かぜよみ

坂本真綾 かぜよみ專輯

11.さいごの果実

作詞:坂本真綾
作曲:鈴木祥子

探してばかりの僕たちは 鏡のようによく似てるから
向き合うだけで繋がるのに 触れ合うことはできないまま
目を凝らした
手を伸ばした

化石みたいに眠っている 開かれるのを待ち続ける
雨が降って
時は満ちて

ねえ僕は、僕は知りたい
愛するってどんなこと?
君が微笑むと 世界は少し震えて輝いた
まるで呼吸するように うごきだした

誰も守れない僕たちは 寝静まる街を駆け出した
水になって
風になって

手に入れるために 争い奪い合えば 空しくて
僕が叫んでも 世界は何も言わずに背を向けた
まるで僕を試すように突き放した

一瞬を
永遠を
はじまりを
最果てを

ねえ僕は、僕は知りたい
生きてくってどんなこと?
僕が尋ねると 世界は少し震えて輝いた
僕に眠る真実を いま静かに解き放つ