男の酒/男の花道/男の星座

秋岡秀治 男の酒/男の花道/男の星座歌詞
1.男の酒

作詞:吉岡治
作曲:岡千秋

男ひとりの 手酌の酒は
燗もあつめな にがい酒
酔ってどうなる 明日じゃないか
胸の寒さを 胸の寒さを
訊くな覗くな 露地あかり

まるい卓袱台(ちゃぶだい) あいつとふたり
心づくしの 皿小鉢
よせよ今さら 未練じゃないか
惚れていりゃこそ 惚れていりゃこそ
渡りきれない 川もある

苦労くの字に からだを削る
そんなおんなに 春はいつ
はしご酒して はずみをつける
別ればなしを 別ればなしを
なまじとめるな 夜の雨


2.男の花道

作詞:吉岡治
作曲:岡千秋

一に稽古だ 三四に稽古
耐えて根性で ぶち当たれ
十と五尺の 土俵の上で
散らす火玉の あゝ大勝負
かけて悔いない かけて悔いない この命

俺の往く道 相撲と決めた
決めたその日に 棄てた恋
壁にはじかれ 奥歯を噛んで
白か黒かの あゝ星を取る
敵は我なり 敵は我なり 己なり

櫓太鼓が 川面を渡る
泣くな綱とる その日まで
磨け国技の 心技を体を
砂にまみれて あゝ咲かす花
晴れて男の 晴れて男の 花道を


3.男の星座

作詞:吉岡治
作曲:岡千秋

ああ お前の骨なら 拾ってやると
まるで任侠の 義兄弟
なじみの屋台の コップの酒が
腐れ縁だと また笑う また笑う

ああ しょせんは独りと お前は 云うが
人という字は 支え合う
生まれも育ちも 他人じゃあるが
何故か気が合う 血が通う 血が通う

ああ 愚痴など云うまい 女じゃないぞ
浮く日沈む日 いろいろさ
見上げる夜空に 男の星座
キラリ流れて 何処へゆく 何処へゆく