暫存

秦基博 暫存歌詞
1.シンクロ

作詞:秦基博
作曲:秦基博

立ち止まる君の影 大きな雲の影に飲みこまれた
かくれた陽が また覗くまで 君は歩き出せないでいる

差し出した僕の手を ためらいがちに見つめている
君の指が触れるまで 僕もただ立ち尽くしていた

僕ら手をつないだ もう見失わないように
置き去りの街の中で ひとつ確かなもの
この手のぬくもりだけで 僕ら 歩き出せるんだよ

踏み出した足元に 夕立がその始まりを落とした
今 雫はねのけるように 景色まで熱を帯び始めたんだ

僕ら手をつないで 雨の中を駆け出すよ
加速する街の中で まだ見えないものも
互いが目に映るなら 僕ら 映し出せるはず

君のその胸の鼓動と 僕の胸のざわめきが
響いて 響き合って 同じように震えあって
まるで同じもののように シンクロするよ

僕ら手をつないで 雨の中を駆け出すよ
降り注ぐ冷たさも もう怖くはないんだよ
僕ら重なり合うから 二人で さぁ行こうよ


2.やわらかな午後に遅い朝食を

作詞:秦基博
作曲:秦基博

やわらかな午後に 僕は遅い朝食を
ひとかけらの パンとコーヒーで
思い描いてた僕は 今ここにはいなくて
ただ けだるさ… 繭の様にカラダを包んでるんだ

この所 崩れがちだった空にも
滅入ってく理由はあるんだけど
何より余りに 僕が変われないでいたこと
それに 慣れてた自分が 嫌だったんだ

テーブルに落ちた午後の陽射しは
手の平でそっと触れると暖かくて
冷めてしまった 僕の情熱を 温めるには
それだけで十分な気がした

Ah ふっと息を吐いて コーヒーの中の 自分を見るんだ
Ah 何かを始めるのに遅すぎるなんてないよね?

やわらかな午後に 僕は遅い朝食を
飲みかけのままのコーヒーは
まるで これからも僕についてまわる様な
臆病な苦い後味を 喉の奥に残すけど

やがて潤む西の空の向こうに
たどり着ける答えが あるかも知れないね
だとしたら 明日吹く風の中に
一人僕は 迷わず 行けるのかな

Ah 例えばドアはいつでも 僕の前に開いていたんだろう
Ah でも目を背けたまま 怯えてたのは自分なんだよ

Ah 光の午後に 今までの僕を脱ぎ捨てられたら
Ah 何かを始めるのに 遅すぎるなんてないから


3.僕らをつなぐもの

作詞:秦基博
作曲:秦基博

月灯りかと思ってみれば 変わる間際の黄色い信号
やたらと長い赤信号に変われば 決まって僕らキスをするんだ

君はいつも左側を歩き 僕のポケットに小さな手を入れる
こうして触れる指先の温もりだけ
それだけで僕らはつながってるわけじゃない

僕らをつないでいるもの
君が笑うから 僕も笑った
「ねぇ 今年もあの花が咲いたね」と君が言う
今 君の家に向かう途中

ガソリンスタンドの交差点は 行き交う車の音であふれて
僕らの会話がかき消されてしまわぬ様
自然と 僕ら もっともっと近づいた

僕らをつないでいるもの
僕のハナウタが君にうつった
「ねぇ 歩道橋の上に月が見えるよ」と僕が言う
幼い僕らのこの恋を照らしてよ

でも たぶん この街灯のように ただ
弱々しく 頼りない光の下に 僕らいて

僕らをつないでいるもの
二人 同じ明日 描いているのかな
「ねぇ この先もずっと あの花を見れるよね?」君が言う
今はうなずくしかできなくて

僕らをつないでいるもの 不安を塞ぐように キスをするんだ
ねぇ 揺れる雲に月が隠れてしまう前に 帰ろう
今 君の家に向かう途中


4.青

作詞:秦基博
作曲:秦基博

もう空まで自分のものにしたくって
僕は子供みたいに その青を指差すけれど
それが余りに 夢の様なことだって
僕も わかっているんだよ

ねぇ いつも 何も出来ないままに
自ら 摘み取った芽の中に埋もれてきたけれど
もうこの僕を包む 閉ざされた世界に
サヨナラ 言わなきゃいけないんだよ

Ah だから空を僕のものに Ah するためにすぐに
走り出したこの頬を 吹きぬける風
そこから僕の世界は ほら 変わり始める

どうすればいいのかもわからないくらい
空は 僕の前で あまりに鮮やかすぎるけれど
でも それを欲しいと指差した衝動を
今は 信じてみるんだよ

Ah だから空を僕のものに Ah するためにすぐに
Ah だから空を僕のものに Ah この指の先へすぐに

走り出したこの頬を 吹きぬける風
そこから 僕の世界は ほら 変わり始める


5.季節が笑う

作詞:秦基博
作曲:秦基博

君を抱きしめたいけれど 触れれば もう 戻れないんだよ
君の肩は ちょっと震えている 誰のこと思って泣く?

張り裂けそうな二人の距離は 手を伸ばせば届いてしまうんだよ
どうして僕を呼び出したりしたの… わけなど聞くまでもなく

君は わかってる この気持ちに気付いている
そうだとしても 君のズルさも 付け入るような 僕のあざとさも
今だけは 見てみぬふりで…

君は僕を見つめてるけど ねえ 誰のこと考えているの
伸ばした指先が震えてしまう 季節が この愚かさを笑う

僕もわかってる その先に待つ虚しさを
そうだとしても 僕の弱さも 寂しさ紛らす為だとしても
今はただ 素知らぬ顔で…

君を抱きしめたいけれど 触れれば もう 戻れないんだよ
でも 思わず君を引き寄せた 季節よ この愚かさを笑え
季節よ 二人の愚かさを笑え


6.dot

作詞:秦基博
作曲:秦基博

Summer 溶け出してしまいそうな体
I Wander 'ホントノジブン'なんていない 首筋に梅雨の残響

10tもの水が 頭上にたまる 初夏の頃
水の星の悦にひたる そんな文字どおりの午後

ねぇ 話しかけてみたい 僕に何が出来るというの
所詮 小さな点じゃない こぼれそうな空に聞いたの 運命を

My words 誰かに向けたのに 自分に言ってた
In my world ここにいる意味はまだ見えない 消えてゆく春の残像

数えきれぬほどの水滴で 空はまるで宗教画
なんていびつでキレイなものだろう それを「雨」と呼ぶ事にした

子供達は「雨」に踊る 僕はそれを見ている
僕だってそこにいたんじゃない 水たまりに映る姿を 踏んで壊した

俯瞰する空の目は 僕らのこと 雨粒より小さく映して
それでも僕は言うよ 空に… 「僕らは世界になるよ」

もう怖いものなんてない 世界は形を持たないの
僕は小さな点でいい 雨粒もやがて溶けるよ 水の星へ


7.鱗(うろこ)

作詞:秦基博
作曲:秦基博

少し伸びた前髪を かき上げた その先に見えた
緑がかった君の瞳に 映り込んだ 僕は魚

いろんな言い訳で 着飾って 仕方ないと笑っていた
傷付くよりは まだ その方がいいように思えて

夏の風が 君をどこか 遠くへと 奪っていく
言い出せずにいた想いを ねぇ 届けなくちゃ
君を失いたくないんだ

君に今 会いたいんだ 会いに行くよ
たとえ どんな痛みが ほら 押し寄せても
鱗のように 身にまとったものは捨てて
泳いでいけ 君のもとへ 君のもとへ それでいいはずなんだ

季節の変り目は 曖昧で 気づいたら すぐ過ぎ去ってしまうよ
まだ何ひとつも 君に伝えきれてないのに

夏の風に 君を呼ぶ 渇いた声 消されぬように
あふれそうな この想いを もう ちぎれそうなくらい
叫んでみるんだ

君に今 伝えたくて 歌ってるよ
たとえ どんな明日が ほら 待っていても
鱗のように 身にまとったものは捨てて
泳いでいけ 君のもとへ 君のもとへ それでいいはずなんだ

君に今 会いたいんだ 会いに行くよ
たとえ どんな痛みが ほら 押し寄せても
鱗のように 身にまとったものは捨てて
泳いでいけ 君のもとへ 君のもとへ それでいいはずなんだ


8.プール

作詞:秦基博
作曲:秦基博

陽射しは 水の底まで 折れ曲がるようにして届いた
そこにまるで探していたものが あったかのようにね

水色のフィルターを通して 僕は世界を見ていた
揺らぐ視線のずっと先に 繰り返される悲しみも

目映い夏の風は 穏やかに過ぎていく
やわらかな波に たゆたう痛みを置き去りにしながら

楽しそうに笑う子ども達 光のプールが包みこむ
僕は季節に浮かんだままで ただただ それを眺めていた

はしゃぎすぎる時間と その向こう側にある静寂(しずけさ)
夢と現実の狭間で あなたの声が聞こえた気がした

目映い夏の午後に いつか朽ちてく時
永遠なんてない だからこの瞬間が 愛しく思えるんだ

手と手が触れて二人 顔を見合わせた 光のプールに沈み込む
きっと僕らがつかみたかったものは こんなありふれた日常なんだ

楽しそうに笑う子ども達 光のプールが包みこむ
僕はあなたを離さないように 強く強く抱きしめた


9.夜をぶっとばせ

作詞:小西康陽
作曲:田島貴男

君を愛しているのに 訳もなく気分は どこかブルー
幸福な 夏の午後なのに なにもかもひどくブルー

ふたりきり さぁ、ドライヴしよう 眠っている街を抜けて

いますぐ スピードを上げるから キスしておくれ
いますぐ 退屈な世界から きみとぼくだけ 逃げ出してしまおう
夜が始まる 神のいない夜が

きみのせいじゃないさ 訳もなく気分は いつもブルー

もう少しだけ ドライヴしよう
流れ星を一晩中 くぐり抜けて

いますぐ スピードを上げるから キスしておくれ
車を止めたとき 世界には きみとぼくだけ 他に誰もいないさ
悲しみをぶっとばせ いますぐ スピードを上げよう…


10.色彩

作詞:秦基博
作曲:秦基博

いくつもの断片を掛け合わせて 殴りつける様に色を重ねた
僕は世界を描いてるんだ もう空白なんか残さないように

青や黄色の光と風も 赤やオレンジ色の花々も
君が抱える悲しみさえも どんな色にだって塗り替えてみせるよ

色彩もぐちゃぐちゃになったこの手で
描き出すよ 新しい世界を
見たこともない その景色の向こうまで行こう

怯えていたその弱さも 滲んでしまった狡さや嘘も
原色のままに投げつけるんだ もう この空をはみ出してしまうくらい

色彩もぐちゃぐちゃになったこの手で
描き出すよ 新しい世界を
悲しいほどに続く景色を拭え
ほら 僕らが目にするものは虹よりもキレイなんだよ
見たこともない その景色の向こうまで行こう


11.君とはもう出会えない

作詞:秦基博
作曲:秦基博

青く塗りつぶした あの日の心
苛立つ太陽 痛いくらいに

目に映るものは モノクロームに沈んでくだけ
感じること拒む胸が疼いた

君とはもう出会えない
君とはもう二度と出会えないんだ

焼けついた影は 今もあの日のままで
どこへ向かうことも出来ずにいる

背中でじとつく後悔 無神経な蝉の声
蜃気楼の街 君のこと探した

僕にはもう笑いかけてくれない
僕にはもう二度と笑ってくれないんだ

君とはもう出会えない
君とはもう二度と出会えないんだ


12.トレモロ降る夜

作詞:秦基博
作曲:秦基博

震えてこぼれそうな空を見上げてた
何かいい事ないかなって 願いかける時を待っていた
今夜なら叶う気がして

キスの隙間にさえも 冷たい風が潜り込む
君が瞬きするたびに 深く暗い闇 濡れていく
僕は何をしてあげられるの

光の雨よ 君の痛みを 今すぐ洗い流してよ
僕ら今 見てる この奇跡に 星の様に心震わせている

降り注ぐキラメキ 僕らを包んだ
君の涙拭える様に 今こそ永遠(とわ)を誓うのさ
トレモロの空よ 聞いてるかい

光の雨の一雫を 奪って その薬指へ
もう何も悲しむことはないんだよ ねぇ 全て僕に委ねてみてよ

きっと 夜は澄み渡ってく
その先に 僕らの明日が見えてくるはず

光の雨よ いつまででも 僕らのこの街に降れ
二人 手を広げ この奇跡に 星の様に心震わせている


13.Lily

作詞:秦基博
作曲:秦基博

窓枠で切り取られた夜を 君はずっと眺めている
ねぇ 昨日をトレースした様な今日が また終わろうとしてるよ

脱ぎ捨てた衣服は 花びらの様に床に散らばる
僕が触れるたび 剥がしてしまったもの 二度と戻せはしないんだね

大事なものは 何かわかっているつもりなのに
不意に傷付けてしまうの oh my little lily… 花が咲いている

白い肌を 青い月が照らして 赤い傷口を晒す
目を背けても えぐり取られる胸 無理に笑うの止めてよ

君のことを ずっと見ていたいのに
不意に壊れそうになるから oh my little lily…

光は遠く 蕾みのままで 闇に身を潜めている
歪に寄り掛かり合う二人 朝が来るのを ただ待っている

大事なものは 何かわかっているつもりなのに
不意に傷付けてしまうの oh my little lily… 花が咲いている


14.つたえたいコトバ

作詞:秦基博
作曲:秦基博

妄想の中の君のしぐさに ベッドの上 悶える
グルグル シーツにくるまって サナギのような僕が蠢く

どうしようもなくて 眠ることにして
余計に目が覚めて 天井に話しかける
「この胸苦しいよ モヤモヤはもう嫌だよ」
電話を握りしめた 金曜日のこと

臆病な風よ お願い 見逃してください
君に伝えたい言葉は もう ここまで出てきているのに

プルプルルと聞こえる耳元が 熱く燃えて 脈打ってる
キリキリ か弱いこの胃腸が たまらず悲鳴上げている

とうにキャパは超えて 分けわからなくなって
やっぱりダメ無理だって 幽体離脱寸前
この胸キュンと鳴る 「もしもし」と君の声
静かに電話を切りました 土曜日のこと

臆病な僕を お願い 許して下さい
もう 自分でも嫌になるんだよ どうしたらいいんでしょう?
この体 抜け殻の様に置き去りにしても
君のとこまで 飛んで行きたい気持ち 持ち合わせてるのに

臆病な風よ お願い 見逃してください
もう この気持ち破裂しそうなの どうにかなりそうだよ
声にすれば 宇宙の果てに届きそうなほど
君に伝えたい言葉は 「君の事 好きなんだ」ってこと


15.赤が沈む

作詞:秦基博
作曲:秦基博

僕の中の闇は 歪んだ口元に滲んでしまっている
焦げ付いたような匂いで 仮面の裏側から顔色うかがう

暗い…光などありはしないの
cry…油彩の太陽がグラつく

狂った様に赤が沈む 追いかけても 追いかけても
僕はただ願っている 燃えるような空よ
何も残さず 焼き尽くしてよ

僕が持ってないもの それを誰も彼も持ち合わせている
彼女を知ったせいさ ジュンスイとソウゾウを失くしてしまったのは

不快…汚い言葉淀んでいる
深い…底なし沼に溺れていく

泣いた様に僕は笑う 何か言いかけても 言いかけても
すべてが嘘のようで 口を噤むんだ
それなのに また明日を待っている

狂った様に赤が沈む 追いかけても 追いかけても
僕もまた 歪んでるんだ
泣いた様に僕は笑う 何か言いかけても 言いかけても
そして ただ願っている 燃えるような空よ
僕も残さず 焼き尽くしてよ


16.トブタメニ

作詞:秦基博
作曲:秦基博

ゆらり揺れていたのは 景色の方じゃなくて
僕の方だったよ 急いで行かなくちゃ

座り込んでた昨日 閉ざされた境界線の向こう
これ以上ないくらい 歓びも痛みも 全て解き放つんだ

走って 飛び立てるって 行くしかないんだ 戻れはしないんだ
辿り着けるはずって 信じてるんだ もう決めたんだ

鎖 引きちぎった 今ならきっと飛べるって?
動き出した想いは 僕の背中に そうさ 小さな羽をくれるんだ

破いてしまった明日を 拾い集めて つなぎ合わせて
翼に変えればいいんだ 舞い上がるんだ 舞い上がるんだ

いつだって 飛び立てるって 行くしかないんだ 戻れはしないんだ
辿り着けるはずって 信じてるんだ もう決めたんだ


17.風景

作詞:秦基博
作曲:秦基博

上空を旋回して行く 午後の風
僕は一人 退屈とぼんやり遊ぶ

冬枯れた樹々の隙間 芽吹く春の始まり
凛と ただ その背をのばして 光集めている

あなたがくれたこの風景 愛しく思っています
胸の中のファインダーでずっと眺めていたい

いつもここにいるよ 陽だまりに触れてるみたい
ほら あたたかくて どこか恥ずかしいような
いつも側にいてくれたの? 僕も少し強くならなきゃね
あなたを守れるように やさしくいられるように

呼吸を繰り返す 淡い雲の陰
終わりがいずれ来るなんてこと 想像もつかなくて

あなたといつか見た風景 なおさら愛しくなるよ
胸の中のシャッターを切って焼き付けよう

いつもここにいるよ 陽だまりに触れてるみたい
ほら あたたかくて どこか恥ずかしいような
いつも側にいてくれたの? 僕も少し強くならなきゃね
あなたを守れるように やさしくいられるように


18.青い蝶

作詞:秦基博
作曲:秦基博

ちょっとだけ指に触れた いや 触れてはいなかったのかも
どっちでもいいや まるで悪い夢の様 ねえ 今どこにいるんだろう

青い蝶の羽の色 鮮やかな虹色に光るってこと
それが本当の事かどうかなんて まだ僕にもわかってないんだ

急な坂道 自転車で 思わず目をつぶりそうになるけれど
グッとこらえて 目を開ければ 広がるパノラマに見つけた 青い蝶

さぁ おいで つかまえに行こう 君も連れて行ってあげるよ
欲しかったもの 今度こそはって
ちぎれそうなくらいに この手を伸ばしてみるんだ

目の前を通りすぎたモノ 僕が見過ごしてしまったモノ
絡まり合って 結び目の様に 一つずつ後悔に変わった

片手ハンドル ぐらついた でも さらにペダル踏み込んでやろう
転んでもいいや 転ぶくらいでいいや
過ぎ去った感傷に浸ってるのは もう嫌だ

手をのばしてつかまえるよ 君にも見せてあげるよ
欲しかったもの 見失うくらいなら
潰れてもいいくらいに握りしめるんだ

さぁ おいで つかまえに行こう 君も連れて行ってあげるよ
欲しかったもの 今度こそはって
ちぎれそうなくらいに この手を伸ばしてみるんだ
ちぎれそうなくらいに この手を伸ばしてみるよ


19.ミルクティー(Live at The Room)

作詞:UA
作曲:朝本浩文

微笑むまでキスをして 終わらない遊歩道
震えてたら抱きしめて 明日また晴れるかな

心の地図にのってない場所へ 出掛けてくると君は言う
秘密の鍵を失くした時に 初めて逢える気がしてた

微笑むまでキスをして 終わらない遊歩道
震えてたら抱きしめて 明日までこのままで

夢のぶんだけ愛が生まれて どこまで行けばいいんだろう
星の数より奇蹟は起きる 悪気のない あぁ雲の裏

迷わないで抱きしめて やわらかい頬寄せて
離れててもキスをして ベランダのミルクティー

うつむいたままでも
無理しなくてもいいよ

微笑むまでキスをして 終わらない遊歩道
震えてたら抱きしめて 明日また逢えるかな

迷わないで抱きしめて なだらかな肩寄せて
離れててもキスをして 生ぬるいミルクティー


20.キミ、メグル、ボク

作詞:秦基博
作曲:秦基博

出会いとサヨナラ 風の中ではしゃぐ春の日には
パステルカラーも踊り出すよ さぁ 物語が始まる

すぐさま僕は 君のもとへ飛び出していくのさ
待っていてよ 華やぐ街を 今 駆け抜けている

いたずらに絡まる運命 僕ら ずっと探してたんだ
そして今 二人出会えた きっと偶然なんかじゃない
このまま そばにいてほしい

薄紅色 舞い散る 君の頬を染めて 幾度も巡る
君が好きだよ ときめくメロディが生まれてくるから

戯れに花も咲く季節に 僕ら まだ蕾のままで
だけど今 信じているの 君を死んでも離さない
吹き荒れる嵐にも負けない

二人生まれるその前から
こうなることは決まっていたの

いたずらに絡まる運命 僕ら ずっと探してたんだ
そして今 二人出会えた きっと偶然なんかじゃない
いつまでも そばにいてほしい


21.虹が消えた日

作詞:秦基博
作曲:秦基博

遠去かる鈍色の雲 街に残る雨の匂い
揺らめく淡い空の向こう あの日見た約束の場所

夢だったの? 虹はもう空から消えた
容赦ない太陽 ちっぽけな影を ただ ありのまま映し出す

僕ら行こう 夢見る頃を過ぎ
不確かにふるえてる現実(いま)がここにあるけど
消えてしまった虹のその先へ
いつか架かる橋をもう一度信じて 歩き始める

君の描いてた世界は ねぇ ここにはなかったんだ
あやふやなあの空の向こう それでも道は続いている

何があるんだろう? 虹はもう空から消えた
辿り着きたいよ あてどない未来に まだ 怯えているけれど

僕ら言うよ 夢見る頃を過ぎ
語り合う全ての言葉が淀んで聴こえても
消えてしまった虹のその先へ
いつか架かる橋をもう一度信じて 僕らは行く

さよなら昨日の願い 答え探してる今日 明日は風の中

滲んでも 色褪せてしまっても そんな変わりゆく景色も受け止めて
僕ら行こう 夢見る頃を過ぎ
不確かにふるえてる現実(いま)がここにあるけど
消えてしまった虹のその先へ
いつか架かる橋をもう一度信じて 歩き続ける


22.Baby, I miss you

作詞:秦基博
作曲:秦基博

Baby 当たり障りのない言葉でごまかしたのが昨日の夜のこと
Baby 当たり前なはずの温もり 目覚めて君がいなくて右往左往

Ah 君が行きそうな所 しらみつぶしに探せ!
とは言えど見当もつかなくて 立ち尽くす

なんて遠いの 君の心が
なんで遠いの? こんなに近くにいたのに
僕の言い訳と君の苛立ちがくすぶる部屋の中
もう愛はないの? すぐに探しに行かなきゃ

Baby 辺り見渡せど残り香すらなく
いつもの街が慌ただしく流れる

Ah キラメく時は過ぎ去り
わがままや甘えにも 慣れてしまったんだろう 今の僕ら

何回も言うよ それでも君だと
何回も言うよ それでも君しかいないと
失いそうになってはじめて気付く
二人の明日は どこにもないの? すでに消えてしまったの?

なんて遠いの 君の心が
なんで遠いの? こんなに近くにいたのに
失いそうになってはじめて気付く
二人の明日は どこにもないの?
ねぇ 君は幻? つかまえたいよ
愛が消えないように


23.フォーエバーソング

作詞:秦基博
作曲:秦基博

街はずれには小高い丘があって
映る景色はジオラマの様に小さくかすんだ

この世界はあまりにも危うくって
誰かの言葉だけで崩れてしまいそうになるんだ

輝く季節も 大切な人達も
何もかも全部…過ぎ去ってく

でも 君だけは僕の中にいるんだ
いつまでも この想いは変わらない 確かに感じた
深く息を吸い込み 今 駆け下りた
明日へ続く長い坂道で 手を振る君が見えるから

生きてく理由(わけ)は誰にもわからないって
かわいた空に舞い上がる風の声が聴こえた

ちっぽけなこの歌も 懐かしい優しさも
いつの日か全部…過ぎ去ってく

ただ 君だけは僕の中にいるんだ
いつまでも この想いは変わらない 確かに感じた
深く息を吸い込み 今 駆け下りた
明日へ続く長い坂道で 待っててよ すぐに行くから

ただ 君だけは僕の中にいるんだ
いつまでも この想いは変わらない 確かに感じた
深く息を吸い込み 今 駆け下りた
明日へ続く長い坂道で 手を振る君が見えるから


24.晩夏(ひとりの季節)

作詞:荒井由実
作曲:荒井由実

ゆく夏に 名残る暑さは
夕焼けを吸って燃え立つ葉鶏頭
秋風の心細さは コスモス

何もかも捨てたい恋があったのに
不安な夢があったのに
いつかしら 時のどこかへ置き去り

空色は水色に
茜は紅に
やがて来る淋しい季節が恋人なの

丘の上 銀河の降りるグラウンドに
子どもの声は犬の名をくりかえし
ふもとの町へ帰る

藍色は群青に
薄暮は紫に
ふるさとは深いしじまに輝きだす
輝きだす


25.夏はこれからだ!

作詞:岡本定義
作曲:岡本定義

こんなふうに毎日がダラダラと過ぎていく
ああ またフサギ込んでしまうのかい?

そんなときは気持ちばっかクルクルと空回り
ああ まだくすぶっているのかい?

目を閉じて僕といこう
誰もいないとこへ 秘密のあの場所へ

そこで裸足になって fallin' love
露(あらわ)になった parts and hearts
恥ずかしがってハニかんでるサマーデイズ

そして重なり合ったメロディー
確かめ合ったハーモニー
ちょっと待った ちょっと待った
夏はこれからだ!

散々な結果なんて早々と忘れちまえよ
ああ また悩み込んでしまうから

しくじってしまうことって誰にだってあるものさ
そう またやり直せばいいんだよ

手を引いて連れてゆこう
素晴らしい世界へ 5秒後の未来へ

僕ら どこまでだってゆける
いつまでだって飛べる
その気になって見渡したらパラダイス

だから涙拭って no more cry
そして笑って smile on smile
やっぱそうだ やっぱそうだ
愛は今からだ!

冷たい水の中で ゆらゆら揺れる太陽
乾いた風の音に ざわざわざわめく胸

hey!! boys & girls
涙の痕を隠せ 砂浜のファンデーション
オテントサマがくれた季節も
暗い顔じゃつまんねえゾ
楽しんだもん勝ち It's all right
青い空の下じゃみんな同じ
海も山も夏色に染まっていく
サマーオブラブ

気付かせて すぐそこにあるものを
新しい世界を 美しい未来を

僕ら どこまでだってゆける
いつまでだって飛べる
その気になってはばたいたらバタフライ

だから涙拭って no more cry
そして笑って smile on smile
きっとそうだ きっとそうだ
僕らこれからだ!
愛は今からだ!!
夏はこれからだ!!!


26.空中ブランコ with 一青窈

作詞:一青窈
作曲:秦基博

ピカソの部屋には
林檎とグラス
どっちも等しくて
それぞれ。
何度彷徨って気分次第
無視する方向でゆけるの?
秘密があるならばそれは君の中だと you
誰かを名乗って打ち明けないでね

君から近づいて 僕へと影つくる
無事に出逢えたら 2人で世界だ

月がはにかんで この夜に残された
空中ブランコ 落ちてゆくのもいいね

灯りがなくたって 鳥は渡る
不思議はなくって
君なら。
飛ぶために揺れて
僕を傷つけてもいい
だけどいつかは君に揃いたい

白地図を埋めてって 僕の方からゆこう
無事に出逢えたら 2人で世界だ
月がはにかんで この夜に残された
空中ブランコ 結べたらいいのにな

どこに鍵かけて
どの隅で泣けば良いのか
一度だけなら死んでしまいたい

君は遠のいてく 僕にcry 影つくる
無事に出逢えたら 2人が世界だ

月がはにかんで 夜に残された
空中ブランコ 落ちてゆくのもいいね


27.僕の今いる夜は with 槇原敬之

作詞:槇原敬之
作曲:槇原敬之

真夜中に目が覚めたら この夜の中 自分だけ
取り残されたような 孤独な気持ちになった

一人の方がいいさと あれほど言っていたくせに
つけっぱなしのラジオの声に しがみつ<心

思い託したリクエストの 歌がスピーカーから流れ
この部屋をゆっくりと満たしてゆく
僕は窓の外を見た

目に見えないけれど思いを乗せた歌が
いくつもこの夜空を飛び回ってるんだ
僕の今いる夜は孤独な夜なんかじゃない
誰かが何処かで誰かを思う優しい夜なんだ

このラジオの電波も 想いと同じ 目に見えない
でもどうして人の想いを 僕ら信じられないんだろう
誰かが元気でいるように そう祈ってくれているから
こうして何事もなくいられるのかもしれない

誰かへの想いを託した歌がまた流れる
人の想いの数だけの 歌が夜を満たしてく
僕はまた窓の外を見た

目に見えないけれど思いを乗せた歌が
いくつもこの夜空を飛び回ってるんだ
誰かをこんなにも必要としてしまうのは
僕だけじゃないと知った時孤独は消えた

明日が誰にとっても 素晴らしい日になるといいな
僕はまた窓の外を見つめる

目に見えないけれど想いを乗せた歌が
いくつもこの夜空を飛び回ってるんだ
僕の今いる夜は孤独な夜なんかじゃない
誰かが何処かで誰かを想う優しい夜なんだ
誰かが何処かで誰かを想う優しい夜なんだ


28.新しい歌

作詞:秦基博
作曲:秦基博

僕が暮らすこの街では いたずらに時を捨て去り
翳りゆく明日にも ただ気付かないフリをするだけ

悲しいニュースにも慣れてしまったのかもしれない

帰らないで このまま君の胸で眠りたいよ
終わりのない迷いも 大丈夫だよと そっと抱きしめてほしいんだ

答えはあふれ過ぎていて 何がホントかわからない
やさしさだけ並べた歌じゃ 誰のことも救えやしない

何をどうして僕は歌えばいいのだろう

目を閉ざして このまま今は何も見たくないよ
空をよぎる悲劇も この苛立ちも いつか消える日が来るのかな

ここにいてよ 僕にはもう君しかいないんだよ
変わらないその光で僕の闇を照らしてよ

離さないで このまま君の胸で夢見させて
やわらかな鼓動の中 新しい歌 きっと生まれてくるから


29.休日

作詞:秦基博
作曲:秦基博

休日には種を植える 心が緑色に染まる
君の好きだった花を もう一度咲かせてみせるよ

気付くと空ばかりを見てる まだ思い出の中にいる
しゃがみ込むままの僕に 君なら何を言うだろうね

冷たく頬をつたう涙 こぼれ落ちて
いつか咲く花のために 少しでも 一雫でも

休日には種を植える ちぐはぐな陽射しあふれる
空の上からも見えるよ きっときれいな花が咲くから

君がいないことが まるで嘘みたいで
今もとても愛しくて 寂しくて

冷たく頬をつたう涙 こぼれ落ちて
いつかまた会える日まで サヨナラ 少しの間


30.夜が明ける

作詞:秦基博
作曲:秦基博

夜が明ける 塞いだ嘘の隙間から光が漏れる
僕は告げる 別れを告げる 僕はもう旅立つ

どうしてだろう? わからない でもこのままじゃいられないんだ
ずれてしまったの いつの間にか つまるところ僕が

君が望むような二人になれそうにない
永遠などきっとここにはありはしない
やがてくる朝に本音は透かされるから ごまかせないよ
そろそろ ドアを開けなきゃ

夜が明ける 渇いた心 カラカラと泣き出してる
君に告げる 別れを告げる 闇と光 出会う前に

決まってたんだろ 答えなら もうこの胸の中ずっと
わかってるんだよ 悪いのは僕だよ 眠る君 胸えぐる

空に伸びる薄紫色の雲は
とどまることもなく変わり続けて
繰り返す朝は僕らを飲み込むから その前に行くよ
そろそろ もう時間なんだ

痛いくらい 互いに辛い?
いっそFly high それでもまだ今は振り返れない

夜が明ける 渇いた心 カラカラと泣き出してる
君に告げる 別れを告げる 闇と光 出会う

夜が明ける 塞いだ嘘の隙間から光が漏れる
僕は告げる 別れを告げる 僕はもう旅立つ


31.最悪の日々

作詞:秦基博
作曲:秦基博

彼女にふられ 三秒後 財布をなくしちゃって
靴底のガムとろうとして自転車にはねられる
いつだって僕の人生はこんな感じです

コンビニバイト 三年目 もうなんか嫌になっちゃって
店を飛び出せば いつぞやの自転車にはねられる
宙に浮かんで 思わず漏れる「俺、がんばれ…」

この最悪な日々を越えても そこに待つのも また最悪な日々かい?
これ以上落ちることなどないでしょう?!
だから このまま舞い上がれ 神様頼むよ

ママにすがられ パパに叱られ 犬に追いかけられ
夢を信じて それでも信じて 夢は夢で終わる?
いつまで こんな毎日を繰り返すんだろう

この最悪な日々を越えても そこに待つのも また最悪な日々かい?
なにゆえ僕は生まれてきたんだろう?
あぁ もう 考えんのやめるよ 悲しくなるから

枯れてしまった勇気 つぎはぎだらけの誇り
惨めな僕に栄光あれ さもしい心よ去れ
まばたきする間に 明日が変わればいいのに

この最悪な日々を越えていけ! そこにあるのは たぶん最高な日々だい!
これ以上落ちることなどないでしょ?!
だから ここから這い上がれ 神様見てろよ


32.花咲きポプラ

作詞:秦基博
作曲:秦基博

君が泣いてた 小春日和の午後
鳥が僕の頭 突ついて言う「とても悲しそうだね」

君が生まれたあの日からずっと
見てた僕だからわかるんだ 彼とサヨナラしたの

君がまた笑ってくれるなら 僕は花を咲かすよ
何色の花がいいの? 太陽の七色から どうぞ選んでみて

僕は知ってんだ 君は大丈夫さ
だからおいで今は 僕の陰で少し休めばいいよ

光集めて息を吸いこむよ
塞ぎ込む君のつらい顔は もう見たくはないから

君がまた笑ってくれるなら 僕は花を咲かすよ
どんな香りが好きなの? 太陽が隠れてても 枯れ葉舞う冬でも

忘れられるまで泣いて過ごすなんて それこそ悲しいよ
何色の花がいいの? その涙拭うよ

君がまた笑ってくれるなら 僕は花を咲かすよ
何色の花でもいいよ 太陽の七色全部 咲かせてあげるよ


33.Honey Trap

作詞:秦基博
作曲:秦基博

さえぎるものは もう何もないの 僕らは始まっている...

甘すぎる果実の罠
手を伸ばせば引き返せない
その蜜の味

乱暴に恋に堕ちた
君の隣に誰がいても
そんなの関係なかった

君だって ねぇ 共犯だってわかってるんだろ?!
目と目があったあの瞬間に理解したはずだ

さえぎるものは何もないの
僕らの間にはただ 常識とか つまらない理性があるだけだ
明日のことなど見えやしないけど
溢れそうになる想いに逆らえない

上辺だけ飾ったような
キレイごとじゃない
濡れた瞳も ささやくその声さえも

今すぐ 君のこと奪って連れ去っていくよ
嫌なんだ これ以上 君が誰かに笑顔見せるのが

さえぎるものは何もないの
僕らの間にはただ臆病さや わずらわしい過去があるだけだ
明日のことなど どうでもいいよ
抑え切れない想いに従えばいい

さえぎるものは もう全て消えて
僕らの間には あと数センチのもどかしい距離があるだけだ
明日のことなど見えやしないけど
溢れ出したこの思いは止められない


34.ファソラシドレミ

作詞:秦基博
作曲:秦基博

揺れてた あなたが吸ったタバコ
香りが甘く苦く さまよって

寝付けないまま僕は部屋の隅で
へたくそなギターを弾いていた

Ah もどかしいけれど 馬鹿らしいけれど
でも触れてみたいの
一度くらい 柔らかいものに

ファソラシどうしてだ? 愛なんかの言いなりになって
抱き合って 喜んだりするんだ
ドレミだ 世界を救うのはきっと
だから歌うんだ そんなこと思ってた

Ah 憎らしいほどに 狂おしいほどに
この頭から離れない
痛いくらい 不埓なものが

ファソラシどうしてだ? 愛なんかの言いなりになって
抱き合って 喜んだりするんだ
ドレミだ この僕を救うのはきっと
今は歌うんだ そんなこと思ってた


35.バイバイじゃあね

作詞:秦基博
作曲:秦基博

バイバイじゃあね 僕がつまずいた昨日
自らきっと閉ざしてしまった時間
うまく笑えずに目を背けていた

倍々ゲーム 浸食する孤独を
嘆いてただけ すべて他人事みたいに
眺めていたんだ 僕のせいじゃないって

あなたは何を裁くだろう?
今の僕がどう映るだろう?
飛べない でも変われない
ビリビリに破いてくれてもいいよ

バイバイじゃあね いつしか麻痺した痛み
心うらはら 膨らんでいく妬み
そして今日もまた誰か傷付けた

バイバイじゃあね 僕の迷える魂
一秒先に待ち受けている未来
わかっているんだ ここにいられないこと

あなたは何を赦すだろう?
今の僕がどう映るだろう?
逃げたい 避けて通りたい
ビリビリに破いてくれてもいいよ

眺めていたんだ 僕のせいじゃないって

あなたは何を裁くだろう?
今の僕がどう映るだろう?
あなたは何を赦すだろう?
今の僕がどう映るだろう?
飛びたい まだ変われない
少しだけ待ってくれないか...僕を


36.夕暮れのたもと

作詞:秦基博
作曲:秦基博

君だけを連れて行くよ 夕暮れのたもとまで
つないだ手は離さないから それ以上泣かなくていいよ

誰よりも早く速く 夕暮れのたもとまで
倒れかかる暗い闇を 少しでも引き止められたなら

サイレンが空に響く やがて来る夜に僕ら滲んでいく
茜色は君を染めて 今日までの痛み 包みこむから

ほおづきを鳴らした道 夕暮れのたもとまで
いくつ夏が過ぎ去っても 変わらないものがあるから

暗い闇に紛れる前 僕だけには君の弱さを見せてよ
茜色は儚く消える 君は僕のそばにいればいいから

サイレンが空に響く 僕らはきっと夜を越えていける
茜色が胸に溶けて 新しい明日 探しに行くんだ


37.朝が来る前に

作詞:秦基博
作曲:秦基博

何が今見えているんだろう それぞれの明日を前に
僕らは空を見上げたまま ずっと何も言えずにいる

突き刺す様な冬の匂い 夢から醒めてくみたいだ
「もう行かなくちゃいけないよ」 そう 胸のフィラメントがつぶやく

止まったままの街 いつもの遊歩道
君がそっと言うよ 「離れたくない」って うん わかってるけど

朝が来れば僕ら旅立つ 新しい日々の始まりへ
悲しいけど僕は行くよ サヨナラなんだ
ほら 朝がもう そこまで来ているよ

君がくれたこの温もりに このまま触れていたいけれど
もう後戻りはしないよ そう 胸のフィラメントに正直に

滲んでいく昨日 変わり続ける未来
信じているよ 離ればなれでも つながっているんだ

朝が来るその前に行こう 流れる涙 見えないように
悲しいことも連れて行くよ 悲しみがあるから 今の僕ら いるから

朝が来れば僕ら旅立つ 新しい日々の始まりへ
いつかここでまた会えるよ ねぇ そうだろう
朝が来るその前に行こう 流れる涙 見えないように
振り向かないで僕は行くよ 現在(いま)のその先へ旅立とう


38.サークルズ

作詞:秦基博
作曲:秦基博

小さな歌 探してるんだ
君の歌に いつの日か変わるメロディ

小さな嘘 重ねてきた
だけど今 紡ぐ言葉 信じてくれるの

グルグル廻る空の深い青 カーブ描く飛行機雲
心をつなぐ歌が聴こえる 僕らはここで出会った

これからどこへいこうか ゆくあてなどない旅だろ
このままそばにいてよ もう どこへでもゆけるんだよ
君とならゆけるんだよ

小さな傷 君にもあるの?
大切なもの たくさん 失くしてきたから

ハラハラと散る桜の花びら 遠く運ぶせつない風
心が震え 歌が生まれる 君に聴いて欲しいんだ

僕らを結ぶ糸が きっと頼りないものでも
途切れてしまわない様に 今 やさしく円を描こう
君と青い空の下で

これからどこへいこうか ゆくあてなどない旅だろ
このままそばにいてよ もう どこへでもゆけるんだよ
君とならゆけるんだよ


39.Halation

作詞:秦基博
作曲:秦基博

探してた鍵を 今 見つけた
心拍数は 遥か雲まで越えてゆく

風が揺らす あの娘のスカートの向こう
蜃気楼に 僕らの夏が消えてゆく

お願いだ もうちょっと 時よ 待ってよ
作りかけのパズル あと ひとかけらで揃いそうなんだ

つかめない 駈けてく 光の中 広がる世界 まだ 眩しすぎて
終われない 空の果てまで だって僕らはずっと未完成のまま

打ち上げた花火のような祈り
放物線が 僕らの夏も連れてゆく

お願いだ もうちょっと 高く 舞ってよ
作りもののドラマ 今 ひとつだって必要ないんだ

止まれない あふれる光の中 つないだ勇気 ただ 握りしめて
とめどなく はじまる瞬間(とき)へ だって僕らはまだ未完成のまま

泣き声のようなサイレン 陽射し吸い込むダイヤモンド
この熱さだけはきっと忘れない

つかみたい 駈けてく 光の中 描いた未来 今 たぐり寄せて
終われない 空の果てまで だって僕らはずっと未完成のまま


40.SPARK

作詞:吉井和哉
作曲:吉井和哉

目を閉じて始めよう この夜は誰のものでもない
唇を噛み合って 目眩がするほど抱き合って
確かめたい 生きていたい
銀色の大空に 輝く素敵な星を見た
彼方までもう少し 本当の君の顔が見える
愛してたい
頭の中で絶望の花が咲き乱れても
(are you ready to spark?)

新しい何かが俺の中で目覚める世界は回る
君とスパーク愛のスピーク 命は生まれいずれ消えゆく
だからBaby一瞬の火花の中でうごめく獣のように
声を殺して奪い合えれば
永遠なんて一秒で決まる

暗闇の中 すがりつくように
血がめぐるのを確かめている
(are you ready to spark?)

新しい何かが俺の中で目覚める世界は続く
君とスパーク夜はスネーク 心は強くだけど乱れる
真実を欲しがる俺は 本当の愛で眠りたいのさ
恥ずかしいけどそれが全てさ
永遠なんて一秒で決まる
永遠なんていらないから


41.たまには街に出てみよう

作詞:秦基博
作曲:秦基博

もういい加減に答えなんて ここにはないように思えて
負の感情の一切を 作りかけのメロディを
ポケットに押し込み重たいドアを開けた

15時を回り気分とは裏腹 吹く風は平和そのもので
下校途中の歓声と 日なたぼっこする猫のあくびに
こんな悩みもどうでもよく思えた

たまには街に出てみるのも
悪くないような気がした そんな午後

運送屋さん 今日も汗かき荷物と誰かの思いを届けている
商店街のおばさんも 赤ん坊も先生も
みんな 泣きたくなるくらいに生きているんだよ

いつでも街は廻り続けてる
一休みしたなら帰ろう 僕の部屋へ

たまには街に出てみるのも
悪くないような気がした そんな午後


42.29番線

作詞:秦基博
作曲:秦基博

中吊りの見出しが揺れる ゆらっと イラっと
僕が欲しい答え 載ってないみたい

なにしろ線路は続くし いっそ どっか
遠くへ運んでくれたらいいのに 張り裂けそうな日常

想像通り 予定調和だ ゆるやかに目減りしてく未来
気が付けば ほら すでに30手前だ
現実逃避 途中下車なんて そんな勇気もないよって
指くわえたまま ぼんやり窓の外見ていた 電車は進むよ

昨日のミス 頭をよぎる ヤツの笑い顔
独りだけ取り残されていくみたい

定刻を二分程過ぎ 滑り込むプラットホーム
目の前のドアも深呼吸をした 駆け出しそうな焦燥

想定外に 素晴らしい事態も 待っているかもしれないよって
淡い期待の裏 不安をごまかしているんだ
各駅停車 ひとつずつでもいい ただ前に進みたいんだって
景色止まっても 心は加速していくんだ 扉は開いた

想像以上だ めくるめく日々は またたく間に過ぎてゆく
気を抜けば ほら すぐに終着駅だ
半信半疑 どうすればいいのか そんなんわからなくたって
最終電車が来るまで戦うべきだ また今日が始まる


43.透明だった世界

作詞:秦基博
作曲:秦基博

あの日 ホントに失ったものって何だったっけ
とうに忘れてしまったよ

夕暮れで 二人 少しずつ見えなくなっていって
それなのに 僕ら 帰れずにいた

どこかに 壊れそうな脆い心
強がる言葉で覆って隠してる 覆って隠してる

サヨナラ 会えなくなったって 僕らは続きがあるから
君のいない世界だって走るよ いつかの痛みも越えて

割れたガラスのかけら 草むらの匂い 夏の傷口
ねぇ 君は今 どこにいるの

澄み切った水も いつしか鈍く濁ってしまって
気づいたら 僕も 大人になってた

ゆらゆら 水面 乱反射していた
光は今でも輝き渡ってる 輝き渡ってる

サヨナラ あの日 手を振って あれから君も変わったんだろう
それでも生きていくんだって いくつも泣きたい夜を越えて

あの日 ホントに失ったものって何だったっけ

サヨナラ 会えなくなったって 僕らは続きがあるから
僕が創る世界なんで走るよ いつか見た未来も越えて


44.My Sole, My Soul

作詞:秦基博
作曲:秦基博

今日はスニーカーを履いたよ 次の駅まで歩いてみよう
使い古しくらいがきっとちょうどいい

軽快なリズムに合わせて 流れ始めるメロディに
自然と早くなる僕のBPM

さりげなくて ありきたりだって とても大切なんだよ
力を抜いて いつも通りでいいから 自分のペースで

今日はブーツを履いたよ 勝負の時間が迫り来る
大きめなくらいがきっとちょうどいい

踏み出した一歩の重みが 地面を確かにつかんでく
それがまた僕を前へと進ませる

おおげさじゃなくて 勇気がわくんだ とても特別なんだよ
負けそうだって やるしかないって 靴ひも 結び直した

今日はサンダルを履いたよ 君と夕食の買い出しへ
ゆるすぎるくらいがきっとちょうどいい

君はシチューの気分みたい 偶然に僕も一緒だよ
これってたぶん さっきのテレビのせいかな

何気なくて ありふれてたって とても愛おしいんだよ
僕らだって 二つで一つなんで 離れないように


45.メトロ・フィルム

作詞:秦基博
作曲:秦基博

こないだの雨で白い靴は汚れた
携帯の充電は切れそうで切れない
近頃 夜中 テレビばかり観てる
彼女にはもう ずいぶんと会っていない

そろそろ髪を切りにいかなきゃな
仕事はうまくこなしてると思う
子どもの頃からすぐ迷子になるよ
今だって迷ってばかりいるよ

電車は長い東京の地下をくぐり抜け 川沿いの景色が顔を見せる
夕映えに燃える景色があらわれるんだ

イヤホンの中の音楽は とうに途切れてしまったのに
それに気付かないくらい 僕の中の僕と話した
ほんの少しの勇気とやさしさが あの日あったなら
そんな言い訳を何万回も繰り返す 今日も

遠くでともる あれは窓明かり
飛行機雲は どこまでも続いてく
そう言えば しばらく実家にも帰れてない
元気かどうか 時々 心配になるんだ

それぞれ胸の寂しさの中をくぐり抜け 僕もまた小さな改札を出る
ふいに再生ボタンを押してみるんだ

イヤホンの中の音楽で いつもの街が変わっていく
通い慣れてる道も フィルム映画の様に映った
あの日よりは勇気とやさしさを 持ててるのかな
背中を押すようにピアノはフレーズを繰り返す 帰ろう


46.ツバメ

作詞:山崎将義
作曲:山崎将義

霞の向こうに新宿が見える
ツバメはうまくビルを縫ってゆく
今年はゆっくりと春がおとずれる

コインランドリーは歩いて2分
軽い口笛は少しの余裕
人ゴミだけは苦手だけれど

そっちには僕の声とどいてますか
擦れ違う季節に思いをよせている
多分ね きっと変わらない この先もどこにいても

外食ばかりじゃ やっぱいけないね
タバコの量もちょっと多いかもね
少しなげやりになってるかもね

単純に物を考えるようにしてる
そうでなくたって手に余るから
僕にできること ただそれだけを

どっかで僕の唄 聞けますか
風に乗せるつもりで必死でつむいだけど
幸せずっと祈ってる この街のどこからでも

そっちには僕の声とどいてますか
擦れ違う季節に思いをよせている
多分ね きっと変わらない この先もどこにいても


47.パレードパレード

作詞:秦基博
作曲:秦基博

君はしたいことばかり済まして 僕の話を聞かない
気もそぞろにお次はメリーゴーラウンド

回転木馬 ぐるりと廻って また元通りみたい
まるで今日のふたりを見てるみたい

いっそのこと 君を奪い去れれば 何もかもが変わるのに
微妙な距離を残したまま 僕ら えらくさみしいパレード

長蛇の列 人気のアトラクション 最後尾で二時間
これは無理ねと 向かう がら空きのコーヒーカップ

三半規管 ぐらりと揺られて 壊れ始める世界
君の顔が二つに見えるみたい

いっそのこと 君と混ざり合えれば 何か少しわかるのに
目眩の中 溶け出してゆく 僕ら 土曜日のマーブル模様

君はしたいことばかり済まして 僕の話を聞かない
おなじところ ぐるぐる メリーゴーラウンド
僕もしだいに疲れてきたのか 君の話が聞けない
やっとこで こぎ着けた このプレイグラウンド

いっそのこと 君を奪い去れれば 何もかもが変わるのに
微妙な距離を残したまま 僕ら 今は とにかくパレード

終わりもせず 始まりもしないまま 続くパレード


48.ドキュメンタリー

作詞:秦基博
作曲:秦基博

街に注ぐ わずかばかりの光 暗い雲の隙間からこぼれる
こんな潤んだ目じゃ 晴れ間にもすぐに気付けない

最近はちょっと無口になることが多い 会話だってどこか上の空で
考え過ぎちゃうんだ 優しい言葉すら聞こえない

舞い上がる雫 けむる憂鬱と白いスニーカー
差しっぱなしの傘をおろして 空を見上げる

雨上がり 泣きたがり すがるように 祈るように 虹を待ち
立ち止まり 独りきり 上を向いてるのに 涙こぼれそう

例えばいつも僕は僕のことばかり ちっぽけな水たまりの中の世界
できるならこれからは 誰かの為に生きてみたい

歩道橋渡る 階段の手前 とまどうベビーカー
何気なく手を貸す小学生たち ふいに見かける

雨上がり 泣きたがり あたたかに やわらかに 滲む街
それぞれに 独りきり 上を向いてるのに 涙こぼれそう

雨上がり 泣きたがり 嘘のように ビルの上に 虹が立ち
振り返り 独りきり 歩き始めたっていうのに 涙こぼれそう


49.彼女の恋人

作詞:Noriyuki Makihara
作曲:Noriyuki Makihara

僕の車にそんな風に
かんたんに乗れるんだね
確かにちゃんと家まで
送るつもりだけど
僕とあいつの間にいつか
入り込んできた君を
最初に好きになったのを
二人は知らない

雨続き終わった今夜
星がたくさん見える
あいつの前でならどんな
顔できれいねと言うの?

勇気だけじゃできない
ことがある
彼女の恋人は 僕の友達
でももしこの車に
ロケットがついてたら
あの星空へ連れさりたい

日頃は僕の方が割と
もてる方なんだけど
ここぞと言う時には
あいつがさらってく
自分の親友だから
いいやつに決まってるけど
友達ではじまった
三人だから困る

気持ちのアクセルなかなか
踏み込めない僕は
出足がよくないといつも
教習所でも言われてた

星の数ほどいる人の中で
どうして君が好きなんだろう
星の数ほどの人の中一番
不幸だなんて思わないけど

僕一人だけが友情なんて言葉出して
悩むくやしさより 二人が
似合うのがもっとくやしい

星の数ほどいる人の中で
君と出会ったのは嘘じゃない
だから僕の車に
ロケットがついてても

どこへもつれさらない
僕のものじゃなくても
君がやっぱり 好きだから


50.夕凪の街

作詞:秦基博
作曲:秦基博

夕凪の街で 不意にバスを降りたんだ
大好きだった君と暮らした街

神社まで続く 桜並木の途中で
君によく似た誰かを見つけたから

あれからずっと 振り返ってばかり すぐに結びついてしまうよ
海猫の声が遠く響いた 彼等はどこへ向かうつもりだろう

あの日も空を見上げて つないでた手は ほどけて
さよならもうまく言えないままで 僕らは途切れたんだ

潮騒が 胸の鼓動 掻き消していった
もう聞こえない 思い出の中でしか

これからきっと 君以上に 好きな人になんて出会えない
止まったまま 動けない影が 暮れてく夕陽に形を変えるだけ

ありもしない羽をイメージして 飛べたら君に会えるって
今でもこんな夢みたいなこと 考えてしまうんだよ

あの日の空を重ねて 届かない手を 伸ばして
つぶやいた僕のさよなら 君にも 聞こえているのかい

夕凪の街で 不意にバスを降りたんだ
大好きだった君と暮らした街


51.ラーメン'95

秦基博+大橋卓弥(from スキマスイッチ)
作詞:岡本定義
作曲:岡本定義

誕生日には何を買ってあげようかな
大丈夫だよ貯金が少しあるから
ああ 愛してる
ああ 君のこと
ラーメンがのびる前にたべちゃおうよ

ああ 愛してる
ああ 君のこと
カーテンがわらうようにゆれている
カーテンがわらうようにゆれている