26.刹那の夏
作詞:売野雅勇
作曲:筒美京平
恋した女は綺麗な夏の野性(けもの)
平和(しずか)な仮面(かお)して愛さえ裏切れる
哀愁祝祭(カーニバル) 碧(あお)く燃える海が
白い街角に火を放つ窓辺で
男と女 口移しの夢に
咲き乱れる紅い刹那の花のようね
真昼に抱きしめられて
あゝ唇も壊れそうよ
いけない子ね 勝手になさい
妖しい媚薬で酔わせる夏の接吻(キス)は
愛した恋人(ひと)より未知(しら)ない男(ひと)がいい
哀愁祝祭(カーニバル) テラスで振り向いて
素肌にレースの手袋がひとつよ
男と女 夏の罠におちて
生きることも甘く気怠(けだる)い幻(ゆめ)のようね
真昼に抱きしめられて
あゝ陽が海に沈んでくわ
いけない子ね 勝手になさい
甘美(あま)い口移しの夢に
咲き乱れる人は刹那の花弁(はなびら)
哀愁祝祭(カーニバル) 短い命より
長い接吻(くちづけ)をあゝ誰かください
|