さよならは涙に

徳永ゆうき さよならは涙に專輯

2.東京てぃんさぐ赤い花

作詞:比嘉栄昇
作曲:比嘉栄昇

小田急線をおりて今
角の花屋の隅っこに
ちょっとしおれた鳳仙花
てぃんさぐぬ花を買いました

爪に染めましょう花びらを
ばーちゃんの歌を思い出し
指でつまんでこする度
赤くなるのは指の腹

親指は港にいる父ちゃん
人差し指は役場にいる母ちゃん
本当の思いは爪じゃなく
指を染めてはつぶれてく

あぁ東京てぃんさぐ赤い花
泣くから電話はかけません
あぁ東京てぃんさぐ赤い花
黒いビニールの鉢の中

ペットボトルで水をやり
飯台(はんだい)のチラシもずぶ濡れで
格安チケット探すより
スパイク送ろうか弟に

親指は入院したじーちゃん
人差し指は先生になったユイちゃん
夜走る船なら舵を切り
星を頼りに帰るのに

あぁ東京てぃんさぐ赤い花
写真を一枚添付(てんぷ)して
あぁ東京てぃんさぐ赤い花
黒いビニールは皿の上
あぁ東京てぃんさぐ赤い花