暫存

竹島宏 暫存歌詞
1.濡れて帰って

作詞:久仁京介
作曲:宇川確

濡れて帰って 濡れて帰ったら
濡れたからだ拭いて 温めてあげる
今日で三日目 あなたは帰らない
雨 降りしきる雨 雨雨雨
好きなら奪って 嫌なら捨てて
こんな約束で 始めた暮らし
今はもう 離れられない

濡れて帰って 濡れて帰ったら
疲れきったこころ やすませてあげる
何もいらない あなたにいて欲しい
雨 降りしきる雨 雨雨雨
つくし足りなくて あなたに悪い
どんなつらさにも 耐えますわたし
今はもう 離れられない

どこでどうして 過ごしているのでしょう
雨 降りしきる雨 雨雨雨
好きなら奪って 嫌なら捨てて
こんな約束は 空しいものね
今はもう 離れられない


2.昼顔の花

作詞:久仁京介
作曲:徳久広司

愛していても 救えない
おまえの気持 今はもう
昼顔の花 薄紅が
真夏の陽にも 涼しげだった
夢も半ばに どうして消えた
飛び立てないよ おまえから

過去から逃れ しあわせを
ただ欲しがって いたおまえ
昼顔の花 捨て猫も
じゃれつくように 哀しく鳴いて
ふたり明日への 想い出づくり
約束したね 二年前

無邪気に笑い 出会いでは
心の影を かくしてた
昼顔の花 薄紅の
摘まれてしぼむ 可憐な花よ
待っていてくれ 最終列車
おまえを探す 旅仕度


3.夜の銀狐

作詞:中山大三郎
作曲:中川博之

淋しくないかい うわべの恋は
こころをかくして 踊っていても
ソーロ・グリス・デ・ラ・ノーチェ
信じておくれよ
ソーロ・グリス・デ・ラ・ノーチェ
愛しているのさ
ほしくはないかい 女としての
静かなしあわせ ほしくはないかい

泣きたくないかい 一人の部屋の
灯(あか)りをまさぐる 夜更けの時間
ソーロ・グリス・デ・ラ・ノーチェ
ドレスが泣いてる
ソーロ・グリス・デ・ラ・ノーチェ
くちびるむなしい
小さなマンション おまえのために
さがしておいたよ 二人で住みたい

ソーロ・グリス・デ・ラ・ノーチェ
信じておくれよ
ソーロ・グリス・デ・ラ・ノーチェ
愛しているのさ
きれいな服も すてきだけれど
似合うと思うよ エプロン姿


4.冷たい指先

作詞:久仁京介
作曲:徳久広司

冷たい指先 離しはしないよ
二年さがした めぐり逢い めぐり逢い
どうかしてたよ わがままだった
おまえをひとりに するなんて
許してあげると 泣いてるおまえ
こころの冬は 長かっただろう

男というもの 愚かなものだと
苦い思いも 味わった 味わった
逢えてよかった 港の駅は
ふたりが出直す 始発駅
振り向くばかりの 想い出なんて
今夜が最後 終りにしよう

冷たい指先 温(あたた)めてあげる
そして笑顔を 取り戻す 取り戻す
長い旅路で 置いてきぼりの
しあわせふたりで つくろうよ
瞬(またた)きつづける 灯台灯り
おまえのこころ 照らしていたい


5.明日のために空を見る

作詞:久仁京介
作曲:徳久広司

かなしいときには 空を見上げて
つらいなみだを 指でぬぐえば
星はまたたく つよくなれよと…
明日のために 空を見る
ひとりじゃないのさ 心を澄ませば
きっと聴こえる いとしい歌が
あなたも誰かに 愛されて
あなたも誰かを また愛するだろう

うれしいときには 空を見上げて
からだいっぱい 風を吸い込み
あついよろこび 人に伝えて
明日のために 夢を見る
今日という日は 二度とかえらない
きっと思い出 頬笑むだろう
あなたも誰かに 愛されて
あなたも誰かを また愛するだろう

ひとりじゃないのさ 心を澄ませば
きっと聴こえる いとしい歌が
あなたも誰かに 愛され
あなたも誰かを また愛するだろう
あなたも誰かに 愛されて
あなたも誰かを また愛するだろう


6.みなと終着駅

作詞:久仁京介
作曲:中川博之

終着駅 列車を降りた
そこは夜明けの 港町
愛したままで 別れるならば
触れてはいけない 唇だった
秋から冬の 曲がり角
離れるほどに いとおしい

潮騒が 心をゆらし
風がなみだを つれてくる
別れてみれば いいことばかり
浮かんで消えてく 灯台岬
ひたひた寄せる 波の間に
おまえの声を 聴くようだ

すれちがう 人生だけれど
明日がいい日に なればいい
あなたのための 女でいたい
ひたむき過ぎる おまえの思い
受け止められる その時は
もいちどふたり 出直そう


7.秋の陽だまり

作詞:久仁京介
作曲:徳久広司

だけどおしまい お別れしましょう
たとえ電話で 誘っても駄目
知っていたのよ 彼女を好きな
彼女を好きなこと
素敵なひととき 重ねてたいけど
このままあなたに 甘えてられない
秋の陽だまり 影がさしこむ
枯葉の前に お別れしましょう

夢をみるひと 夢をありがとう
でもその夢は 彼女にあげて
帰るこの場所 あなたはいない
あなたはいないのよ
微笑みいらない つれなくしてよね
あなたのしたこと 許しているから
秋のたそがれ 霧がかかれば
想い出だけが わたしにやさしい

最後のさよなら わたしに云わせて
このままあなたと 歩いてゆけない
秋の陽だまり 影がさしこむ
枯葉の前に お別れしましょう


8.越前詩情

作詞:塚口けんじ
作曲:幸耕平

風そよぐ 昼下がり
わたしはときめく 旅の中
季節にこころを 遊ばせて
あの夏は 戻らない
線路の熱さと 白い雲
子供のわたしが そこにいる
追憶たどれば 生きとし生けるもの
すべて美しく変える
彩りの越前に あゝ魅せられて

山の端(は)を 海の面(も)を
夕映えあかねに 染め抜けば
なにゆえ涙が 誘われる
人はみな 家路へと
たどればほのかな 灯をともす
そこにはわたしの 場所はない
時間のながれに 生きてくあり方も
人はそれぞれに変わる
ふるさとの越前に あゝやすらいで

追憶たどれば 生きとし生けるもの
すべて美しく変える
彩りの越前に あゝ魅せられて


9.いいもんだ いいもんだ

作詞:久仁京介
作曲:水森英夫

想い出いっぱい 胸に秘め
旅はみちづれ おみやげのうた

いいもんだ いいもんだ

冬の北海道は 雪景色
凍(しば)れるけれど いい温泉
毛がに たらばがに どでかいホッケ
みやげわんさか 旅をゆく

いいもんだ いいもんだ

祭り東北 ラッセララ
神輿(みこし)をかつぐ 若い衆
地酒 キリタンポ さくらんぼ 馬刺し
心ゆたかに 旅をゆく

いいもんだ いいもんだ

夕日真っ赤な 日本海
越後は水の いいところ
お米 果物 お酒に 美人
おけさ唄って 旅をゆく

いいもんだ いいもんだ

金のしゃちほこ 名古屋城
天下取る夢 忘れない
ういろう 土手鍋 花嫁道具
旨さ 切なさ 旅をゆく

いいもんだ いいもんだ

土佐のジョン万次郎は アメリカへ
渡った海は 太平洋
坊(ぼん)さん かんざし はりまや橋の
歌も心の いいみやげ

いいもんだ いいもんだ

ここは鹿児島 桜島
男意気地か 煙(けむ)を吐く
薩摩焼酎 大根 みかん
芋もごきげん 旅をゆく

想い出いっぱい 胸に秘め
旅はみちづれ おみやげのうた

いいもんだ いいもんだ


10.萬代橋

作詞:塚口けんじ
作曲:徳久広司

ひとり黙って 新潟へ
愛しているのに 約束捨てて
あなたは探して いるでしょう
叶わぬ恋ゆえ 後ひくけれど
黄昏 灯ともす 萬代橋を
渡りきれない 戻れない

秋の終りの 西堀は
傘さす心に みぞれがしみる
ひと冬越したら 忘れると
すっかりお酒も 覚えたけれど
佐渡への 出船の 汽笛を聴けば
生まれ故郷(こきょう)を 思い出す

柳しだれる 信濃川
打ち上げ花火に 華やぐ季節
もう少し私が 強ければ
世間に背いて あなたに走る
黄昏 灯ともす 萬代橋は
恋のおんなの さだめ橋


11.別れの理由

作詞:久仁京介
作曲:徳久広司

言いかけて 呑みこんだ 別れの理由(わけ)は
いいのもう 聞かないわ 別れてあげる
水に流して すべて許しても
心の傷は 消えない
思い出は 消えないの
あなたには 待っている 恋がある
知ってたの 好きなひと いたことは…

あなたほど やさしくて 素敵な男(ひと)は
きっともう いないはず 別れてあげる
夢は閉ざして こころ未練でも
忘れるその日 待つだけ
ひとりぼっち 待つだけね
男には 好き勝手 されたけど
愚かなの 女って 愛したら…

水に流して すべて許しても
心の傷は 消えない
思い出は 消えないの
あなたには 待っている 恋がある
知ってたの 好きなひと いたことは…


12.君は永遠の薔薇だから

作詞:松井五郎
作曲:幸耕平

つらいときもあるのに
我慢ばかりしてるね
弱いとこもたまには
見せてもいいさ

あふれだした涙を
僕の胸で拭って
誰よりそう せつない気持ち
わかってる

覚めない夢を いつまでも見よう
かならず抱いて 抱いて 抱いて
守ってあげる

君は僕の薔薇さ
永遠(とわ)に咲いた薔薇さ
めぐり逢えた奇跡
愛は消えない
どんなときも

落ち葉踊る舗道に
影が並ぶ黄昏
ふいに黙る唇
心が揺れた

あの日強く握った
壊れそうな てのひら
いまでもそう ふたりのときを
繋いでる

優しい笑顔 宝物なんだ
かならず抱いて 抱いて 抱いて
守っていたい

君は僕の薔薇さ
永遠(とわ)に咲いた薔薇さ
決してひとりじゃない
愛は消さない
どんなときも

覚めない夢を いつまでも見よう
かならず抱いて 抱いて 抱いて
守ってあげる

君は僕の薔薇さ
永遠(とわ)に咲いた薔薇さ
めぐり逢えた奇跡
愛は消えない
どんなときも


13.北旅愁

作詞:久仁京介
作曲:弦哲也

曲がりくねった 海岸線を
行けば灯台 波の音
ひとりぽっちの 淋しさは
あとでわかると 泣いたひと
しのび逢いした 短い秋の
小樽 ゆきずり 別れ町

寝てか覚めてか うつつか夢か
雪がちらつく 窓の外
道に迷った 旅すがら
おれにこころを 寄せたひと
赤い漁火 おもいで夜景
函館 せつない 情け町

噂とぎれた 今宵の空は
星も見えない なみだ町
叶うことなら いまならば
抱いてあげたい 腕の中
旅のあとさき この人生に
札幌 はらはら 雪がふる