舟木一夫全曲集2011

舟木一夫 舟木一夫全曲集2011歌詞
1.高校三年生

作詞:丘灯至夫
作曲:遠藤実

赤い夕日が 校舎をそめて
ニレの木陰に 弾む声
ああ 高校三年生 ぼくら
離れ離れに なろうとも
クラス仲間は いつまでも

泣いた日もある 怨んだことも
思いだすだろ なつかしく
ああ 高校三年生 ぼくら
フォークダンスの 手をとれば
甘く匂うよ 黒髪が

残り少ない 日数(ひかず)を胸に
夢がはばたく 遠い空
ああ 高校三年生 ぼくら
道はそれぞれ 別れても
越えて歌おう この歌を


2.あゝ青春の胸の血は

作詞:西沢爽
作曲:遠藤実

あふれる若さ あればこそ
未来にむかい 我ら立つ
海の太陽 山の雲
輝け命の 歌声に ああ
青春の胸の血は
夢ひとすじに燃えるもの

まぶたに淡き 花菫(はなすみれ)
行きずりの君 今いずこ
虹は消えても 若き日の
儚き思い出 忘るまじ ああ
青春の胸の血は
夢ひとすじに燃えるもの


3.友を送る歌

作詞:植田俤子
作曲:戸塚三博

きみは別れてゆく 風の中
きみは別れてゆく 遠い道
うしろすがたに ただ祈る
夢をそだてた 青春の日を
忘れてくれるな いつまでも

きみの愛した人 いまはなく
きみの愛した街 あかねいろ
うしろすがたに 思い出す
若い涙を 流したきみと
ふたりでささげた 白い花

きみは歩いてゆく 眉上げて
ぼくも歩いてゆく はるばると
うしろすがたの さびしさも
ひとり旅立つ 男の心
幸せ祈るよ いつまでも………


4.花咲く乙女たち

作詞:西条八十
作曲:遠藤実

カトレアのように 派手なひと
鈴蘭のように 愛らしく
また忘れな草の 花に似て
気弱でさみしい 眼をした子
みんなみんな どこへゆく
街に花咲く 乙女たちよ
みんなみんな どこへゆく
街に花咲く 乙女たちよ

あの道の角で すれちがい
高原の旅で 歌うたい
また月夜の 銀の波の上
ならんでボートを 漕いだひと
みんなみんな 今はない
街に花咲く 乙女たちよ
みんなみんな 今はない
街に花咲く 乙女たちよ

黒髪をながく なびかせて
春風のように 笑う君
ああだれもが いつか恋をして
はなれて嫁いで ゆくひとか
みんなみんな 咲いて散る
街に花咲く 乙女たちよ
みんなみんな 咲いて散る
街に花咲く 乙女たちよ


5.北国の街

作詞:丘灯至夫
作曲:山路進一

名残りが燃える 心が残る
ふたりで かえる アカシアの道
今夜だけでも そばにいて
眺めていたい ひとつ星
ぼくたちだけの よろこびが住む
北国の街

ちいさな花を ひろった指と
ほのかに 恥じらい 見あげた顔に
たとえ別れが あろうとも
心はいつも 変らぬと
誓ってくれた 夜更けの恋よ
北国の街

夜風がゆれる 灯りがうるむ
肩よせあるく アカシアの道
ここでさよなら するけれど
明日もいい娘で いて欲しい
ぼくたちだけの しあわせがある
北国の街


6.哀愁の夜

作詞:古野哲哉
作曲:戸塚三博

なんて素敵な 夜だろう
星はきらめく 瞳はうるむ
ああきみと行く 夜風の舗道(みち)は
いつかふたりの胸に
恋を育てた あの日の舗道よ

夢を見るから ゆれるのか
長い黒髪 波うつように
ああ街の灯は やさしくもえて
何か誓いの言葉
交わしたいよな ふたりの夜よ

たとえ別れは 辛くとも
想うこころは 変わりはしない
ああ面影が 消えないように
きみと歩いた舗道に
ひとりたたずむ 哀愁の夜


7.落日のあとで


8.学園広場

作詞:関沢新一
作曲:遠藤実

空にむかって あげた手に
若さがいっぱい とんでいた
学園広場で 肩くみあって
友と うたった 若い歌

涙ながした 友もある
愉快にさわいだ 時もある
学園広場に 咲いてる花の
ひとつ ひとつが 想い出さ

ぼくが卒業 してからも
忘れはしないよ いつまでも
学園広場は 青春広場
夢と 希望が ある広場


9.銭形平次

作詞:関沢新一
作曲:安藤実親

男だったら一つにかける
かけてもつれた 謎をとく
誰がよんだか 誰がよんだか
銭形平次
花のお江戸は 八百八町
今日も決めての 今日も決めての
銭がとぶ

やぼな十手は みせたくないが
みせてききたい こともある
悪い奴らにゃ 悪い奴らにゃ
先手をとるが
恋のいろはは 見当つかぬ
とんだことさと とんだことさと
にが笑い

道はときには 曲がりもするが
曲げちゃならない 人の道
どこへゆくのか どこへゆくのか
銭形平次
なんだ神田の 明神下で
胸に思案の 胸に思案の
月をみる


10.想い出カフェ・オ・レ

作詞:上田成幸
作曲:上田成幸

ひと雨来れば さりげなく
うつむいて 涙かくせる
にじむ黄昏かきまぜて カフェ・テラス
くやしいけれど これ以上
幸せを追えば 悲しみ
そんな別れの 苛だちに――耐えきれず
俺の若さが 君を泣かせて
夢の終りを 押しつけた
カフェ・オ・レ 白いカップ 白いスーツ
カフェ・オ・レ 揺れた瞳 揺れた肩
小さな吐息に 愛はこぼれ
風の街を つきぬけた

すまなさなどに 気づいても
あやまちはすでに 傷あと
苦いつぶやき飲みほして カフェ・テラス
“さよなら”告げた テーブルに
想い出を追えば 悲しみ
やりきれなさに 飛びだせば――にわか雨
俺の寒さが 君をまさぐる
夢の終りを 振りかえる
カフェ・オ・レ 白いカップ 白いスーツ
カフェ・オ・レ 遠い瞳 遠い肩
移ろう季節に 愛はこぼれ
今は 誰の うでの中…

カフェ・オ・レ 白いカップ 白いスーツ
カフェ・オ・レ 遠い瞳 遠い肩
移ろう季節に 愛はこぼれ
今は 誰の うでの中…


11.高原のお嬢さん

作詞:関沢新一
作曲:松尾健司

あの人に逢いたい たまらなく逢いたい
高原に風はわたり 白樺はゆれていた
夏がゆけば 恋も終ると
あの人はいつも言ってた
リーフ・リーフ……
君にぼくの 恋を語ろう

つぶらなる瞳よ つぶらなる瞳よ
高原の夏はすぎて 別れゆく夜はきた
一人よせる 夢ははてなく
残り火は 赤く燃えてた
リーフ・リーフ……
ぼくの恋は 消えてしまった

あの人に逢いたい たまらなく逢いたい
東京の空のどこか あの人は住んでいる
せめて いちど 逢ってききたい
夏の日の 恋は嘘かと
リーフ・リーフ……
東京の 秋は淋しい


12.たそがれの人


13.夕笛

作詞:西條八十
作曲:船村徹

ふるさとの 蒼い月夜に
ながれくる 笛の音きいて
きみ泣けば わたしも泣いた
初恋の ゆめのふるさと

おさげ髪 きみは十三
春くれば 乙女椿を
きみ摘んで うかべた小川
おもいでは 花のよこがお

ふるさとへ いつの日かえる
屋敷町 ふるいあの町
月の夜を ながれる笛に
きみ泣くや 妻となりても

ああ花も恋も かえらず
ながれゆく きみの夕笛


14.初恋

作詞:島崎藤村
作曲:若松甲

まだあげ初めし 前髪の
林檎のもとに 見えしとき
前にさしたる 花櫛の
花ある君と 思いけり

やさしく白き 手をのべて
林檎をわれに あたえしは
薄紅の 秋の実に
人恋い初めし はじめなり

わがこころなき ためいきの
その髪の毛に かかるとき
たのしき恋の 盃を
君が情に 酌みしかな


15.WHISKY-LONELY


16.つばさ

作詞:上田成幸
作曲:上田成幸

風のままに 雲は流れる
何を夢みて 俺は今旅立つ
ざわめきに消えた 春の短さ
にぎりしめて 涙 ぬぐえば
空は 空は ただ―――夕やけ

時のままに 人は流れて
過ぎた季節を 花をふといとしむ
あのひとに友に 告げたさよなら
にぎりしめて 涙 ぬぐえば
空は 空は ただ―――夕やけ

(セリフ)“欲しいなァ つばさ”

なつかしい恋も 愛の形見も
つばさ深く 抱いてとびたい
高く遠く ただ―――はるばる

なつかしい歌も 友の笑顔も
つばさ深く 抱いてとびたい
高く遠く ただ―――はるばる