1.祝い船
作詞:千葉幸雄
作曲:中村典正
晴れの門出のはなむけに
唄に踊りに 手拍子を
今日はめでたい 心の船出
辛いこの世の 荒波越えて
ドンと漕ぎ出す 祝い船
今度港に 着くときは
子舟 孫舟 連れて来い
今日はめでたい 二人の船出
愛の積荷と しあわせ乗せて
鶴と亀との 祝い船
いまは名もない 舟だけど
いつかなります 宝船
今日はめでたい 希望の船出
夢の帆柱 天までとどけ
舵を明日へ 祝い船
2.これから峠
作詞:星野哲郎
作曲:中村典正
伜に嫁きて 娘も嫁っただども
俺たちゃまだまだ若い
日向ぼっこを決めるより
風に向かって歩こうじゃないか
まだまだこれからだまだまだこれからだ
これから 峠の 七まがり
婆さま泣いたと便りが来たよ
孫が送った 曾孫の写真
おーい母ちゃん負けまいぞ
汗を流して咲かそじゃないか
まだまだこれからだまだまだこれからだ
これから 峠の 二番花
転んだ昔を恥ずかしがるな
今じゃ流行の泥つき野菜
山の烏に はやされて
肩をよせれば心は燃える
まだまだこれからだまだまだこれからだ
これから 峠が待っている
3.父・娘 (おやこ)
作詞:たきのえいじ
作曲:中村典正
言葉少なに 目と目で話す
明日は嫁いで ゆくおまえ
なべを囲んで 水いらず
幼ない頃が 目に浮かぶ
たとえ苗字は 変っても
ここがおまえの ふるさとだ
ふすま越しから荷造りの音
聞けば目頭 熱くなる
心づくしの 結納が
嫁いだ後の 置き土産
変わりないよと一文字の
たまに便りが あればいい
芯の強さは 母さんゆずり
涙もろさは 父ゆずり
春夏秋冬 数えれば
二十才と幾つ 過ぎたやら
娘ざかりの晴れ姿
背中見送る 年になる
4.上り酒
作詞:佐久間常夫・大倉久朋
作曲:中村典正
天にとどけと 産声あげた
今日はわが子の 宮参り
鳩がとび立つ 空晴れ渡る
親のよろこび しみじみと
妻を上座の いずみ酒
愛と情けの 手塩にかけて
親も見惚れる 晴れ姿
めでためでたの 三々九度に
泣かぬつもりが 泣かされて
嬉し涙の くくみ酒
俺が漕ぎ手で 舵とるお前
花も嵐も 越えて来た
見える灯は 長寿の港
お前ありゃこそ 無事着いた
ともに 祝いの あがり酒
5.出世米
6.夫婦旅唄
7.晴れ姿
作詞:斉藤英子
作曲:中村典正
萩の花咲く 野面を渡る
風に名残りの 祝い唄
今日は日もよし 天気もよいし
嬉し涙の 盃交わす
嫁ぐわが娘の 晴れ姿
金の屏風に 幸せ色の
親も見とれる 夫婦びな
蝶よ花よと 育てた娘
母さん 留守と 火のつくように
泣いたあの日を 思い出す
思い溢れて 言葉にならず
達者で暮らせても 胸の内
さあさ お立ちだ お名残おしい
こんど来る時ゃ 初孫抱いた
母の姿が 目に浮かぶ
8.母ちゃんの米
作詞:宮原哲夫
作曲:北原じゅん
どこの誰より母ちゃんの
作った米が 一番うまい
暑い陽盛り 背中を丸め
田の草とりに 流した汗が 流した汗が
キラリと光って いる米だ
雨や嵐に 打たれても
泣いたりするな 踏ん張り通せ
幼なじみの 案山子のカン太
しっかりやれと 励ますように 励ますように
夕焼け雲が 燃える空
祭りばやしを 夢に聞き
黄金の波が 瞼に浮かぶ
米は日本の 宝じゃないか
あしたを生きる 命じゃないか 命じゃないか
大事にしよう この魂
9.津軽さ来やれ
10.人生折り返し
作詞:木下龍太郎
作曲:中村典正
娘夫婦に 初孫出来た
晴れて伜も 社会人
親の役目を 果たした後は
昔に戻って 水入らず
やっと人生 折り返し
これからお前と 二人連れ
着のみ着のまま 式さえ挙げず
持ったひと間の 新世帯
共に流した 涙の数が
心の結び目 愛の数
やっと人生 折り返し
これからお前と 夢綴り
当てにするから 不足が溜る
ここで子離れ 親離れ
巣立ちしたなら 血は同じでも
それぞれ他人の 夫婦鶴
やっと人生 折り返し
これからお前と 愛一路
11.上杉謙信
12.野良仕事
13.父娘鶴(おやこづる)
作詞:中谷純平
作曲:原譲二
雪よりもまぶしい 翼を広げ
きょうはめでたい 鶴が舞う
男親なら 淋しさと
くやしさ半分 こみあげる
娘よ娘よ はばたけ青空に
この膝で遊んだ 幼い頃が
まぶたとじれば 想いだす
これで肩の荷 おりたねと
母さんポツリと ひとり言
今夜は今夜は ふたりで祝い酒
雨風や嵐の ぬかるみあれば
光り輝く 道もある
愛の翼を 支え合い
しあわせみつけに 飛んでゆけ
娘よ娘よ おまえの門出だよ
14.津軽男は花ざかり
15.父子山唄
16.湯の里慕情
作詞:関口義明
作曲:水森英夫
情けふた山 深山(みやま)を越えて
知らぬ他国の いで湯町
どんな暮しか しあわせか
宵のしぐれが 降りこむ宿の
窓にいとしい 面影が
秋の終りの この底冷えが
そぞろ歩きの 身にしみる
栄通りは 名ばかりで
手もちぶさたの 赤ちょうちんが
雨と湯の香に 濡れて泣く
あても頼りも はかなく消えて
ひとり湯船の 雨上り
肌とこころを ぬくめたら
夢をつなごう 男の旅に
めぐり逢いする その日まで
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