日々ははかなくて
ただ酔い痴れているうちに
若き日は二人をおきざりにしたまま
通り過ぎてゆく
今私とグラスかたむけ
思い出を語る時
あなたはまだ美しい
17.ロンド
作詞:鈴木康博
作曲:鈴木康博
忙しさに身をまかせて
母の日さえとうに忘れてた
幼い頃の私をなつかしむ気持ちがわかる
あなたの人生には いつも私がいるのに
新しい年を迎えるたび 離れてゆく
母はいつまでも 子どもに追いつけない
陽ざしが部屋の奥まで
差し込むころまでに会えるだろうか
今こうして生きてることさえ
あなたの望んだ道じゃない
ようやく人の世が見える年頃になり
今もう立ちどまっていては ひとときが惜しい
あなたの人生はいつも待つことばかり
それでもなぐさめのことばはいらないだろう
母はいつまでも 子どもに追いつけない
18.思い出を盗んで
作詞:小田和正
作曲:小田和正
誰にでもやさしくするから
それだけ私が離れている
止めどなく押しよせてくる
不安な気持はあなたのせい
あなたの代わりに誰かを愛せない
行かないで
喋りすぎた冬の日の午後は
こぼれ落ちた愛の始まり
まるであなたは見知らぬひとのように
かけがえのない思い出を盗んで
眼の前で背を向けた
呼びとめても
すべて生命あるもののように
流れるままに身を任せれば
すべて生命あるもののように
やがて訪れる永遠の眠り
すべて生命あるもののように
19.やさしさにさようなら
作詞:小田和正
作曲:小田和正
「誰れかほかのひとのために生きるの
私は傷ついて息もできないほど」
僕がつくる別れのうたのように
――ワインとあなた 僕と迎える夜明け――
冬の寒さと安らぎの夜を
分かちあう日々は過ぎて
愛は消えた
あなたのいない部屋 もどかしい午後
限りないやさしさにさようなら
僕も今日この部屋をでてゆく
このうたが流れて どこかできけば
あなたには分かるだろう この切ないこころが
ことばとメロディーひとつになって
愛のうたを奏でるように…戻って!
あなたの愛はすべての哀しみを
乗りこえてやわらかく僕を包む
帰らぬ日々よ 哀しいうたよ
どこかできいてくれたら
ことばとメロディーひとつになって
20.通りすぎた夜
作詞:鈴木康博
作曲:鈴木康博
抜けるような白い肌 パーティードレス
広いフロアー人のあいだを さりげなく身をおよがせ
軽く会釈をするたび ピアスが光る
あなたがふり向いたその時 その目にくぎづけ
好きなようにさせてあげるよ
あなたに縛られるなら
それは望むところさ
この僕にあなたはふさわしい女だから
他の目が狙ってる 今夜はこのまま
二人きりで過ごしてみたい 今から僕のところへ
おちつける部屋だから 気にいるはずさ
テラスのカーテンも開いて 今夜に乾杯
好きなようにさせてあげるよ
あなたに縛られるなら
それは望むところさ
この僕にあなたはふさわしい女だから
かわりばえしない毎日
愛することも忘れてた
この僕にあなたが
愛をよみがえらせた
好きなようにさせてあげるよ
あなたに縛られるなら
それは望むところさ
この僕にあなたはふさわしい女だから
21.あなたのすべて
作詞:小田和正
作曲:小田和正
まるで子供のように涙がこぼれた
切なくて切なくてひとり
去りゆくひと こよなく信じていたのに
あのひとは ああ 私から消えていった
失くせるものはなくなればいい
愛せるものはなにもいらない
涙かれた頃
みどり色の季節を背中に
白い服に ああ つつまれてあなたがいた
「そんな眼をして 何があったの」
あなたは手をとって私をみつめていた
愛のはじまる日
私のことばをやさしく聞いてる
あなたのほほえみは甘いよろこび
ほら見えるだろう
風と光とあなたが心のままに
私のなかできらめいている
あなたのすべて
いま たぐいなきもの
風と光とあなたが心のままに
私のなかできらめいている
あなたのすべて
いま たぐいなきもの
22.海を見つめて
作詞:鈴木康博
作曲:鈴木康博
白い光ちりばめて渚が続いてる
彼方の水面を見つめて 今時を戻す
あの頃この渚で汐風に吹かれ
私はひとり愛を誓った
例え実らなくても
悔やみはしないと
あなたをそばにして その手にふれる
ことばはもういらない 空しく響くから
男と女はそれがすべてだろう
やさしさとか思いやりは
ただなぐさめにすぎない
足もとに寄せる波 小石がさらわれてゆく
ああ燃えつきた心の中で
あなたが消えてゆくよ
未練などもうないさ
この風 この香り 今私には
なつかしさがよこぎる
ただそれだけ
それでいいのさ
あなたをそばにして その手にふれる
ことばはもういらない 空しく響くから
男と女はそれがすべてだろう
やさしさとか思いやりは
ただなぐさめにすぎない
23.愛を止めないで
作詞:小田和正
作曲:小田和正
「やさしくしないで」君はあれから
新しい別れを恐れている
ぼくが君の心の扉を叩いてる
君の心がそっとそっと揺れ始めてる
愛を止めないで! そこから逃げないで!
甘い夜はひとりでいないで……
君の人生がふたつに分れてる
そのひとつがまっすぐにぼくの方へ
なだらかな明日への坂道を駆け登って
いきなり君を抱きしめよう
愛を止めないで! そこから逃げないで!
「眠れぬ夜」はいらない もういらない
愛を止めないで! そこから逃げないで!
すなおに涙も流せばいいから
ここへおいで! くじけた夢を
すべてその手にかかえたままで
ぼくの人生がふたつに分れてる
そのひとつがまっすぐに……
24.美しい思い出に
作詞:鈴木康博
作曲:鈴木康博
君はただ この胸にすべてをまかせればいい
人恋しさに 涙することもない
沈みゆく夕陽のように 安らぎの夜を求め
たそがれをさまよってた 僕の前に君が輝やいていた
愛する人よ 二人して分ち合う
このひとときが 美しい思い出に
よみがえる日まで そばにいて
秋はもう知らぬ間に繰り返す季節の中
君がどんなに変わろうとも かまわない
少し疲れて 離れたほうがいいなら
君のことばをうけとめるよ 縛りはしないさ
遥かな海を越えてくる 鳥のように
きっと君よ この胸に帰ってきて
あふれる思いは変わらないさ
君よ 二人して分ち合う
このひとときが 美しい思い出に
よみがえる日まで そばにいて
君よ 二人して分ち合う
このひとときが 美しい思い出に
よみがえる日まで そばにいて
25.風に吹かれて
作詞:小田和正
作曲:小田和正
乱れてる 乱れてる この心
ふりむくたび君が誰かといる
あゝだましても だましても この心
君のことを追いかけて 長い夜かけめぐる
ときめくままにことばをつたえて
はやくはやく
あゝ今ならまだまにあう
このまま あしたの風に吹かれて
誰にでも愛されてるふりをして
あゝぼくもすなおになれない
あゝこの海とこの空と君をみつめ
遅すぎる愛のことば ひとつふたつ思い出して
もうすこしそばにいて
素顔を見せて
君よ今は
あゝいわないで誰かのこと
このまま あしたの風に吹かれて
ときめくままにことばをつたえて
はやくはやく
あゝ今ならまだまにあう
このまま あしたの風に吹かれて
26.恋を抱きしめよう
作詞:鈴木康博
作曲:鈴木康博
そんなにしょげた顔で いつもと違うよ
君らしくもない弱音ばかり はいてる
あいつに何か言われて それきりそのまま
他の誰かと比べられてただ黙ってたの
君はあいつの虜さ 僕にはうわの空
AH HA HA ため息まじりのなぐさめ
明日には 変るさ
失いかけてる愛を 取り戻したいの
疲れてゆく君を見ていると せつない
君はあいつの虜さ 僕にはうわの空
AH HA HA ため息まじりにつぶやく
あきらめて しまえよ
もうこれ以上僕は 抑えきれない
この手で君をさらって この街を出てゆこう
AH HA HA たまらなく好きさ
恋を抱きしめよう
悲しい思い出はすべて僕が
忘れさせてあげるよ
AH HA HA たまらなく好きさ
恋を抱きしめよう
悲しい思い出はすべて僕が
忘れさせてあげるよ
27.さよなら
作詞:小田和正
作曲:小田和正
もう 終わりだね 君が小さく見える
僕は思わず君を抱きしめたくなる
「私は泣かないから このままひとりにして」
君のほほを涙が 流れては落ちる
「僕らは自由だね」 いつかそう話したね
まるで今日のことなんて思いもしないで
さよなら さよなら さよなら もうすぐ外は白い冬
愛したのはたしかに君だけ そのままの君だけ
愛は哀しいね僕のかわりに君が
今日は誰かの胸に 眠るかも知れない
僕がてれるから誰も見ていない道を
寄りそい歩ける寒い日が 君は好きだった
さよなら さよなら さよなら もうすぐ外は白い冬
愛したのはたしかに君だけ そのままの君だけ
さよなら さよなら さよなら もうすぐ外は白い冬
愛したのはたしかに君だけ そのままの君だけ
さよなら さよなら さよなら もうすぐ外は白い冬
愛したのはたしかに君だけ そのままの君だけ
外は今日も雨 やがて雪になって
僕らの心のなかに 降り積るだろう
降り積るだろう
28.汐風のなかで
作詞:鈴木康博
作曲:鈴木康博
汐風に頬染めた君の髪が揺れてる
やわらかなこの波の調べ 秋は暮れゆく
あの日あの時 僕はひとり
まだ見ぬ人を夢見て
波に向って恋の唄を
声の限り歌ってた
つきぬける青空の下で君を見つけた
ほほえみだけが愛じゃなかった
傷つきつかれて離れたことも
あの日あの時 ひとつひとつが
今も胸を熱くする
汐風に頬染めた君の髪が揺れてる
Ah〜 このまま君を離しはしない
29.生まれ来る子供たちのために
作詞:小田和正
作曲:小田和正
多くの過ちを僕もしたように
愛するこの国も戻れない もう戻れない
あのひとがそのたびに許してきたように
僕はこの国の明日をまた想う
ひろい空よ僕らは今どこにいる
頼るもの何もない
あの頃へ帰りたい
ひろい空よ僕らは今どこにいる
生まれ来る子供たちのために何を語ろう
何を語ろう
君よ愛するひとを守り給え
大きく手を拡げて
子供たちを抱き給え
ひとりまたひとり 友は集まるだろう
ひとりまたひとり ひとりまたひとり
真白な帆を上げて
旅立つ船に乗り
力の続く限り
ふたりでも漕いでゆく
その力を与え給え
勇気を与え給え
30.この海に誓って
作詞:小田和正
作曲:松尾一彦
果てしない海原 おまえに抱かれれば
僕はほらこんなに 素直になれる
うねる波のままに 舵をまかせて
この身も心も ゆらりゆられて
海の星は青く 僕の夢を誘う
言葉を眠らせて 君を想う
君は素敵だな 僕の朝も夜も
生きてゆく道さえ 変えてしまう
急ぐことはないさ 日はまた昇る
このながい旅路は 今、始まったばかりさ
だからこの海に誓って 君だけを
僕の船辺に さあ連れてゆこう
うねる波のままに 舵をまかせて
この身も心も ゆらりゆられて
うねる波のままに 舵をまかせて
この身も心も ゆらりゆられて
31.Yes-No
作詞:小田和正
作曲:小田和正
今なんていったの? 他のこと考えて
君のことぼんやり見てた
好きな人はいるの? こたえたくないなら
きこえない ふりをすればいい
君を抱いていいの 好きになってもいいの
君を抱いていいの 心は今 何処にあるの
ことばがもどかしくて うまくいえないけれど
君のことばかり 気になる
ほら また 笑うんだね ふざけているみたいに
今 君の匂いがしてる
君を抱いていいの 好きになってもいいの
君を抱いていいの 夏が通りすぎてゆく
ああ時は音をたてずに ふたりつつんで流れてゆく
ああ、そうだね すこし寒いね 今日はありがとう
明日会えるね
何もきかないで 何も なにも見ないで
君を哀しませるもの 何も なにも見ないで
君を抱いていいの 心は今 何処にあるの
君を抱いていいの 好きになってもいいの
32.愛の終る時
作詞:鈴木康博
作曲:鈴木康博
今もう君が見えない からっぽの高い空
生き方が違うのさ
とても疲れたの もう終わりにしたいの
なぜ あの時 うなずいたんだろう
戻って そこから 足を止めて
ふるえるこの手この胸
どうすればいいのさ
戻って そこから 足を止めて
このまま ここで 待ち続ける
黙って見送ろう 涙が頬を伝う
君を責めたりしない
君が歩き出す 愛が消えそうになる
呼び止めたい 言葉にならない
戻って そこから 足を止めて
このまま君を 誰かに Ah 渡せない
戻って そこから 足を止めて
どうしようもない 涙が落ちる
戻って そこから 足を止めて
ふるえるこの手この胸
どうすればいいのさ
戻って そこから 足を止めて
このまま ここで 待ち続ける
戻って〜
33.時に愛は
作詞:小田和正
作曲:小田和正
はじまりはいつも愛 それが気紛れでも
ただ青くきらめいて うそのかけらもなく
遠ざかる日々たちよ ふたりを見ていたね
傷つくだけ傷ついて 立ちつくすふたりを
時に愛は力つきて 崩れ落ちてゆくようにみえても
愛はやがてふたりを やさしく抱いてゆく
街はもうたそがれて 風は髪をゆらす
……あの頃より…… 愛しているみたい
走り来る日々たちよ 僕らは知っている
新しい いくつもの 嵐の訪れを
時に愛は力つきて 崩れ落ちてゆくようにみえても
愛はやがてふたりを やさしく抱いてゆく
時に愛は力つきて 崩れ落ちてゆくようにみえても
愛はやがてふたりを やさしく抱いてゆく
あなたは僕のことを 信じることに決めて
ただ黙ってなつかしく 僕を見つめている
34.僕等の時代
作詞:小田和正
作曲:小田和正
もうそれ以上 そこに 立ち止まらないで
僕等の時代が少しづつ今も動いている
あの頃に 戻って やり直したいこと
誰にでも それぞれの心の中に
時は移りゆくもの 明日を見つめて
あの頃は 時々 ふり向くだけにして
もうそれ以上 そこに 立ち止まらないで
僕等の時代が少しづつ今も動いている
あなたの時代が終ったわけでなく
あなたが僕たちと 歩こうとしないだけ
もうそれ以上 そこに 立ち止まらないで
僕等の時代が少しづつ今も動いている
あゝ 心を閉じて 背を向けるひとよ
僕等のことばに 耳を傾けて
もうそれ以上 そこに 立ち止まらないで
僕等の時代が少しづつ今も動いている
少しづつ今も動いている
35.I LOVE YOU
作詞:小田和正
作曲:小田和正
流されて 流されて 僕のところへ
切ないね あなたの 白い肌
あゝ はやく 九月になれば
I LOVE YOU I LOVE YOU
どうしたの 変わるこころ 不安になるの
あなたは 僕を しあわせにしてるよ
あゝ はやく 九月になれば
I LOVE YOU I LOVE YOU
誰もあなたの 代わりになれはしないから
あなたのまゝ ここに居れば いいから
あゝ はやく 九月になれば
I LOVE YOU I LOVE YOU
36.夜はふたりで
作詞:安部光俊
作曲:鈴木康博
白いシーツの海で 泳ぎつかれ眠る時
君のやわらかな素肌の においがしてる
変わったのは 君だけじゃないさ
なぜ そんなに さみしい眼をするの
そのままでいい 移りゆくままに
愛は二人のあと 追いかけてきただろう
白いシーツの海で 泳ぎつかれ眠る時
君のやわらかな素肌の においがしてる
白いシーツの海で 長い一日が終わる
その時はじめて 心がとけてゆく
君を抱いて 君の哀しみを
君を抱いて 君を抱きしめる
暮れなずむ この空の下
今 僕と君は 小さな二人だね
白いシーツの海で 泳ぎつかれ眠る時
君のやわらかな素肌の においがしてる
白いシーツの海で 通り過ぎた夜を思う
いつも二人でいた いつも二人でいた
37.愛の中へ
作詞:小田和正
作曲:小田和正
なんの迷いもなく あなたを選んで
ふり返らず この道を
果てるまで 歩いてゆくよ
誰にも 似ていない あなたは あなたで
だから 僕は あなたのこと
かけがえのないひとだと思う
きかせて あなたの声を
抱かせて あなたの体を
心がことばを越えて
愛の中へ 連れてゆくよ
ぼくらを乗せた舟は 風と嵐と
陽の光と 闇を抜けて
季節の中を 流れてゆく
きかせて あなたの声を
抱かせて あなたの体を
心がことばを越えて
愛の中へ 連れてゆくよ
ねェ どうして うつむいてるの
冷たい 風に ふるえているみたい
きかせて あなたの声を
抱かせて あなたの体を
心がことばを越えて
愛の中へ 連れてゆくよ
あなたがすべてを超えて
今 ぼくの眼の前にいる
38.Christmas Day
作詞:小田和正・鈴木康博
作曲:小田和正・鈴木康博
ディンドン ディンドン
幼な子たちの 胸ときめく この夜
あふれる鐘の音に
ディンドン ディンドン
恋びとたちは ま白な雪とともに
やがて不思議な国へ
すてきな夜を望みなさい
クリスマス・デイ クリスマス・デイ
心 ひそかに
すてきな夢路をたどりなさい
クリスマス・デイ クリスマス・デイ
心 静かに
クリスマス・デイ クリスマス・デイ
さあ やすらかに
ディンドン ディンドン ディンドン
39.言葉にできない
作詞:小田和正
作曲:小田和正
la la la……
終わる筈のない愛が途絶えた
いのち尽きてゆくように
ちがう きっとちがう 心が叫んでる
ひとりでは生きてゆけなくて
また 誰かを愛している
こころ 哀しくて 言葉にできない
la la la…… 言葉にできない
せつない嘘をついては いいわけをのみこんで
果たせぬ あの頃の夢は もう消えた
誰れのせいでもない
自分がちいさすぎるから
それが くやしくて 言葉にできない
la la la…… 言葉にできない
あなたに会えて ほんとうによかった
嬉しくて 嬉しくて 言葉にできない
la la la…… 言葉にできない
あなたに会えて ウーウーウーウー
言葉にできない
今あなたに会えて ウーウーウー
40.君におくる歌
作詞:鈴木康博・大間仁世
作曲:鈴木康博
信じられないことは
僕が君に別れを告げたこと
君との愛は もう終わりだと
この胸に言い聞かせる ああせつなさよ
ふりはじめた雨は止まない
悲しいね こんな別れは
今何を 言えばいいの
僕にできることは君に この歌おくること
君を心から 愛していたい
君に心から 愛されていたかった
離れて 離れてゆく
止められない 誰にも止められない
過ぎゆく日々を 振り返らずに
新しい夢を胸に 僕は今旅立つ
君を心から 愛していたい
君に心から 愛されていたかった
君に心から この歌おくる
君にだけ心から この歌おくる
41.YES-YES-YES
作詞:小田和正
作曲:小田和正
君が思うよりきっと僕は君が好きで
でも君はいつも そんな顔して
あの頃の僕は きっとどうかしていたんだね
失すものはなにもない 君の他には
YES-YES-YES……
消えないうちに愛を 預けておくから
切ないときには 開けてみればいい
YES-YES-YES……
振り返らないで 今 君はすてきだよ
WOO…僕のゆくところへ
あなたを連れてゆくよ
手を離さないで
君の嫌いな東京も 秋はすてきな街
でも大切なことは ふたりでいること
YES-YES-YES……
…もっと大きな声で
きこえない きこえない WOO…
YES-YES-YES YES-YES-YES
振り返らないで 今 君はすてきだよ
WOO…僕のゆくところへ
あなたを連れてゆくよ
手を離さないで
あなたを連れてゆくよ
手を離さないで
あなたを連れてゆくよ
42.メインストリートをつっ走れ
作詞:鈴木康博・大間仁世・安部光俊
作曲:鈴木康博
もっと素直に 素直になれよ
もっと思いきり 叫んでみろよ
追いかけて 手にしたものは
違うのだろう くやしいんだろう
友よ おまえが 俺と同じ男なら
走れ Run on Main Street
長い長い冬に耐えてゆけ
ひとりつぶやく 何かがちがう
ひとりつぶやく これでいいのか
いつも 問いかけていたい
このまま 流されてゆくよりは
友よ おまえが 俺と同じ男なら
走れ Run on Main Street
長い長い冬に耐えてゆけ
こんな生き方しか
……できない
いつも問いかけていたい
このまま 流されてゆくよりは
走れ Run on Main Street
長い長い冬に耐えてゆけ
Run on Main Street
悲しみ苦しみ越えて
走れ Run on Main Street
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