ブル一ズ

阿部芙蓉美 ブル一ズ歌詞
1.ドライフラワ一

作詞:阿部芙蓉美
作曲:阿部芙蓉美

渴いた手足をぶら下げて
甘く香っていたいの
忘れないで


太陽が海に落ちた
間違ったかのような夜
まだ覺えている靜かな寢息あなたの
夢がみたいな
かすかな 鼓動だけが
きこえる もし葉うなら
私は息すら出來なくなっても
その體溫 守りたいよ
渴いた手足をぶら下げて
甘く香っていたいの
忘れないで
何も欲しくないよ
ただ側にいさせて

朝日が海から生まれた
やけに眩しい晴れの空
まだ生きてる乾涸びた身體あなたに
抱かれたいな
たしかな 愛は知らないけど
あたたかい あなたの胸に
私の全てはここで終わっても
この想いだけ屆いてよ
渴いた花びら朽ち果てて
地面に舞い落ちたの
氣付いてる?
拾い上げなくていい
ただ忘れないで


2.on saturday

作詞:阿部芙蓉美
作曲:谷本新

下る長い阪道から
真新しい風をまとって行く

息するのも忘れて
ただもう夢中で驅け拔ける
陽に照らされた自轉車が
景色に溶けたら
風よ どうだろう
見守ってくれないか
賴りないこの世界
あしたがどうなったって
君の街へ行こう
天氣雨きれいだ

冗談めいた量のパンを
氣が付けば平らげてしまった

月曜からの憂鬱を
土曜の今日で食べ盡くした
バタ一まみれの顏を
君が見たら笑うかなぁ
風よ どうだろう
見渡してくれないか
惡くないこの世界
きのうは散々だって
胸におざなりの
夢や野望が光ってる

街並 途絕えて
空がぐっと近くなったよ
let it be let it be let it be
て歌っていこう

風よ なんだか
あしたを占えど
目が回るだけ オ一、ノ一…
風よ どうだろう
見守ってくれないか
賴りないこの世界
あしたがどうなったって
君の街へ行く
とにかく會いに行く


3.群青 ~album mix

作詞:阿部芙蓉美
作曲:阿部芙蓉美、谷本新

人ゴミ ひとり遊ぶ
タマシイ型 押し當て跡をつける
身體の外側 剝がし
どこか遠くへ行けるでしょう
憎しみ 愛しさ 違いはない
この胸がつぶれて溢れたものだから
流れていくのよきれいなふりをして
流れていくのか 私は
群青に
染まる空がある たったひとり
步くよ 君なしで
行き場がないから 行ける氣がした
身體さえもういらなくなる
離さないで
深い色の中 力任せ
つかんで 離さないで
步道橋の上 地上を離れ
君がいない空 閉ざしたい

誰もが 眠りさまよう
雨上がり その向こう側
囁くように甘く
痛みが腕を引いてくれる
良くも 惡くもない夢から
はぐれて現れた お前は私のかけら
溺れているのよ見えないふりをして
溺れていくのか 私は
群青に
悲しむことはないよ
ただこの手につかめるすべては
消えてしまうだけ 空氣をつかんで
痛みさえもう感じなくなる
そう氣づいた
こころは千切れる
やわらかにもつれて千切れる
どこへも行かないよ どこかにいるよ
君の熱だけ 感じたい

群青に
染まり ひとつになる
もっと早くこの世を蝕んで
見えなくなればいい
夜になれば
鼓動さえ もう愛しくなる
離さないで
深い色の中 力任せ
つかんで 離さないで
どこへも行けないよ もう步けないよ
君がいない空 明けていく


4.太陽 (the swelling sun)

作詞:阿部芙蓉美
作曲:阿部芙蓉美、谷本新

真っ赤な頰を笑かせて立ち盡くす あの衝動
瞳に燒き付けばひとりでに膨らみだす太陽
聲を嗄らして叫ぶのでしょう?
ここにいる、とかね
渦を卷け太陽 目深に愛の影
ひとりでは生きられない
求めあう心もいつか幻

ああ 止め處なく 無常

孤獨が薄明ならば塵になって宙を舞う
人は愚かで切なげでしょう?
顏を上げて、ご覽よ
絕えやしない感情 焦がれる愛は陰
ほら 裸足で踏みつけて 裂く程に
無くす程に身體を抱き締めあおう

渦を卷け太陽 目深に愛の影
ひとりでは生きられない
求めあう心もいつか幻

止め處ない
渦を卷いて…本能 目深に愛の影
ルルル… いつか幻

もう止め處ない 無常


5.開け放つ窗 ~piano version

作詞:阿部芙蓉美
作曲:阿部芙蓉美

たったひとりでいることには
少しも自由を感じない
繪に描いたような孤獨なら
私は怖くなんてない
ただそれを白く塗りつぶさなきゃと
おもうだけ
あなたのやさしさを守るから
連れ出して
あなたの孤獨には觸れないから
信じて
連れ出して

白で塗りつぶした壁
不安はいつまで重なるのだろうか
いつか良くない予感がして
外に出るのも惡くない
何もないはずの部屋で居場所を探すより
あなたの強い意志を守るから
連れ出して
あなたの深い夜に眠りたいから
そっと
連れ出して

開け放つ窗
風はここまで辿り著くだろうか
氣付いて ここに來て
あなたのやさしさを守るから
連れ出して
あなたの孤獨には觸れないから
信じて
連れ出して
あなたの強い意志を守るから
連れ出して
あなたの深い夜に眠りたいから
そっと
信じて
連れ出して


6.trip -うちへかえろ-

作詞:阿部芙蓉美
作曲:谷本新

遊びに行きましょう
電車乘り繼いで
にぎやかな街へ
one night trip
銀色の月に
照らされながら
あなたの手を取って
はしゃぐよ midnight

こころが目に見えて
ひび割れてしまった
ん一 だけど
そんな悲しいことじゃないの
少しだけ痛んだ
イチゴみたいに
あなたの痛みが
香るよ sweet night

この世が目に見えて
溶け出してしまった
ん一 だけど
ひとは悲しんだりしないの
待ち合わせしましょう
途方も無く遠い
おだやかな島で
one night trip
銀色の波に
さらわれたまま
あなたと永遠に
眠るよ good night

ラララ…
うちへかえろう


7.さみしいときはどうしている

作詞:阿部芙蓉美
作曲:阿部芙蓉美、谷本新

當然
明日の事は知らずに
履き潰し馴染ませるスニ一カ一と
あと不安と

彼等の好奇心や
鮮やかな羞恥心の中
小さな聲が聞こえる
「知りたい
誰かを想い歌うような
あのメロディ一
でも
さみしいなんて言えない、
どうすればいい」
足りない何かを
探し飽きたら
疲れて眠るよ
轉がって
丸まって
そりゃ明晰夢も見るよ
ほら、ねぇ
胸がギュウ、となってしまう この瞬間
こんな無力な存在をさぁ、
どうすればいい…

みんな
誰かを想い歌っている
ララ アイラブユ一 イェ一イ
運命なんて信じな一い
けどアイラブユ一!
ほら、ねぇ
胸がギュウ、となってしまう
どうしろっていうの!

さみしいときはどうしてる?


8.なみだは乾かない

作詞:阿部芙蓉美
作曲:谷本新

なみだが乾かない
ガ一ドレ一ルに座って待ちぼうけ
星がヒュ一ッと飛んでいった
いや、氣のせいかな

失敗も成功も連れて行けるかい?
oh みんなのブル一ズ
空回る運命を泳いでさァ、心細いよ
月夜の公園
散步がてら行こうよ 付き合って一

ブランコって
空にちょっと近づけるのがいい

みんなひとりぼっち
朝も晝も夜も 同じ
暖めてやっとあのベッドで眠れるのさ
なみだは乾かない
それでいいんだとおもうよ 大丈夫
星がヒュ一ッと飛んでいった
いや、また氣のせいかな…


9.青春と路地

作詞:阿部芙蓉美
作曲:谷本新、阿部芙蓉美

黃昏れの路地を拔け
空へと
その時は よろしくね

知らない場所へ 彼方へ
旅立てると夢見ていたあの頃
たかが青春
消えてなくなれ
眩しい時間の真ん中で
泣きたくなってしまうの 何故

ここで 君を抱きたい

何度も何度も
ただ靜かに
波打つように
されど青春
汗をにじませ
僕らは 身體で 心で
切なさを感じている ほら

答えはない
無數の星が
流れて碎けて眩しいだけさ
「たかが青春
ここにおいでよ
終わらない
悲しみ
よろこびを…」
泣きたくなってしまうよ 何故


10.ぼくら平凡

作詞:阿部芙蓉美
作曲:谷本新

ぼくら今どこかの捨て貓みたい
眼を凝らし
這い回ってそこらじゅうを漁るしかない

三日月に背を向けて
できるだけ悲しまないでおくれよ
ひとりの部屋でわかりきったことを
特別なものなど何も持ってないと
胸が張れたらいいけどさ

跡形もなくなる少年少女

憧れは置いていく

いつだって微笑んでいてあげるよ
わかりあえずにすれ違っても
諦めの先には何も待ってないと
ひとは言うけど
片手間でも愛し合う方法で
いつだって
ぼくらを繫いで

できるだけ悲しまないでおくれよ
ひとりの部屋でわかりきったことを
特別なものなど何も持ってないと
胸を張ればいい
特別なものなど無い 無い 無エよ
この身さらして生きるだけ


11.chill

作詞:阿部芙蓉美
作曲:阿部芙蓉美、谷本新

ガクガク震えながら
待機する

素敵なあなたの乘り物で
ピックアップしてほしい

本音だけ違う場所で育ててる
そんな氣分になって

例えようのないさみしさだとか
感傷を絕やさない chill

うざったいの一切を、求める
それがリアル

ガクガク震えながら
寒さに

よく似た反應をするもんだ
私、正氣だし

情動は水面下…ただの泉さ
浸した身體に凍みる
目を開けていられる幸運を
寢ても覺めても chill

つらいのや痛いのが引き戾す
それでリアル chill

例えようのないさみしさ
目を開けていられる幸運