3.迷彩
作詞:椎名林檎
作曲:椎名林檎
「ねえ一層遠く知らない街に隱居して
沈默しませねこと?
きおんな日ひには厭きたのさ
ねえだうぞ攫つて行つて」
逃げ延びて水密桃(すいみつとう)に未練
砂みたいな意識と云ふ次元で
逃げ延びた暑さよ何邊(いずこ)へ
搖れて生じ
其の儘 怠惰に委ねた
最後の青さ
※もう還らないと知つた溫度も
超へられぬ夜の恐怖色
境界に澱むでるた決心の甘さ
たうに喪(うしな)つた岸壁打つは
引いてくれぬ後悔と濤(なみ)色※
待ち侘びて凍る馨(か)は混凝土(コンクリイト)
砂みたいな意識と云ふ器官で
待ち侘びた寒さよ何邊へ
搖れに動じ
此の儘 愛情に模した
修正ペンの白さ
現狀を必死で繕つては
剝いだ素肌に恐怖色
傍觀に徹してるた感慨の淡さ
たうに喪つた雷雨仰ぐは
泣いてくれぬ忍な雲の色
最後の青さ
(※くり返し)
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