青春映画が好きだった

馬場俊英 青春映画が好きだった專輯

13.主人公

作詞:馬場俊英
作曲:馬場俊英

映画を観るのなら 今日は青春映画にしよう
友情と恋のドラマ 涙と旅立ちのストーリー

ふたりが出逢ったのは たしかに偶然だったけれど
その手を握りしめたのは 気まぐれなんかじゃなかった

カメラが回り出し 僕らは歩き出す
寄り添う街角のChapter One
素直になれなくて 涙こぼれても
互いに夢中で愛してた あのフレームの中で

あのぬくもりを あの胸の高鳴りを
あの情熱を 分かち合ったあの日
あの輝きを あの汗のきらめきを
あのときめきを まだ覚えているか
涙を拭いたら もう一度 Oh Yes 物語の中へと

映画を撮るのなら 僕は照明係になるよ
君が闇に迷う時は そっと明かりを灯したい

通り過ぎた場所や 無情な季節の中に
消せない傷や 痛みがある
泣きたい時には 泣いてもいいんだよ
そのままの君を写したい このフレームの中に

あの輝きを あの愛のきらめきを
あのときめきを その手に抱きしめて
数えきれない 悲しみの後ろには
数えきれない ドラマが待っている
涙の数だけ 笑えるさ Oh Yes 物語の中へと

古い写真をめくりながら そこにあった優しさに 今気づく
レンズのこちら側から 幼い君を見つめていた
誰かの眼差しが教えている
いつだって 今だって 君が主人公なんだと

苦しい時には そう言っていいんだよ
君の為に幕はまた上がってゆく さあフレームの中に

そのぬくもりを その胸の高鳴りを
その情熱を もう怖がらないで
その輝きを その汗のきらめきを
そのときめきを もう誤摩化さないで
ドラマのつづきを もう一度 Oh Yes 物語の中へと
涙を拭いたら もう一度 Oh Yes 物語の中へと

振り向けば足元に 歩き終えてしまった道がある
僕らは立ち止まり 今 空を見上げている