9.花の時・愛の時
作詞:なかにし礼
作曲:三木たかし
君が部屋を出たあと
ぼくはじっと動かない
あたりにただよう
君の残り香を
胸に吸い込み
酔いしれる
君の弾いたギターの
細い弦は切れたまま
読みかけの本は
投げだされたまま
そんなすべてが
いとしい
時には花のやさしさで
つつんでみたいと思う
時には愛のはげしさで
泣かせてみたいと思う
また逢えるのに
今すぐに逢いたくて
切なくなる
海の底で二人
貝になりたい
君がもたれかかった
あとののこるクッションに
額をうずめて
移り香をさがし
夢のつづきを
追いかける
胸にさわぐ想いを
口で言えぬもどかしさ
恋はため息か
恋はときめきか
恋は愚かな悩みか
時には花のやさしさで
つつんでほしいと思う
時には愛のはげしさで
泣かせてほしいと思う
この世のすべて
限りある命なら
君と行こう
青い空で二人
雲になりたい
この世のすべて
限りある命なら
君と行こう
青い空で二人
雲になりたい
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