8.恋路の果て
作詞:池田充男
作曲:船村徹
網走ゆきの 汽笛がむせぶ
釧網(せんもう)本線 ふたりの夜汽車
こゝろぼそかろ 他国の空は
膝がさむいと
より添うおまえを 抱きしめて
釧路 細岡(ほそおか) 五十石(ごじっこく)
あゝ恋路の果てだ――
ゆられるたびに 思いは乱れ
釧網本線 あかりがしみる
都会そだちの おまえを見たら
なんて言うだろ
田舎でコンブを 乾(ほ)す母は
標茶(しべちゃ) 弟子屈(てしかが) 雪のなか
あゝせつない旅だ――
命をかけて 女を守る
釧網本線 男のさだめ
あかい小さな 手鏡だして
うすい紅ひく
おまえのしぐさの いとしさよ
斜里(しゃり)を出たなら 網走さ
あゝおいらの町だ――
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