暫存

遊佐未森 暫存歌詞
1.つゆくさ(小夜曲 )

作詞:遊佐未森
作曲:遊佐未森

君の声が聞こえるように
いつも窓を開けてみるよ

ひとりきりの静かな夜は
桃を食べて月を見てる
音楽のように 空に浮かんで
流れてゆきたい 君の胸に

君の声が聞こえるように
いつも窓を開けているよ
遠く離れても この空の下
同じ月を見て ほほえんでる


2.クロ

作詞:遊佐未森
作曲:遊佐未森

大きな木の下で はじめてクロに会った
少し近づいたら しゃべるように鳴いた

つぶらな瞳に
小さな陽だまり見えた

クロネコだからクロ いつのまにか私の
家で暮らしだした 半ノラだけどね

言葉がなくても
伝わる気持ち

気の向くまま 進む足どりで
青い風を連れてくる
君に会えたことが宝物
同じこの景色のなかで 今も

くもの巣を頭に からませて出てきたり
歌を作ってると 遠い目できいた

笑いあえた日々
かぞえた季節

暗い夜に 待っていてくれた
塀の上は 誰もいない
ある日クロは ふらりと出たまま
そっとこの夜空になった
気の向くまま 進む足どりで
青い風を連れてくる
君に会えたことが宝物
同じこの景色のなかで 今も

ずっと ずっと そこで
ずっと ずっと 見てて


3.水夢(すいむ)

作詞:外間隆史
作曲:外間隆史

水に踊るサカナ
陽差しを浴びながら
揺れる波のドレス
花びらを添えよう

遠くで君を
眺めていたら
眠たくなって

ボクは泳いでる
君と泳いでる

夢の中…
いつか君と出かけよう
生まれた場所へ戻ろう

水に遊ぶサカナ
行くあてのない朝
水辺の恋人に
告げる言葉もなく

光の粒を
追いかけてたら
知らないうちに

ボクは泳いでる
君と泳いでる
ボクは泳いでる
君と泳いでる


4.ふたりの記憶(Man & Iron)

作詞:工藤順子
作曲:外間隆史

広い空を駈けめぐる
飛行機乗りの若者がいた
下に続く草原を
彼は眺めて思い出したよ

空き缶蹴りながら
遊んだ幼い日を
空き地の周りには
同じ草が揺れてた

低く風を切りながら
右の翼は思い出したよ

蹴られて転がった
草むらの夕暮れを

時は流れてく (Young man's Memory Iron's Memory)
ふたつの記憶をのせて
ゆるやかに流れてく

重いオイル差しながら
彼の作った錆びたロボット
草が揺れる丘の上
ふたり座って思いめぐらす

大空駈けめぐる
自由だった若い日を
大きな風を切る
翼だったあの日々を

時は流れてく (Old man's Memory Iron's Memory)
ふたりの記憶を (Old man's Memory Iron's Memory)
のせて流れてく (Old man's Memory Iron's Memory)
時は流れてく (Old man's Memory Iron's Memory)


5.山行きバス(道草ノススメ)

作詞:工藤順子
作曲:外間隆史

晴れた空の下を
バスは山へと向かって走るよ
窓を開けて僕は
木々の匂いの光を浴びるよ

アスファルトもう見えない坂道

カバン下げたままの
君も誘って来れたらよかった
森に向けて投げよう
いつか舗道で拾った木の実を

土曜日は心いつも揺れて

午後の高い陽射しが
僕を道草に誘う

砂利道を曲がりくねる風に

青い草が歌うよ
空に両手を伸ばして

バスは地球の形
僕に刻んで揺れるよ


6.シリウス

作詞:遊佐未森・井上妙
作曲:中原信雄

どこからか懐かしい君の声
聞こえた気がしたの
くちびるをくすぐる甘い風に
あの日のぬくもりを

何も知らなかった
いつでもここにいるよ
君の言葉のまま
未来を信じていた日々

追いかけて見失う君の影
さまよう迷い道

ごめんね 愛されても
甘えてばかりいたね
君の前にぜんぶ
投げ出すほうがよかった

幾千の想い いつまでも忘れない
喜びも悲しみも そのままに胸の中抱いて

少しずつひとりで
だいじに歩いてゆく
月の光あびて
夜露をはじく花びら

幾千の想い 星空を駈けめぐる
あこがれもとまどいも そのままに胸の中抱いて
きまぐれな風にさえ くじけそうになるけど
いつか君の窓辺で 光る星屑になる


7.Will

作詞:工藤順子
作曲:遊佐未森

あなたを映してる
透明な硝子は
小さな出来事で
割れそうに震える
静かに枯れてゆく花や
とぎれた言葉や
だけど それでもいい目を閉じない
何が見えたっていいから
動き出した季節の風
両手で受けるよ
引かれてく心の行方
まっすぐに見つめたい
曇りのない一枚の硝子

陽射しに包まれて
虹色の硝子は
優しい笑顔にも
泣きそうに傾く
あなたの口ずさむ歌は
知らない旋律(メロディー)
きっと どんな時も目を閉じない
何が見えたっていいから
強い風に砕け散って
小さなかけらになっても
変わりのないひとつひとつ
光を放つよ
胸の奥息づく想い
大切に見つめたい
曇りのない一枚の硝子


8.きみのなかに

作詞:井上妙
作曲:外間隆史

淡い光を越えて
時間を滑り出してく
すみれ畑のむこう
ひろがる街が見える

言えなかった気持ち
この空にほどこう
せつなさを願いにかえて
探し続けている
響き合う心を
素直なまなざしを抱いて
いつかたどりつく
きみのなかに

遠い記憶の岸辺
聞こえる水のせせらぎ
祈るように静かに
ほほえみかわしている

生まれたての風と
はしゃぎながら泳ぐ
新しい予感を連れて
大切にしている
清らかな心を
空も風も恋も花も
みんなここにある
きみのなかに
いつもここにある
きみのなかに


9.フリージア(無邪気)

作詞:遊佐未森
作曲:遊佐未森

夢の淵でうとうとしていたら
窓辺の花が“おはよう”という
とても好きなこの清らな香り
部屋いっぱいにかきまぜよう

眠りから連れてきたもの
ひとつひとつ 話してあげる
陽射しのなか

君との朝楽しみにしている
水をかえたら紅茶入れよう
テーブルにははちみつとシナモン
小鳥の声を 聞きながら

今日はきっと素敵なことが
待っているの そんな気がする
ゆっくりと目覚めてゆくよ
生まれ変わる 光をあびて

もっと白く
もっと高く
新しい朝


10.すみれ(田舎の幸福)

作詞:遊佐未森
作曲:遊佐未森

晴れた空にはシャボン玉
隣り町まで飛んでゆけ
あのこの家 赤い屋根
燈台のそばだよ

風に負けるなシャボン玉
映すなないろ麦畑
海の町に住む君に
見せてあげたいから

まわる青い世界
どこまでも続く
丘にすみれの花が
咲いているのが見えた

どこを旅するシャボン玉
夕映えの空 鐘がなる
一本道自転車で
お家へ帰ります
いつか二人で飛ばそう
パチンとはじけて
何処かへ消えても
心にシャボン玉


11.われもこう(変化)

作詞:遊佐未森
作曲:遊佐未森

髪を切った 思いきり短く
うろこ雲の高い空 昼下がり

心までが新しい感じで
まるでながい眠りから醒めたよう
何かが変わるかな

もつれかけた気持ちもほどけるよ
今は君のことだけを見つめてる
気づいてくれるかな

空飛ぶ夢を見たんだ
大きな川を越えたよ lulilula

日毎に街は色づき
涼しい風が吹く
静かにふくらんでゆく
想いを受けとめて

髪を切った 男の子みたいに
いろんなことできそうな気がするよ
明日も晴れるかな

空飛ぶ夢を見たんだ
光の船に乗ったよ lulilula
君のそばをまわって
頭の上に降りるよ


12.ポインセチア(祝福)

作詞:遊佐未森
作曲:遊佐未森

桜並木君と歩いた
そんなことを思いだしてる
浜辺で肩を寄せあったり
落葉の道で泣いたことも

白い月を葡萄酒に浮かべ
積もる時をてのひらに包む

朝がくるまで
みんなおやすみ

雪の中で君とはしゃいだ
笑い声さえよみがえるよ

移る季節 それぞれの景色

朝がくるまで
みんなおやすみ
春がくるまで
そっとおやす


13.空に咲く花

作詞:遊佐未森
作曲:小河星志

ひとつふたつ 夜空を描いてゆく
花火を今年もまた待ってた
古い街のくり返される景色
気の合う人たちと見ています

あなたのいないはじめての季節を
手にひらにそっと握ってた

天までとどきそう
歓声がこだまして 打ち上げ花火が
一瞬 あなたの場所を照らすよ
そのかたち 永遠を忘れぬように 焼きつけた

浴衣のすそ 砂に遊ばせながら
潮風がほんのり目にしみる
みんなみんな 同じものを見つめて
それぞれの想いを重ねるの

もしもあなたが今ここにいたなら
どんな夢 空に見るかしら

天までとどきそう
生まれては消えてゆく 一夜の波間に
それでも あなたが愛したものは
美しく 永遠にきらめく花火 空高く

天までとどきそう
歓声がこだまして 打ち上げ花火が
一瞬 あなたの場所を照らすよ
そのかたち 永遠を忘れぬように 焼きつけて
天までとどきそう
生まれては消えてゆく 一夜の波間に
それでも あなたが愛したものは
美しく 永遠にきらめく花火
空高く
ほらまたひとつ
鮮やかに


14.サヨナラ東京

作詞:遊佐未森
作曲:遊佐未森

よく晴れた午後に泳いでる
金のほこり
もうすぐ引越しするんです
やっと決めた

会えるはずもないのに
わかっていたのに それでも

サヨナラ 思い出のまま
暮らしていた日々
サヨナラ 眠らない街
リピートの歌
聞こえるけど

稲妻とともにやってきて
去って行った
もう誰も好きにならないと
思った日も

街も 住んでる人も
陽射しも変わってゆくので

サヨナラ その一言は
言えないままでも
サヨナラ 信号待ちで
たそがれる人も
サヨナラ 東京タワー
夕暮れのあかり
サヨナラ 人混みの道
向き合えたこと
忘れないわ


15.旅立ち

作詞:遊佐未森
作曲:遊佐未森

やけにはしゃいで通り過ぎてく
卒業証書持った人達
桜の花の便りが届く
こんな季節はいつも思うの

ケヤキ並木で待っていた
あなたの背中 大きく見えた
無口だけれど あふれてた
素直な優しさが

今 日に焼けた笑顔
そっと 胸によみがえる
三叉路で手を振って
二人はそれぞれの夢に
旅立って行ったから

日曜日には風をほどいて
あなたに似てるかわいい子どもと
光に揺れて 笑いながら
しあわせに 歩いていて欲しい

ケヤキ並木で出会っても
お互いのこと 気づけないかも
時は静かに 思い出を
美しくするから

今 オレンジの空が
そっと 春を連れてくる
三叉路のその先で
あなたは何を見つけたの?
きっと 信じているよ


16.life in the tree house

作詞:遊佐未森
作曲:遊佐未森

セコイアの木の上に暮らす
彼女はいつも 空に近い
裸足のままで しがみつけば
ココロとココロ 響きあう

虹色に守られた
千年の宇宙を

life in the tree house ah-
life in the tree house ah-

耳をすませば 聞こえてくる
遠くで満ちる あなたの声
鳥の戯れ 月の涙
木の根はそっと 伝えあう

虹色に守られた
この星の明日を

life in the tree house ah-
life in the tree house ah-

life in the tree house ah-
life in the tree house ah-
life in the tree house ah-
life in the tree house ah-


17.ヤドカリ

作詞:遊佐未森
作曲:遊佐未森

太陽 キラキラリ
岩場で 遊んでる
歩幅は 狭くとも
心は 青い空

太陽 キラキラリ
波音 くり返す
ときには 迷っても
瞳に 青い空

潮風に洗われて
そう 軽くなる まるくなる


18.still room

作詞:遊佐未森
作曲:遊佐未森

テーブルにのびた日射し
おだやかな香りの草

南の窓から 海が見えるこの部屋で
古びたピアノを弾くわ

少しだけ話して
あなたの声がいい
そんな一言さえも
永遠のかけら

波の穂に揺られながら
ありふれた夢のなかへ

風がすり抜けて カタカタ鳴る窓ガラス
木の葉の影が濃くなる

詰めかけのポプリが
床に散らばっても
そんな一瞬さえも
永遠のかけら

あぁ 夕陽が燃えてる
あぁ 明日を呼んでる

少しだけ話して
あなたの声がいい
そんな一言さえも
永遠のかけら

いつまでもこのまま
時が続くように
庭先で光る葉を
そっと眺めてる


19.paddle out

作詞:遊佐未森
作曲:遊佐未森

青が満ちる 水平線まで
漕ぎだしてゆくわ
この時代の 波の上で そう
旅を続ける

見えなくて 立ちつくしてた
わたしに海が 問い掛けた
Lala lalalala lalalalalala lala
言葉じゃないね

戻らない夢やいたみも
全部 抱きしめて

あんな日も 雨のなか
こんな日も 風のなか
雲の上 太陽は待ってるわ

青が満ちる 水平線まで
漕ぎだしてゆくわ
ほら あんなに 輝いてる海
旅を続ける


20.small is beautiful

作詞:遊佐未森
作曲:遊佐未森

朝 窓を開けたら
ふと 潮風が
まだ 夢のつづきを
見せるの

そっと 青く 包まれてゆく
そう 優しいリズム

キラキラ光る海のそばで 時を泳いでく
小さなことが愛しくなる

この てのひらのなか
今 握るのは
ただ 波の音だけ
それだけ

人は 高く 大きなことを
そう 求めるけど

小さな響き 小さなこの街の片隅で
歌が生まれ 愛は降りつむ
キラキラ光る海のそばで 時を泳いでく
ささやかな日々 紡いでゆく


21.欅 ~光りの射す道で~

作詞:遊佐未森
作曲:遊佐未森

生まれた街は あどけない日々
夢をそのまま 抱きしめた
時を旅する 大人になって
街も変わって ゆくけれど

ここで暮らした やさしい時間は
遠くなるほどに 近くなる

駅に降りれば かすかに香る
杜の空気に 息をする

こころ ほどける わたしのふるさと
揺れる 木もれ陽が 見えてくる

君と歩いた 青葉通り ケヤキだけ そのまま
大きくなって この街を守る 手を広げ

明日の空に 歌うよ
希望をのせて 歌うよ
光りの射す道で

涙のあとも 眠れぬ夜も
ずっと答えを 探すけど

声にならない 言葉にできない
だけど 新しい 朝は来る

いつか わたしも 青くそよぐ ケヤキの木のように
誰かのために しなやかな歌を 届けたい

明日の空に 歌うよ
どんなに 風が吹いても
光りの射す道で

明日の空に 歌うよ
希望をのせて 歌うよ
光りの射す道で

明日の空に 歌うよ
どんなに 風が吹いても
光りの射す道で
また 歩きだす