1.私の一番きれいだった頃 ~白線流し~
作詞:東海林良
作曲:三枝成彰
雪解け水に 猫柳
陽は輝いて 美しく
君と歩いた 飛騨の里
恋の切なさを 知りました
椿一輪 色づいて
心の誓い 密やかに
契り流した 青春の川
白線流し 白線流し
私の一番 きれいだった頃
あの頃の 君に逢いたい
都へ巣立つ 鳥が舞う
夢幻(ゆめまぼろし)と 微笑浮べ
君を讃えて 見送ろう
恋のはかなさ 知りました
雪持ち竹の 折れる音
祈りを砕く 風の音
奏でるように 星座きらめいて
白線流し 白線流し
私の一番 きれいだった頃
あの頃の 君に逢いたい
白線流し 白線流し
私の一番 きれいだった頃
あの頃の 君に逢いたい
2.犬鳴(いぬなき)情歌
作詞:村田忠秋
作曲:中島昭二
ゆかた湯あがり 鏡の中を
のぞく口紅 女の秋に
しみて泣くよな 犬鳴きしぐれ
にくさ裏ぎり こころ傷
わすれ旅です 和泉山脈(いずみさんみゃ) 渓谷の宿
猟師守って うらみの大蛇
罪なあやまち 犬塚かなし
昔伝説の 犬鳴きしぐれ
愛がもつれた 身の上が
なぜか似てます…和泉山脈(いずみさんみゃく) 二瀬川
ゆけば滝音 お不動様へ
あわす両手に 着物の裾に
もみじ散らした 犬鳴きしぐれ
憎さばかりじゃ 明日がない
すぐに晴れます 和泉山脈(いずみさんみゃく) 通り雨
3.泉州男肌
作詞:村田忠秋
作曲:中島昭二
梅雨を破った 七月の
入道雲(にゅうどうぐも)を おどろかす
男 太鼓が 天をつく
かつげ ふとんの 大総はねりゃ
あれが あれが
あれが泉州(せんしゅう) 夏の華
ゆかた姿の 駒下駄の
はやす調子は 竹に虎
息をあわせろ 足さばき
ゆすれ 魂 一つになれば
ひびく ひびく
ひびく太鼓が 地をたたく
昔 花街 近木新地
坂をはさんで 中之町(なかのちょう)
のぼる太鼓は あばれ龍
ここが 見せ場だ 貝塚祭り
あせが あせが
あせが飛びちる 男肌(おとこはだ)
4.幻燈歌
作詞:荒木とよひさ
作曲:柴田遊
愛しきれない あなたのことを
いつも涙が 見え隠れ
息を殺して 抱かれても
どこか覚めてる あなたの背中
女と男 薄い毛布で
肌をよせて 眠っても
あゝ ちがう夢で
あなたは心を着換えてる
ひとつになんか なれないけれど
それでも好きだと… いうのなら
抱かれきれない あなたの中で
胸に別れを 忍ばせて
そっと涙に いい聞かせ
いつか帰らぬ あなたの背中
昨日とあした 枕灯消して
時を止めた 月夜でも
あゝ ちがう夢で
あなたは誰かに逢いにゆく
悲しいだけの 終りがきても
それでも好きだと… いうのなら
あゝ ちがう夢で
あなたは心を着換えてる
ひとつになんか なれないけれど
それでも好きだと… いうのなら
5.十九の春
神野美伽+後藤次利
作詞:沖縄俗謡歌・補作詞:本竹裕助
作曲:沖縄俗謡歌
私があなたに ほれたのは
ちょうど 十九の春でした
今さら離縁と 言うならば
もとの十九に しておくれ
もとの十九に するならば
庭の枯木を 見てごらん
枯木に花が 咲いたなら
十九にするのも やすけれど
みすて心が あるならば
早くお知らせ 下さいね
年も若く あるうちに
思い残すな 明日の花
一銭二銭の 葉書さえ
千里万里と 旅をする
同じコザ市に 住みながら
あえぬ吾が身の せつなさよ
主さん主さんと 呼んだとて
主さんにゃ 立派な方がある
いくら主さんと 呼んだとて
一生忘れぬ 片思い
奥山住まいの ウグイスは
梅の小枝で 昼寝して
春が来るよな 夢をみて
ホケキョ ホケキョと 鳴いていた
6.月の法善寺横町
神野美伽+後藤次利
作詞:十二村哲
作曲:飯田景応
包丁一本 晒(さらし)にまいて
旅へ出るのも 板場の修業
待ってて こいさん
哀しいだろうが
ああ 若い二人の
想い出にじむ法善寺
月も未練な 十三夜
こいさんが私を初めて法善寺へ連れて来てくれはったのは
「藤よ志」に奉公に上った晩やった。
早う立派な板場はんになりいや言うて、
長い事水掛不動さんにお願いしてくれはりましたなァ。
あの晩から私は、私はこいさんが好きになりました。
腕をみがいて 浪花に戻りゃ
晴れて添われる 仲ではないか
お願い こいさん
泣かずにおくれ
ああ いまの私には親方はんにすまないが
味の暖簾にゃ 刃が立たぬ
死ぬ程苦しかった私らの恋も、親方はんは許してくれはった。
あとはみっちり庖丁の修業を積んで一人前の料理人になる事や。
な、こいさん、待っててや。ええな、こいさん。
意地と恋とを 庖丁にかけて
両手あわせる 水掛不動
さいなら こいさん
しばしの別れ
ああ 夫婦善哉
想い出横町法善寺
名残りつきない 燈がうるむ
7.旅の宿
神野美伽+後藤次利
作詞:岡本おさみ
作曲:吉田拓郎
浴衣(ゆかた)のきみは尾花(すすき)の簪(かんざし)
熱燗徳利(あつかんとっくり)の首つまんで
もういっぱいいかがなんて
みょうに色っぽいね
ぼくはぼくであぐらをかいて
きみの頬と耳はまっかっか
ああ 風流だなんて
ひとつ俳句でもひねって
部屋の灯をすっかり消して
風呂あがりの髪 いい香り
上弦の月だったっけ
ひさしぶりだね
月見るなんて
ぼくはすっかり酔っちまって
きみの膝枕にうっとり
もう飲みすぎちまって
きみを抱く気にも
なれないみたい
8.私の青空
神野美伽+後藤次利
作詞:G Whiting・訳詞:堀内敬三
作曲:W Donaldoson
夕暮れに仰ぎ見る 輝く青空
日暮れて辿るは わが家の細道
せまいながらも楽しい我家
愛の灯影のさすところ
恋しい家こそ 私の青空
ラララ…
せまいながらも楽しい我家
愛の灯影のさすところ
恋しい家こそ 私の青空 青空
9.商人(あきんど)
神野美伽・オール巨人
作詞:松井由利夫
作曲:聖川湧
(男)一に一足(た)しゃ 二になる勘定(こたえ)
(男)それを三にも 五にもする
(男)吹けば飛ぶよな 算盤玉で
(男)夢をはじいて 身をけずる
(男)商人(あきんど)一代 ただひとすじに
(セリフ)「俺はなあ、商いに命をかけとんねん
そのうち、この浪花の空に、
ふたりのでっかい城を
建てたるから せやから
黙って 黙って ついて来てぇなぁ」
(女)生きる道連れ この人だけと
(女)決めて苦労の 束ね髪
(女)泣いた数だけ 大福帳も
(女)いつか厚みを 枡酒に
(女)しみじみ寄せ合う 夫婦のこころ
(セリフ)「浪花の女は、この人と心に決めた
男はんのためやったら
火の中 水の中 地獄の果てまでも
ついてゆきます
あんた、きばってや!」
(男)意地の縦縞 この前掛けに
(女)しみた 涙が 宝だと
(男)胸にきかせて 揉まれて 燃えて
(女)くぐる浮世の 花吹雪
(男女)商人一代 暖簾がいのち
10.愛の夜ばなし
神野美伽&マヒナスターズ
作詞:杉紀彦
作曲:弦哲也
(女)忘れていたわ 久々よ
(女)気持ちが溶ける あなたには
(男)だれかに似てる 雰囲気が
(男)思い出させる うずかせる
(男女)こんな夜 こんな二人
(男女)どこにでもある 夜ばなしだけど
(女)つづけましょうよ 終わりまで
(男女)昨日が昔に なるように…
(男)おとな気ないと 分かっても
(男)離れたくない 外は雨
(女)心の傷は 見せないで
(女)私気遣う にくい人
(男女)こんな夜 こんな二人
(男女)時がすぎれば 他人の二人
(女)それでもいいわ このままで
(男女)心をあずけて ゆれて行く…
(女)いつもの私 脱いでいい
(女)乱れてみたい あなたには
(男)ひとみの奥が ぬれている
(男)髪の匂いが 泣かせるね
(男女)こんな夜 こんな二人
(男女)メランコリーな 夜ばなしだけど
(男)どこかに愛が 隠れてる
(男女)抱いたら人生 変わるだろう
11.犬鳴情歌
作詞:村田忠秋
作曲:中島昭二
ゆかた湯あがり 鏡の中を
のぞく口紅 女の秋に
しみて泣くよな 犬鳴きしぐれ
にくさ裏ぎり こころ傷
わすれ旅です 和泉山脈(いずみさんみゃ) 渓谷の宿
猟師守って うらみの大蛇
罪なあやまち 犬塚かなし
昔伝説の 犬鳴きしぐれ
愛がもつれた 身の上が
なぜか似てます…和泉山脈(いずみさんみゃく) 二瀬川
ゆけば滝音 お不動様へ
あわす両手に 着物の裾に
もみじ散らした 犬鳴きしぐれ
憎さばかりじゃ 明日がない
すぐに晴れます 和泉山脈(いずみさんみゃく) 通り雨
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