暫存1

石原裕次郎 暫存1歌詞
1.思い出さがし

作詞:五輪真弓
作曲:五輪真弓

久し振りねと うしろから
ぽんと背中を 叩いた人がいる
振り向けばなつかしい はにかむ様な君がいた
あれから どうしていたのかい
素敵な恋を したのかい
そんなに綺麗になって
別れたこと 悔やませる様に

やせたみたいと 眉をよせて
からだを気づかう 心は変らない
そういえばあの頃は つれない素振りをしたっけ
あれから どうしていたのかい
誰かと 幸せでいたのかい
それぞれの冬を越えて
めぐり逢えたね 昔の様に

あれから どうしていたのかい
素敵な恋を したのかい
馴染みの店の カウンター
今はふたり 思い出さがし


2.想い出はアカシア

作詞:山口洋子
作曲:弦哲也

きれいになったね あのころよりも
幸せなんだろ あいつとふたり
めぐり逢えたら 人妻の
銀の指輪が 痛かった
想い出はアカシア
別れの白い花

忘れたことなど 一度もないさ
覚えているかい このペンダント
ごめんなさいと 泪ぐむ
俺も悪いと 眼をとじる
想い出はアカシア
二人の白い花

結ばれなくても 男の恋は
胸の想いを 消さずに点す
きっといまごろ 札幌は
夢も色づく 日昏れ刻
想い出はアカシア
瞼の白い花


3.思い出ホテル

作詞:岩谷時子
作曲:鈴木邦彦

窓辺の海は 日暮れて
港へ帰る 船もない
ホテルにひとり 都会を捨てて
波の音を 聞きに来たのさ

風にゆれながら 消えた年月が
ぼくの胸にしみて 戻ってきた
君のおもいでよ 君のほほえみよ
ここへおいで 今宵せめて夢を見よう

ふりむけば今 ぼくにも
港へ帰る 船はない
本当の恋は一度きりで
愛の海を 時は流れた

星を灯に 風によいながら
誰か僕の胸に しのんで来た
君のおもいでよ 君のぬくもりよ
ひざを抱いて 霧のような夢を見よう

風にゆれながら 消えた年月が
ぼくの胸にしみて 戻ってきた
君のおもいでよ 君のほほえみよ
ここへおいで 今宵せめて夢を見よう


4.おもかげの女

作詞:杉紀彦
作曲:伊藤雪彦

(ルルル……)
さびしい顔に 紅をさし
微笑ってみせた いとしいおまえ
苦しい恋と 寄り添って生きて
春も知らずに 夢が散る
はらはら落葉 おもかげの女

(ルルル……)
かぼそい肩に ふりしきる
小雪のような 哀しいかげよ
こころにいつも 消えない愛を
抱いたおまえが 遠ざかる
忘れものか おもかげの女

(ルルル……)
あしたが見えぬ 暗がりで
今日だけ生きた ふたりの月日
寒がるおれに ぬくもり呉れた
優しいおまえの あつい肌
灯りがほしい おもかげの女

(ルルル……)


5.涙は俺がふく

作詞:なかにし礼
作曲:弦哲也

泣いたらいいさ 女は泣くもの
あとで可愛い 笑顔を見せるもの
幸せを 見失い
死ぬほど 苦労したんだね
泣くがいい 泣くがいい
涙は俺がふく

やつれるほどに それほどけなげに
俺の帰りを 待っててくれたのか
お前こそ 大切な
人だと やっと 気がついた
泣くがいい 泣くがいい
涙は俺がふく

杏の花が 薄紅色だよ
丁度 去年の別れの頃のよに
もう二度と お前には
悲しい思い させないさ
泣くがいい 泣くがいい
涙は俺がふく


6.遥かなる愛

作詞:二条冬詩夫
作曲:村沢良介

思いがけない 別れのほうが
愛しつづけた お前のためさ
つらい つらい ああ
別れ雨ふる 街の灯が
夜更けの 波止場へ つづく路

俺の両手に 埋めた肩が
もえりゃお前が 苦しむだけさ
泣くな 泣くな ああ
船が汽笛が 灯台が
明日の別れを つらくする

かわいお前の こころの海に
帰る男は この俺だけさ
いつか いつか ああ
めぐり逢う日を いつまでも
仲よく鴎と 待つんだぜ


7.黎明

作詞:阿久悠
作曲:三木たかし

旅立ちには 手を振れない
駆け寄って 声もかけない
踏み出す 爪先には
新な時代の土がある
あゝ 若い子よ 背中で語れよ
あゝ 陽炎が 揺れる背中で

時はゆき 人の姿は変り
だけど若い子よ 夜明けは巡り来る

ふりかえれば もう見えない
立ちどまり 過去は呼べない
嵐にもみしだかれ
理想は砕けてしまっても
あゝ 若い子よ 瞳にうつせよ
あゝ 流れ雲 走る早さを

時はゆき 人の姿は変り
だけど若い子よ 夜明けは巡り来る

時はゆき 人の姿は変り
だけど若い子よ 夜明けは巡り来る


8.ロンリーナイト・ロンリーウェイ

作詞:松本礼児
作曲:浜圭介

※LONELY NIGHT LONELY WAY
もうこんなに来てしまった
LONELY NIGHT LONELY WAY
若い日は 遠いまぼろし※

頬を過ぎる 北の風が
くわえ煙草の 煙りを散らす
すれ違う若者が まぶしくて
重いため息 街角に捨てる
駅に向う 背中ごしに
酔った笑いが 追いかけてくる
露地裏の空き缶が カラカラと
風に吹かれて 泣きながら踊る

(※くり返し)

汗と夢を分かちあった
友はどうしているのだろうか
立ち止まる 足下に青春の
にがい涙の想い出が絡む

(※くり返し×2)


9.雪なさけ

作詞:池田充男
作曲:木村好夫

あゝ愛されて このまま散りたいと
おまえが泣けば 雪が舞う
膝にくずれる ちいさな肩を
抱きしめりゃいとしさ沁みて
わかれ わかれ話が 辛くなる
辛くなる…

あゝ幸福な 妻にも出来ないで
想い出ばかり のこすのか
白いうなじの おくれ毛そっと
指先でかきあげながら
俺も 俺もこころで 泣いている
泣いている…

あゝ夜がふけて ねむれぬ枕辺に
さだめの川の音を聞く
好きで添えない 俺たちふたり
どこへ行く 明日はどこへ
旅の 旅のおわりが 近くなる
近くなる…


10.帰り道別れ道

作詞:増永直子
作曲:鈴木淳

優しく肩を抱かれてみたい
せめて一度甘えたくて
横顔をのぞく
目をそらし足も止めず
帰り道たどって
何気ないその顔が
今夜は憎い

かたてを組んで歩いてみたい
愛のささやき待ちつづけて
うつ向いて歩く
街の灯を顔に映し
別れ道近づく
さりげないその言葉
心に痛い

淋しげなうしろ姿
街角に消えてく
約束もないままの
別れが辛い


11.引き潮

作詞:杉紀彦
作曲:三木たかし

男はいつでも何処かへ行く
多分 男の故郷は漂白だろう
だからどんなに愛しあっていても
その為に旅をやめることはしない
どうか こんな夜明けを
別れだと思わないで欲しい…さよなら

ありがとう あなた すてきな思い出
二人で暮らした日々は もう帰らないわ

ありがとう あなた あなたのぬくもり
忘れず生きて行きます 淋しい時でも

白い船にのり 夜明けの旅に出る
鳥のように気ままな 海に生きる人よ

ありがとう あなた 潮がひくように
優しく消えて行くのね あなたの船影

青い砂浜の 名もない花びらが
風のようにはかない 恋をした明け暮れ

ありがとう あなた 潮がひくように
優しく消えて行くのね あなたの船影

泪あふれて名前叫ぶ 海辺にまた陽がのぼる


12.残雪

作詞:渋谷郁夫
作曲:久慈ひろし

月影に 残雪冴えて 山は静かに眠る
山小屋の ひそけき窓に 夢は流がるる
雪に埋もれし 花か
遠き 初恋の女(ひと)
思い出の 榾火(ほたび)は燃えて 胸に迫りくる

遥かなる 残雪淡く 愛の誓いも虚し
涙して 谺(こだま)を追えど 闇に消えゆく
雪に埋もれし 花か
遠き 初恋の女
白樺の 林の道を たどる人もなし
たどる人もなし


13.番外野郎

作詞:杉野まもる
作曲:山本直純

昨日があって今日のない
死にっぱぐれのこのおれが
明日の命と引きかえに
お前を好きになったのさ
あゝおれ達ゃ番外野郎

生きて帰れるあてもない
それを承知で惚れたのは
せめてお前の面影を
抱いて死にたいそれだけさ
あゝおれ達ゃ番外野郎

初めて逢ったその日から
死ぬも生きるも同じなら
いっそ地獄で二人して
真赤な恋を咲かせよう
あゝおれ達ゃ番外野郎

幸せなんて始めから
ありはしないさ死んだなら
誰も知らない野の果てで
泣いてくれるか名無し草
あゝおれ達ゃ番外野郎


14.雨

作詞:荻原四郎
作曲:上原賢六

島の入江に 雨がふる
なごりの春の 日の昏れを
うすいえにしの 虹かけて
銀の絲(いと)ひく 雨がふる

虹のうしろに 浮いてでる
あの娘のやせた うしろ影
人の噂も 跫音(あしおと)も
絶えてきこえぬ 国恋し

読んで呉れるか この手紙
いまさら出せる 義理じゃない
紅い切手を 貼(は)る手さえ
ほそく震える なさけなさ

俺のこころに 雨がふる
入江の磯の 白砂に
恋のおわりを しとしとと
離れ小島の 雨がふる


15.男の横丁

作詞:猪又良
作曲:村沢良介

おいらが歩けば おいらの背中に落葉がそゝぐよ
初恋を失くして来たけれど 溜息は出ないぞ元気だぞ
めそめそするなよ 横丁の灯りよ

おいらは男だ 男の気持ちが判らぬやつには
いつまでも未練を持つものか
小雀がねぐらを追われても
ぴょんぴょんはねてる 愉快な道だよ

あの娘の噂は おいらに聴かずに雀に聴きなよ
思い出も涙も ありゃしない
男には男の道がある
めそめそ降るなよ 横丁のしぐれよ


16.俺は東京のタフ・ガイさ

作詞:大高ひさを
作曲:大森盛太郎

酒は好きだが喧嘩は嫌やだ
野暮な人情は なお嫌やだ
さあさ乾杯 くよくよするな
辛い夢など 地獄へ消えろ
肩で風切る 若さが元手だよ
俺らは東京のタフ・ガイさ

命がけなら惚れてもやるぜ
嵐呼ぶよな 恋ならば
拗ねた素振り イカすじゃないか
そこで泣かれちゃちょっぴり困る
肩で風切る 若さが元手だよ
俺らは東京のタフ・ガイさ

銀座、 新宿 女も酒も悪かないけど おい兄弟
こんな晩にゃ夜更けの空へ
腹の底から怒鳴ってみろよ
肩で風切る 若さが元手だよ
俺らは東京のタフ・ガイさ


17.俺は渡り鳥

作詞:吉田弘
作曲:上原賢六

何処へ行くかときかれても
あてがあっての旅じゃない
いつかのまンまさ 俺は渡り鳥
(セリフ)
おい 冷たい人って言うのかい…。
そいつは俺らのせいじゃない
背なに吹いてる 北風さ

褪せたジャンパーのポケットじゃ
銀貨が哀しい 音を上げる
昔の稼業を思い出してるが
(セリフ)
おい もいちど弾けって言うのかよ…。
抱いたギターが 笑うだろ
足を洗った いまとなりゃ

夢で昨日も 故郷の娘が
便りお呉れと 言っていた
元気でいるよと書いてやりたいが
(セリフ)
おい 書いたらどうだって言うのかい…。
そいつはちょいと罪だろう
そんな値打ちは 俺にゃない


18.黄色い月

作詞:萩原四朗
作曲:野崎真一

古い さびれた 桟橋を 渡れば つづく 街の屋根
俺のうまれた 家の跡かよこの辺り
たたずむ横丁に 夕陽が翳る

無理な 旅して 来はしたが
見るのが 辛い 故郷の月
俺とあの娘が 生木裂かれて泣いたのを
見ていた昔の 黄色い月だ

古い さびれた 桟橋を もどれば 暗い 船が待つ
俺の背中を 二度と呼ぶなよ海燕
あの娘もあの日も 帰らぬものを


19.春愁

作詞:荻原四郎
作曲:上原賢六

春も逝くのだ ふたりも別れよう
ここいらで握った 手を放そう
辛いのは 同じだが-
どこまで行っても きりがない道だ

好きな同志が 一緒になれるなら
この世から涙は 消えるだろう
ままならぬ みじめさを-
俺たちふたりも かみしめる夜だ

死んで済むなら 苦労はないけれど
恋だけがふたりの 皆じゃない
泣きたいが 泣かないで-
星空見ながら さよならをしよう


20.白い浮雲

作詞:萩原四朗
作曲:上原賢六

火を噴く山を 見上げたら
涙こぼれる 二年ぶり
落葉松の林 つきる空に
あの日のままの 雲ひとつ

死んでもやれず 抱きもせず
あの子一人を 山裾に
ふり棄ててにげた
弱い俺が 今更何を 悔みごと

火を噴く山を 見上げても
誰がふたたび 呼ぶものか
ほろにがい影の 白い雲よ
せめては秋の 風に散れ


21.星屑のブルース

作詞:松島敬之
作曲:野崎真一

星の下で 呼んだ
星の下で 探した
あの娘は街にゃ もういない
誰にも知られず 唯ひとり
儚く消えた 可愛い命
ああ抱いてやろ 俺の心に

星の下で 細く
星の下で 哀しく
あの娘の声が 聞こえるぜ
短い恋でも この俺の
心に残る 可愛い瞳
ああ流そうか 熱い涙を

星の下で 捨てた
星の下で 別れた
あの娘が今じゃ 忘られぬ
冷たくされても 泣かないで
ただ俺だけを 愛してくれた
ああ面影が 星の彼方に


22.嵐の中を突っ走れ

作詞:松浦健郎
作曲:真鍋理一郎

風にのって きこえる 男の唄
雨をついて 叫ぶ 男の唄
俺も男さ あの唄をきくと 耐らねえんだ
ひとりでに ひとりでに 燃えて 来やがる
雨の中を 風の中を 嵐の中を 突っ走れ

腕を組んで 歩くと ふたりの唄
頬を寄せて 唄う ふたりの唄
俺も男さ 斯うなって来ると 耐らねえんだ
ひとりでに ひとりでに 湧いて 来やがる
なにも云わず 息もつかず 嵐のように 抱きしめろ


23.銀座夜のブルース

作詞:池田充男
作曲:服部良一

おとな同士さ 俺とお前の仲
愛しすぎても あきはしないのさ
これが銀座 濡れたネオンに 枯葉がうたう
いつも ごきげんな街だよ
あゝ 銀座ブルース

酒にゃ強いが 女にも強いさ
粋なあいつは どこへ消えたのか
これが銀座 タバコの煙 追わないものさ
みんな ゆきずりの溜息
あゝ 銀座ブルース

呑んで踊って 恋に疲れたひと
せめて明日に 夢をつなぐひと
これが銀座 別れたあとの
孤独なこころ なぜか 眠れない夜ふけの
あゝ 銀座ブルース


24.君も生命を

作詞:浜口庫之助
作曲:浜口庫之助

恋よ恋よ どこへゆく
もえてもえて もえつきて
二度ともえなく なったとき
おまえはどこへ 行くのだろう
もしも燃えない 恋ならば
いっそ捨てよか 裏町へ
泣いて泣かれて なぐさめる
せめて仲間の くる町へ

云っていました ある人が
もしもほんとの 恋ならば
捨てちゃいけない 捨てたなら
君も生命を すてるだろう
君も生命を すてるだろう


25.帰郷

作詞:杉紀彦
作曲:野崎真一

歳月の流れを 知らないふりで
岬めぐりの 黒潮が行く
愛しき女よ どこにいる
おまえはすでに 散ったのか

おれを愛した 白い花
瀬戸で別れて もう五年
若さ一途に 故郷を捨てた
男ごころを 責めて呉れ
愛しき女に 逢えるなら
破れた夢も つくろえる
おれの帰郷が 遅すぎて
瀬戸の夜空に 消えたのか

歳月のうつろい 知るのはつらい
逢えぬ想いが なおつらい
愛しき女の 唇よ
思い出だけが 波になる
おれを抱くよな 優しさで
瀬戸の小島を 洗うのか


26.帰らざる海辺

作詞:なかにし礼
作曲:河村利夫

海鳴り 聞いてた君
初めて あわした唇も
ふるえて 汐の香が
ふたりを 包んでた
あの恋を あの恋を
あ…… 奪った波よ

素足で渚を駆け
この手に 飛びこむいじらしさ
あの瞳も 黒髪も
二度とは 帰らない
涙ぐむ 涙ぐむ
あ…… 悲しい海辺

帰らない 帰らない
あ…… いとしい君よ


27.泣きながら微笑んで

作詞:石原慎太郎
作曲:石原慎太郎

逢うときは いつも他人の恋だった
噂と影におびえては 夜霧の森で 泣いていた
恋の終りの 思い出に 泣きながら 微笑んで
ワルツを踊ろうよ

くちづけは いつも別れの味だった
誰も許さぬ 恋だから 街の灯影も 暗かった
恋の別れの 思い出に 泣きながら 微笑んで
ワルツを踊ろうよ

泣きながら 微笑んで ワルツを踊ろうよ
泣きながら 微笑んで


28.泣き虫酒場

作詞:門井八郎
作曲:上条たけし

元気を出せよと なだめた奴が
かげで睫毛を ぬらしてる
小糠雨ふる 場末の街で
なんだかなんだか 知らないが
みんな泣きたく なる酒場

天下を取るよな お風呂敷も
恋に破れた ハンカチも
遠いジンタの ラッパの音に
ぐっしょりぐっしょり
ぬれながら
みんな泣いてる 縄のれん

男が泣きたく なるよな晩は
なまじとめるな さめるまで
思う存分 お泣きなさいと
しんみりしんみり 泣きながら
いつかマダムも 泣いている


29.忘れた虹

作詞:山上路夫
作曲:三木たかし

泣きなよ 泣きたけりゃ お前が好きなだけ
哀しい昔なら 涙で流すのさ
お前が忘れた虹を
涙の中 見つけるのさ
明日も 俺がいる いつでも 俺はいるよ

おやすみ まつ毛とじ いい夢見るんだよ
男を信じろよ 俺なら消えはしない
お前が忘れた虹を 二人だけで 見つけるのさ
明日も俺がいる いつでも俺はいるよ


30.不思議な夢

作詞:なかにし礼
作曲:村井邦彦・日高富明

昨夜不思議な 夢を見た
夢見て泣いて 目がさめた
青い空に 白い雲
風にゆれてる 赤い花
暗い暗いと 思っていたが
結構この世も 明るいじゃないか
それがうれしくて
それがうれしくて
涙ひとつぶ ながれちゃったんだよ

夢がおしえて くれたのさ
季節 季節の 花の色
枝をはなれて散る落葉
人の命の はかなさを
つらいつらいと つぶやきながら
生きてる姿が 本当じゃないか
それがせつなくて
それがせつなくて
何故か他人に やさしくなるんだよ


31.別れの伝言

作詞:荒木とよひさ
作曲:三木たかし

小雨の港横浜
ハーバーライトに 影おとす
淋しげな男の背中よ
my lonely heart 寒い心を
my lonely heart ひきずって
いまも お前を 探していると
伝えて おくれ ああ心よ

別れを忍ぶ桟橋 外国船に
今日もまた 夢たくす 心の旅路よ
my lonely heart 胸のすき間に
my lonely heart 夢うずめ
いまも お前を 探していると
伝えておくれ ああ心よ

my lonely heart 愛のかけらを
my lonely heart あたためて
いまも お前を 探していると
伝えておくれ ああ夜霧よ


32.別れの言葉に接吻(くちづけ)を

作詞:野口恵
作曲:四方章人

季節の終りを告げる 北風吹けば
小さな木の葉が 仲間にはぐれて 窓にこぼれちる
君とみた夢も 淡いまぼろしか
うつろによみがえる
別れの言葉にくちづけを 君に幸せを

途切れたふたりの暮し
雨の坂道 哀しみあふれた
チャペルの調べに 胸がふるえるよ
深い傷あとを つけた年月を
忘れて生きてくれ
別れの言葉にくちづけを 君に幸せを

ひとつの涙の中に
ふたりが秘めた 去りゆくあの日の
心の想い出を かくす切なさよ
白い朝もやに 消えた面影が
かすかに目にしみる
別れの言葉にくちづけを 明日に幸せを


33.別離(ラズルカ)

作詞:渋谷郁男
作曲:牧野昭一

旅立つ人の 睫毛に凍る
別れの涙 星のひかり
別れの涙 星のひかり

くちづけ哀し 夜明けは遠し
ともしび揺れて 痛むこころ
ともしび揺れて 痛むこころ

大地の果ても 厭わぬものを
別れを急かす 橇の鈴よ
別れを急かす 橇の鈴よ

ラズルカの歌 さらばさらば
ラズルカの歌 さらばさらば


34.別れて明日

作詞:五輪真弓
作曲:五輪真弓

遠ざかる季節をおしむ様に君は
恋の終りに泣いてすがった
それは切ないだろう 僕にはいとし涙
けれど今は何も聞かずにいかせておくれ

振り向けば幸せな日々がふたりにあると
想い出すからこのままゆく
未練心をもてば 明日は昨日になる
だから今は涙をふいて 笑っておくれ
それは切ないだろう 僕にはいとし涙

けれど今は情けを捨てて
ひとり旅にでる


35.風花の宿

作詞:木下龍太郎
作曲:木村好夫

雪になれなれ 海にも積もれ
明日の出船が 止まるまで
添えぬあなたと分っていても
思い切れずに すがりつく
窓にひとひら ああ 風花の宿

これが最後の 短い一夜
せめて燃えたい 燃やしたい
濡れて冷たい 湯上がり髪を
梳かす鏡の やせた手に
櫛が重たい ああ 風花の宿

燃える漁火 泣く潮騒の
海に別れの 朝がくる
眠るあなたを 起こさぬように
音をしのばせ 結ぶ帯
未練ひとひら ああ 風花の宿


36.粉雪の子守唄

作詞:司雄次
作曲:大沢保朗

淡い雪の 煙りが
くるり くるくる
風にまき散らされてゆく
粉雪の唄

誰れも 知らずに一つぶの雪は
そっと愛する雪をみつける
ふたつぶの 粉雪は 寄りそって
いつのまに 熱いくちづけを
かわしてとける

誰れも 知らずに一つぶの雪は
そっと愛する雪をみつける
ふたつぶの 粉雪は 寄りそって
いつのまに 熱いくちづけを
かわしてとける


37.千切れ飛ぶ愛情

作詞:池田充男
作曲:上原賢六

哀愁の ライトがにじむ
重い心を乗せて行く キャデラック
あの娘に別れた 淋しさが
消える涯まで 突走る
男 一人の ドライブウエー

愛情を 振り切る辛さ
二重瞼の横顔が また浮ぶ
夜霧に冷めたく 白、白と
続く果ない アスハルト
泪ばかりが たゞ熱い

降りそそぐ 未練に濡れて
バックナンバーに 沁みついた 泥一つ
いのちのアクセル 踏みしめりゃ
夜も狭霧も 真二つ
割れて千切れて 咽び泣く


38.青春の谷間

作詞:大高ひさお
作曲:上村晴男

背のびしたとて 見えるじゃないに
空の青さよ 恋しさよ
堕ちてどん底 堕ちてどん底
まゝよ俺らの 青春は
暗い谷間の あゝこぼれ花

命ひとつに 情けをひとつ
賭けて今更 なにを泣く
想い出しても 想い出しても
恨みやしないさ これっぽち
これがこの世の あゝ掟なら

泪こらえて せめても仰ぎゃ
愛の嵐に 虹がたつ
敗けてなるかよ 敗けてなるかよ
男一匹 この胸の
あつい血潮も あゝまた燃える


39.青年の国をつくろう

作詞:石原慎太郎
作曲:小林亜星

友よ 暁の風に立て
上げ来る潮のとどろきに
歴史をつげるひびきあり
いざ 手を握りもろともに
つくりて建てんわが祖国
青年の青年の国を

聞けよ わだつみに 波さわぎ
大いなる朝は明けていく
未来をつくる若ものよ
いざ 呼びあって かぎりなく
すすみて建てんわが祖国
青年の青年の国を

叫べ 大空に雲遠く
この手でつくるうるわしの
祖国の誓いたからかに
いざ たち上り命かけ
この手で建てんわが祖国
青年の青年の国を


40.赤い帆影

作詞:滝田順
作曲:久慈ひろし

俺の恋をのせて 海のかなたに
消えてゆく 消えてゆく
夕日に赤い帆影よ
いつの日か また帰える
ああ おもかげだけを
胸に抱き 胸に抱き
きょうも ひとりたたずむ

愛の夢をのこし 海の涯てを
走りゆく 走りゆく
夕日に赤い帆影よ
哀しみに泣く風よ
ああ あの日の恋の
想い出に 想い出に
空の星も またたく


41.港町ふたりづれ

作詞:杉紀彦
作曲:三木たかし

おまえのいとしさを 連れて旅に出たが
二人で暮す場所なら 港がいゝさ
波止場の夕陽は 胸にしみるだろう
傷あとをあたためる おれのふるさと
涙をこぼすなら うれしい時がいゝ
やつれた肩を抱きしめ おれも泣こうか
波止場は今日から おまえのふるさと
ちぎれ雲 かもめどり
みんなあげよう

重ねた悲しみは 銅羅がはこんで行く
昨日をなげく くちびる おれがふさごう
波止場のぬくもり 今にわかるだろう
船が行く 船が来る 愛が息ずく


42.港町の少女

作詞:杉紀彦
作曲:八角朋子

船が出る朝の 口笛
耳にしみついた メロディー
そうさ 少女よ
君のすきな はやりうたさ
おいかけて 長い髪
潮風に なびかせて泣くなんて
あゝ君らしくないぜ……
手をふってくれ 少女よ
幼なくて優しい 港町の少女よ
ひとときのひとときの恋を
ありがとう

風が吹く朝の 桟橋
おとこ心さえ ふるえる
そうさ 少女よ
君のための 銅羅の音さ
あしたには 忘れろよ
夢をみた 月日だと 友達に
あゝ思い出を語れ……
手をふってくれ 少女よ
小麦色まぶしい 港町の少女よ
あたらしいあたらしい 恋に 生きてくれ

手をふってくれ 少女よ
安らぎの思い出 港町の少女よ
風に散る風に散る泪 忘れない


43.幸福をいつまでも

作詞:池田充男
作曲:牧野昭一

もう少し 歩いて
さよなら しようね
街角に ほら 今宵も
十時の鐘が 流れる

愛し合う 二人に
別れは ないのさ
僕の手を ほら 握って
笑顔を見せて おくれよ

頷(うなず)いて のぞかせる
可愛いい 襟(えり)あし
明日(あした)も 明日も 明日も…ム……

しあわせは どこへも
逃げたりは しないよ
落葉ちる あの 駅まで
何時ものように送ろう

頷(うなず)いて のぞかせる
可愛いい 襟(えり)あし
明日(あした)も 明日も 明日も…ム……

しあわせは どこへも
逃げたりは しないよ
落葉ちる あの 駅まで
何時ものように送ろう


44.最果てから来た男

作詞:熊井啓
作曲:小杉太一郎

凍てついた海を越え 俺はやって来た
何時も夜明に 胸に疼いた面影よ
恋は泪か まぼろしか
愛しき瞳 今はいづこに
あゝ俺は最果てから来た男さ

帰り来ぬ夢の日よ 想い出の公園に
枯葉を踏んで 今日も侘しくたたずめば
闇に北風 鳴り響き
やけに身にしむ 街の灯
あゝ俺は最果てから来た男さ

流れ雲 運命賭け 俺は生きてゆく
涙ぬぐえば 悲しみだって消え去るよ
果てるあてなき さすらいも
せめて微笑み 歌おうじゃないか
あゝ俺は最果てから来た男さ


45.紫の雨

作詞:萩原四朗
作曲:野崎真一

野火の煙が ゆらぐ丘に
小雨がそそぐ ああそそぐ
むらさきにけぶる 雨に濡れて
あの娘は泣き泣き 嫁にゆく

ながいふたりの 辛い恋も
この日でおわる ああおわる
もういちど抱いて 別れたいが
あの娘は群がる 人のなか

好きな同志の うすいえにし
世間が憎い ああ憎い
むらさきにけぶる 雨の道を
あの娘の姿は 遠ざかる


46.アラブの嵐

作詞:大高ひさを
作曲:大久保徳二郎

赤い夕陽に 燃えている
俺の心と ピラミッド
ナイルの岸を 血に染めて
男同士の 祖国愛
あゝ命 命賭けなら 俺もやる

狭い日本の 東京の
俺は嫌やだぜ 熱帯魚
アラブの嵐 吹きすさぶ
男同士の 祖国愛
あゝなんで
なんで見捨てて 行かりょうか

恋と言うよな 恋じゃない
俺にゃにが手の 女(ひと)なのさ
カイロの夜の 想い出は
男同士の 祖国愛
あゝ明日は 明日は 輝け
ペンダント


47.ガス燈

作詞:杉紀彦
作曲:岸本健介

追憶のすき間から こぼれるあかり
古ぼけたガス燈に 別離がみえる
あゝ…あの恋はノスタルジー
夜霧の港の メルヘンなのさ
おれを濡らした おまえの涙
忘れはしないから……

眼をとじて飲むたびに 小雨がけむる
胸のなかガス燈に おまえがみえる
あゝ…人はみな旅をして
出船の霧笛を心にきざむ
おれを愛した 優しいおんな
別れが懐かしい……

夜明けまえ桟橋に めざめるかもめ
消えてゆくガス燈に あしたがみえる
あゝ…口笛のブルースは
心の旅路の主題歌だから
おれは おまえを探しに行こう
I'll never never forget you


48.いつも二人で

作詞:阿久悠
作曲:曽根幸明

いつも二人で 幸せだけを
探しつづけて 来たけれど
それもはかない 夢だと知った
つらいだろうが 別れよう
ほんとの幸せを みつけて 欲しいのさ
甘い想い出 残したままで
何も言わずに 出て行こう

俺もお前も あまりに若く
甘い夢だけ みたけれど
それも何時しか 色あせてゆき
知らぬあいだに 傷ついた
ほんとの幸せを みつけて 欲しいのさ
いつも二人で 暮らした部屋を
何も言わずに 出て行こう


49.あじさいの歌

作詞:滝田順
作曲:斉藤高順

花のよそおい 美しく
匂うそよ風 朝露あびて
ぬれた瞳に 火と萌える
心に秘めた あじさいの歌

花の香りも かぐわしく
かわすささやき かなでる調べ
咲いたあじさい あでやかに
よりそいうたう しあわせの歌

花のさかりを 美しく
燃える紫 ほんのり紅く
愛のしるしを ちりばめて
やさしくそよぐ あじさいの歌


50.あいつの女

作詞:小笠原マミ
作曲:服部良一

俺のこころに お前の愛が
思わせぶりな 愛が忍びよる
お前を好きにならないうちに
早くお帰り あいつのところへ
抱きしめていないと こわれてしまう
もろいお前が 可愛いけれど
お前はとても いけないやつさ
早くお帰り あいつのところへ

ゆるされるなら すべてがほしい
頬に唇 おしあて泣いても
ゆるされないさ 愛のふれあい
早くお帰り あいつのところへ
この胸を濡して 今夜はお泣き
そしてこれきり 忘れておくれ
お前はとても いけないやつさ
早くお帰り あいつのところへ


51.でっかい青空

作詞:谷川俊太郎
作曲:六条隆

でっかい海を下に見て
でっかいあくびをひとつすりゃ
夢はたちまち 世界をめぐる
でっかい青空 帽子のつもり
でっかい地球が おれのふるさと

でっかい砂漠のまんなかで
でっかい声で歌ったら
スフィンクスが くしゃみをしたぜ
でっかい青空 帽子のつもり
でっかい地球が おれのふるさと

でっかい気持のおれたちが
でっかい顔して笑ったら
ピラミッドが 小ちゃく見えた
でっかい青空 帽子のつもり
でっかい地球が おれのふるさと


52.パパとあるこう

作詞:杉紀彦
作曲:丹羽応樹

空行く雲が お前にみえた
五月の町は バラの香りさ
そうさ お前が生まれたあの日
どうってこともない この町が
地球で一番すばらしくなった…
泣き虫の お前の泪を吸った
この町は おれたちの町
さァ パパとあるこう RA RA RA…
さァ パパとあるこう 手をつないで

愛そのものさ お前の笑顔
淋しい人に 分けて上げよう
そうさ お前が笑ってこける
どうってこともない 昼さがり
悲しみなんかに負ける気はしない…
いつの日か お前も大人になって
この町で 恋をしてくれ
さァ パパとあるこう RA RA RA…
さァ パパとあるこう 風さわやか

花をみて お前が きれいと言った
この町で 幸せになれ
さァ パパとあるこう RA RA RA…
さァ パパとあるこう 夢みながら


53.天下を取る

作詞:大高ひさを
作曲:野崎真一

天下を取る 天下を取る 天下を取るぞ
力とレディにゃ 意地と押し
俺たち新米 社員には
男を売り出す 虎の巻
オイコラ参謀! 抜かりはないか
嵐が呼ぶ呼ぶ 腕が鳴る

天下を取る 天下を取る 天下を取るぞ
俺たち社長に なる頃は
あの娘もがっちり 淀君で
浮気の虫など ペチャンコさ
オイコラ参謀! 杯あげろ
今夜の天下は 俺のもの

天下を取る 天下を取る 天下を取るぞ
ゴルフに外遊 自家用車
課長や部長も いいけれど
俺たち目ざすは 社長椅子
オイコラ参謀! くよくよするな
夢ならでっかい やつを見ろ


54.天と地を駈ける男

作詞:大高ひさを
作曲:小杉太一郎

雨だ 霧だ 嵐だ
俺らの地球は 逆さまだ
恋の地図の フライトプラン
そっとあの娘に 囁けば
雲が呼ぶ 夢が飛ぶ
風が鳴る 風が鳴る 空は―
空は男の 泣きどころさ

酒だ 金だ 女だ
俺らの地球は 逆さまだ
泪こらえて 操縦桿押せば
人の情けと 言う奴が
七色の 虹の輪に
のぞいてる のぞいてる 空は―
空は男の 泣きどころさ


55.潮騒

作詞:滝田順
作曲:伊藤雪彦

汐の香に むせぶ夏の日も
つかの間の命もやす恋のあしあとよ
遠く近く さわぐ波の音
お前のきのうの さゝやきか
打ち寄せる波は
遥か 夢のかなたへ

しらじらと 明ける夏の夜に
よみがえる胸にひめたあつきこの想い
白く続く 朝の砂浜
消えゆくかすかな 星あかり
想い出が たどる
愛を運ぶ そよ風

胸に浮かぶ 浮かぶ愛の歌
帰らぬその日を しのびつゝ
人知れず 夏に
告げる 永遠(とわ)の別れよ


56.ポプラと私

作詞:浜口庫之助
作曲:浜口庫之助

ポプラ並木を 歩いていたら
ポプラがみんな 歌っていたぜ
恋をするなら 北国の町
捜しにおいで 本当の恋を
そうかもしれない
本当の恋が 生まれる町は 北国の町
あの娘をつれて 来たこの並木
愛の言葉が はじめて言えた
風に吹かれて ポプラは笑う
お前もやっと 恋人みつけた
あの日あの時 北一条の
ホテルもオレを 笑っていたぜ

恋がはじまり 炎が燃える
だけど北国 冬の訪れ
雪の夜空に 祈るよポプラ
恋の炎が 消えないように
ポプラよごらん ホテルの窓を
本当の恋の 灯りの窓を


57.ひとりぽっちの青春

作詞:大高ひさを
作曲:上条たけし

あの女が 泣いたって
いゝや俺らの せいじゃない
重ねたグラスに 訊いてみな
窓に光る あの星かげより
冷たく 生きてく
俺らのこれが 青春さ
ラララララ……

恋をして 夢をみて
あまい口づけ しただけで
別れてゆく夜の 憎い影
俺は嫌だ 真実ひとつに
命を 賭けても 生きたいように
生きるんだ


58.ゆうすげの花

作詞:中山大三郎
作曲:久我山明

誰にも知られずに 日暮れに咲き
夜明け待たずに 散って行く
私は悲しい ゆうすげの花
都会のざわめきに かくれて咲いていた
夢ひとつ できました
あなたに会ってから しあわせ願うの
はたちを過ぎた頃 あと振りむき
涙ばかりの 過去を見た
人にはそれぞれ 季節があると
微笑み 淋しく ひたすら生きて来た
そして今 暖かい あなたの胸の中
しあわせ願うの

どんなにつらくても あきらめずに
何処かこころの 片隅で
あなたを待ってた 気がする私
総てを投げすてて 貴方につくしたい
やさしさに いたわりに
ちょっぴりとまどって
しあわせ願うの


59.モカの匂う街

作詞:池田充男
作曲:上原賢六

さすらいの 果てに淋しく
立ち寄る街の 白い花よ
ただゆきずりの 女だけど
あの可愛さが 胸のどこかに
いまも浮かんで つらい俺さ

ほろ苦い モカの香りに
想いが残る 二人だった
みじかい春が 過ぎるとき
この北国の 恋も終ると
顔をかくして 泣いたおまえ
アカシヤの 花がこぼれて
静かな街に 俺はひとり
逢うはずだった 一年の
月日は流れ 雲の彼方に
可愛いおまえを 偲ぶだけさ


60.男の友情背番号・3 ミレニアム・バージョン

作詞:大高ひさを
作曲:上原賢六

背番号・3 言わずと知れた
男、長嶋 イカスじゃないか
打って走って つかんで投げて
茂よ、頑張れ かっ飛ばせ
晴れのペナント 飾るまで

背番号・3 くよくよするな
たまにゃスランプ ゴシップなんぞ
それも一発 場外ホーマー
茂よ、敗けるな この俺が
あとについてる 信じてる

背番号・3 伊達にはつけぬ
ホットコーナーは 男の見せ場
ピンチなりゃこそ にっこり笑い
茂よ、打ってけ 三冠王
秘めた誓いを 果たすまで


61.海びとの詩

作詞:池田充男
作曲:曽根幸明

海よ 空よ ヨットよ 俺の恋びと
おまえ達は おなじ命さ
青い 青い うねりに うらぎられても
諦めはしない
海に賭けた 男の戦い
俺は挑む どこまでも

艇よ 艇よ 逸るな 海は果てない
うなる帆綱 逆巻く浪よ
あらし あらし 去る時 ほほえむだろう
勝利の女神
いまは独り 男の海原
決めたままに 越えるだけ

決めたままに 越えるだけ


62.泣くのはおよし

作詞:池田充男
作曲:野崎真一

さよならと言えずに 泣くのはおよし
わがままな恋人 困らせないで
叱りながらも おまえを見つめ
そっと涙を 拭いてやる
ああ 夜霧がせつない 別れ街角
こんなに好きな 二人じゃないか

やるせないカクテル 無理して呑んで
おとなぶる横顔 なおいじらしい
だからおまえを 綺麗なままで
帰したいのさ 夜の街
ああ 囁く言葉は 甘いブルース
いつものように 笑っておくれ

あの橋のところで 車をひろい
右・左 今夜は別れてゆこう
ごらんちいさな 時計の針も
午前零時を 指している
ああ おまえの瞼に 残すくちづけ
明日も逢える 二人じゃないか


63.愛のうた

作詞:池田充男
作曲:ユズリハ・シロー

空に心が あるならば
赤道こえて ひとりゆく
南の星が 燃えるとき
よみがえる 想い出よ
なつかしの夢を たどれば 今日も
流れくるのは 愛のうた

海に心が あるならば
優しいそれは 恋人なのさ
波の口づけ ささやきに
抱きしめる よろこびよ
なつかしの夢を たどれば 遠く
呼んでいるのは 南十字星

なつかしの夢を たどれば 遠く
呼んでいるのは 南十字星


64.逢えてよかった

作詞:南沢純三
作曲:福島正二

逢えてよかった 達者でいたか
あの夜波止場で 手をとりながら
何も言えずに 別れたが
胸の想いも 今なら云える
馬鹿な俺らさ 惚れていたんだよ

逢えてよかった 苦労をしたろ
ひとり黙って 待っててくれた
女ごころが 身にしみる
せめて今夜は 昔のように
グラス重ねて 語り明かそうよ

逢えてよかった 船出の前に
明日は別れて また行くけれど
こんど逢う時ゃ 忘れずに
買って帰るぜ 婚約指環
さみしがらずに 待ってておくれよ


65.赤い谷間のブルース

作詞:大高ひさを
作曲:野崎真一

果てなき銀嶺 仰ぐとき
男と男の 血が燃える
やがては吹雪に埋もれて
赤い谷間に 消える歌

草原遥かに こだまして
呼べども帰らぬ うしろ影
たてがみ東風に なびかせて
馬も夕日に 泣きたかろ

愛情もいらない 夢もない
明日は他国の 渡り鳥
名残りの星屑 にじませて
赤い谷間に 霧が降る


66.アカシヤは枯れた

作詞:萩原四朗
作曲:上原賢六

(セリフ)呼んでみたって 泣いたって
二度とあの日は 帰りゃしない
だのに ただ何となく こころ惹かれて
こんな涯まで 来て了った…

汽車の窓から 見るだけじゃ
なつかしすぎる
あの娘を泣かせた 山の町
別れない 死んでほしいと
すがりついた肩に
アカシヤの花が 散っていたよ

(セリフ)俺は弱虫だったのか いや 卑怯者だった
今になって 是ほどあの娘が恋しいのに
俺はあの娘から逃げたのだ
命までかけてくれた 女のまごころを捨てて了った…

駅の広場も 山裾も
あの日のままだ
牧場の夕陽もおなじだが
ふたりして じっと見上げた
やさし花の匂う
アカシヤが寒く 枯れているよ

風に震える 枯れ枝は
見るさえつらい
果敢ないふたりの 恋のあと
北国の春が逝くのに
ひとり熱いなみだ
アカシヤの蔭で 窃っと拭くよ


67.あしたの虹

作詞:門井八郎
作曲:上原賢六

心あかるく 生きるから
町はきよらかに 美しい
ああ 流れる川も あの山脈も
あしたの虹が 虹がかがやくよ

青い空ゆく 雲を見て
人はあこがれる 夢を見る
ああ その頬そめて 慕情の丘に
あしたの虹は 虹はほほえむよ

人の住む世の 倖せは
いとしみ合って つくるもの
ああ なぜ啼く鳥よ なぜ泣く花よ
あしたの虹は 虹は消えない


68.海の男だ

作詞:門井八郎
作曲:上原賢六

海の男が 海を捨て
なんで素直に 生きらりょか
未練の酒を 歌で飲む
それが男の 首途じゃないか

花も実もある 男なら
たてる誓いに 嘘はない
マストの青い 月に泣く
俺はあの娘の 生命じゃないか

港 港は 数あれど
惚れていりゃこそ この港
鴎よさらば 燈台よ
あとは頼むぜ また来る日まで


69.俺らにゃ俺らの夢がある

作詞:大高ひさを
作曲:佐藤勝

男なら 男なら
恋にゃ泣いても 泣かぬふり
どうせ浮世の 裏通り
どん底づたいの 俺だもの
ああ 東京の空の下
あの娘にゃあの娘の 夢がある

思い出は 思い出は
辛いながらも 恋しいぜ
焼けたトタンの 隙間から
いつかものぞいた 青い月
ああ 東京の空の下
兄貴にゃ兄貴の 夢がある

諦めて 諦めて
そっと煙草を輪に吹いて
野暮な車の ハンドルに
頬ずりするのが 柄なのさ
ああ 東京の空の下
俺らにゃ俺らの 夢がある


70.男なら夢を見ろ

作詞:島田磬也
作曲:真鍋理一郎

明日がある 夢がある
船の命は とり舵輪だけさ
逆巻く波を 乗越える
男の海は ただ広い
俺いらには 花咲く青春が待っている

重荷なら 捨てちまえ
悩みなんかは 灰色だけさ
こころの部屋の 窓開けて
ばらいろ雲で 塗りつぶせ
俺いらには 微笑みかける君がいる

男なら 夢を見ろ
海は青いぜ あこがれだけさ
翼の音は 鴎鳥
笑顔で消そう この涙
俺いらには 明るい朝が 呼びかける


71.男の秋

作詞:萩原四朗
作曲:野崎真一

秋が匂う この湖の水底に
金色の魚が 棲んでいるとか
恋も知らず 陽の目も見ずに
寂しかないか 目の無い魚よ

花も散るし 灯もうるむ 人の世に
生まれてはみたが 独りぽっちさ
親も知らず 身寄りもなしに
かいなく昏れる 旅路の秋さ

いのち賭けた ほんとの恋も 片想い
俺だけが窃っと 泣いてきたのさ
人の住まぬ やさしい国へ
行きたくなった 男の秋さ


72.お前に逢いたいぜ

作詞:松島敬之
作曲:野崎真一

夕日の岬で お前を呼んでみた…
一度は捨てた 馬鹿な俺でも
海を渡れば 思い出す
逢いたいな もいちど
お前に逢いたいな
他国の港が 淋しいぜ

海鳴り聞いてりゃ お前が目に浮かぶ
許してくれな すまなかったよ
詫びているんだ 心から
逢いたいな もいちど
お前に逢いたいな
泪の出るうちゃ 好きなのさ

今更なんだと お前は返えらない…
噂に聞いた ひとりぼっちか
沖の鴎が 泣いてきた
逢いたいな もいちど
お前に逢いたいな
未練か岬で 俺も泣く


73.お前にゃ俺がついている

作詞:大高ひさを
作曲:上条たけし

哀しい運命と 諦めず
泪をぬぐって 生きるのさ
お前にゃ俺らが ついている
この手をしっかり 握りしめ
行こう 茜に燃えて

流れる雲の 果てまでも
つめたい浮世の 泥沼も
今夜を最後の 乾杯だ
お前にゃ俺らが ついている
弱気を出さずに 今日かぎり
行こう 都の夜空

流れる雲の 果てまでも
嘆きの嵐も 吹かば吹け
真ごころ一つに 結ばれた
お前にゃ俺らが ついている
命を賭けての 二人なら
行こう 眸も遥か

流れる雲の 果てまでも


74.俺の心に風が吹く

作詞:大高ひさを
作曲:志摩千香子

命かぎり 愛してみても
どうせ儚い 行きずりの 波止場だよ
燃えてみたとて ひと夜の恋の 俺は流れ星
明日はいずこの 波間に 消えるやら

紅いバラの 花びら一つ
夜の暗さに 泣いていた お前だよ
なまじ情けを かけたが辛い 俺は流れ星
咽び泣きする心に 風が吹く

錨あげりゃ いつまた逢える
あてもなければ 夢もない 船出だよ
せめて今夜は 飲むだけ飲んで
俺は流れ星
泪こらえた 笑顔の 見おさめさ


75.可哀そうな露子

作詞:萩原四朗
作曲:上原賢六

春とは名ばかりの 凍てつく小道を
駅へ急ぐ露子よ-
鉱山の町を棄てて どこへ行くのか
誰もあの子を 見送りゃしない

飯場の荒くれが 集まる酒場を
なんで辞めた露子よ-
知らぬ土地で泣いて 窃っと去るのか
濡れた睫毛が さみしじゃないか

半年 働いた 灰色のこの町
じっと見てる露子よ-
あすはどこの空で 春を待つのか
白いマフラが 可哀そうじゃないか


76.祇園町から

作詞:萩原四朗
作曲:上原賢六

誰か待ってて 呉れそうな
そんな気がして 出はしたが
誰も待たない 俺ひとり
さくら月夜の 祇園をよぎる 石だたみ

さ霧やさしい 高瀬川
都をどりの 遠囃し
ひとりぽっちは 俺だけか
これが京都の なごりの春の 横顔か

四条小橋の 猫やなぎ
枯れた梢にゃ 芽が吹かぬ
俺もお前と 同じこと
枯れた恋なら みやこの水に 棄てるのさ


77.豪傑節

作詞:藤田まさと
作曲:野崎真一

せくなさわぐな 天下の事は
しばし美人の ひざ枕
しゃかほい しゃかほい

どうせ浮世は ビールのあぶく
天下取る気で ぐっと呑め
しゃかほい しゃかほい

社長 専務と 威張って居ても
銭がなくなりゃ ただの人
しゃかほい しゃかほい

右手に 盃 左手に女
やがてこの手で 天下取る
しゃかほい しゃかほい


78.孤独の青春

作詞:池田充男
作曲:野崎真一

泪 拭きなと 背中を叩く
風の情が うれしいぜ
燃えるスタミナ 男の夢が
玉と砕けた ああ 夜なのさ

遠い険しい ひとつの道を
歩き続けた 青春だ
惚れていながら 見捨てた花が
なんで恋しい ああ 今更に

ゆめを残して 淋しく辛く
去ったリングが また浮ぶ
星のかけらを 踏みしめながら
俺と行くのは ああ 影ばかり


79.ささやき

作詞:池田充男
作曲:村沢良介

静かな雨に 濡れて来たから
君はマロニエの 香りがするよ
今夜は歌も ギターもほしくない
夢のささやきが ただようクラブ
目をとじて 目をとじて
そっとこのまま 愛のねむりに

甘えておくれ 僕がほしいと
愛はなにもかも あたえるものさ
はじめて君の まつ毛がふれたとき
僕もふるえてた あの夜のクラブ
可愛くて 可愛くて
たまらないから 別れられない

静かな雨も 時計も聞こえない
夜につつまれた ちいさなクラブ
さよならが さよならが
とてもせつない 愛のシャンソン


80.さすらい花

作詞:萩原四朗
作曲:上原賢六

うら街の 暗いネオンに
素顔を染めて 酒を注ぐ
さすらい花よ-
ジャズのドラムが 唸るのに
なんで震えて 瞳を濡らす

浜茄の かおる故郷も
また行くあては ないという
恋しい人と-
生きて逢えない みじめさを
酒場すずめが なぜ知ろう

うら街の 夜半のしぐれが
かぼそい衿に そそぐとも
さすらい花よ-
春を待たずに 散るじゃない
俺も泣きたい ひとりたび


81.清水の暴れん坊

作詞:大高ひさを
作曲:上原賢六

(セリフ)何を!喧嘩ならもって来い
西瓜なら 喰ってやらあ!

粋な啖呵に ふりかえりゃ
見えぬ片目が 売りもので
遠州 森町 秋葉の生れ
あれが あれが 石松
清水港の 暴れん坊

花は橘 茶の香り
男かずある その中で
涙もろさと あの飲みっぷり
ぐっと ぐっといかすぜ
清水港の 暴れん坊

馬鹿は死ななきゃ 治らぬと
誰が決めたか 野暮な奴
意地と度胸にゃ 命を賭けた
男 男一匹
清水港の 暴れん坊


82.勝負道

作詞:藤本義一
作曲:長津義司

なんぼ阿呆でも 生命はあるで
そんじょそこらの 生命やないで
勝負の道は 二つにひとつ
勝って笑おか 負けても笑う
男の涙は 男の恥や

なんぼ阿呆でも こころはあるで
そんじょそこらの こころやないで
小春とおれは二人で一人
捨っておかんで 忘れはせんで
女の情は 女の仇や

なんぼ阿呆でも 意気地はあるで
そんじょそこらの 意気地やないで
王将かけて とことんやるで
振った駒にも たましいやどる
いばらの血汐は いばらの花や


83.白樺の風

作詞:大高ひさを
作曲:野崎真一

白樺に 白樺に
風の吹く朝 俺は見た
あの娘の瞳の 真実を
紫 かすむ 高原に
はじめて燃えた 恋の心

山小屋の 山小屋の
青いランプが 消えた時
知らない同志が 突然に
心と心 ふるわせて
せつない風の 音を聴いた

郭公が 郭公が
山のロマンス 呼びかける
白樺林は 風の唄
茜の空に 今一度
あの娘と俺の あつい泪


84.白樺の湖

作詞:石巻宗一郎
作曲:バッキー白片

白樺の白樺の 映る湖
今日は一人淋しく 見つめる
愛しても 愛しても
許されぬ 女故に
たまらなくて 咽ぶよ 湖畔の夕方

思い出の思い出の 映る湖
疲れ果てた心に 悲しく
忘られぬ 忘られぬ
面影も こみ上げて
浮かぶ雲に あの娘の 幸福祈る

白樺の白樺の 映る湖
夕陽赤く静かに 暮れ行く
恋しさに 恋しさに
君の名を 叫んでも
答は無く 空しい 山彦ばかり


85.露子の手紙

作詞:萩原四朗
作曲:曽根幸明

露子 露子-
君の手紙を 繰りかえし
かみしめるように なんども読んだ
無事でいたのが うれしくて
恥かしいほど 瞼が濡れた

北の 北の-
遠いいで湯の 町からと
それだけを書いて ところは無いが
せめても一度 逢えぬのか
雪の他国が 寂しかないか

露子 露子-
衿のほくろを 思いだす
かえらない夢と あきらめらりょか
なみだこぼした しみの跡
君の手紙が ふびんでならぬ


86.剣と花

作詞:萩原四朗
作曲:上原賢六

暁靄を衝いて 剣を振ってたら
紅い花びらが 眉に落ちてきた
冴えた白刃が 触れたのか
宥して呉れよ 名もない花よ

腹を斬る剣が 花を散らすのか
凍りつくような 剣を持つ俺の
胸にじんとくる 侘びしさは
解っちゃ嘘だ 夜明けの月よ

暁靄に吠えて 剣を振りながら
辛い人の子の 恋を斬りたさに
俺は恥かし 哭いている
嗤って呉れよ 梢の百舌鳥よ


87.東京の何処かで

作詞:渋谷郁男
作曲:野崎真一

暗い灯影を 踏みながら
遠い思い出 たどりゆく
夜空にこぼれる 星屑は
東京の何処かで 泣いている
可愛いあの娘の 涙やら

燃えて重ねた くちびるに
嘘はなかった 震えてた
夜風のささやき 聞きながら
二人で夢みた しあわせを
何んで見捨てて 行ったやら

探し疲れた この胸に
早く戻って 来ておくれ
夜更けて きらめく星空を
東京の何処かの 街角で
可愛いあの娘も 見てるやら


88.涙はよせよ

作詞:滝田順
作曲:鶴岡雅義

(セリフ)涙はよせよ

二人だけの 夜じゃないか
泣くなんて 君らしくないさ
僕の恋人なら いつも笑顔を見せてくれ
誰よりも好きなんだ
愛しているさ だから 涙はよせよ

(セリフ)涙はよせよ

泣いてないで 言ってごらん
思いきり 甘えてもいいさ
愛し合ってるなら そっと見交わすだけでいい
僕だけに 判るんだ
恋人だもの だから 涙はよせよ

(セリフ)涙はよせよ

なんで君を 離すものか
いつまでも 抱きしめていたい
君を捨てるのなら こんな想いをするものか
僕だって 泣きたいよ
愛しているさ だから 涙はよせよ


89.何とか言えよ

作詞:萩原四朗
作曲:久慈ひろし

何とか言えよ ひとことさ
好きと言われりゃ そりゃ嬉しいが
逆が出たとて 文句なし 文句なし
そんな そんな値打は 俺にゃない

(セリフ)-あんた酔ってるの?
酔っぱらって そんな事言うの…
後でガッカリするのは もう沢山…
本当の事なんて 一度だって
ありゃしなかった
でも… ウウン 私ってもう駄目な女ヨ

この世でひとめ ただいちど
嘘のまじらぬ 瞳が見たかった
それがどうやら 果たせたと 果たせたと
馬鹿な 馬鹿な俺だよ うれしいよ

(セリフ)-あんた本当なの 本当の気持なの…
でも私-ウウン 信じられないワ

何とか言えよ 言えなけりゃ
押して訊くまい またこのつぎさ
俺は船乗り 海つばめ 海つばめ
人に 人に無理言う 柄でなし


90.日本海

作詞:渋谷郁男
作曲:久慈ひろし

恋の未練を 抱きしめて
切なく一人 佇ちつくす
岩に砕ける 波の牙
旅路の雨に 濡れながら
さまよう俺らと 同じよに
ああ 灰色の 日本海

可愛いあの娘の あの肩を
やくざの垢の 泌み込んだ
何でこの手で 抱けようか
コートの襟に 消え残る
哀しいシャネルの 移り香に
ああ 汐騒も 咽び泣く

旅路の雨に 濡れながら
せめても祈ろよ しあわせを
ああ たそがれの 日本海



暫存1