1.十四時過ぎのカゲロウ
作詞:堀込高樹
作曲:堀込泰行
水辺の生き物
だから陸では生きてゆけない 気がしている
飛び込み台に立った瞬間に
僕が僕であるということを 忘れられるんだ
Ah ロッカールームの薄暗がりで シャツを脱いで
密かに生まれ変わるのさ
欲しいものは見えている 水の中に漂っている
ぼくの身体だけが知っている
All I want is just truth
小麦色の肌を滑る
水飛沫の行方を教えてよ、女子!
ひたすらに泳いだ後は
筋肉の翅(はね)が生えている
赤い背中に
Ah 夕陽の中で考えている
明日の朝に 世界は脱皮するのかと
欲しいものは見えている 水の中に僕の影を追う
捕まえたと思えば逃げてる
All I want is just truth
十四時過ぎの陽炎
プールサイドは地獄より熱く
水を切り裂く音だけが
響きわたる夏
欲しいものは見えている水の中に僕の影を追う
捕まえたと思えば逃げてる
All I want is just truth
欲しいものは見えている水の中に漂っている
それは身体だけが知っている
All I want is just truth
心ならもう決まってる
僕の前を僕の影が往く
遠く遠く遠く遠く
遠く果てる日まで
ああ、泳ぐだけさ
|