6.おでこに生えたビワの性格が悪い

作詞:タカハシヨウ
作曲:タカハシヨウ

おでこからビワの木が生えた
最初からいましたみたいな態度で生えた
無闇に抜くのも恐ろしく
医者に行くのも恥ずかしい

ビワの重みで手元が狂い
片眉を剃り落としてしまった時
涙目になる俺をよそに
爆発的に伸び始めた

悲しんだら枯れるから
笑って咲かせ続けるとか
そんな設定にして良い話みたいにしろよ
凹んでる時に限って
たわわに実ってんじゃねーよ
俺の毛の量と反比例する気かよこの野郎

おでこからビワの木が生えた
祖父の代からここみたいな態度で生えた
寝てる時には伸びないのに
起きて見てる時に伸びる

目の前にて茂りゆくビワに
ついに除草剤を散布したのだが
油断していた数分後に
後悔することになるのだ

流れてきた雫がちょうど
目に落ちてくるような
位置に枝が伸びてきてる
シャンプーハットが欠かせない
寝転んだら床に垂れて
畳が腐ってゆく
仕方なく洗い流したら
その水でまた育った

逆手に取る
落ち込むと育つのなら
笑えば枯れるはず
食らえ俺の大爆笑

右脇から二本目生えた
笑うと増えるとかアホか
しかも枝が刺さるから
右脇が閉められない
さすがにもう命の危機だ
119 番にコール
救急車到着までの間に
キレイに抜けた

あ゛あ゛ー!!!!!!!!!
あ゛あ゛ー!!!!!!!!!