1.ボクハ・キミガ・スキ
作詞:谷山浩子
作曲:谷山浩子
スキという気持ちはただのワガママ
だからそうさ 誰にも知られないように
何もないふりして きみと話してる
言葉と笑顔で 嘘を重ねてる
トモダチとトモダチと呪文のように
繰り返す ひとりの夜更けの部屋の中
そんな言葉には 何の力もなく
言えないひとことが 部屋を埋めつくす
ボクハキミガスキ
なにも手につかなくて きみの住んでる
街の中 ひとりでうろつき歩いた
百年歩いても きみには逢えない
見知らぬ人たちで 街は樹海になる
ぼくはもう 目の前のビルのネオンの
あの赤い模様になってしまいたい
どんなに願っても きみには逢えない
こうして今ぼくが生きていることさえ
きみにとっては たいした意味がない
ボクハキミガスキ
きみときみのコイビトが笑って手をふる
ぼくも手をふり返しそのまま駆けだして
後ろも見ないで家に帰るふりで
路地裏の壁に背中をぶつけてる
ぼくはまるでポケットにおしこめられた
鳩のように身動きもできず もがいてる
誰にも言えない きみにも言えない
きみは気づかない ずっと気づかない
たとえ気づいてもどうしようもない
ボクハキミガスキ
ボクハキミガスキ
|