9.森のうた
作詞:森慎太郎
作曲:森慎太郎
僕の名前は 森だよ
どぶのような男 森だよ
父と母と妹の4人家族だよ
父は亭主関白だよ
母は三歩うしろを歩くよ
妹と僕は 厳しく育てられたよ
「父の機嫌が悪くなるとよく部屋に閉じこもってました。」
O脚だから 靴底 ななめにすり減るよ
痩せてる 訳は 食べても太らない 胃下垂だからだよ
そんな
森ちゃん ちゃん森
森ちゃん 森夫さん
色んな名前で呼ばれるよ
ひとの名前覚えられないよ
森ちゃん ちゃん森
森ちゃん モリンティン
すっとんきょうな事を よく言うよ
「何ですっとんきょうな事を言うようになったかって?
それは、うちの父が話をするときに、すぐに結論を言わないと怒る人で、
怒られるのが怖かった僕は話の内容よりも
とりあえず結論を急ごうとするクセがついてしまい、
その結果、いつも的外れな事を言うようになってしまったんです。」
いつもニコニコ愛嬌があると 言われるよ
笑いジワが ハンパじゃないよ
大きな声を出して笑うよ
そんな笑顔も ほとんどが 愛想笑いだよ
「お前と一緒にいると楽しいよって言われたかった僕は
一緒にいて楽しいと思われたくて自分から笑うんです。」
お酒に酔うと 財布の紐がゆるむよ
芸人さんよりも サラリーマンの方のほうが 話が合うよ
それが
森ちゃん ちゃん森
森ちゃん モリシン
ネタを考えた事ないよ
下ネタ全く 浮かばないよ
森ちゃん ちゃん森
森ちゃん モーリス
考えるフリするのが 得意だよ
「どれだけ考えて悩んでも誰からも救いの手を
差し伸べてもらえなかったあの頃僕は、無意識に、
考える事を放棄したんです。」
そんな
森ちゃん ちゃん森
森ちゃん 森尾さん
オシャレに気を遣っているよ
ビックスクーターに乗ってるよ
森ちゃん ちゃん森
森ちゃん モリンティン
もっとホメられていいと思ってるよ
「みんなからよく、イエスマンと言われるけど、それはみんなに
嫌われたくないから、人の意見を否定しないだけなんです。
ただ、自分から意見を言わないので、誰からも嫌われる事はなくても、
特別好かれる事もありません。
そんな僕ですが、逆に人に否定をされると人に合わせてきた自分が
裏切られた気がして思い切りヘソを曲げちゃうんですけどね。
どんなに大人しい赤ちゃんも、なぜか僕が抱っこをすると泣き出します。
実家で飼っていた犬は僕にだけなつきませんでした。
大勢でドライブに行く時は運転が好きだからではなくみんなにとって
必要な人間なんだという実感が欲しくて率先してドライバーを買って出ます
自分の運転中にみんなが寝てるのを見ると、安心してくれてるという
充実感でバックミラーに映ってる自分の顔は随分にやけてます。」
「…………」
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