人生という名の列車

馬場俊英 人生という名の列車歌詞
1.ボーイズ・オン・ザ・ラン~Album version~

作詞:馬場俊英
作曲:馬場俊英

いったい何があんなに夢中にさせるんだろう スクールデイズ
真夏のグラウンドは40度を超えすべて奪い取る
なんのドラマも起きない平凡なゲームは最終回のウラ
ヒロシはネクストバッターズ・サークルで ひとり空に
まるでファウルボールのような夢を打ち上げていた
そして目が醒めるように 糸が切れるように
アブラゼミが鳴き止むように 静かにゲームセット

電話じゃダメだって呼び出されたのは 一方 亮一
両手には滲むような はにかむような 染み込むようなテンダネス
バイパスを染め抜いたのは夕焼けとヘッドライト
そしてストリート・ライト
思わず横顔を抱き寄せて引き寄せて キスをして
そっと見つめたけど彼女 「何もわかってない」って泣き出したっけ
でも気にすることないぜ それも愛情表現
そうさ 女の言うことの半分以上はいつだって
いつだってMeaningless わかりっこないぜ

「これが最後のチャンス」と電話口でささやいて
祐次は今年32歳 山梨に妻を残し 東京
ワンルームのマンションから夜の甲州街道を見下ろして
煙草に火を点けては消し 消してはまた火を点け直し
「明日のことは誰にだって分かりっこない」ってせめてつぶやいて
見上げるのは東京の夜空 そして今は遠い遠い遠い 山梨の街

チャンスらしいチャンスもなく 情熱と友情の袋小路
そして青春の蹉跌 物語は今静かにクライマックス
ジローはギターケースからレスポールを取り出して
歌うのは小さな小さな小さな裏切りのメロディー
そうさ「みんなで頑張ろう」って 昨夜も乾杯したけれど
でも迷うことないぜ もう答えは胸の中
信じるのさ 信じるのさ10本の指と6本のストリングス

ところで 今 オレは通りがかりのバッティング・センターに入り
時速140キロのゲージで順番を待っている
あのクソ暑い真夏の空 焼けついたグラウンド
陽炎のようなハッピネス 遠く耳鳴りのような歓声が 今も‥‥
一体誰があの日オレに一発逆転を想像しただろう?
でもオレは次の球をいつだって本気で狙ってる
いつかダイアモンドをグルグル回りホームイン
そして大観衆にピース!ピース!ピース!ピース!ピース!ピース!
そしてさらにポーズ!

Hey, Boys do it, Do it, Do it, Do it, Boys
Hey, Boys do it, Do it, Do it, Do it, Boys

Hey, Boys do it, Do it, Do it, Do it, Boys
Hey, Boys do it, Do it, Do it, Do it, Boys

I Like You!


2.君の中の少年

作詞:馬場俊英
作曲:馬場俊英

もう10年以上前の汗が 染み込んだ古いグローブの
中で汗をかいた手のひらが 何かつかもうとしているんだ

市営グラウンドの駐車場の壁に思い切り投げつけた
ボールはまるで行き場所の無い 情熱の塊のように
跳ね返り 跳ね返り 跳ね返り
転がって 転がって 転がって また戻って来る

あの寝転がった草の匂い あの滑り込んだ土の匂い
息を呑み込んだ一瞬の静寂 見上げた空の色
あの青春の輝きが この頃は憎たらしかった
信じることから だから逃げながら

夕暮れ時と日曜日は ボールの音が響き渡る
汚れた壁は いくつもの 破れた夢と哀しみの跡
ひたすら壁にぶつけては ひたすらそれを受け止める
Oh- ああ もう一度 もう一度 夢が欲しい

終電車の窓に映る 自分の顔を眺めてた
坂道の途中で立ち止まり 君が待つ部屋の明かり見つめた

ゲームセットのその前に スリーアウトのその前に
もう一度確かめてみたい もう一度あの壁に向き合って
抱きしめて 抱きしめて 抱きしめて
受け止めて 受け止めて 受け止めて 取り戻してみたい

あの土砂降りの雨の匂い 君を抱きしめた髪の匂い
息を止めて 全身で感じた 飛び出しそうな鼓動
あの青春の輝きに 追いつけなくて苦しかった
見つめることから だから逃げながら

ずっとずっとずっと前に 忘れかけていたスピードで
鼓動がリズムを刻み出す まだやれる 間に合うかも知れない
まだ間に合うかも知れない まだ間に合うかも知れない
グローブの中で汗ばんだ手が 今 何かつかもうとしている

ああ もう一度 もう一度 夢が欲しい

この街のどこかに今も あの日の夢が眠らせてある
暗闇の向こう側から 少年の瞳が 僕を見つめている


3.風の羽衣

作詞:馬場俊英
作曲:馬場俊英

探し物がいつも 見つからないのは
君が本当は 見ようとしていないから

新しい場所に 探しに行くなんて
本当はそこから 君は逃げたいだけ

昔 空を飛んで 遠い場所を見てきた
時代は巡り 日々は移り
鏡の中のマイ・フレンド 今僕はどこにいる

空を飛んでいた頃の 想い出はもう忘れるよ
誰かの空を飛んでいた 季節にさよならをしよう
風が通り抜ける道 今日はあるきながら
青い風を吸い込めば 心に風の羽衣

そんなに無理をして 笑うことはないさ
君は本当の 君を知らないだけ

鏡の中のマイ・ディア そんなにしょげるなよ
夢はつづき 生まれ変わり
心の中のマイ・フレンド どこにでも行けるのさ

空を飛んでいた頃の 想い出はもう忘れよう
大人になるために泣いた あの日の約束
時が通り抜ける道 今日も歩きながら
僕の空を見つけたい 心に

風が通り抜ける道 今日も、
青い風を吸い込めば 心に風の羽衣

心に風の羽衣


4.STATION

作詞:馬場俊英
作曲:馬場俊英

背中を抱いたら 二度と離さない
大丈夫だよ 僕らうまくいくよ

君の 君の そばで生きてみたかった どうしても
たどり着いた ふたり 夜のSTATION 誰もいない 街の果て

いつかはみんなが しあわせになれるよね
仕方がないってさ 許してくれるよね

何も 何も 壊さないで もう君を愛せない
これでいいって 君を抱いたSTATION 次の列車には乗れるよね

寄り添う影 ありふれた毎日 改札の向こうに
こぼれないで 涙よ 消さないで 何も見えなくなる

ああ 僕ら これからどうなるんだろう?
大丈夫だよ きっとうまくいくよ

君の 君の そばで生きてみたかった どうしても
これでいいって ふたり泣いたSTATION 誰にも奪えないこの想い

背中を抱いたら 二度と離さない
車輪の音が 遠く 近づいて来る


5.一瞬のトワイライト

作詞:馬場俊英
作曲:馬場俊英

信号待ちで ぼんやり街を眺めていたんだ
この辺は工事中で この頃はいつも渋滞
カーラジオから 偶然 懐かしいあのメロディ
耳を澄ましているのは 二十年後の僕さ
あの頃 この道を 君と歩いていた

君を思い出して 君を忘れていたことに気づいた
いつまでも忘れないって あんなに泣いたのに
アイスクリーム・パーラー、ファミリー・レストラン、あの夏の匂い
なんだかわからなくて うまく言えなかったこと
あの頃 この道を ふたり 歩いていた

せめて 十年 時が戻せるのなら 君に言える言葉があるよ
どれだけこの道を引き返したら 君に辿り着けるのだろう
確かめるすべなど 今はどこにもないけど

夕暮れの街に 今、明かりが灯り
何もかもを優しく包む 一瞬のトワイライト
悲しいっていうのじゃないけど 街の灯が揺れている

ふたりではしゃいだ後の 夜更けの部屋で
フトンにくるまって 窓を眺めながら話した
お互いの家族のことや それぞれの将来のことや それからのこと
小さな光を ふたり 見つめていた

もしも 十年 時を戻せるのなら 同じ道を選ぶだろうか
どれだけこの唄を巻き戻したら 何か聴こえてくるだろうか
大人になったって 何ひとつわからないよ

君がいなくても やってこれた
君と一緒じゃなくても 楽しいことに出会えた
君じゃない人を好きになって
君じゃない人と 今を こうして生きてる
選べなかった道 どこに続いていた

もしも 十年先の僕に会えたら ひとつ教えて欲しいのさ
その場所に辿り着く道は 本当に ここで これでいいのだろうか
確かめるすべなど どこにも見つからないよ

夕暮れの街に 今、明かりが灯り
何もかもを優しく包む 一瞬のトワイライト
僕らの時代は 今も動いている

誰かに言うのじゃないけど 明日に手を伸ばしてる


6.今日も君が好き~Album version~

作詞:馬場俊英
作曲:馬場俊英

朝の光に目を覚ますと この頃は少しせつなくて
君を知らないでいた頃は なんでもなかったのに

小さなことも知りたいから いつでもそばにいたいけれど
急ぎ過ぎないで少しずつ 伝えられたらいいね

あんまり会えなくて 少し淋しいけど
君が好きなこと夢中でしてるなら それが好き 僕は好き

雨の日は雨 晴れたら風 曇りの朝は曇り空に
似合う言葉を選んで君に この詩を贈るよ
グッド・モーニン 今日もがんばろう
そうさ 僕は今日も君が好き

次はダメだけどその次の 日曜日には何処かに行こう
だからそれまで自分のことを ちゃんとやらなきゃダメだ

何か足りなくて いつも淋しいけど
たまに君の嬉しい話 聞けるような 日々が好き 僕は好き

誕生日に花 記念日に歌 朝昼晩にメールを書くよ
好きな言葉を繋いで君に この愛を贈るよ
グッド・モーニン 今日もがんばろう
そうさ 僕は今日も君が好き

グッド・モーニン 今日もがんばろう
そうさ 僕は今日も 君が好き


7.涙がこぼれそう

作詞:馬場俊英
作曲:馬場俊英

このままでいさせてよ 僕を抱きしめていて
そのままで それだけでい お金はちゃんと払うから

片隅のラジカセから テレサ・テンの恋の唄
手のひらに 身を任せ 瞳を閉じていた

別に 恋じゃないけど 愛でもないけど 抱きしめて欲しい
誰に言うわけじゃないけど 何でもないのに 涙がこぼれそう

この指も この胸も 愛し合うことを忘れ
年老いて行くだけの この身体が可哀相で

窓も無いこの部屋の 小さなベッドに寝転び
夢のように振舞えば それ以上 何も残さない

別に 恋じゃなくていい 愛でもなくていい 埋もれていたかった
誰に言うわけじゃないけど どうしてこんなに 涙がこぼれそう

君のその手のひらで 髪を撫でて欲しい 抱きしめて欲しい
別に 恋じゃないのに 愛でもないのに 涙がこぼれそう


8.アイビー

作詞:馬場俊英
作曲:馬場俊英

Dreami'n on まつ毛を揺らして風が行く
寝転んだ 胸で君がリズムを刻んで この地球を動かしている

夢の鼻先 うつろな春先 七色のプリズムが
手のひらに置いた ささやかなアイデアを 大空に広げてるよ

三月の週末は Shinin'day
若い芝生に チェックのクロスを広げてるんだ
タンジェリンとマーマレードのフレイバー
ああ 君は 木陰に隠れ眠ってる秘密のクローバー 物語を待ってる

Yesterday, say goodbye days はじまりは そして
こんな春の匂いがしてる 午後にこんなふうに 例えばやって来る

鮮やかな囁きを 大空に届けるように

タイムとセージとローズマリーのフレイバー
お茶の合間に 君の未来を話してるんだ
Embassyの裏庭のアイビー
ああ 君は つまづいて転んで偶然見つけたクローバー 運命の鍵さ

三月の週末は Shinin'day
鼻唄まじりで 愛や夢をつかまえたいね
ストロベリーとブルーベリーのフレイバー
ああ 君は 初めて触れた僕達の秘密のクローバー 空を飛ぶ羽根さ

Yesterday, say goodbye days はじまりは そして
こんな春の匂いがしてる 午後にこんなふうに 例えばやって来る

In the beginning of our new days.


9.人生という名の列車

作詞:馬場俊英
作曲:馬場俊英

人生という名の列車が走る
時代という名のいくつもの街を行く
ヒロシは負け組みで タカシは勝ち組
優子は負け犬で 直美は捨て犬さ
ああ 雨の日も嵐も曇りもあるけれど
ああ ふぞろいの僕らはとにかく旅をした
とある病院の分娩室に 始発のベルが鳴り響き
列車が動き出した あれは 昭和四十二年

人生という名の列車が走り
ある土曜日の夜に辿り着いた街はブラウン管の中に
改札を抜けるとそこはお茶の間で
8時ちょうど 全員が集合 みんなでオイース!
「タライに気をつけろ!」 それがその街での教訓
歯も磨くよ 宿題もするよ 約束さ カトちゃん
笑い疲れて お茶の間のコタツで知らずに眠ってしまった
たとえばつまり そんな温もりに守られた時代だった 昭和四十八年

列車の旅は続き 次の街はというと
青い空に浮かぶ真っ白いボール そこはベースボール・パーク
中学の三年間をその街で過ごした
僕のその頃の夢は帽子のYGマーク
日が暮れるまで泥だらけになりボールを追い掛けた
どんな夢も叶うとまっすぐに信じてた
バレーボール部の知子ちゃん 覚えてくれてますか あの頃の僕ら
風に立ち向かう勇敢な冒険者だった 昭和五十五年

思いがけずに 次の街はなんとなくクリスタルなムード
浅野さんとか浅野さんのラブストーリにみんなで盛大にのぼせて
Yeah! 冬になったら私をスキーに連れてって
地球は女で回っていた あのトレンディな季節
居酒屋のトイレで隠れてキスをして
一気! 一気! 一気! ほんとうにバカだった・・・・
真夜中のモデルハウスで押し倒して マリちゃんを泣かせてしまった
オレはどこまで 助平になるのかと本気で怖かった 昭和五十九年

せつなくもバカバカしく愛しい季節がやがて過ぎた頃に
列車が着いたのは「旅立ち」という名のターミナル
大好きだった友達も恋人もここでさよなら
パパとママがくれた切符もここまでさ
裕次は北へ 秀樹は南へ 淳子は西へと向かった
僕はというと駅のベンチでまだ行き先を決めかねていた
何をすればいいのか するべきなのか ろくに考えたこともなかった
旅立つ友達がみんな大人に見えたっけ あれは確か 平成の元年

それからの日々は必死だったので良く覚えていないけど
人生という名の列車は走った
同級生のジローがそのうち学校の先生になり
あいつなんかが先生でいいのかと 俺は本気で思った
いつしか大人になりわかったことは
大人もみんな迷っていたんだっていうこと
拝啓 先生 あの頃 あなたも迷っていたんですね
前略 父さん母さん あなたたちもこの風に吹かれていたんだと
この向かい風に立ち向かっていたんだと
遅まきながら知った気がした あれは平成十年

旅はつづき 今度の街はとある郊外の私鉄沿線のベットタウン
僕は道の両側の無数の家々を眺めながら 歩いている
当たり前だけど どの家も誰かさんが建てた家で
世の中のお父さんは今日も頑張っているのだ
言い忘れたけど この旅の途中から僕にも
愛する人と二人のかわいい道連れがいて
僕はもう僕だけのものではなくなり
つまりこの人生の旅も もう僕だけのものじゃない
窓を眺めながらこぼれた この涙はなんだろう? 平成十五年

ところでこの列車の行き先を決めるのは一体何だろう
偶然か実力か運命か それとも神様の気まぐれか
地平線の向こうから吹き付ける風 水平線に朝の光
この戸惑いと不条理の世界 人間社会にようこそ
ウソつかず 誤魔化さず どんなときも人に優しく 決して腐らず
わかってるし気をつけてるし頑張ってる でも出来ないよ カトちゃん
でもどんなときも信じる事 決してあきらめないで
向かい風に立ち向かう 勇敢な冒険者でありたい 平成十八年

人生という名の列車が走る
時代という名のいくつもの街を行く
時代の風と空気を胸にたっぷりと吸い込みながら
ふぞろいの心はとにかく旅をする
裕次 ヒロシ 優子 直美 亮一 ジロー おかしいね
ああ 僕らが再来年40になるなんて
このレールの向こうに広がる世界 さあ行こう 旅を続けよう
今また旅立ちのベルが街に鳴り響き 列車が動き出す

どんな時も向かい風に立ち向かう 勇敢な冒険者でありたい


10.遠くで 近くで

作詞:馬場俊英
作曲:馬場俊英

大切なこと 大好きなこと 長い坂道 登る途中で
幸せなんて 言葉のせいで 心は不意に立ち止まる

どんな小さな ものでもいいから 明日信じる何かが欲しい
風のうわさも 途切れたけれど 今夜は君のそばにいる

何故だろう? 楽しくやる 仲間も少しは出来たけど

ふたりで頑張った頃を 今も時々思い出すんだ
会えなくたって ずっと 僕ら友達だよね

楽しいことや 嬉しいことの 後には 次の約束が欲しい
遊び上手な心もほんとは 寂しさばかり数えている

そうだね 悲しくなる 時間もどこかに忘れたね

ふたりで泣いてた頃を 今も時々思い出すんだ
会えなくたって ずっと 僕の友達でいて

どれだけ時が流れても いつも遠くで いつも近くで
会えなくたって ずっと 僕ら友達だよね

会えなくたって ずっと 僕ら友達だよね


11.スタートライン~Album version~

作詞:馬場俊英
作曲:馬場俊英

もうダメさ これ以上は前に進めない
そんな日が誰にだってある

だけど 雨でも晴れても何でもいつでも
その気になりゃ 何度でもやり直せる 何度でも

これからのことを思うと 負けそうになる
心配なことがあって しゃがみそうになる
あと少しだけ もう少し 強くならなくちゃ
でも 大切なことはいつも 誰も教えてくれない

だから そうだよ
くじけそうな時こそ 遠くを見るんだよ
チャンスは何度でも 君のそばに

この道の先に何が待ってるのかなんてこと わかるわけない

答えがあっても無くても YesでもNoでも
決めた道を行くしかないさ あるだろ? そんな時

青春と呼べた 時代は過ぎたのに
今でも心の奥に 風が吹き抜ける
優しい人にばかり 悲しみが降り掛かる
報われないことが ここには多すぎる

だけど そうだよ
どんな時も 信じることをやめないで
きっと チャンスは何度でも 君のそばに

だから そうだよ
くじけそうな時こそ 遠くを見るんだよ
見えない このスタートラインから また ここから

きっと そうだよ
いつかきっと 真心が何かに変わるんだよ
そうさ チャンスは何度でも いつも君のそばに


12.旅人たちのうた~Album version~

作詞:馬場俊英
作曲:馬場俊英

得意な顔で並んだ 写真の中の僕らは
いい気なものさ何も知らないで 毎日そこで笑ってる
十四、十五、十六歳の夢は田舎の 押し入れのダンボールの
中に詰め込み 襖を閉めて みんな眠らせて来たんだ

いつも いつも 思い通り生きれないもどかしさよ
茜に染まる 空の向こうに 口ずさむ二十歳の唄もある
生まれた時は誰もがみな 自由な旅人だった
だけど 屋上で 階段で 改札で 歩道橋で空見上げても
ポケットの奥には日付けの切れた oh, ticket to ride

最終電車の窓越しに 流れる街を追い越して
明日に連れて行けないものを みんな窓に流した夜
友達にも 恋人にも 埋められない場所があった
唇 噛みしめながら いつも いつも

三十代は大人の十代 青春を繰り返すような
時が流れて 家族が増えて 生まれ変わった夢もある
大人になった子供たちはみな 不器用な旅人だけど
「いつか僕のチャンピオンベルトを必ず腰に巻いてやる」
誰だって 押し入れにしまえぬ想いがあるさ
oh, just get on the board

泣き虫な君は百万回 涙をこぼしたけれど
その度に 君が 百万回 泣き止んで来たように
いつか 悲しい出来事も みんな思い出に変わるだろう
そのための時間と場所があり それを僕は守りたい

いつも いつも いつも いつも

oh, just get on the board

最終電車の窓越しの 街をぼんやりと眺めてた
また一日が とにかく終わる あ 空に星がキレイだ
携帯電話の待ち受けで 君が僕を見つめてる
生きて行く理由がそこにあり 僕は君を守りたい

どんな未来が来るかなんて そんなのわかるわけないけど
もう 大事なものを ダンボールにしまいたくない だから
そこに会いたい人がいて 伝えたいことがあるのなら
僕らはそこに行く理由がある いつまでも探したい

いつも いつも… 生まれて来た理由がここにある

いつも いつも… 旅はつづく

oh my jurney, oh my jurney