16.お蝶次郎長恋姿
竹川美子・岡千秋
作詞:たかたかし
作曲:岡千秋
(男)清水次郎長 女房がえらい
(女)風に噂の 東海道
(女)花は橘 茶の香り 茶の香り
(男)ほれて寄り添う おしどり旅は
(二人)お蝶次郎長 恋姿 恋姿
「お蝶、今夜は冷えるなあ」「一本つけますか?」
「おう、上等だ。つまみは塩辛がいいな」
「あれは石さんが食べちゃったよ」
「しょうがねえなあ、じゃあ数の子があったろう」
「それも石さんが食べちゃった」
「わさび漬けはどうした?」
「それもねぇ…」
「あの石の野郎。もう勘弁ならねえ!」
(男)男磨いて 仁義を生きる
(女)浮世渡世の 三度笠
(女)そんなあんたに 夢を賭け 夢を賭け
(男)裏の苦労を 笑顔で裁く
(二人)お蝶次郎長 恋姿 恋姿
「あんたっ、石さんがやられたよ」「何ぃ。ふぐにあたったか」
「何いってんのよ。斬られちゃったんだよ」
「そりゃてぇへんだ。オイ、出掛けるぞ、支度しろい」
「ちょちょちょっと待ってよ。あわてちゃだめよ」
「これがあわてずにいられるか、野郎ども、ついてこい」
(男)富士を背負った 日本一の
(女)あんたわたしが 惚れぬいた
(女)夢に生きてる 男です 男です
(男)かわす目と目に 心が通う
(二人)お蝶次郎長 恋姿 恋姿
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