1.エンドロール
作詞:秦基博
作曲:秦基博
シャーベット 都会の雪は すぐに融けて消えてしまうんだ
あっけないラストシーン いつか君と歩いてた道
冷たく 濁ってく アスファルトは後悔の色
僕には ただひとつ 小さな温もりも守れなかった
とぎれた ふたり
ねぇ いつもなんで 僕はどうして 肝心なことだけが言えないで
ねぇ 今になって もう遅いって ずっと あの日のままで
君はいない ひとりきりの街で 舞う雪を見ていた
かじかむ指先の 感覚が薄れてく様に
いつしか幸せは 当たり前の中に埋もれた
凍った 喉の奥 白いため息の向こうで
ちらちら 降り続く 雪の陰に 君を探してしまう
えぐれた いたみ
ねぇ あの日なんで 君はどうして 不自然なくらいに はしゃいでて
ねぇ 終わりだって 戻れないって きっと わかっていたの
僕はいない どこかで今 君も この雪を見てるかな
なくした みらい
ねぇ いつもなんで 僕はどうして 肝心なことだけが言えないで
ねぇ 会えなくって 忘れられなくて ずっと 歩いていくよ
誰もいない 白黒の世界 僕は ただ君を想うよ
2.トラノコ
作詞:秦基博
作曲:秦基博
また嘘をついてしまう 嫌われたくなくて
お茶を濁してしまうんだ
トマトも嫌いだし サーフィンなんて出来ないし
いつまででも距離は縮まんない
想ってるばっかじゃ始まらないんだ
何も伝えてないのと同じだろ
顔と顔を合わせて 今日はちゃんとその目を見て
言えずにいた言葉があるんだ 君が好きだ 好きなんだ
届いてるかな 声聞かせて
電話やメールも悪くはないけど
こうやって温度で感じたい
格好つけたいっていう格好悪さなんて
格好よくサッと捨てちゃいたいな
想ってるソレを 飾らないアレで
うまく伝えなくたっていいんだよ
指で触れてみたくて あわよくばギュッと抱きしめたくて
言えずにいた言葉があるんだ 君が好きだ 好きだから
響いてるかな 声聞かせて
たった2文字がなんで すっと口から出ない
いまひとつ 踏み出せない 虎穴の外で何も得ずのまま
ことなかれ主義 根っからの優柔不断
外見や噂よりも内面で勝負だって
言い聞かせたところで 土台が無理な話で
だけど うん だが しかし いや むしろ もう無理だって
堂々巡り
迷ってるばっかじゃ進まないんだ
あとは伝える勇気だ わかってる
顔と顔を合わせて 体と心を震わせて
言えずにいた言葉があるんだ 好きだ 好きだ 好きなんだ
また会えるかな 声聞かせて
3.恋の奴隷
作詞:秦基博
作曲:秦基博
考えることはただひとつ やわらかで卑猥なあなた
がんじがらめのこの胸を いっそう苦しくさせるのです
まともな恋は出来そうにない つまりは欠陥品なのです
気付かぬふりはもう止めました 誰も知らない 心根に
僕を恋の奴隷にして下さい
長い髪の先の先に まとわりつく気怠さの様に
僕は恋の奴隷になります
さげすみに濡れた唇を 中指でなぞってみた
すえた香りに溺れてく 胸の箍(たが)を外そう
僕を恋の奴隷にして下さい
本当の愛なんてきっと 都合のいい幻想だろうから
今は恋の奴隷になります
堕ちる様は滑稽で 喜劇のような 悲劇のような
お願いします 笑うのをやめて
せめて眺めるだけにして
僕を恋の奴隷にして下さい
咲き誇る花を摘みました 流星に願うまでもない
僕は恋の奴隷になります
4.1/365
作詞:秦基博
作曲:秦基博
36.5℃の温もりしか僕にはないけど
君の孤独を少しはあたためてあげられるといいな
365日の一日しか例えばなくても
胸の鍵は開くんだ まずは君が君を信じてみてよ
「はじめて」の魔法が解けたあとでも
新しい今日には 出会えるはずだから
始めよう いま始めよう 誰も知らない僕らへ
何度でも生まれ変わるよ
いつかは また笑えるよ ねぇ笑ってよ 今は嘘でもいいから
大丈夫さ 強がったすぐあとで 泣いてしまっても
360°回って 元の場所に戻ったとしても
景色は確かに違うんだ その度にね 別の意味を知るのさ
「はじめて」の経験が刺激的でも
繰り返すその先で 出会えたならいいな
旅立とう いま旅立とう 誰も知らない僕らへ
無理なんて決めつけないでよ
いつかの棘が痛んでも まだ疼いても 今はひとりじゃないから
大丈夫さ 心配しなくてもいい うまくやれるよ
会いたいな 会いたいな もう一回 会いたいな
忘れない 約束なんていらない 終わりはないから
始めよう いま始めよう 誰も知らない僕らへ
何度でも生まれ変わるよ
いつかは また笑えるよ ねぇ笑ってよ 今に本当になるから
大丈夫さ 僕らは強くなれる ここから始めよう
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