3.藁演歌
カトウ(荒川美穂)
作詞:井上純一
作曲:井上純一
薄灯りの図書館で 今日も一人 文献を読む
これが私の仕事なの 寂しさ 紛らわすためじゃない
終わりのない争いが窓の外を赤く染める
無意味な時代(とき)を止められるのは この世でただ あんただけ
あんた あんた あんた 恋しいのに
求めれば求めるほどに遠くなるだけ
あんた あんた あんたには届かない
これが私の運命(さだめ)というの?
この胸 濡らすように冷たい雨が今日も降る
《セリフ》
あんた、笑いなはれ。そんな時ゃ、ただ…笑いなはれ。
頁をめくるたび そばにいる気がするけど
虚しく増えてゆくのは難解な知識ばかり
あんた あんた あんた 恋しいだけ
酒も泪も男も女もいらない
あんた あんた あんた あんただけでいい
何もいらない あんたが欲しい
ここまで言わせないで 私の想い 分かるなら
あれもこれも全てがあんたに見える
悔しいけどまるで藁にも縋る思いね
強く 強く 強く この手 伸ばせば
近づいた気がしなくもないわ
願いはひとつだけ あんたとただ笑いたいだけ
|