2.花月亭
作詞:もず唱平
作曲:西つよし
日のあるうちから 噺家つれて
芸の肥(こ)やしにチントンシャン
船場(せんば)に背を向け
笑いに懸(か)けた
あゝ花月亭 伸(の)るか反(そ)るかの
あんたの勝負 引き受ける
この世の苦の種(たね) 淚の種を
みんな一手に引き受けて
笑いで轉がす 人情車
あゝ花月亭 今じゃ連れ合い
この細腕に 縒(より)かける
芸の道 裡はしんどうても表は華やかに
見せんとあかんて よう雲うたはりましたなァ
わかってますがな 景氣よういきまっせ
あんた あんじょう見ててや
飯より芸事 好きやというた
憎みきれない人の夢
笑かせてあげます 浪花の空に
あゝ花月亭 掛ける暖簾は
商いごころ 誇りです。
|