1.愛燦燦
作詞:小椋佳
作曲:小椋佳
雨 潸々(さんさん)と この身に落ちて
わずかばかりの運の悪さを 恨んだりして
人は哀しい 哀しいものですね
それでも過去達は 優しく睫毛に憩う
人生って 不思議なものですね
風 散々(さんざん)と この身に荒れて
思いどおりにならない夢を 失くしたりして
人はかよわい かよわいものですね
それでも未来達は 人待ち顔して微笑む
人生って 嬉しいものですね
愛 燦々(さんさん)と この身に降って
心秘そかな嬉し涙を 流したりして
人はかわいい かわいいものですね
ああ 過去達は 優しく睫毛に憩う
人生って 不思議なものですね
ああ 未来達は 人待ち顔して微笑む
人生って 嬉しいものですね
2.思い出の鞄
作詞:保富康午
作曲:かとう哲也
思い出をつめた鞄を 左手にさげて
町を行こう
出逢った人と 手を握るために
歌うために
町にはもう
星はともらないけど
あの星は今
胸の中にともっている
悲しみをつめた鞄を あの海に棄てて
旅に出よう
出逢った波は 声あわせいつも
歌っているよ
町にはもう
鳥は帰らないけど
あの鳥は今
夢の中にはばたいている
しあわせをつめた鞄を この胸に抱いて
あなたと逢おう
しあわせあげよう 町じゅうの人に
歌う人に
町にはもう
花はひらかないけど
あの花は今
歌の中にひらいている
3.一本の鉛筆
作詞:松山善三
作曲:佐藤勝
あなたに 聞いてもらいたい
あなたに 読んでもらいたい
あなたに 歌ってもらいたい
あなたに 信じてもらいたい
一本の鉛筆が あれば
私はあなたへの 愛を書く
一本の鉛筆が あれば
戦争はいやだと 私は書く
あなたに 愛をおくりたい
あなたに 夢をおくりたい
あなたに 春をおくりたい
あなたに 世界をおくりたい
一枚のザラ紙が あれば
私は子供が 欲しいと書く
一枚のザラ紙が あれば
あなたをかえしてと 私は書く
一本の鉛筆が あれば
八月六日の 朝と書く
一本の鉛筆が あれば
人間のいのちと 私は書く
4.風の流れに
作詞:岡林信康
作曲:岡林信康
つらい涙は ふかずにずっと
流し続けな 気のすむままに
そうさそのうち 重たい雪も
いつか溶け出し 日の光
むっくり顔出す 青い芽も
嬉しい時は 笑えばいいさ
気のすむままに 思いっきり
そうさ真夏の 真赤な太陽
青い野原も 思いっきり
萌えて繁るよ その時は
山のつつじを 一緒にいつか
摘みに行こうよ 素敵だぜ
咲くも花なら 散るのも花よ
そうさいいんだ いいんだそれで
泣いて笑って ゆくだけさ
5.悲しい酒(セリフ入り)
作詞:石本美由起
作曲:古賀政男
ひとり酒場で 飲む酒は
別れ涙の 味がする
飲んで棄てたい 面影が
飲めばグラスに また浮かぶ
「ああ 別れた あとの心残りよ
未練なのね あの人の面影
淋しさを忘れるために
飲んでいるのに
酒は今夜も私を悲しくさせる
酒よどうして どうして
あの人を
あきらめたらいいの
あきらめたらいいの」
酒よこころが あるならば
胸の悩みを 消してくれ
酔えば悲しく なる酒を
飲んで泣くのも 恋のため
一人ぼっちが 好きだよと
言った心の 裏で泣く
好きで添えない 人の世を
泣いて怨んで 夜が更ける
6.人生一路
作詞:石本美由紀
作曲:かとう哲也
一度決めたら 二度とは変えぬ
これが自分の 生きる道
泣くな迷うな 苦しみ抜いて
人は望みを はたすのさ
雪の深さに 埋もれて耐えて
麦は芽を出す 春を待つ
生きる試練に 身をさらすとも
意地をつらぬく 人になれ
胸に根性の 炎を抱いて
決めたこの道 まっしぐら
明日にかけよう 人生一路
花は苦労の 風に咲け
7.芸道一代
作詞:西條八十
作曲:山本丈晴
いのち一筋 芸一筋で
勝つか負けるか やるだけやるさ
女黒髪 きりりとかんで
仰ぐおぼろの 仰ぐおぼろの
月の色 月の色
女一人で 生きぬくからは
ふまれけられは 覚悟の前よ
姿見せずに 泣くほととぎす
女心を 女心を
誰が知ろ 誰が知ろ
小粒ながらも ひばりの鳥は
泣いて元気で 青空のぼる
麦の畑の 小さな巣には
わたし見ている わたし見ている
母がある 母がある
8.雑草の歌
作詞:加藤和枝
作曲:遠藤実
生まれて今日まで 耐えてきた
こんな涙を 誰が知る
踏まれながらに 生き抜いて
路ばたにはえる 草のよな
強い強い女になりました
咲かずに散っては いけないと
そんな自分に むちを打つ
辛いこの世を 生き抜いて
路ばたにはえる草のよな
強い強い女になりました
私のこの体の中には
日本に生まれた古い血が流れています
そんな人間の少なくなった今日でも
おてんと様だけは
私を照らしてくれました
辛いこの世を 生き抜いて
路ばたにはえる草のよな
強い強い女になりました
9.風が泣いてる
作詞:宮本吉次
作曲:山田耕筰
風が泣いてる 日暮れの風が
あの日別れた 人のよに
風じゃあるまい いとしの影よ
あれは心の すすり泣き
思い出すまい あの日のことは
夢に見るさえ 身がほそる
泣くな泣かすな 日暮れの風よ
泣いて逢われる 人じゃなし
10.みだれ髪
作詞:星野哲郎
作曲:船村徹
髪のみだれに 手をやれば
赤い蹴出(けだ)しが 風に舞う
憎くや 恋しや 塩屋の岬
投げて届かぬ 想いの糸が
胸にからんで 涙をしぼる
すてたお方の しあわせを
祈る女の 性(さが)かなし
辛(つ)らや 重たや わが恋ながら
沖の瀬をゆく 底曳(そこび)き網(あみ)の
舟にのせたい この片情(かたなさ)け
春は二重(ふたえ)に 巻いた帯
三重(みえ)に巻いても 余(あま)る秋
暗(くら)や 涯てなや 塩屋の岬
見えぬ心を 照らしておくれ
ひとりぼっちに しないでおくれ
11.津軽のふるさと
作詞:米山正夫
作曲:米山正夫
りんごのふるさとは
北国の果て
うらうらと 山肌に
抱(いだ)かれて 夢を見た
あの頃の想い出 あゝ
今いずこに
りんごのふるさとは
北国の果て
りんごのふるさとは
雪国の果て
晴れた日は 晴れた日は
船がゆく 日本海
海のいろは 碧く あゝ
夢は遠く
りんごのふるさとは
雪国の果て
あゝ津軽の海よ山よ
いつの日もなつかし
津軽のふるさと
12.川の流れのように
作詞:秋元康
作曲:見岳章
知らず知らず 歩いて来た
細く長い この道
振り返れば 遥か遠く
故郷が見える
でこぼこ道や
曲がりくねった道
地図さえない
それもまた人生
ああ 川の流れのように
ゆるやかに
いくつも 時代は過ぎて
ああ 川の流れのように
とめどなく
空が黄昏に 染まるだけ
生きることは 旅すること
終わりのない この道
愛する人 そばに連れて
夢探しながら
雨に降られて
ぬかるんだ道でも
いつかは また
晴れる日が来るから
ああ 川の流れのように
おだやかに
この身を まかせていたい
ああ 川の流れのように
移りゆく
季節 雪どけを待ちながら
ああ 川の流れのように
おだやかに
この身を まかせていたい
ああ 川の流れのように
いつまでも
青いせせらぎを 聞きながら
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