1.喝采
作詞:吉田旺
作曲:中村泰士
いつものように幕が開き
恋の歌うたうわたしに
届いた報せは 黒いふちどりがありました
あれは三年前 止めるアナタ駅に残し
動き始めた汽車に ひとり飛び乗った
ひなびた町の昼下がり
教会のまえにたたずみ
喪服のわたしは 祈る言葉さえ 失くしてた
つたがからまる 白い壁
細いかげ長く落として
ひとりの私は こぼす涙さえ忘れてた
暗い待合室 話すひともないわたしの
耳に私のうたが 通りすぎてゆく
いつものように幕が開く
降りそそぐライトのその中
それでもわたしは 今日も 恋の歌 うたってる
2.ルージュ
作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき
口をきくのが 上手くなりました
どんな 酔いしれた人にでも
口をきくのが 上手くなりました
ルージュ ひくたびにわかります
あの人追いかけて この町へ着いた頃は
まだ ルージュは ただひとつ うす桜
あの人追いかけて くり返す人違い
いつか泣き慣れて
口をきくのが 上手くなりました
ルージュ ひくたびにわかります
つくり笑いが 上手くなりました
心 なじめない人にでも
つくり笑いが 上手くなりました
ルージュ ひくたびにわかります
生まれた時から わたり鳥も渡る気で
翼をつくろうことも 知るまいに
気がつきゃ鏡も 忘れかけたうす桜
おかしな色と笑う
つくり笑いが 上手くなりました
ルージュ ひくたびにわかります
生まれた時から わたり鳥も渡る気で
翼をつくろうことも 知るまいに
気がつきゃ鏡も 忘れかけたうす桜
おかしな色と笑う
つくり笑いが 上手くなりました
ルージュ ひくたびにわかります
3.伝わりますか
作詞:飛鳥涼
作曲:飛鳥涼
淡い紅を かるくのせて
想い出追えば 娘にかえる
恋を知れば 夜が長く
街ち人の名を つぶやいた頃
一人のために女は
時を旅して 綺麗になる
あなたの腕のつよさは
消えない ぬくもり
今もたどれるものなら もう一度 もう一度
全てを無くす愛なら あなたしかない
愛するくらい 愛されたいと
願う心が 重荷でしたね
恋の色は夕暮れの空
うす紅にはかなく落ちた
伝わりますか 今夜は
悪い女に なっています
あなたの守る幸せ
消えてくださいな
なりふりかまわぬ恋を もう一度 もう一度
全てを無くす愛なら あなたしかない
さびしい夜は 娘心が
悪戯します
今もたどれるものなら もう一度 もう一度
全てを無くす愛なら あなたしかない
さびしい夜は 娘心が
悪戯します
4.四つのお願い
作詞:白鳥朝詠
作曲:鈴木淳
たとえば 私が 恋を 恋をするなら
四つのお願い 聞いて 聞いてほしいの
一つ やさしく 愛して
二つ わがまま 言わせて
三つ さみしく させないで
四つ 誰にも 秘密にしてネ
四つのお願い 聞いて 聞いてくれたら
あなたに私は 夢中 恋をしちゃうわ
それからあなたが 恋を 恋をするなら
四つのお願い 聞いて 聞いてほしいの
一つ やさしく キスして
二つ こっそり 教えて
三つ あなたの 好きなこと
四つ そのあと わたしにしてネ
四つのお願い 聞いて 聞いてくれたら
あなたに私は 夢中 恋をしちゃうわ
一つ やさしく いつでも
二つ ふたりは しあわせ
三つ いつしか結ばれて
四つ あなたとわたしは一つ
四つのお願い 聞いて 聞いてくれたら
あなたに私は 夢中 恋をしちゃうわ
5.夜間飛行
作詞:吉田旺
作曲:中村泰士
最後の最後まで
恋は私を苦しめた
指をつきぬけ涙が あふれそうよ
そして 今……
翼に身をゆだね 私は旅立つ
遥か雲の下に 広がる街あかり
あそこで愛されて あそこで別れた
このままずっと どこへもおりず
この夜の果て
二度と帰らないの そして帰らないの
あなたは気付くでしょう
いつか私のまごころに
だけど哀しい目をして 探さないで
もういいの……
不幸を身にまとい 異国へ旅立つ
女のかなしみは 夜空の星になり
きらきら消えてゆく 私は泣かない
このままずっと どこへもおりず
この空の果て
二度と帰らないの そして帰らないの
6.雨に濡れた慕情
作詞:吉田旺
作曲:鈴木淳
雨の降る夜は 何故か逢いたくて
濡れた舗道をひとり あてもなく歩く
すきでわかれた あの人の
胸でもう一度 甘えてみたい
行きすぎる傘に あの人の影を
知らず知らずにさがす 雨の街角
ひえたくちびるが 想い出させるの
傘にかくした夜の 別れのくちづけ
今は涙も かれはてた 頬に黒髪 からみつくだけ
ふりしきる雨に このまま抱かれて
ああ死んでしまいたい 落葉のように
すきでわかれた あの人の
胸でもう一度 甘えてみたい
行きすぎる傘に あの人の影を
知らず知らずにさがす 雨の街角
知らず知らずにさがす 雨の街角
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