ビッグスター1500シリーズ

真山一郎 ビッグスター1500シリーズ歌詞
1.刃傷松の廊下

作詞:藤間哲郎
作曲:桜田誠一

勅使下向(ちょくしげこう)の 春弥生
いかに果(はた)さん 勤めなん
身は饗応の 大役ぞ
頼むは吉良と 思えども
彼(か)の振舞の 心なき

<セリフ(梶川)>
「各々(おのおの)方 各々方
お出合いそうらえ
浅野殿 刃傷(にんじょう)にござるぞ」

積(つも)る遺恨を 堪忍の
二字で耐えたる 長矩(ながのり)も
武士には武士の 意気地(いきじ)あり
刃(やいば)に及ぶ 刃傷の
血涙(けつるい)悲し 松の廊下

<セリフ(浅野)>
「おはなし下され 梶川殿
五万三千石 所領も捨て
家来も捨てての 刃傷でござる
武士の情を ご存じあらば
その手はなして 今一太刀(ひとたち)
討たせて下され 梶川殿」

花の命を さながらに
赤穂三代 五十年
浅野の家も これまでか
君(きみ)君たらずとも 臣は臣
許せよ吾を この無念


2.落城の舞


3.番場の忠太郎

作詞:藤間哲郎
作曲:桜田誠一

(セリフ)「水熊のおかみさんは お浜ってのか
俺のおっかさんと 同じ名前だ
おっかさん おっかさんならいいがなあ」

姿やくざな 番場の鳥も
人の親見りゃ 涙ぐせ
生きておいでか お達者か
昔恋しい 母の顔

(セリフ)
「おかみさんは 憶えがあるんだ。
その顔はまともじゃねえ、あっしは
江州番場の宿の、おきなが屋のせがれ
忠太郎でござんす。おっかさん
えッ 違うッてえんですかい」

来てはいけない 水熊横丁
愚痴じゃないけど なんで来た
親と名乗れず 子と言えず
これも浮世の 罪とやら

(セリフ)「上下の瞼を合せ
じいッと考えてりゃ
逢わねえ昔のおっかさんの
姿が浮かんでくるんだ。
それでいいんだ
逢いたくなったら
逢いたくなったら 俺ぁ
眼をつぶるんだ」

呼んでくれるな 情けの声よ
河原すすきも とめたがる
どこへ飛ぼうと 忠太郎
母は瞼に 御座います


4.日本の母


5.殺陣師一代

作詞:梅本たかし
作曲:西脇功

寄らば斬るぞの 大見得も
派手な浮名の 影法師
花の舞台じゃ あの竹光も
抜けば玉散る 氷の刃でよ
殺陣師一代 殺陣師一代 身をきざむ

「なにぬかしてけつかるねん
リアリジュームがなんじゃい
わいにはわいの殺陣があるんや
いまにきっと大向こうをうならして
みせたるわい」

チョンときの音に 幕が明きゃ
意地がもたげる 楽屋うら
どうせ捨身のチャンバラ稼業
雁が飛んでく 赤城のお山でよ
俺の忠治が 俺の忠治が 泣いている

「のんだくれの罰当り言うて
みんなに笑われながら わいは一生を
刀にかけて生きてきたんや
ええか ここで一丁
わいが忠治の最後の殺陣をつけたるさかいなァ
見とれよ これがわいの……わいの……
最後の忠治やで……」

廻り舞台の 宿命(さだめ)なら
ここが潮時 見きりどき
女房すまぬと ここで詫びて
おとこ一代 ふるえる刀によ
殺陣師段平 殺陣師段平 血のなみだ


6.雪の桜田門


7.王将