32.夜汽車は南へ
作詞:伊勢正三
作曲:伊勢正三
愁いを残して 夜汽車は南へ走る
時の流れと すれ違うように走る
静けさが今 友達なら
黙って窓にもたれよう
どこかで目覚めたばかりの
赤ん坊の声がよく響く
そのけたたましいほどの泣き声を
誰も憎むことはできない
ああ 人生がくり返すものなら
またいつか君に出逢うだろう
走りゆく列車の
網棚の上に置かれた
誰にもなじみの
菓子箱がひとつゆれてる
その帰りを待つ人々達
そして帰ってゆく人
ひとりの人生は
いくつかの絆で結ばれている
その美しすぎるほどの絆を
ほどきながら汽車はゆく
ああ 遠ざかるほど君は近づく
ぼくの心のレールを走って
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