美川憲一全曲集

美川憲一 美川憲一全曲集歌詞
1.この青空の下で

作詞:荒木とよひさ
作曲:弦哲也

この青空(そら)の 青空の下で
人はめぐり逢い 何故(なぜ)に別離(わかれ)が
喜びも悲しみも
寄り添いながら 生きているけど
この切なさは 何処(どこ)からくるの
生命(いのち)の終りは どうしてくるの
この青空の 青空の下で
こんなにあなたを 愛していたのに

この星空(そら)の 星空の下で
人は小さくて 何故に儚い
花よりも 鳥よりも
自由に生きて 夢を見るけど
この寂しさは 何処からくるの
生命のぬくもり いつまであるの
この星空の 星空の下で
こんなにあなたが 近くにいるのに

この切なさは 何処からくるの
生命の終りは どうしてくるの
この青空(そら)の 青空の下で
こんなにあなたを 愛していたのに
愛していたのに


2.さそり座の女

作詞:斉藤律子
作曲:中川博之

いいえ私は さそり座の女
お気のすむまで 笑うがいいわ
あなたはあそびの つもりでも
地獄のはてまで ついて行く
思いこんだら いのち いのち
いのちがけよ
そうよ私は さそり座の女
さそりの星は 一途な星よ

いいえ私は さそり座の女
お気の毒さま 笑うがいいわ
女のこころを 知らないで
だまして汚して 傷つけた
ばかな男は あなた あなた
あなたなのよ
そうよ私は さそり座の女
さそりの毒は あとで効くのよ

紅茶がさめるわ さあどうぞ
それには 毒など 入れないわ
つよがり言っても おんな おんな
おんななのよ
そうよ私は さそり座の女
さそりの星は 一途な星よ


3.湯沢の女


4.愛は嫉妬

作詞:たかたかし
作曲:中川博之

あんな女の どこがいいのよ
若けりゃいいのね そうなの あなた…
死ぬほど わたしを 惚れさせて
さよならするなんて
あなた あなた許せない
愛は嫉妬(ジェラシー) 髪を焦がして
おんなの顔した 夜叉が 夜叉が爪をとぐ

なんてあなたは ひどい人なの
おんなは男の 玩具(おもちゃ)じゃないわ
一生不幸で いてほしい
わたしを傷つけた
罰を 罰をうけるのよ
愛は嫉妬(ジェラシー) 過去も未来も
炎に閉じ込め夜叉が 夜叉が爪をとぐ

おんなを だまして もてあそぶ
愚かな罪人ね
あなた あなた恥知らず
愛は嫉妬(ジェラシー) 髪を焦がして
おんなの顔した夜叉が 夜叉が爪をとぐ


5.北国夜曲

作詞:池田充男
作曲:水森英夫

赤い角巻 ふたりでかぶり
呑んであるいた 吹雪の酒場
おぼえていますか 流氷酒(こおりざけ)
北のおんなは つよいのと
はしゃぎ笑って みせながら
みれんに転んで あゝ泣いた夜

枕ひとつの つららの宿へ
逢いにくるのは 面影ばかり
ゆめでは背中が さむすぎる
灯りひきよせ 便箋に
紅(べに)の唇 おしあてて
送った手紙が あゝ片だより

あなた解かせた ユーカラ帯を
しめりゃせつない 情けがほしい
焦(こが)れて死にます このままじゃ
あれは上りの 汽車の笛
恋にすがって 冬を越す
北国おんなを あゝ捨てないで


6.東京ホテル

作詞:池田充男
作曲:水森英夫

眠るあなたの 肩ごしに
船のランプがゆれていた
明日のわかれをまえにして
わたしは服などたたんでた
ここは東京 海沿いホテル
みれんでしょ おばかさん
いまもあなたに 逢いたくて
一年まえの 同じ窓から
レインボーブリッジ なみだで見てる

どこか知らない国へでも
逃げてゆけたらしあわせね
そんな会話がむなしくて
二人は一とつになっていた
ここは東京 海沿いホテル
みれんでしょ おばかさん
あれは始発の ゆりかもめ
グラスを握り眠れないまま
想い出つづりの一夜を明かす

恋の断片を 集めても
ゆめが終わった 白い朝
鏡のぞいて 眉書いて
ひとりの女をたしかめる
ここは東京 海沿いホテル
みれんでしょ おばかさん
せめてあかるい顔をして
あなたのいない同じ駅から
わたしは帰りのきっぷを買うの


7.慕情

作詞:池田充男
作曲:水森英夫

人恋し リラ冷えの季節がくれば
うす紫に こころが染まる
おもえば ささいな 事だけど
なぜかあなが 許せなかった
私にうそを つかないで
愛の深さに 意地はった
さよならは あのさよならは 間違いね
リラ冷え肌まで しみる夜
泣き酒のんでます

そう言えば 暖かい毛布のなかで
子猫のように じゃれてた二人
いまさらどうにも できないが
女ごころは 浅はかでした
別れましょうか 別れよう
背中あわせで 意地はった
あらそいは あのあらそいは 間違いね
リラ冷え泣き酒 人恋し
おねがい帰ってよ

煉瓦の街の 雨さびし
ひとり生きると 意地はった
強がりは あの強がりは 間違いね
リラ冷え肌まで しみる夜
泣き酒のんでます


8.永遠にバラの時を

作詞:水木れいじ
作曲:弦哲也

ふりむけば ひとすじの光の中に
ときめきと 愛を謳う
赤いバラが 咲いてた
馨しい花の香に 心染められ
あの日から 愛を探す
長い旅は続くの
雨に打たれても 風に吹かれても
私は歌いつづける 生命あるかぎり
あゝ幾千の 夢をのせて
あなたの胸に 届くように
あゝ幾千の 夜を越えて
永遠に バラの時を

いくたびか 裏切りの棘にさされて
ゆきずり恋に溺れ
酔って泣いた 若い日
気がつけばただひとり あなたはいつも
あたたかい 春のように
肩を抱いてくれたわ
遠い想い出に 巡りくる季節
私は歌いつづける 生命あるかぎり
あゝ幾千の 星のしずく
あなたの瞳 濡らすように
あゝ幾千の 朝が来ても
永遠に バラの時を

あゝ幾千の夜を越えて
永遠に バラの時を


9.柳ヶ瀬ブルース

作詞:宇佐英雄
作曲:宇佐英雄

雨の降る夜は 心もぬれる
まして一人じゃ なお淋し
憎い仕打と うらんでみても
戻っちゃこない あの人は
ああ 柳ヶ瀬(やながせ)の 夜に泣いている

二度と逢えない 人なのに
なぜか心が 又いたむ
忘れたいのに あの夢を
想い出させる この酒が
ああ 柳ヶ瀬の 夜に泣いている

青い灯影に つぐ酒は
ほろり落した エメラルド
もだえ身を焼く 火の鳥が
雨に打たれて 夜に泣く
ああ 柳ヶ瀬の 夜に泣いている


10.別れの旅路

作詞:たかたかし
作曲:中川博之

汽車を降りたら 赤い灯ひとつ
風にこぼれる ここは港町
鞄にあなたの 想い出つめて
待つだけのくらしを 捨てにきました
旅の途中で 女がひとり
辛口の酒をのむ 別れの旅路

岬はずれの ちいさな宿で
ちがう生き方 考えています
木枯らしまじりの 海鳴りきけば
さみしさの深さに 胸が泣きます
つらい苦しい あなたのことが
好きだから恋しくて なみだの旅路

夜明けまじかの さいはて港
今日も誰かが 過去を捨てにくる
死ぬきになったら 生きられるはず
悲しみの駅から 汽車を乗り継ぎ
明日をさがして 女がひとり
さすらいの北の果て 別れの旅路


11.釧路の夜

作詞:宇佐英雄
作曲:宇佐英雄

貴方(あなた)のつめたい そのひとみ
なぜに私を いじめるの
やさしく抱いて ほしいのに
女心も 知らないで
貴方がにくい 貴方がにくい

風のつめたい 釧路川(くしろがわ)
今日も一人で 来てみたの
しばれた心を 抱きしめて
女心も 知らないで
貴方がにくい 貴方がにくい

霧は降る降る 今日も又
一人歩きの ヌサマイ橋よ
船の汽笛も 泣いている
女心も 知らないで
貴方がにくい 貴方がにくい


12.新潟ブルース

作詞:水沢圭吾・山岸一二三
作曲:山岸英樹・中川博之

思い出の夜は 霧が深かった
今日も霧がふる 万代橋よ
別れの前に 抱きしめた
小さな肩よ
ああ 新潟は新潟は 面影の街

しあわせの夜を 二人過したね
いつかより添った 古町通り
ほのかに白い 指先で
涙をふいた
ああ 想い出の想い出の 新潟の女

忘られなくて ひとりさまよえば
青い灯がゆれる 新潟駅よ
愛したわけじゃ ないんだと
強がり云えば
ああ 新潟は新潟は 霧に更けゆく


13.お金をちょうだい

作詞:星野哲郎
作曲:中川博之

別れる前に お金をちょうだい
あなたの生活(くらし)に ひびかない
程度のお金でいいわ
そのお金で アパートを借りるのよ
あとはひとりで なんとかするわ
がまんさえすれば 生きてゆけるわ
ひとりだって 生きてゆけるわ
別れる前に お金をちょうだい
その方が あなただって
さっぱりするでしょう

しあわせだった あのころあの日
昔のあなたは 貧乏で
お金なんか なかったけれど
清らかな 愛情に満ちてたわ
みんなあなたに ささげたけれど
過ぎた日のことは 感謝こそすれ
怨む気持なんか ないのよ
別れる前に お金をちょうだい
その方が あなただって
さっぱりするでしょう


14.みれん町

作詞:西沢爽
作曲:米山正夫

命までもと 思ったひとは
遠い他人に なりました
恋にすがって 捨てられて
恋をうらんで またすがる
むせぶ夜霧の ああ
盛り場は…
しょせん女の しょせん女の
みれん町

酒の好みも 煙草のくせも
知らず似るように なりました
こんど女に 生れたら
もしもあなたに 逢ったなら
愛したくない ああ
愛したい…
しょせん女の しょせん女の
みれん町

酔ったはずみと 別れに言った
男ごころに 泣きました
バカな私が かなしくて
指でおさえた ほつれ髪
いいえあなたが ああ
憎めない…
しょせん女の しょせん女の
みれん町


15.長崎みれん

作詞:水木れいじ
作曲:水森英夫

泣くだけないて 忘れて来ると
旅に出たのは 女の意地ね
別れてつのる 恋しさに
濡れてさまよう オランダ坂で
あなたを呼べば 雨 雨
雨が泣かせる 長崎みれん

抱かれていても 遠くを見てた
罪なわたしを 許して欲しい
空似の人と 知りながら
詫びてふり向く 丸山あたり
ふたりで濡れた 雨 雨
雨も愛しい 長崎みれん

黙っていつも 倖せくれた
あなたひとりを 信じていたい
命をかけて 出直すわ
思案橋から 今日また祈る
めぐり逢う日を 雨 雨
雨よ叶えて 長崎みれん


16.愛は煌めいて

作詞:高畠じゅん子
作曲:中川博之

思えば若いから なんでも出来たのね
ばかげた遊びもしたり だまされ傷つき
いろいろあったから 夜空を見ていると
哀しくないのになぜか 涙があふれるの
愛は 愛は煌(きら)めいて
心の海を照らすわ
私の身体を
風のように通りすぎた 男もいたけど
いつでも恋はひとすじ 真剣だったのよ

ひたすら駆けてきた 自分がいとしいわ
石ころばかりの道や 都会の砂漠を
終わりのない旅は 孤独と向き合えば
どこかでくじけちゃだめと 背中を押されるの
愛は 愛は煌めいて
心の駅を照らすわ
夢だけかかえて
乗った夜汽車走るままに この身をまかせて
それでも虹をこの手で つかむと決めたのよ

愛は 愛は煌めいて
心の窓を照らすわ
私の人生
どんな時も忘れないわ あなたがいたこと
元気でいれば明日(あした)も 陽はまた昇るのよ