1.アンダルシアに憧れて
作詞:真島昌利
作曲:真島昌利
アンダルシアに憧れて バラをくわえて踊ってる
地下の酒場のカルメンと 今夜メトロでランデブー
ダークなスーツに着替えて ボルサリーノをイキにきめ
いかすクツをはいた時に電話がオレを呼び止めた
受話器の向こうがわでボス声をふるわせながらボス
ヤバイことになっちまった トニーの奴がしくじった
スタッガーリーは言うのさ 今夜港で決着を
立ち入り禁止の波止場の 第三倉庫に8時半
※誰か彼女に伝えてくれよ
ホームのはじでまってるはずさ
ちょっと遅れるかもしれないけれど
必ず行くからそこで待ってろよ※
がくぶちのウラの金庫にかくしたコルトをとりだす
オレの手がふるえてるのは 何もこわいわけじゃないさ
コルトはオレのパスポート 黒くてかたいパスポート
スタッガーリーの頭に こいつをぶち込んでやるさ
タクシーで港に着くと ボス達は青ざめていた
怪しい気配に気づくと オレ達は囲まれていた
暗闇からマシンガンがあざけるように 火を吹いた
ボルサリーノははじけ飛び コンクリートにキスをした
(※くり返し)
激しい 痛みが体を電光石火につらぬき
はみだし者の赤い血がカラッポの世界を染める
うすれていく意識の中 オレはカルメンと踊った
アンダルシアの青い空 グラナダの詩が聞こえた
(※くり返し)
必ず行くからそこで待ってろよ
2.ドクターペッパーの夢
星空の下の車の中 運転する気にももうなれなくて
全世界との距離を測りながら シートを倒してあくびを一つ
夢の裏側であんたの瞳を 思い出すたびせつなくて
くるくると変わる信号の色が たよりなく僕の心を照らし出す
光と風の中の防波堤で うっとりしながら腰を下ろし
淡いグレーのシャツとサングラスで 乱反射している海を見ていた
夢見る人よ微笑んでくれ どうすればいいのか言ってくれ
あやしく咲き誇るバラのような その唇でキッスをもう一度
ほどけた靴紐と汗のにおい ガソリンスタンドの白い壁に
スプレーで書かれたらくがきさえ ささやく詩ぐらいもっているんだろう
よっぱらった天使が宙に舞い上がる ニッケル鉱山を飛び越えて
ドクターペッパーをいつも飲みたかった キャブレターの中で言葉は泣くばかり
あふれる情熱をおさえきれず 月の渚で話した夜明けまで
ビールとオーティスで夜をつなぎ ガウディーとゴッホで意見がくいちがう
あんたが好きだったミロの画集を 今でも少しだけ憶えてる
あんたもいつかまた思い出すだろうか 砂にまみれた夜の息づかい
いつでも時はすぐに行ってしまう 花はとつぜんに散ってしまう
海賊の話を聞かせてくれ 無法者達のうたをうたおう
あんたの中に入れさせておくれ あったかく濡れたその中に
包み込むような絡み付くような あったかく濡れたその中に
夢見る人よ微笑んでくれ どうすればいいのか言ってくれ
あやしく咲き誇るバラのような その唇でキッスをもう一度
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