黒川真一朗シングルコレクション

黒川真一朗 黒川真一朗シングルコレクション歌詞
1.家族

作詞:いではく
作曲:水森英夫

八幡神社の 祭りの音が
ひとりの部屋に 聞こえてきます
ふるさと おふくろさん
離れて知った あたたかさ
目いっぱい がんばって ひと花咲かせたら
それをみやげに 帰ります

都会のくらしに ようやく慣れた
けれども寂しい 夕暮れ刻は
妹 おまえだけ
たよりにしてる ごめんよな
目いっぱい がんばって 錦を飾る日が
来ると信じて 待ってくれ

いくつになっても 故郷だけは
心の中に 住みついてます
時どき 酒好きな
父さんと飲んだ 夢をみる
目いっぱい がんばって たまには帰りたい
家族 笑顔が 支えです


2.山彦峠

作詞:木下龍太郎
作曲:水森英夫

故郷(こきょう)の風に 吹かれたくって
夕陽の中を 遠まわり 遠まわり
木霊(こだま)もうれしい
山彦峠(やまびことうげ)は オーイ 九十九折り(つづらおり)
段々畑で 迎える母の
影が気になる やつれ肩

手おんぶされて この坂越えた
幼い頃の 村まつり 村まつり
思い出映(うつ)すか
山彦峠の オーイ 鏡月(かがみづき)
手料理自慢で 精出す母の
味に今夜は 舌つづみ

女手ひとつ 苦労の中を
育てて呉れた 人並に 人並に
木霊(こだま)もうれしい
山彦峠の オーイ 笠地蔵(かさじぞう)
弱音も吐(は)かずに 働く母の
達者(まめ)を祈って ひと拝み


3.あかね雲

作詞:いではく
作曲:水森英夫

オーイ
惚れたよ惚れたよ あの娘(こ)に惚れた
恋の痛みは 昨日まで
他人事(たにんごと)だと 思ってた
寝ては夢 起きては現(うつつ)か幻(まぼろし)か
面影うかぶ 夕暮れは
切なく燃える あかね雲

咲いたよ咲いたよ こころに咲いた
花にたとえりゃ 赤いバラ
あの娘思えば ほんのりと
立てば百合
坐れば牡丹か芍薬か
日毎につのる この胸は
こがれて燃える あかね空

泣けたよ泣けたよ 思わず泣けた
街で見かけた ふたりづれ
いいさ いいのさ片思い
いつの日か
待ったら海路(かいろ)の日和(ひより)とか
あの娘も見てる 秋空は
真赤に燃える あかね雲


4.ふるさと帰行

作詞:関口義明
作曲:水森英夫

汽笛がひと声 泣きながら
鉄橋わたれば ふるさとの秋
捨てる時より 戻る日が
どんなに辛いか 男には 男には
希みも夢も 誓いも意地も
いつか色褪せて 走る風の中

見送る言葉も 言えなくて
おさげとコスモス ゆれてたあの日
車窓の向こうに 見る山の
ふもとは静かに たそがれて たそがれて
萱ぶき屋根も 田んぼの道も
遠い思い出に つづく風の中

列車が着くたび 席が空き
淋しさなお増す 各駅停車
ゆれて近づく 里の灯に
あふれる涙は なぜだろう なぜだろう
負けたんじゃない あきらめじゃない
都会のやさしさも 連れて風の中


5.グラスの氷

作詞:仁井谷俊也
作曲:水森英夫

ちょっと浮気で 調子がよくて
そんな噂は 聞いたけど
好きになったら すべてを許し
おなじ過ち 繰りかえす
お酒よ今夜は付き合って
やさしく私をなぐさめて
せめてグラスの 角氷
涙に溶けてしまうまで…

あんな男と 強がり言えば
よけい みじめに なるばかり
ひとり携帯電話の アドレス消せば
未練こぼれて また泣ける
お酒よ今夜は酔わせてよ
いけない私を叱ってよ
そうよ こころの傷ならば
いつかは きっと 忘れるわ…

たった三ヶ月の しあわせ芝居
二度と逢う気は ないけれど
愛を失くした ひとりの部屋に
帰りたくない もう少し
お酒よ今夜は抱きしめて
淋しい私をささえてよ
せめてグラスの 角氷
涙に溶けてしまうまで…


6.最上川

作詞:仁井谷俊也
作曲:水森英夫

残雪の きらめく峰を
仰ぐのは幾年(いくとせ) 幾年(いくとせ)ぶりか
流れ変わらぬ あの日の最上川
故郷(ふるさと)の 窓火(あかり)みれば
訳もなく 涙あふれる

城下町 大志(のぞみ)を抱いた
若き日の想い出 想い出いくつ
白い浮雲 浮かべた最上川
今もなお 胸を揺らす
初恋の 君は何処(いずこ)に

父母(ちちはは)の やさしき笑顔
声もなく頷(うなず)く 頷(うなず)くばかり
遠く虫の音(ね) 聴こえる最上川
この生家(いえ)で いのち安め
明日(あす)はまた 都(まち)に帰らん


7.こぼれ灯

作詞:関口義明
作曲:水森英夫

袋小路(ふくろこうじ)の 紅(あか)い灯(ひ)が
風にこぼれる 水たまり
泣いちゃいないか あいつもひとり
羽根を痛めた 夢とんぼ
故郷(ふるさと)は 故郷(ふるさと)は母の姿…
心に見えるよ

辛(つら)い時には 思い出せ
昔遊んだ 山や川
にぎり拳(こぶし)で カツ入れながら
行くが人生 この俺の
故郷は 故郷は母の姿…
心に灯(とも)るよ

夜にはじけて また一つ
消えた希(のぞ)みの シャボン玉
嘘に傷つき 足踏みしても
後(あと)に引けない 道なかば
故郷は 故郷は母の姿…
心に見えるよ


8.ごめんよナ

作詞:関口義明
作曲:水森英夫

さがしても
この世のどこを たずねてみても
もう居ない あんないい娘(こ)は 二人といない
別れた時から 男はいつも
わがまま過ぎた 過去を追いかける
ごめんよ ごめんよナ

胸の中
お酒が回す 舞灯籠(まいとうろう)の
あれも夢 これもまた夢 儚(はかな)い虹よ
口紅色した 野あざみ咲いて
思い出づたい 春を告げる町
ごめんよ ごめんよナ

この手から
離して遠い しあわせの糸
今ごろは 誰と結んで 暮らすのだろか
遅れたやさしさ 届けるために
夜空にきみの 星を見つけたい
ごめんよ ごめんよナ


9.それが女の道なのよ

作詞:関口義明
作曲:水森英夫

あなたが世に出る その日まで
わたしは支える 見届ける
夢は生きがい こころの化粧
生まれついての おんなの星よ
尽(つく)せるだけ尽(つく)して
与(あた)えるだけ与(あた)えて…
それが女の道なのよ

わき目もふらずに 愛だけを
頼って信じて ひとすじに
どこの誰にも ない優しさが
添えぬ人でも あなたの値うち
尽(つく)せるだけ尽(つく)して
与(あた)えるだけ与(あた)えて…
それが女の道なのよ

あなたが輝き 増すころは
わたしは流れて 消えて行く
さだめ分けあう 夜空の隅で
涙ぐんでる おんなの星よ
尽(つく)せるだけ尽(つく)して
与(あた)えるだけ与(あた)えて…
それが女の道なのよ


10.旅しぐれ

作詞:関口義明
作曲:水森英夫

ちってくだけた 夢なんか
捨てて来たんだ あのまちへ
連れて…
連れて行ってと すがったひとの
涙がここまで 後追うような
にわかひと雨 旅しぐれ

かくれ咲いてる 野の花に
しのぶ面影 細おもて
山の…
山の向こうは つかのま晴れて
むらさき茜の 空行く雁に
降るな濡らすな 旅しぐれ

意地があるんだ 男なら
春をこの手に つかむまで
今も…
今も帰りを 待ってるひとの
幸せ祈って 峠に立てば
またも来そうな 旅しぐれ