中央線

木根尚登 中央線專輯

7.吉祥寺へ帰る

作詞:木根尚登・藤井徹貫
作曲:木根尚登

昼間から「いせや」へ行き 冷酒を舐める
シロは塩でと決めている 風まかせのくせに

髪も髭も白く頬の皺は深く 老ぼれ背中まるまる
ギターだけ抱え
旅から旅へと うたい歩き
唄い疲れ 夜汽車に乗る

雨の日も「いせや」へ行き コップ酒を舐める
池の波紋を眺めては くちずさむブルース
たまには一見の若い彼氏と彼女を冷やかし乍ら 馴れ初めを訊く
ギターだけ抱え
町から町へと 唄い歩き
唄い疲れ ここへ帰る

近頃も「いせや」へ行くと そんな貴方が
姿見せると耳にする 何年経っても
忘れ難きあなた ひとりここに残し そろそろ旅に出ようか
ギターだけ抱え
さすらい ただよい 唄い歩き
唄い疲れ 貴方を想う

旅から旅へと 唄い歩き
唄い疲れ 夜汽車に乗る

町から町へと 唄い歩き
唄い疲れ ぼくはどこへ
ギター抱え 帰る